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てにすまん 高西ともブログ

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ドロップショット病

[技術【ストローク】] 投稿日時:2011/04/21(木) 16:43

以前「ロブ病」のことを書いたんだけど
思い当たる人も多かったみたいで、反響大きかったから
今回は「ドロップショット病」のことを書くよ。
 
俺がこの「ドロップショット病」にかかったのはスペインに
テニス留学した24歳の頃。
もっと前から若干その症状はあったんだけど、スペインって
ドロップショットが上手い選手がむちゃくちゃ沢山いるから、
その影響受けて一気に発症してしまった。
 
ドロップショット病って思わずドロップショットを打ってしまう
ことなんだけど、上手い人は打つべき時にサッとドロップショットを打つ。
でもドロップショット病の人って、打つ所が見当たらなくて思わず
ロブで逃げてしまうロブ病と同じで、チャンスなのに打ちこんで
ミスしたり、相手にカウンター喰らうのを怖がってしまって、
逃げで思わずドロップショット打ってしまうこと。
 
だから、腰も引けているし、気持ちに余裕が無いから思わず
今からボールを落とそうとしているネット際をジッと見てしまったり
してバレバレなドロップショットになってしまうんだよ。
しかもネットに引っ掛かるのも怖がっているから、中途半端に
ボールへ飛距離を与えてしまって、ネット際どころか相手へ
チャンスボールを与えてしまう・・・なんていう最悪な結果になりやすい。
 
克服するためにまず大事なことは、ドロップショットを打つ技術は
しっかりとボールの勢いを殺す技術なんだということを
覚えないといけない。
ソフトタッチだからネット際に落ちるのではなく、しっかりと
スライス回転を掛けてあげるからネット際に落ちてくれるんだよ。
振り抜いて打つ普段のショットと同じリズムで行わないといけない。
 
それから、しっかり後ろのポジションでディフェンス構えて
カウンター狙いやミス待ちしている相手に対して気持ちで
負けていると、簡単にドロップショット病を発症してしまうから
相手に返球されるのを怖がっちゃいけない。
 
逃げのドロップショットじゃなく、攻める姿勢でしっかりと
ドロップショット打てるようになって、ドロップショット病から
抜けだそうぜ。

軸足使い分け上手

[技術【ストローク】] 投稿日時:2011/04/20(水) 15:23

どのショットも軸足って大事。
足は二本あるけど、どっちの足が軸となっているかで
身体の使い方が随分と違ってくる。
ストロークも例外では無いんだけど、状況によって
軸足が違うから、気を付けて使い分けないといけないよ。
 
例えば右利きの人がフォアハンドストロークを打つ時
右足を軸にした場合と、左足を軸にした場合でどういう
特徴の違いがあるかというと、まず右足を軸とした場合は
重心が後ろに掛かりやすい。
なので、上方に持ち上げやすいのが特徴。
スウィングも後ろから前へ前後に振るというよりは、上下動で
下から一気に上へ振り抜きやすい。
持ち上げる要素が強から回転も掛けやすい。
 
だから深いショットを下がって打つ時やサイドに振られた時
なんかによく使われる。
それから上下動のスウィングに合わせやすいから、
厚いグリップの人はオープンスタンスの時よく右足軸で打つ。
 
一方、右利きの人がフォア打つ時に、左足を軸足にして打つ時は
どんな時で、どんな特徴があるんだろう。
前足と後ろ足で分けると、前足として踏み込む役割があるのが
左足だから、その左足を軸とすると、グッと体重を前に乗せられる。
なので体重が効いてパワーのあるショットが打ちやすい。
また前足として活用するから、打点もかなり前へなるので、
バウンドしたボールを上がりきる前に捕らえやすい。
いわゆるライジングってやつだね。
そのライジングでボールを打ちやすい。
 
だから、攻撃的でパワー系のショットを打ちやすいんだけど
前後のスウィングになりやすいから、回転は右足軸より
掛けにくいし、ボールも持ち上げにくい。
だから持ち上がらずにネットしたり、回転足りずにアウトするので
段々左足軸で打つのが怖くなって腰が引けて、結局チャンスが来ても
後ろ足の軸足ばっかりの人って多いんだよ。
 
