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てにすまん 高西ともブログ 2012/7/24

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これが分かれ目、勝つ選手と負ける選手。

[考え方] 投稿日時:2012/07/24(火) 02:03

強い選手に競る事なんてなんてことは無い。
簡単なことだよ。
いや、難しいかもしれないけど、言い方変えれば
強い選手の方は、自分よりレベルの低い選手と対戦した時に
負けるなんてことは絶対あってはならないって思うけど
競るくらいはある程度仕方がないかなって思っている。
だってテニスってレベル差あっても、なんとか食らい付いて
競る方法なんてあるスポーツだからね。
 
でも難しいのは、競った状態から勝利までもっていけるか
なんだよ。
ボロ負けも惜しい負けも、同じ敗北には変わりない。
競った状態からあと一歩、勝利まで辿り着けない人って
何が足りないのかな。
そして、そういう競った状態からでもしっかり最後は勝利を
収めるプレーヤーって何を思って戦っているんだろう。
 
現役の頃、金星を挙げることが出来た試合がいくつかあるけど
それは、どういう流れだったかというと、まずは偉そうな態度を
とってプレーしていた・・・と言っても、もちろんマナーは
ちゃんと守るよ。
でも雰囲気を作るようにしていた。
相手に対して、こちらの方がランキングは低いが、レベルは
同等、いや、こっちの方が格上なんだよ・・・という感じ。
周りで観ている観客にも、風格があるというか落ち着きが
あるように見せていた。
でも一番その態度を見せつけたかったのは、自分自身に対して。
「俺の方が強いんだ。相手の方が格下だ。」って
ブツブツ何度も言い続けながら、試合前、試合中ずっと
自分を洗脳していた。
特に「さすが格上の選手!!」っていうようなプレーを相手から
見せ付けられても「いやいや、やっぱり俺の方が上なんだよ」って
言い聞かせるのだ。
だって、自分の方が格上だって思っているからこそ、相手から
勝利する権利を得られるのだから。
そこで「僕は挑戦者です」って思っていたら、
「失う物は無い!」っていう潔さとか思い切りの良さは
生まれるけど、いざ競ることが出来て「あれ?勝てるかも!?」
って思ったら、そこから急に何をすれば良いのか分からず、
途端にプレーが萎縮してしまうことになる。
 
いわゆる「勝ちビビり」ってやつだね。
強い相手に競ることはイメージしていたけど、その後
勝つことまでは考えていなかったのだ。
それが競ることは出来るけど、勝利まで辿り着けない人の
典型的パターン。
最後の最後に訪れる大きな精神的プレッシャーの壁を
計算していなかったのだ。
逆に競りながらもそこから勝利を得る選手は、試合の終盤に
訪れるこの壁のことを想定している。
1ポイントの重要性が急激に高まり、1ショット1ショットを
緊張感溢れる中で最後はプレーしなければいけないって
ことが分かっているんだよ。
 
でもそれは相手にも言えることなので、緊張しているから
慎重にプレーすることよりも、緊張している相手へ
先に仕掛けておいて、相手を崩すことで勝利を得ようと
考える場合が多いし、そうしないと効率が悪い。
とにかく勝利の流れを自ら作り出すといった感じだね。
 
いろんな選手がいるから、具体的に戦術とか考え方とかは
それぞれ変わってくるだろうが、とにかく最後の最後に勝ちを
逃してしまう人は、大抵自分が勝利を得る資格を持っていると
思う気持ちが足りなかった場合が多いね。
その甘さにより、最後の最後に訪れる大きなプレッシャーを
忘れてしまうのだ。
逆に、競っても最後は勝って終わる選手は、当然最後は自分が
勝って試合を終わるってことを当たり前のように自覚しており、
しかも試合の最後の緊張する勝負どころを、自ら流れを作って
相手を崩すことが出来る選手だということになる。
 
テニスはディフェンスが基本。
ミスを少なくしないと勝てない。
しかし相手も同じことを考えているんだから、当然
何か攻撃的なことをしないと、相手のそのディフェンス力は
落ちないでしょ?
特に、試合の終盤は更にミスしたくないって気持ちが
強くなるんだから、そこでどうやったらその相手の
ディフェンス力が崩れるのかってことに目を向けて欲しい。
皆、勝ちたいんでしょ?
だったら何を仕掛けて、相手をどうしたいのかしっかりと
イメージしておくことと、それを終盤の緊張した中でも
やり遂げる覚悟を普段からしっかり持っておこう。

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