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てにすまん 高西ともブログ

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テニスと俺

[テニスいろいろ] 投稿日時:2011/02/10(木) 13:00

「何のためにテニスしてるんですか?」
そんな質問をある人から受けた。
今はもう引退して選手としてはテニスはやっていない。
試合も殆ど出ていないので、テニス仲間と楽しくワイワイ
プレーする事が多い。
 
だけどテニスに対しての向き合い方は引退した今も
変わらない。
もちろん戦績を伸ばすために、日夜身体も心も鍛えて
がむしゃらに突っ走っていた選手時代とは若干違うことも
あるんだけど、大きく視野を拡げてテニスと言うものを考えたら
テニスと俺の関係はずっと一緒だ。
 
じゃあテニスって俺にとって何なのかと言うと、それは
「自己表現方法」である。
テニスを使って自分「高西とも」という人間を表現している。
攻め方や守り方、勝負の仕方からピンチの時の抜けだし方、
自分より強い人と当たった時の対処法、逆に自分より弱い人と
当たった時の対処法・・・・。
色んな選択肢が求められるテニスは、自分と言う人間を見付けだし
それを確立してポリシー持ったプレーを相手や自分自身に見せ付けて
行かないと、次々と直面する問題に対処しきれなくなる。
 
「俺ってどういう人間なんだろう」
「俺ってどういう人間になりたいんだろう」
そんな事を考えて常に向かい合い、自分自身や対
戦相手や周りの応援してくれている人や、レッスン受けてくれる
生徒さんにテニスを通して自分を表現しないといけないんだよ。
だからこそテニスはコミュニケーション能力が高く、社交性を
持ったスポーツと言われるのだ。
 
と言う訳で、テニスは俺自身を表現してくれるツールでもあるし
俺の新しい部分を発見してくれたり、自分自身を心身ともに
鍛え直したりしてくれる先生やトレーニングコーチみたいな
存在でもあるのだ。
テニスに感謝!!

楽ちんボレーは、構えで決まる

[技術【ネットプレー】] 投稿日時:2011/02/09(水) 08:11

俺の中でボレーというのは特別である。
テニスを始めた高校生の頃、ボレーは
「一生苦手なままだろう」と思っていたほど
大嫌いなショットだった。
 
それが今やシングルスもダブルスもボレー頼み。
まさかこうなるとはねぇ。
好きになれた理由は実戦で経験を積みまくったから。
これに尽きる・・・が、やはりただボレーしまくるだけでは
モノには出来なかっただろう。
大事なことはいかに相手の威力を利用して、楽チンな
気持ちで返球出来るか・・・という意識を持つことだと思う。
 
相手の威力を利用する・・・ま、誰もがそう考えて
プレーをしようとしてると思うんだけど、これが意外と
難しい。
かつての俺もそうだけど、出来ていない人の多くは
相手の威力をブロック出来ていないのだ。
その理由の一つに肘の形にある。
 
相手の威力をブロックするんだから、基本的にはある程度
肘は伸びた状態で肩を支点にした動きが出来ないといけない。
肘が曲がっていると、打点が食い込まれやすいし、面の向きも
変わりやすいし、何よりも相手の威力をブロックするどころか
吸収してしまって「ボソッ」って感じの当たりになってしまう。
 
でもボレーってとっさのプレーだから、打つ瞬間に気を付けると言うより
構えている段階でグリップを身体から遠ざけるような感じで、
しっかりと肘を伸ばし気味にしておきたい。
この時点で肘が曲がって身体にくっついてしまっているようだと、
そのまま肘を支点にしたボレーになりやすい。
 
その他にも、身体の横向き具合が足りなかったり、
迎えるボールの位置が正面気味だったりするのも
肘が曲がってしまう原因だよ。
 
皆、上手い人のボレーを真似したりするでしょ?
打ち方、踏み込み方も重要だけど、その前に上手い選手は
どういう肘の伸ばし具合で相手が打つのを待っているのか
見てみよう。
構えの段階で間違っていると、当然相手の威力をブロック出来ず
「ふんっ!」と力んだスウィングボレーになりやすいよ。

真冬の朝練と怖い先輩の思い出

[過去の思い出] 投稿日時:2011/02/08(火) 11:28

寒い日はまだまだ続いているけど、徐々に陽が
長くなって来た。
これは嬉しい。
テニス選手、テニスコーチをしていると外にいる時間が
多いから、その辺りには敏感になるね。
 
20代前半の頃は、朝練習もしていたから
日の出時間にも敏感だった。
なんせ、朝6時に練習がスタートしたので、12月末頃は
まだ真っ暗な状態でコートに集合し、うっすらボールが
見えるかどうかって感じで練習はスタートしていたのだ。
 
当然時間厳守で行かないといけない。
遅刻すると何か罰があった訳じゃないけど、とにかく
怖い先輩がいたからね。
でも当時はいくら寝ても寝足りないくらいだったから
いつもギリギリ状態で寮を飛び出し、コートに到着していた。
たまに遅刻もしていたなぁ。
そんな時は「すみませんでした~!!!」と平謝りで
コートにドキドキしながら入って行ったのを今でも覚えている。
 
そんな朝練習のメニューは・・・ずっとボール出し練習だった。
まずは先輩が打つから、俺はその先輩が要求している所へ
要求通りのボールを出さないといけない。
その要求と違うボール出しをしてしまうと・・・・先輩は
「イメージと違うんだよ!」と怒って一回ストップしてしまうのだ。
俺は毎朝、遅刻しないように行けるか、ドキドキしていたけど
実際はこの朝練最初の一球目のボール出しの方が緊張していた。
だってこの最初の一球の出来で、その日の先輩の機嫌が
左右されるのだから・・・・。
 
まだ薄暗くてクソ寒い真冬の朝練。
身体はまだ冷え切った状態。
俺は当時、まだまだボール出しも下手くそ状態。
怖い先輩が「絶対ここに出せよ!」と威圧して来る。
緊張と恐怖が最高潮になった状態で
「では、お願いしま~す!」と声を震わせながら注目の
第一球をボール出し!!!!
 
