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てにすまん 高西ともブログ

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トレーニングは続かない

[トレーニング] 投稿日時:2010/11/25(木) 08:40

「これからトレーニングを頑張ります!」
そう言ってきた高校生の選手がいた。
彼は進学する大学のテニス部で練習させてもらい
そこで体力の無さを痛感したらしい。
 
「無理だと思うよ。」
俺は気合入れてそう報告してきた彼にそんな
一言を言った。
「え?無理ですかね?」
「うん、俺の経験上、一人でトレーニング頑張るのは難しい」
 
俺の選手時代はとにかくトレーニングの毎日だった。
3時間の練習でも殆ど走り回る追い込み系のドリルだし
週3日か4日は10キロランニング、それにウィイトトレーニンング
水泳・・・と身体を鍛え続けた。
そうしないと選手は続けられなかったからね。
 
でもまだまだ弱っちかった頃、20歳くらいの時は
そんなにトレーニングしなかった。
と言うより、「よし、今日から毎日走るぞ!」「これから毎日
ウェイトトレーニングするぞ!」と思ってもそんな情熱は
1週間くらいしか続かなかったのだ。
続かない理由は・・・守るべきものがあるかどうかなんだよね。
 
トレーニングをガンガンやっていた20代後半から引退するまでは、
ランキングもあり、そのランキングを上げなきゃいけない、
もっと良いプレーをしなきゃいけない・・・という思いで必死だった。
トレーニングやらなきゃ、それまで築き上げてきたランキングも
自分のテニスも落ちていくからね。
それは勿体ないので、死に物狂いでトレーニングした。
結局は今まで築いてきたものを死守する気持ちがないと
なかなかトレーニングって続かなかったんだよ。
 
じゃあ、その守るべきランキングや地位などが出る前は
どうやってトレーニングを始めることが出来たか・・・・。
俺の場合は、「よし、トレーニングこれから頑張るぞ!」と
思った時、トレーナーにメニューを作ってもらい、定期的に
チェックしてもらうようにした。
自己管理だと自分に甘くなるから・・・。
「記録伸びてないよ。ちゃんとやってるの?」という
第三者の目がないとなかなか続かないんだよ、俺の場合。
 
それからトレーニングをハードにやっているところに飛び込む
ことも重要だな。
俺の場合はちょうどスペインのアカデミーに入ったから、そこで
毎日しっかり走らされた。
さぼりようが無いくらい・・・・・。
そうやって段々テニスの結果に結び付いて来ると、あとは
自分一人でもトレーニングが出来るようになった。
 
「これから、トレーニング頑張るぞ!」
そう思っている君、まずはトレーニングをちゃんと
見てくれる誰かを見付けよう。
さぼった時には「やれよ!」と言ってくれる人。
もちろんトレーナーがいれば一番だけど、友達や
親でも良いと思うよ。
結果が出始めて、トレーニングが定着するまではとにかく
周りの助けを借りて頑張ろう。

超ディフェンシブ粘りストローク

[技術【ストローク】] 投稿日時:2010/11/24(水) 15:01

シングルスの試合の中で「粘り」の要素は
大きな武器になる。
「なかなか相手はミスしてくれない・・・」というタイプを
嫌がる人は多いからね。
攻撃上手より粘り上手の方が意外に勝率は高かったり
するもんだよ。
 
でもこの粘っこいテニスを確立するには、もちろん体力や
精神力が必要になるんだけど、それなりに粘りテニスの
ストローク技術も要求される。
ただの平凡なショットで返し続けているだけでは、やっぱり
攻撃されてしまうからね。
 
粘りでよく使うストロークは主に回転量多目のトップスピンと
繋ぎの定番、スライスショットがある。
特に回転グリグリに掛かったトップスピンショットはかなり
効果的。
バウンドがしっかりしているから、相手は踏み込んで打ちにくく
またボールの落差も大きいからショートクロスも打ちやすいので
サイドチェンジもしやすい。
 
打ち方のコツは、まずしっかり打つボールを一気に持ち上げられる
ように上下動を意識したテイクバック。
あまり大きく後ろに引いてしまうと、前後の動きがメインとなり
結果弾道はさほど上がらない。
ボールの真下からラケットが入って、そのまま真上に抜けていく
くらいの意識が欲しいね。
 
そして軸足の設定。
前足、後ろ足と前後にスタンスを設定した場合は、後ろ足を
メインに使うと先ほどの上下動スウィングを作りやすい。
オープンスタンスの場合は外側の足・・・ということになる。
基本的にはこの軸足でボールを上に一気に持ち上げるので
しっかり意識して安定感を作ってもらいたい。
 
しっかり高く持ち上げたボールに、たくさんのトップスピン回転を
掛けてあげれば、滞空時間もあり、バウンドも高く弾む超ディフェンシブな
ストロークを打てるようになる。
ただし・・・短いボールが来ても、軸足をそのままで打ってると
そのチャンスボールまで攻撃できずに繋げてしまうことは多い。
使い分けもしっかり練習しておくように!!

