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てにすまん 高西ともブログ 2013/2/27

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一瞬で多くの情報を収集できる選手になろう

[考え方] 投稿日時:2013/02/27(水) 11:03

テニスって面白いスポーツ。
何が面白いか・・・。
戦術、技術、心理、フィジカル、過去のデータ、未来の予想、
相手との戦い、自分との戦い、環境の対応などなど。
とにかく色んな要素と向き合わないといけないことが多く
それが複雑で面白いって思う。
と同時に、それが難しい部分でもある。
 
例えば相手サーブをこちらがレシーブするとしよう。
相手がベースラインにてサーブを今から打とうとしている時に
こちらは何を考えないといけないかというと、まずは
そのサーブが1stサーブなのか2ndなのかどうか、そしてそれを
攻撃的に打ち返すのか、それとも確実に繋いでいくのか。
コースももちろん決めないといけないし球種も選ばなきゃいけない。
そのためにはその時点でのスコアを考えないといけないし、
自分の心理状態も客観的に見ておかないといけない。
相手サーブもある程度予想しておかないといけない。
コース、スピード、球種など・・・。
そしてそれをシュミレーションするためには、それまでの
相手サーブを思い出すということもしないといけない。
他にも風向き、相手の表情、自分の疲労具合、ボールの劣化具合、
太陽の位置・・・考えることを数え始めるとキリがない。
これらをレシーブで構えた時に全てチェックするのだ。
毎回チェックするし、他のショットだったら当然ラリー中に
それらをチェックするんだよ。
 
当然これらを全てチェックするって大変な気がするけど、
実際選手はこれらをやっている。
ただ、いちいち一つ一つチェックするというより、何となく
サラッと全部を無意識にチェックしているのだ。
そうでもしないとやってられないでしょ。
じゃあどうすればそうやった大量のチェックを無意識に出来るのか。
実は、一気に全てをチェックする方法があるんだよ。
それは・・・次のショットをどうするか考えること。
レシーブ打つ時も、その後のラリーの時も、ラリー中のピンチの時も
もちろんその後に来たチャンスの時も、全てその次にどこへ
どういうショットを打てばベストなのかを考えること、実はそんな
単純なことを意識するだけでチェックできるようになるんだよ。
 
そんなの普段からちゃんとやっているように思うけど、
実際打つ前に考えてしまうことで多いのは、余計な反省。
「やらなきゃ良かった」「なんでやってしまったんだろう」
「相手のあれ、ムカつく」などなど無駄に過去を振り返ってしまうこと。
もちろん試合だから、過去を振り返って反省することも必要だけど
それを「次にどうするか」に繋げないといけないし、次を決めてないと
結局また迷い、その事を悔やむことになってしまうんだよね。
 
「次にどうするか」を徹底すると、予測をちゃんとしようとする。
そのためには確実に予測するための色んなデータが欲しくなる。
そうなると、相手を観察するようになるし、これまでの相手の
パターンを思い出そうとする。
そしてそのデータを基に次に何をするかを決める時には、自分の
状況や環境を確認しようとする。
より多くのものからデータを得られれば、それだけやるべき事と
自分が出来る事が正確に割り出せるようになる。
それが実感出来ると、ボールを打つ前にその都度それらの
データ収集のための確認をするようになるのだ。
そしてそれを繰り返していると段々サラッと無意識に全てを
チェック出来るようになってくるのだ。
「とにかく次のプレーのために沢山情報が欲しい!」
相手との戦い、自分との戦いを制して初めて勝利を得るために、
そういったデータ収集の意識を常に持って頑張ってもらいたい。
テニスは色んな要素と向き合わなきゃいけないスポーツ。
良いショットを打つことばかり考えている人は絶対に勝てないからね。