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てにすまん 高西ともブログ 2013/3/26

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教えてもらうことではないのかも・・・。

[考え方] 投稿日時:2013/03/26(火) 16:03

グリップだとか打ち方なんかを最初に教えてくれたのは
誰だったっけ・・・。
初めてテニスをしたのは確か旅行先で両親とやった
小学生の時だと思うけど、教えてもらった記憶はない。
高校に入ってテニス部に所属してから先輩や顧問の先生から
教えてもらった気もするが、やっぱりグリップなんかの話は
無くて、今でも覚えているのは「全部フォアで回り込め」とか
「バックはスライスだけで良いのだ」という程度の話。
 
その頃になると、父親によくテニスクラブへ連れて行かれ
一緒にテニスをやったんだけど、やっぱり細かいことは
習った覚えがない。
「そんなにダブルフォルトするやつがあるかっ!」
「ダブルスやってると迷惑や!」
そう言われ続けたその頃の俺は、父親とのテニスが本当に
嫌だったし、教えてもらいたいって思ったことも無かった。
 
高2の夏休みにバイトでテニスコーチを始めた。
そのコーチの研修で初めてグリップの持ち方やトップスピンの
かけ方を習ったかもしれない。
が、今考えるとその時習った打ち方なんてとても実戦で使える
ような打ち方ではなく、結局自分自身のテニスに生かすことは
出来なかったんだよね。
レッスンではそれをそのまま教えていたけど・・・。
 
高校卒業してテニスコーチとなった時、改めて各ショットの
フォームについて考え、そこでグリップや打点などを理解する
ことが出来た。
でもやっぱりそれは教えてもらった訳でなく、自分自身で
先輩コーチのプレーや試合会場で見かけた強い選手の
試合を見て発見したのだ。
色んな先輩にテニスを教えてもらったし、自分でお金を払って
選手育成のアカデミーで練習したりしたこともあったけど、
やっぱり打ち方とかよりも、その時の俺のテニスの現状と今後の
方向性の話であって、細かい技術的な話は無かった。
海外でコーチについてもらった時もそうだったな。
 
じゃあそんな状況でどうやって色んなグリップの使い分けや
複数の打ち方を習得することが出来たかと言うと、それは完全に
真似なんだよね。
どのショットもそれぞれモデルの選手がいて、それぞれショットを
打つ時は、そのモデルの選手をそれぞれイメージしてなりきるのだ。
誰からも教えてもらえなかったからそうなったのかは分からないけど、
とにかく良いショットを持っている選手がいたら、その選手の打ち方を
そのままコピー・・・というより、自分自身がその選手になった気持ちで
打とうとすると、自ずとグリップも打点もスィング軌道も決まるのだ。
それどころか、その選手の気合や迫力、声の出し方まで真似したしね。
苦手なショットがあったら、そのショットが得意な選手を見つけて
モデルにしてしまえば良いし、マスターしたとしても、もっと良いモデルが
現れたらそっちに乗り換えれば良い・・・そういう考えだったのだ。
 
でもその考え方でテニスを取り組めたのは、もしかしたら
「一からやる」という気持ちを持っていたからかな。
自分のテニスに全然自信を持てない時代が長かったから
常に良いものがあれば「全てやり直す」という気分でテニスコーチに
なったし、選手になった時も、プレースタイルや戦術なんか平気で
どんどん変えていたからね。
「俺らしさ」とか「俺のテニス」なんて気にしなかったのかも。
とにかく勝てるテニスであれば何でもいいって思って臨んでいた
結果、自分に合うグリップや打ち方を教わることより、もっと大きな
単位「自分に合うテニス選手」を探すようになり、その中で自分に
合うグリップやフォームを無意識に見付けるようになった。
 
その結果、良いプレーが生まれるショットを打った時ほど
「そんなグリップでそのショット打つんだね!?」って言われた。
人から言われるまで、自分自身がそのショットをどういうグリップで
繰り出しているのか分かってないんだよ。
でもそれでいいんだ。
細かいところを操作して良いフォームを作り上げるんじゃなくて
全体的に良いフォームをコピーしてから細かいところを修正する
くらいの方が良い。
自分らしいテニスを頑なに守ろうとするあまり、結局グリップや打点程度の
細かい修正しか出来ず、自分のテニスの発展を妨げている人が多い。
大事なことは「勝つテニス」。
周りにいる「勝つテニス」をしている選手に目を向けて、その人間自身を
コピー出来るようにしたいもんだね。
 
そう考えたら、最初にあまり細かく教えてくれる人がいなくて
良かったのかもしれない。
父とのテニスも怒られるだけじゃなくて、細かい指導まで
受けていたら、テニスが嫌いになっていて、今頃テニスには
携わってないかもしれないね。