無情にもボールは緊張のあまり全然違う方向どころか
立っている先輩の真っ正面に飛んで行ってしまうなんてことも
よくあった。
しかも先輩はそうなるとそれを避けようとしない。
俺の出したボールはそのまま先輩に当たる・・・・。
 
「すみません・・・」
謝る俺に対して、先輩は「・・・・・」
何も言わずベンチに腰を降ろし、精神統一をし直す。
その間俺は立ったまま待っている。
その時感じた空しさと寒さ、こういう寒い日にコートに立つと
今でも思い出すなぁ。
でもああいった緊張感って大事だね。
緊張感が無い人生はつまらない。
良い思い出です。

THE地味練 ボール出し練習

[練習] 投稿日時:2011/02/07(月) 09:23

選手時代、ボール出し練習をよく行った。
ボール出し練習だから、ゆっくりのボール。
そんなに大したスピードじゃないから、ちゃんとポジションに
入ればムチャクチャ打ちやすい優しいボール。
が、当然そんな簡単なボールで練習してもしょうがないので
その優しい緩いボールを、遠くに出してもらう。
遠くまで走って行って打つと、すぐにまた次の場所に
ボールを出されるので、急いで次の場所に向かう。
そんな感じのボール出し練習。
 
ボールを出すパターンは決まっているので、とにかく
ゆっくりとしたボールだけど前から後ろ、右から左と、とにかく
コートの端から端を大きく走らせる。
重要なのは、しっかり長い距離を走り続けた状態なのに
ちゃんとボールに対して打ちやすいポジションへ
入り続けることが出来るかってこと。
正確性が必要だってことだよ。
 
でも実際の試合でも、結局はこういうことをちゃんと
普段から練習しているかどうかが重要だった。
相手が強かったとしても、取れないくらいの速いショットでやられる
ことはそんなに無い。
あったとしても、スピードってもんは何度か受けると目が慣れて
くるから、そう大した問題じゃない。
となると、やられる原因って意外と走らされたからミスしたり
一瞬逆を突かれてステップを間違ったりすることでのミスが殆ど。
せっかくラケットでボールを触れる所まで来たのに、そこでの
ステップや身体の向きなんかでミスになるのは勿体ないでしょ?
 
だから、こういうドリル練習では前後や左右に大きく動かしたり
それを何十球も続けたりすることをメインで練習するのだ。
もちろん簡単で易しいボールで出すから、ちゃんと追い付けば
打ちやすい。
でも体力無くなって来る後半になると、ボールに近づくのが雑に
なったり、ラケットはボールに追い付いたけど、腰が引けていて
触るのがやっと・・・なんてことになりやすい。
だから体力無くなって来た時こそ、しっかりポジションや
打点をチェックして、リズム良く丁寧にプレーすることが重要だ。
 
こうやって動かされると、意外にミスってしやすい。
なので、当然そういう事を相手にもやらせよう。
大したスピードじゃなくて良いから、相手もコートの端から端へ
動かし続ける配球が出来れば、相手は嫌がってミスを連発
しれくれるはずだよ。

意外と難しい、高い打点のストローク

[技術【ストローク】] 投稿日時:2011/02/04(金) 00:37

ストロークで粘る事が出来ないと
シングルスの試合で勝つことは難しい。
相手の攻撃をしっかり受け止めて、ディフェンス
しないと攻撃のチャンスも巡って来ない。
でも相手もチャンス作ろうと色々なショットを打って来る。
特に、グリグリのトップスピンでボールを弾ませて攻撃してくる
場合が多いから、高い打点で返球出来ないと粘れないよね。
 
でも高い打点のショットってなかなか力がボールに伝わらなくって
打ちにくい・・・って思っている人いない?
ま、打ちにくいから相手もそうやって弾ませてくるんだけど
その高いのを返球するには、やはりちょっとしたアレンジが必要。
それはまず・・・グリップだ。
 
しっかりとトップスピンを掛けて返球したいんだけど
その為には、ボールを捕らえるラケット面が下向き状態に
なっていないとマズイ。
でもだいたい腰くらいの普通な高さのショットを返球する時の
グリップでそのまま高い打点を処理しようとすると、ラケット面は
下向き状態を維持出来なくなる。
そうするとしっかりしたショットで返球出来ず、ミスしたり
浅いショットで甘くなったり・・・。
 
だからしっかりと高い打点で返球する場合は、グリップも面の下向きを
維持出来るくらいの厚いグリップが必要になる。
でもグリップが厚くなればなるほど、スウィングスピードも上げないと
いけないので、軸足から効率良くパワーもらってスウィングスピードを
上げることも練習しておかないといけない。
 
グリップとスウィングスピード・・・・高い打点で打つのを
覚えるために色々やらないといけないんだけど、もう一つ大事なのは
打ちにくければ無理せずこっちもしっかり弾ませて、同じような
高いバウンドのショットを作ること。
高い弾道と、しっかりとしたトップスピンの回転量。
これを覚えておかないと、相手の高いバウンドのショットに
挑発されて、中途半端な攻撃してしまうよ。
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