てにすまん 高西ともブログ ブログテーマ:技術【ストローク】
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スタンスの使い分け
[技術【ストローク】] 投稿日時:2010/10/20(水) 08:23
オープンスタンスが良いのか、それともしっかりクローズスタンスで
踏み込んだ方が良いのか・・・・。
トップ選手の試合を見てみると、多くの選手達が
オープンスタンスでフォアハンドストロークを打っている。
「と言う事は、オープンの方が良いんだ!!!」
そう思ったあなた、残念!!!!
確かにトッププロの選手達はオープンスタンスを
使ってプレーしている。
だが、その多くはオープンスタンスを使わざるを得ない
ショットを受けているからであって、別に好き好んで
使っている訳ではないのだ。
じゃあ、どんな時にオープンスタンスなのかと言うと
まずは横に大きく動かされた時。
踏み込めないくらい横に揺さ振られたら、クローズスタンス
よりもオープンスタンスの方が凌ぎやすい。
それから、しっかりバウンドする相手ショットを
下がりながら打つ時。
当然下がらなきゃいけないんだから、踏み込める訳が無く
したがって必然的にオープンスタンスとなる。
ということで、オープンスタンスのメリットは横に後ろに
動かされた時に凌ぐショットとして最適なのだ。
逆にチャンスとして前へ前へ踏み込みたい時は
クローズスタンスで前足を出して行きたい。
そこでオープンスタンスを使うと、一歩くらいは出るけど
そこから更に前へ・・・というステップになりにくく
「一歩が足りないねぇ・・・」というショットになってしまうのだ。
と言う事で、トッププロの選手がよく使っている理由は
相手もトップ選手なので、互いに動かされまくっている中での
打ち合いが多いから。
当然、相手レベルが下がれば下がるほど、オープンスタンスを
使わず、しっかり踏み込んで打たないといけない確率も
上がって来るのだ。
そういうことを踏まえて両方練習しておかないと
いけない。
踏み込めるなら踏み込め!!
スライス練習での注意点
[技術【ストローク】] 投稿日時:2010/10/15(金) 09:24
特に相手のレベルが高ければ高いほど
厳しいショットを喰らう訳だから、スライスで
凌がないといけない事が多い。
だから普段からしっかりと練習しておこう。
ただし!スライスを練習する時に注意することが
いくつかある。
まず、スライスと対照的なトップスピン系の
ショットはどっちかと言うとパワー系のショットになりやすい。
となると、逆にスライス打つ時はゆっくり、ゆったりとした
ボールを意識して練習したい。
ま、中にはビームのような攻撃的スライスを使う選手も
いるけど、殆どが凌いだり繋いだりするショットだからね。
それから打つ時の労力は出来るだけ小さく。
相手に左右前後に揺さ振られた時のことを考えると
そんなに大振り出来ないから、自分のパワーは使えない。
コンパクトなスウィングでボールをワンタッチする程度なのに
ちゃんと相手コートへ深く返球出来る打ち方が理想だね。
その為には、ボールを前に打とうとするより、ボールを
上からラケットでカットするような打ち方となる。
そういったことを意識しながらスライスをしっかりと練習して
もらいたいんだけど、スライス打ちながら急にトップスピンの
ショットも混ぜること。
この切り替えが苦手な人が多いんだよ。
でもスライスは必須!!
頑張って練習してくれ。
前足?後ろ足?
[技術【ストローク】] 投稿日時:2010/10/04(月) 09:20
ストロークの時、足からパワーをもらって
ボールを打つんだけど、前足と後ろ足とどっちで
上に蹴り上げてパワーに結び付ければ良いんだろう?
答えは「どっちも」。
例えば右利きの人のフォアハンドストロークの場合
チャンスボールで前に詰めた時には前足の左足がメインとなって
上に蹴り上げる。
錦織選手の「エアーK」は典型的な前足ジャンプ。
ま、あれはちょっと大げさな例だけど、きっちり前足に頼った
打ち方。
前足重心はより打点が前になるので、ライジングでボールを処理
し易い。
ライジングでボールを打てるって事は、攻撃的なショットと攻撃的な
ポジションを得る事が出来るので最適なのだ。
逆に大きく後ろに下がらされた時、それからワイドに動かされて
オープンスタンスで打たないといけない時は、後ろ足の右足に
体重を乗せて上に蹴り上げる。
後ろ足に載せると上下にラケットを振り抜きやすくなる分
ディフェンシブなプレーがしやすくなるからね。
バックハンドの時も、チャンスで前に詰めた時、大きなボールで
下がらされた時で前足、後ろ足の出番が違ってくる。
逆に言うと、この足の使い分けが出来ていない人は、どうしても
攻守の切り替えが中途半端になってしまうのだ。
特に苦手なショットは足が止まってしまい、腕だけ動かして
処理しようとしてしまう・・・。
相手がボールを打った瞬間、それをフォアで取るのかバックで
取るのか・・・という判断は出来ると思う。
でもそれ以外に、そのショットを前に詰めて打つのか、下がって
打つのかってことも考えないといけない。
それによって、前足メインか後ろ足メインかが決まるからね。
この切り替えをきっちり行えるようにしないと、いくらスウィングが
正確に出来ていても結果は出にくい。
頑張って練習しよう。
切り替え上手
[技術【ストローク】] 投稿日時:2010/09/16(木) 13:11
スライスは得意ですか?
