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てにすまん 高西ともブログ 2013/8/26
ボレー上達はネットプレー心にあり
[技術【ネットプレー】] 投稿日時:2013/08/26(月) 18:43
とにかくボレーが嫌い!
高校生の頃はそう感じていたし、高校卒業してコーチに
なってからもずっと感じていた。
何とかボレーが出来るようになりたい・・・そう思って
日々練習をしたし、ボレーが上手い先輩コーチの
打ち方を観察したんだけど、手応えは無かった。
18歳で入社したそのテニススクールでは毎日朝練を
やっていたんだけど、その内容は大抵「自分がやりたいことを順番で」
という形で行われることが多かった。
俺は苦手である「バックハンドストローク」、そしてもちろん「ボレー」の
練習をお願いして毎朝のように取り組んでいた。
その練習内容は、ボール出しをしてもらってボレーのステップや
打ち方など基礎的なフォームを覚え、そして繰り返し行うことで
身に付けるということ、そして短いボールを出してもらって、
それをアプローチしてネットプレーからのシングルス練習といったもの。
でもいくら綺麗なフォームと思われる打ち方でボレーを打っても
ショットにキレがないし、アプローチからネットプレーをしても
抜かれるか、触ったとしてもミスするかして「試合では全然使えない」って
気持ちが膨らむばかり。
「やっぱり俺はボレーの才能がないんだ」
逆にやればやるほど、そう思って自信はどんどん無くなっていった。
出口の見えない真っ暗なトンネルを走っている気分だったけど
何とかそこから抜け出したいという気持ちは変わらず持っていたから、
そこで諦めることはしなかった。
幸い、その時は試合での戦績もさほどいい結果を残している訳ではなかった
から、戦績の維持・・・なんかは気にせず、時間をかけてネットプレーに
取り組んでやろうって思ったのだ。
練習方法は何やっても手応えは無かったので、とりあえず1年間、
ボレーは手応えは無いし、技術はショボイままだけど、ネットプレーヤーとして
試合に出続けようって思ったのだ。
サーブはもちろんサーブ&ボレー。
レシーブも出来る限りレシーブダッシュ。
最初にネットへ出られなかったとしても、2発目、3発目でどんどん前へ詰めて
ボレーを狙う・・・というルールを自分で決めて、1年間実行してみたのだ。
それをすることで、ボレーに慣れてボレーが上手くなるかなって思ってね。
当然、導入当初、結果はボロボロだった。
安定感が必要不可欠なテニスというスポーツで、どんどんそれと
真逆となるネットダッシュで前へ出まくる俺のテニスは、ミスも増えたし
相手に決められることも多くなったから、戦績が上がるどころか、
それまで勝っていた相手にも負けるようになってしまった
でもだからと言ってネットプレーを止めることはなかった。
だって、元のプレーに戻してまで大事に守るようなテニスじゃないのは
もう分かっていたからね。
「1年間やり続ける」という決心は変わらず、抜かれてもミスしても
毎ポイント、ネットへ詰め続けた。
しかし、ボロボロに抜かれながらもずっと続けていると、さすがにちょっとした
手応えが見え始めたんだけど、それは予想していたことと違ったんだよ。
それは何かと言うと、ポイントの取り方。
本来、ネットプレーを覚えたい理由は決めるショットを増やすため。
だからどんどんネットプレーを続けていくと、ボレーで決まるポイントが
増えると思っていたんだけど、実際ネットプレーにトライし続けた結果、
相手のミスでの得点が増えたのだ。
もちろん最初は、相手のミスが増えたこと以上に自分のミスや、
決められるポイントが多かったからあまり気にならなかったんだけど
明らかに粘るのが上手な相手でも、こちらがネットプレーを仕掛けると
ミスの数は増えたんだよ。
そういう相手って、こっちもストロークの場合は粘っても、
攻撃を仕掛けてもなかなかミスをしてくれないんだけど、
ササッとネットに詰めると意外と簡単にミスをしてくれたりするし
続けて次のポイントも前へ出ると、その相手はなかなか立ち直れず、
連続ミスをしてくれたりする。
ということは、ネットに詰めるということは、ボレーを決めに行く
ことよりも、相手にミスを促すために出る方が効率はイイという
ことになるし、そうなるとボレーは決めることよりも相手にパスを
抜かせないということを第一に考えておくべきだって思った。
しかも「パスを抜かせない」って思うようになると、相手のパスを
打つコースやタイミングを覚えるようになり、コースを読めるように
なっていった。
コースを読めるようになると、相手はよりこちらのボレーを嫌がって
ミスが増えたのだ。
「決める必要が無い」と思うようになると打ち方も変わった。
ブンブンとラケットを振って決めようとしていた以前と違って、面を合わせて
相手威力を利用して返球するボレーになっていったので、打ち方が
コンパクトになり、結果コースを相手に読まれにくいボレーになった。
加えて、コンパクトなボレーの打ち方は動き回った時もブレにくいから
ネットプレーでの守備範囲が広がっただけじゃなく、思い切って
前へ踏み込んでボレー・・・なんてタイミングで打てるようになった。
そして、そういう打ち方になって初めて
「うん、この飛びは良い!!」って満足するボレーの手応えを
感じることが出来たのだ。
そうなると結局「決めるボレー」も増えて行ったんだよ。