なので普段の練習でもちゃんと、後ろ足軸をメインにした
繋ぎショットの練習と、急にチャンスが来た時に前足軸を
メインに攻撃出来る切り替えの練習をしておかないといけないよ。
持ち上げやすくて回転掛けやすい後ろ足で粘っておいて
短いチャンスボールが来たら、左足で踏み込んでライジングで
一気に攻撃!!!そんな展開出来るようになるので、しっかり軸足を
状況に応じて使い分ける練習をしておこうね。

ミスした後の注意点

[テニス技術] 投稿日時:2011/04/19(火) 11:59

テニスはミスが多い方が負け。
いつもそう言っているけど、かと言ってミスを一本も
しないで試合をするなんて無理な話。
大事なことはミスをした後、気にしないでちゃんと
プレー出来るかどうかなんだよ。
 
でも試合中にミスをすると、それが失点となって
相手ポイントとして表示されるから、気にしてしまう。
例えばダブルスフォルトをしてしまうと、0-15だ。
気にしないでおこうと思っても、記録としてスコアに
残るので、意外とミスしたことを頭の片隅に残してしまい
プレーに影響してしまう事が多い。
 
気になる人は、次のポイントの時に
「次はミスしないようにしよう・・・」と慎重にプレーをする。
そこで、その慎重なプレーを「無理しないテニス」という風に
解釈すれば良いんだけど、「もっとボールをよく見よう」って
思ってしまって、待ち過ぎてしまうプレーをしてしまうと
余計にミスの条件が増えてしまう。
 
ストロークの場合、よくあるのは打点を落とし過ぎてしまう人。
いつもは前に迎えに行って、丁度良い打点の高さを保っている
のに、ジッと見過ぎて待ってしまうので、その分ボールが落ちて
しまって低い打点になり、回転は掛かるけどネットを全然越えなく
なってしまう。
見過ぎてしまった結果、低すぎる打点と待っている分重心も
後ろに掛かり過ぎてしまうのだ。
このパターンに陥ってしまう人は、ミスを気にし過ぎたことが
原因だよね。
実に勿体ないパターンだ。
 
この「見過ぎて」というパターンは、サーブとかスマッシュもよく
見かけるよ。
ダブルフォルトをキッカケに、トスも打点も低くなってしまう人、
スマッシュも腕が縮こまってラケットの根元で打っている人、
よくいるでしょ?
 
だからこそ、調子いい時の自分はどんな打ち方をしているか
普段からちゃんと覚えておく必要がある。
調子いい時って、どんどんボールに向かって行けるんだよ。
だから、ストロークもボレーも、相手が打ったボールに対して
迎えに行きながら打とうとするから、準備も早く出来るし
足も前へ前へステップを踏み出せる。
でも「よく見よう」と思うと、迎えに行かずに待ってしまうから
準備も遅くなり足も止まり、結果打点が後ろにずれてしまうし
重心も後ろになりやい。
スマッシュもサーブも待ち過ぎて打点が詰まるのだ。
 
なので、試合中にミスをしてしまった時には、まずは
気にしないでいつも通りの普通プレーをすることが一番だけど
足を止めて待つテニスになりやすいから、前へ迎えにいくこと
だけは意識した方がいいかもね。
ミスと上手に付き合って行こう。

新入部員を迎えた、新米先輩たちへ

[過去の思い出] 投稿日時:2011/04/18(月) 18:37

4月は新学期が始まる。
昨年まで1年生として一番下っ端だった人達も
新入生が入部し晴れて「先輩」になってちょっと
気持ちの持ち方も変わったんじゃないだろうか。
 
俺が高校一年生でテニス部に入部した時
一つ上の2年生が一人もいなかった。
3年生の先輩だけだったから、5月にその3年生が
引退すると、もう1年生の天下。
先輩後輩の上下関係が無いから、よく言えば仲の良い、
悪く言えば慣れ合いの部活になってしまった。
 
