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てにすまん 高西ともブログ 2012/12/1

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コートは縦に長いのだ

[戦術] 投稿日時:2012/12/01(土) 07:16

テニスコートの広さって絶妙だね。
シングルスコートもダブルスコートも、これまでの
テニスの歴史の中で色々試行錯誤しながら決められたの
だろうが、実に面白い広さだと思う。
 
そのコートの広さって横幅は実感しやすいんだけど、縦も
ちゃんと分かっているかな?
縦の長さをしっかり実感出来ない人は大問題である。
だって、どの位置でボールを打つかでやるべきことも大きく
変わってくるからね。
そのためにも、縦の長さをちゃんと把握して、その対応策として
幾つかに分けておかないといけない。
 
俺の場合は、細かく分けるとコートの縦の長さを大きく
5つに分けてプレーしている。
まず一番目は、ベースラインより下がったポジション。
ここは完全に繋ぎのストローク。
ここからは相手を動かすのと、時間をかけて相手にボールを
届けることを意識して打つポジションで、打たれ強さとか
粘り強さをアピールしやすい。
二番目は、丁度ベースラインに立つか、一歩コートの中に入った
くらいのポジション。
ここも繋ぎのショットと相手を動かすストロークだけど、
相手よりも主導権を握りたい時にプレーするポジション。
三番目はベースラインとサービスラインの間のデッドゾーン。
ここは完全に相手の甘いショットを踏み込んで攻撃的に打ったり
するし、相手の深いショットをここまで前へ出てきてノーバウンドで
カットしながら攻撃するポジション。
四番目はサービスラインの中に入ったポジションで、ロブのケアも
出来るし決めのボレーも出来る繋ぎボレーポジション。
そして五番目が、もうネットにへばりつくように詰めて打つ
完全攻撃ボレーポジション。
 
昔の俺は、一番目の下がりまくったストロークポジションで、
打ちまくるか、思い切って五番目のポジションまで詰めて
ボレーで決める・・・というテニスしか知らなかった。
でもテニスというスポーツを色々知っていくと、最終的には
5つにまで分けられるようになったのだ。
その5つの中でも特に二番目、三番目、四番目のポジションは
重要なんだよ。
だって一番目は後ろ過ぎるから、粘るには完璧だけど、ネット前に
上手く落としてくる相手にやられやすいし、ネットプレーヤーにも
ロブくらいしか対応できない。
自分自身もネットまで遠いから、ボレーに出て行く気も
無くなっていくしね。
 
五番目は逆に攻撃的すぎる。
ネットにどん詰めで決めやすいんだけど、その代わり
ロブも簡単に抜かれてしまう。
攻撃力は魅力だけど、やっぱり安定感が絶対テニスには
必要だから、五番目のどん詰めのポジションは結局使いづらい。
使うとしたら、ロブを用意していない相手の場合かな。
あとは相手が完全に返球するのがやっと・・・というような
場合の時、それからダブルスのポーチに出るときくらい。
それでもやっぱり四番目のポジションが主流になるでしょ?
 
じゃあ二番目、三番目、四番目のポジションをどう使うと
有効かと言うと、まずは二番目にいながら、安定感を
徹底的にアピールして、三番目のポジションに踏み込める
チャンスを待つ。
そして三番目のポジションで打てたら、そのまま四番目の
ポジションへ移動する。
しかし四番目で一気に決めようとしないで、今度は四番目の
ポジションでの安定感をアピールしてもらいたい。
四番目で決め急ぐと、ついついそのまま五番目へ突入してしまうが
そうすると、パスもロブも抜かれやすいし、何より自分が
ミスしてしまう可能性も広がる。
あくまでも四番目のポジションで安定したボレーを見せながら、
相手を動かして打たせることでミスを狙ったり、より相手のロブや
パスのコースを読んで手堅いネットプレーヤーを目指してもらいたい。
 
もちろん頻度が高いのは二番目、三番目、四番目なんだけど
しっかりとワイドに深く打ってくる相手には、一番目を使わないと
いけないし、五番目のポジションも、たまにはインパクトあるボレーを
見せ付けて、相手へプレッシャーを与えないといけないので
是非使ってもらいたい。
でも一番目と五番目のポジションの間に、もう3つポジションが
分けられていることと、それらの特徴をしっかり覚えておいて
それぞれのポジションでのラリー練習を普段からすることが大事。
縦の長さをしっかり考えてみよう。