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てにすまん 高西ともブログ

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フレンチと日本

[テニスいろいろ] 投稿日時:2010/05/28(金) 10:32

錦織選手、伊達選手共に見事初戦突破した

フレンチオープンなんだけど、ご存じレッドクレーと

呼ばれる赤土のコート。

 

ヨーロッパ・・・特にフランス、スペイン、イタリアはこの

赤土コートが多いんだよ。

俺もスペインへ何度か練習に行ったんだけど、殆ど

レッドクレーコートで練習したし、試合も殆どレッドクレー。

 

クレーコートだから、日本の土コートと同じかというと

ちょっと違ってくる。

まず土・・・砂の粒子がとても細かいのだ。

だからその極小の土をしっかりと固めると、とても

密に仕上がったコートが出来るから、意外と硬さがあって

高く弾むんだよ。

 

その代わり、低い弾道のボールには土の凹凸によって

失速するから結構ボールは打ちやすくなる。

ボールが高く弾みやすくて失速しやすいから、結果的に

ストローク戦になりやすいんだよ。

 

日本のコートは今、砂入り人工芝(通称オムニコート)の

コートが増えてきている。

雨が多い国だから、ある意味当然なんだろうが、

バウンドした時にボールのスピードが落ちやすくて、しかも

弾みにくい。

だから、パワーショットも効果が薄いので、

粘り中心のスタイルになりやすい。

 

レッドクレーも砂入り人工芝も、ストローク中心のプレーに

なりやすいのだが、バウンドが高く弾むかそうでないかの違いが

ある。

砂入り人工芝も、高く弾むコートに改良してくれたら、日本の
テニス界も随分と変わって来るのに・・・。

世界への扉

[テニス留学] 投稿日時:2010/05/27(木) 10:30

22歳の時にアメリカへ3カ月行って、色んな大学で

練習をさせてもらった。

強い選手がたくさんいて、刺激になったのだが、特に

マイアミ大学で練習させてもらった時には、世界ランキング

ポイント(ATPポイント)を持っている選手がいて、その選手と

ほんの5分くらいだけど練習できた時には「すげぇ!!」と

大興奮したのを覚えている。

 

でも「すげぇ!」と大興奮したものの、意外と地味なプレーで

びっくり。

世界ランクの選手は雲の上の存在で、全然歯が立たないと

思っていたからね。

もちろん凄いストロークとサーブ、ボレーなんかを持っているの

だが、基本はしっかり繋いでチャンス待ち・・・という地味なことを

コツコツ練習していた。

 

その時に「あぁ、テニスってこういうスポーツなんだな」と一つ

学んだ気がしたと同時に、遅く始めた自分にもチャンスがあるような

気になって来たんだよ。

 

帰国後、早速日本国内の大会に出場して日本ランキングを

上げるために活動を再開したんだけど、同時に世界ランキングを

取るためにフューチャーズという国際大会の出場権を得るための

大会にも出場するようになった。

 

結果は最初散々だったけど、国際レベルで活躍したい選手が集まる

その大会はレベルも選手の意識も高く、勉強になったし自分の

モチベーションも上がった。

その後は、日本国内のフューチャーズ予選には出来るだけ出場して

国際大会経験を増やし、いつかATPポイントを取って世界ランキングに

自分の名前を載せようと頑張った。

 

結果的に、日本国内でもスペインに行った時も、最後までATP

ポイントは取れなかったけど、世界ランキングを目指し続けたから

国内ランキングも62位まで上げる事が出来たんだと今は思っている。

残念ではあるが、国際大会にトライし続けた効果は十分にあったね。

 

中学生、高校生の皆も、まだまだこの先自分のテニスを成長させる

可能性は大いにある。

そのためには、どれだけこの先自分のテニスを高いステージで

プレーさせられるかに掛かっている。

まずは大会に出場すること!

結果は多分、最初はボロボロだろうが、そこで経験したことや

見た事を普段の練習環境に持ち帰り、思い出しながら練習して

そしてまた次の機会にチャレンジし、また持ち帰り・・・と繰り返して

欲しい。

 

この夏にも、東京の立川にある立川ルーデンステニスクラブで

ITF国際ジュニアトーナメントの兵庫大会の本戦ワイルドカードを

かけたトーナメントが開催される。

13歳以上、18歳以下のテニス選手でレベルを上げたいと思っている

選手は、是非ともチャンレンジしてもらいたい!

 

まずは一歩世界のテニスに思い切って飛び込んでみよう。

詳細はこちら↓

 

立川ルーデンス「2010 Earth Cup」

国際ジュニアトーナメント本戦ワイルドカード 東京大会

ストロークでストレート

[テニスいろいろ] 投稿日時:2010/05/26(水) 10:29

テニスの試合はミスが多い方が負け。

攻撃もするんだけど、その攻撃の目的も、良い流れを

掴むことで相手がプレッシャーを感じてミスをしてもらう

ためにやるようなもの。

だから皆、ミスしないようにチャンス来るまで繋いで粘ろうと

する。

 

その繋ぎのショットなんだけど、コースは主にクロスが多い。

もちろんストレートのショットを打つ場合もあるんだけど、クロスの

方が相手を外に追い出しやすいし、技術的にもストレートより

楽チンだからね。

でも当然クロスで繋ぎながらも、チャンスが来た時にストレート

打ちたいし、相手が急にアプローチでボレーに出てきた時にも

ストレートは打てるように用意しておきたい。

 

でも急にストレートって打てる?