敵よりもスペース。

[戦術] 投稿日時:2010/11/23(火) 11:09

テニスは相手と戦うスポーツ。
打ち合っている相手は敵なんだから
その敵に勝てるように頑張らないといけない。
でもその相手をジッと見ているだけでは勝てない。
だって相手しか見てないと、相手以外の部分・・・いわゆる
空いているスペースが見えないでしょ?
敵である相手を見るのは良いけど、実際ボールを打たないと
いけないのは、相手よりも相手コートの空いているスペース
なんだよね。
 
でも普段の練習はどうしてもお互いいるところに打つ
ラリー練習をすることが多い。
その癖が付いてしまうと、スペースが全然見えなくなり、どうしても
相手がいるところを狙う癖が付くし、ボールが飛んでくる方向に
打ち返すことしか出来なくなる。
 
もちろん二人でコート1面を使えたら、もう少しスペースを
意識した練習にしやすいんだけど、実際の部活の練習などを
考えるとそんなこと言ってられない。
なので、半面クロスラリーとかでもその中でもちゃんとスペース
見付けて少しでもいいから相手を動かす練習をしないといけない。
例えば前後に動かしたり、ショートクロスで外に追い出したり・・・。
 
今一度、自分の試合の状況を思い出してみよう。
相手ばかり見てなかった?
ちゃんと相手を動かしてスペースを作ろうとした?
そのスペースを狙って展開を作ろうとしていた?
相手と打ち合う事ばかり考えていたのなら、普段の練習でも
もう少し相手を動かす事を意識して練習しなきゃだめだよ。

勝利を分かち合ってるかい?

[過去の思い出] 投稿日時:2010/11/22(月) 11:05

白子で団体戦の大会を開催した。
4人チームで2日間戦い続けるんだけど、こうなると
テニスって個人スポーツじゃなくて、チームスポーツだと
感じられるね。
調子落としている人も、「チームの為にも・・・」と
集中力切らさず、最後の最後まで一生懸命
プレーし続ける底力はまさに団体競技の賜物だから。
 
俺がテニスを始めたのは高校生の時。
それまでは小学校、中学校とサッカーを頑張っていた。
サッカーはもちろん団体スポーツ。
皆で協力し合って点を決めて、ゴールを守らないと
いけないんだけど、当時まだまだ子供だった俺は
チームで助け合って勝利を勝ち取る喜びなんか知らないから
逆にチームスポーツで誰もが経験するコミュニケーションの
難しさというか煩わしさの方に目が行ってしまって、結局
高校に入ると同時に、サッカーから離れてしまった・・・。
 
と言う事で、「自分一人で頑張れるスポーツ」というのと
ウチに父親が使っていたテニスラケットが大量にあったから
何となくテニスを始めたのだ。
でも結局テニスも、団体戦あるわけだし、選手になってから
分かったけど、練習相手とか指導してくれるコーチやトレーナー、
サポートしてくれるスポンサーのことも考えると結局テニスも
チームスポーツとして周りの人達と一緒に勝利を掴み取る喜びを
持ってないと強くなれないスポーツなんだよね。
 
コートに立った時は一人でも、それまで応援してくれた人、協力
してくれた人、コートの周りで応援してくれている人達の
存在を意識してプレーしよう。

楽ちんパワーサーブ

[技術【サーブ】] 投稿日時:2010/11/19(金) 17:04

サーブのスピードを速くしたい!!
誰もがそう思って日々頑張っていると思う。
俺は選手時代、選手の中ではさほどサーブが
速い方では無かったけど、やはり日々自己最高の
スピードを記録出来るように頑張って練習はしていた。
 
大事な点は、サーブのスピードを出すパワーを
どこから生みだすか・・・なんだよね。
これを腕に求めてしまうとダメ。
やっぱり筋力があってパワーを引き出せるのは
足の筋肉から・・・である。
 
でもジャンプしたりして足の筋力でパワーを作っても
それがちゃんとスウィングする腕まで伝わらないといけない。
そこが難しい。
そうするためには・・・・腕のリラックスが必要になる。
リラックスされているからこそ、足からもらったパワーが
反映されるのだ。
 
と言う事は、腕力ってものはそんなに使わない。
腕を振り始める時って、当然足のパワーを利用する訳だし
動き始めた腕を更に加速させるのはさほど腕力いらない。
いらないから・・・楽チンなのだ。
この「楽チンで打ちたい」という気持ちがすごい大事。
 
もし「速いサーブ打つために、全力で打ってやる!」
なんて気持ちを持ってしまうと逆に腕が力んでしまって
腕力を中心にラケットを振ってしまう。
 
なので、速くしたい気持ちは分かるが、そのためにも
「楽チン」な気持ちを持つこと!!
ショットを速くするという事は、より効率良く体を使う事。
足からのパワーを効率良く使えると、驚くほど楽にサーブの
スピードを上げられるし、楽チンじゃないと試合で何本も
打ち続けるのは無理だろうね。
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