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てにすまん 高西ともブログ 2012/7/16

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ビビってしまう人、逃げようとしてしまう人へ

[メンタル] 投稿日時:2012/07/16(月) 12:52

テニスは頭で考えながらプレーしないといけない。
戦術だけでなく、相手の癖、表情、それから自分自身を
客観的に観察しながら、どうやれば試合で勝利する
ことが出来るのか考えることが大事。
もちろん試合だけではなく、練習の中でも常に頭を働かせ
レベルアップを考えないといけない。
 
でも実は頭を働かせることって難しい。
人間って考えることが出来る動物なんだけど、
その考える能力が優秀すぎて余計なことまで
考えてしまうんだよね。
例えば「ミスしたらどうしよう」みたいな、不安を煽るような
考えや「もう無理じゃない?」という諦めの考え。
それまでの経験から考えると、大事な場面でしかも
緊張しながら打つ時にはミスする可能性は確かに高い。
リードされていてしかも相手選手が強ければそのまま
負けてしまう可能性も高い。
今までの経験から次に起こりうることを予測できることは
人間の頭の良さだけど、これじゃあテニスにマイナスだ。
 
結果その予測した情報によってラケット振る腕が縮こまったり
勝つチャンスが残された試合を途中で放棄してしまうことって
あるでしょ?
それだったら何も考えずただただバカになって打ち続ける
方が良いのかなって考えてしまう。
でも、最初にも言ったようにテニスは頭を使わないと
いけないスポーツなんだよ。
何も考えないで打ち続けるテニスで勝ち続けるのはちょっと
限界があるのだ。
 
そこで大事なのはテニス用の本能をちゃんと設定して
持っているのかってことなのだ。
「緊張した場面→ミスするかも」とか
「相手が強くてリードされている→無理じゃない?」というのは
動物的本能で危険回避させるため。
緊張する場面に遭遇したら、ミスするってことを脳が体に
知らせてあげることで警告して、そういう場面を避けるように
しているのだ。
強い相手にリードされている場合も、このまま続けると負けて
しまう可能性が高いから、早々とそういう苦しい状況から
逃げましょう・・・と脳が促している。
ストレスや危険を避けるというのは動物の本能だからね。
 
でもそういう緊張した場面でも堂々と向かっていくという
選択をしたり、強い相手にリードされても、諦めないプレーを
し続けることがテニス選手の本能にないといけない。
そのためには何が必要かというと、「対応策」。
緊張した場面では何をすればミスを減らせるのか。
強い相手にリードされていても、そこから逆転勝ちするためには
どういうプレーを選べば良いのか。
それらの対応策によって「だから大丈夫」という気持ちが
湧いてくると、それが「自信」となり「希望」を持ち続けられる。
動物的本能は「危険回避」であり、そこには「自信」や「希望」
という概念が発生しないんだよ。
それに対してテニスの本能は「勝利すること」。
自分に自信を持ち、勝利に対しての希望を発生させる
テニス用の本能をちゃんと頭に植え付けよう。
 
結局テニスをする人間は動物なんだから、余計な心配を
してしまう。
でも人間はスポーツを楽しめるんだから、その余計な心配を
乗り越えるための対応策を準備出来る。
「だから大丈夫」って何度も試合中につぶやきながら、
自信を持って頑張ってくれ。

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