クロスより打ちにくいとされるストレート、どうやれば楽に

打てるだろうか?

 

まずクロスへ打ちやすい理由を考えてみよう。

相手が打つ瞬間、身体はフォアかバックかどっち来るか

分からないから正面を向いている。

クロス打つ場合、この正面向きをそんなに変えなくても、そのまま

クロスへ持っていける。

だから打ちやすい。

 

しかし、そこからストレートに打つ場合、正面向きで構えていた

身体の向きをしっかりと横向きに変えていかないといけない。

この身体のターンが足りない人は、どうしてもストレートが

打ちにくいと感じてしまうんだよ。

 

だからしっかりと身体の向きを作って、ストレートにボールを

運びやすい土台を事前に用意できるようにすることと、出来れば

前足に重心を掛けて打てるようにしてもらいたい。

後ろ足だとボールを待ちたくなるので、打点が食い込まれてしまう

可能性もあるし。せっかく横向きを作った身体が回ってしまって

前向きに戻ることもある。

 

強烈なストレートアタックじゃなくても良いから、打ちたい時には

すんなりストレートに流せるように、クロスラリーからのストレートショットを
普段から練習しておこう。

錦織選手に学ぶ、逆転戦術。

[テニスいろいろ] 投稿日時:2010/05/25(火) 10:28

錦 織選手がフレンチオープンの一回戦を突破した!

ニュー スで映像を一部分流していたんだけど、当然

そ ういう映像はスーパープレーの場面。

実 際はどんなプレーを多くしていたのか、気になる!

早 く誰かに録画した彼の試合を見せてもらおうっと。

 

ス コアだけ見ると、彼は最初に2セットダウンしている。

3 セットマッチの試合だったら負けていたけど、フレンチは

5 セットマッチだからね。

そ こから追い付き、ファイナルセットで逆転して勝利。

 

相 手選手が力尽きて、体力負けなのか・・・というと

そ うではないと思う。

も ともと錦織選手のプレーは世界のトップ選手の中でも

地 味なタイプ。

も ちろんスーパーショットもあるんだけど、そんなショットは

周 りの選手と比べるとそんなに珍しくない。

 

じゃ あなぜ、彼が世界のトップと渡り合えるのか・・・というと

戦 術面が優れているところ。

相 手が何を考えているか、相手がどういう心理状態なのか

相 手が何を狙っているのか・・・・。

も ちろん、相手の得意なショット、苦手なショット、得意パターン

苦 手パターンを試合しながらデータとして覚えて行き、徐々に

そ の対戦相手に対して何が有効かを見付けて行く能力が

あ るんだよ。

 

今 回もそういった能力が3セット目以降、上手く発揮出来た結果

逆 転に繋がったんだと思う。

対 戦相手にしてみれば、試合の序盤では上手く決まっていたのが

徐 々に手応えが無くなって行くという展開はとても嫌なものだ。

 

テ ニスは何ポイントも何ポイントも積み重ねていくスポーツ。

最 初にやられても、そのやられたパターンを学習して

試 合中に有効策を見出していければ、強い相手に対しても

勝 てる可能性は広がって行く。

 

試 合後にしか反省出来ないようじゃ・・・チャンスを逃してしまうよ。

そ の場で考えろ!!

俺はムキムキだぜ。

[テニスいろいろ] 投稿日時:2010/05/24(月) 10:27

幼稚園の頃に喘息に掛かり、小学生の

低学年の頃までは病院にお世話になりっ放しの少年だった。

水泳とか空手とかサッカーをさせられて体を

鍛えて、中学・高校と段々体力が付いてきたけど、筋肉は

相変わらず付かずにガリガリ状態。

 

それが20代に突入してトレーニングも本格的に行うように

なり、また体質も変わってきたから、筋肉が徐々に付き始めた。

それまでガリガリだった体に、ムキムキの筋肉が見え始め

自分の姿が変わって行くのをジムの鏡で見ていると

元ガリガリ少年だった俺は嬉しくてしょうがなかった。

 

テニスの結果は、22,23歳の頃は徐々に出始めていたけど

更に高いレベルの人達と対戦するようになり、自分のテニスを

今後どうすれば良いのか分からなくなって停滞していた。

そんな時期、トレーニングはやった分だけ筋肉付いて、ベンチプレスの

数値もどんどん上がって行くのを見ると、徐々にトレーニングの方が

テニスよりも面白く感じてしまったのだ。

 

トレーニングメニューも、より筋力アップのためにハードにし

トレーニング時間も増やしていく。

テニスが伸びないストレスをトレーニングで発散・・・・。

その結果、筋力アップでパワフルショットが打てるようになった!!

しかしその代償として、動きが鈍くなった・・・・。

 

トレーニング中毒。

こういう言葉があるんだけど、けっこう陥ってしまう選手は

多いんだよね。

トレーニングの目的はテニスのプレーのため。

常にテニスのスタイルや結果を考え、それに沿った形での

筋力アップを目指さないと、何のためのトレーニングなのか

分からなくなるし、精神的にもストレス発散のための

トレーニング中毒になってしまうんだよね。
そういったことを学習した時期でした。
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