そんな俺達1年生が2年生に進級し、新一年生が
入部してきた時のことは今でも覚えている。
「俺達も先輩かぁ」なんて思いながら、どのようにこの新一年生と
接するか皆で話し合った結果、自分達が1年生の時に上限関係が
無くて楽しかったから、同じように新一年生にも先輩後輩関係無く
仲良く部活をしよう!!ということに。
 
ということで、新しい1年生の部員達と仲良く楽しく
部活動を送ることが出来た。
が・・・やはり楽しいことばかりじゃない。
ランニングや練習態度、声出しなんかの面倒くさい部分が
我々2年生の思い通りに1年生が出来ていないと、注意しないと
いけないし、場合によっては説教もしないといけない。
 
でもそんな時、どうすれば良いのか分からなかった。
3年生の先輩がいた最初の数か月と、OBが来てくれる
合宿の時くらいは、怒られながら指導してもらう経験はあったけど
それ以外はお互い注意し合う事さえも出来なかったし・・・。
 
ピリピリした雰囲気を作って、己を律して己と向き合うことを
経験してこなかった我々は結局その新1年生の新入部員と
生ぬるい関係になってしまい、彼らに何を教えたか
殆ど記憶に無い。
 
この春、新たな新入部員を迎えた新米の先輩達よ、
君たちはその新入部員と楽しい部活生活を送りたいと思っている
だろうけど、大事なことを忘れるな。
それは「結果を出すこと」である。
結果とはもちろん大会の戦績でもあるし、人によっては自分自身の
成長でもあるが、とにかく部員一丸となって「結果を出さないといけない」という
同じ方向を向けるようにしないといけない。
 
そのことを教え込むことに徹しなさい。
違う方向を向いている新入生にちゃんと言い聞かせること。
勘違いしているやつには厳しく、崩れそうなやつには優しく伝え、
また来年彼らが新入部員を迎えた時に何をどうやって
伝えれば良いかを身を持って示さないといけない。
頑張れ、新米先輩達。
良い上下関係を築いて下さい。

パワーショット受け身鍛錬術

[テニス技術] 投稿日時:2011/04/15(金) 09:37

テニスが強くなるということは、良いショットが
打てるようになるということ。
それは多くの人が意識している。
でもそれだけじゃダメ。
それだけじゃあ勝てないよ。
 
強くなるという事は、相手の良いショットを
受け切れるという事でもある。
受身が強いってことだね。
良いショットって言っても、速いショットの場合もあるし、
高くバウンドするというのもある。
端から端に大きく走らされるというのも良いショットだよね。
こういう相手のナイスショットを受け切る強さって
意外と意識されていなくて、この為の練習を怠っている人って
けっこう多いんだよ。
ちゃんと日々意識して練習やってる?
 
その中でも特に速いショットを相手が打って来る場合
どうすれば受けが強くなり、返せるようになるだろう。
この時一番大事なことは、ボールが見えているか、ということ。
ボールのスピードが見えていないと論外だからね。
でもそんな速いショットが見えるようになる方法から考えてみよう。
 
まずは最初そのスピードショットを
ぶち込まれた時にタイミングを計って覚えておこう。
相手が打ってから自分に届くまでのリズムを覚えておき
次からそのリズムに合わせてラケットを振るように意識すること。
するとボールも自然と見えて来る。
 
ボールが見え始めたら、打点を設定してもらいたい。
この時、ボレーもストロークも基本的に打点はいつもより
前に設定したい。
前過ぎても大丈夫。
前過ぎる分は、踏み込み足を更に前へ運んで
調整すればいいからね。
 
ここで丁度ぴったりの打点で取ろうとして待っていると
相手ショットが思ったより速かったり伸びてきてしまった時に
後ろへ下がりながら調整しないといけない。
前へ飛ばしたいのにここで下がってしまうと
余計に打点は食い込まれやすい。
 
スピードあるショットって一見ビックリして下がりたく
なったり腰が引けたりしやすいけど、とにかく相手が打ってから
こっちに届くまでのリズムを覚え、それに合わせて前へ
迎えに行くことが出来れば大丈夫。
やっているうちにスピード自体見慣れて来るから、
肩の力抜いて自分を信じてプレーし続けよう。
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