俺は高校生の頃バックハンドはスライスばっかり。
100%スライスだったよ。
だってトップスピン打てなかったんだもん。
でもそれは得意じゃなくて、仕方なく・・・。
基本的にバックハンドは苦手だった。
でもそれから練習しまくって何とかトップスピンも
打てるようになったんだけど、スライスとトップスピン
両方打てるようになってから困った事が起き始めた。
スライスしか使えなかった時は、苦手意識あったけど
ためらいなくスライスをチョイスして、割り切ってスライスを
使っていた。
でもトップスピンが打てるようになると、トップスピンを
打とうとする。
でも苦手は苦手なので、直前でビビって振り抜けなくなり
急にスライスに戻ってしまう・・・みたいな中途半端プレーが
増えてしまった。
スライスもトップスピンも打点は前である。
でもスライスは、打点が遅れて食い込まれても返球出来る
ショットである。
だから、ビビって踏み込めない時はいつも相手ボールに
食い込まれてしまって、スライスしか打てない打点となり
トップスピンに戻したくとも戻せない形になるのだ。
試合の中でスライスショットは必需品。
遠くのボールをやっとの思いで取る時とか
速い相手サーブを返す時とかに有効。
アプローチみたいに、前に踏み込んで打つ時にも
コンパクトなスウィングのスライスはステップと
合わせやすいから便利だよね。
だからこそ普段から練習しておかないといけないんだけど
スライスばっかり練習するのではなく、トップスピンを打ちながら
急にスライスを間に入れてみたりして、トップスピンとスライスの
スウィッチをしっかりと切り替えられるように!!
スライスで食い込まれても、しっかりと粘った後はチャンスが来る。
その時にはしっかりと踏み込み、前の打点に切り替えてトップスピンを
打って行こう!!
両手から片手へ
[技術【ストローク】] 投稿日時:2010/09/13(月) 09:41
テニスを始めたばかりの時、あまりにパワーが
無かったから両手でフォアもバックもスタートしたって人、
いるよね?
でもやっていくうちに、身体も成長して筋力も付いて
十分フォアは片手でプレー出来るようになる。
でもそれまで両手でやって来たもんだから、
両手フォアの方に慣れてしまって、今更片手に変更
出来ない・・・という悩みを持つ人って多い。
特に結果が出てしまっている人は、片手に変えた瞬間
当然戦績が落ちてしまうので、ついつい両手フォアのまま
試合に出続けてしまう。
俺もジュニアを指導していた頃に、何人も
「両手フォア→片手フォア」の切り替えに四苦八苦して
苦しんだジュニアを見てきたけど、やはり早い段階で
片手に切り替えるかどうかを本人に自覚させるべきだと
思う。
早い時期って言うのは、テニスを習い始めでもいい。
なぜなら「片手だと力が入らないから両手に・・・」と言っても
力をボールに与えるのは腕の役割ではないから、結局
足の使い方が出来ていない事が多い。
だから、非力の子に片手を教える時や、両手から片手に
切り替える時は、「ラケットを振ってボールを飛ばそう」
という発想から、「打つ瞬間に土台を固めて踏ん張る」という
発想で、足を使いボールを飛ばす考えに切り替える必要がある。
どうしてもテニスを上手になろうとすると、パワー系の攻撃の事を
重視してプレーしてしまう。
でも攻撃だけじゃなく、右に左に走り回って相手ショットを拾いまくる
ディフェンスも大事だよね。
その為にはやはりフォアは片手で打てた方が有利。
両手から片手へ変えようとしている人、とにかく足を上手く
使って土台作りをきっちり行えば切り替えは上手くいくが
両手打ちの時のような腕でボールを運ぶ感覚でやろうとすると
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