もちろん、ネットプレーを全ポイント思い切ってやろうって思って
すぐにこういう結果が出たわけじゃない。
最初にも言ったように、スタート当初は負けやすくなった。
1年やり通した結果「ん?出続けると相手が崩れやすいな」って
感じられるようになり、またその数年後に「第二次ネットプレーヤー期」を
また1年設けて、そこでやっと打ち方や踏み込み方に変化が出たので
かなり時間は掛かっている。
でもその結果、ボレーが上達するにはボレーの練習だけじゃダメって
ことが分かったのだ。
ボレーを上達させるには、ネットプレーヤーの真の目的を理解し
ネットプレーの本当の効果を分かっていないとボレーの技術って
進歩しないんだね。
それから、俺はボレーが苦手なんじゃなくて、ネットプレーヤーの気持ちが
分かっていなかっただけってことも判明したしね。
皆の中にも「ボレーが上手くなりたい」と思って、ひたすら
ボレーのフォームチェックと決めるボレーの練習をやっている人がいたら
現在の中途半端な段階でどんどんネットプレーをトライすることをオススメする。
ネットプレーは技術じゃなくて、キャラクターで戦うんだってことが
分かるはずだよ。
高校生の頃はそう感じていたし、高校卒業してコーチに
なってからもずっと感じていた。
何とかボレーが出来るようになりたい・・・そう思って
日々練習をしたし、ボレーが上手い先輩コーチの
打ち方を観察したんだけど、手応えは無かった。
18歳で入社したそのテニススクールでは毎日朝練を
やっていたんだけど、その内容は大抵「自分がやりたいことを順番で」
という形で行われることが多かった。
俺は苦手である「バックハンドストローク」、そしてもちろん「ボレー」の
練習をお願いして毎朝のように取り組んでいた。
その練習内容は、ボール出しをしてもらってボレーのステップや
打ち方など基礎的なフォームを覚え、そして繰り返し行うことで
身に付けるということ、そして短いボールを出してもらって、
それをアプローチしてネットプレーからのシングルス練習といったもの。
でもいくら綺麗なフォームと思われる打ち方でボレーを打っても
ショットにキレがないし、アプローチからネットプレーをしても
抜かれるか、触ったとしてもミスするかして「試合では全然使えない」って
気持ちが膨らむばかり。
「やっぱり俺はボレーの才能がないんだ」
逆にやればやるほど、そう思って自信はどんどん無くなっていった。
出口の見えない真っ暗なトンネルを走っている気分だったけど
何とかそこから抜け出したいという気持ちは変わらず持っていたから、
そこで諦めることはしなかった。
幸い、その時は試合での戦績もさほどいい結果を残している訳ではなかった
から、戦績の維持・・・なんかは気にせず、時間をかけてネットプレーに
取り組んでやろうって思ったのだ。
練習方法は何やっても手応えは無かったので、とりあえず1年間、
ボレーは手応えは無いし、技術はショボイままだけど、ネットプレーヤーとして
試合に出続けようって思ったのだ。
サーブはもちろんサーブ&ボレー。
レシーブも出来る限りレシーブダッシュ。
最初にネットへ出られなかったとしても、2発目、3発目でどんどん前へ詰めて
ボレーを狙う・・・というルールを自分で決めて、1年間実行してみたのだ。
それをすることで、ボレーに慣れてボレーが上手くなるかなって思ってね。
当然、導入当初、結果はボロボロだった。
安定感が必要不可欠なテニスというスポーツで、どんどんそれと
真逆となるネットダッシュで前へ出まくる俺のテニスは、ミスも増えたし
相手に決められることも多くなったから、戦績が上がるどころか、
それまで勝っていた相手にも負けるようになってしまった
でもだからと言ってネットプレーを止めることはなかった。
だって、元のプレーに戻してまで大事に守るようなテニスじゃないのは
もう分かっていたからね。
「1年間やり続ける」という決心は変わらず、抜かれてもミスしても
毎ポイント、ネットへ詰め続けた。
しかし、ボロボロに抜かれながらもずっと続けていると、さすがにちょっとした
手応えが見え始めたんだけど、それは予想していたことと違ったんだよ。
それは何かと言うと、ポイントの取り方。
本来、ネットプレーを覚えたい理由は決めるショットを増やすため。
だからどんどんネットプレーを続けていくと、ボレーで決まるポイントが
増えると思っていたんだけど、実際ネットプレーにトライし続けた結果、
相手のミスでの得点が増えたのだ。
もちろん最初は、相手のミスが増えたこと以上に自分のミスや、
決められるポイントが多かったからあまり気にならなかったんだけど
明らかに粘るのが上手な相手でも、こちらがネットプレーを仕掛けると
ミスの数は増えたんだよ。
そういう相手って、こっちもストロークの場合は粘っても、
攻撃を仕掛けてもなかなかミスをしてくれないんだけど、
ササッとネットに詰めると意外と簡単にミスをしてくれたりするし
続けて次のポイントも前へ出ると、その相手はなかなか立ち直れず、
連続ミスをしてくれたりする。
ということは、ネットに詰めるということは、ボレーを決めに行く
ことよりも、相手にミスを促すために出る方が効率はイイという
ことになるし、そうなるとボレーは決めることよりも相手にパスを
抜かせないということを第一に考えておくべきだって思った。
しかも「パスを抜かせない」って思うようになると、相手のパスを
打つコースやタイミングを覚えるようになり、コースを読めるように
なっていった。
コースを読めるようになると、相手はよりこちらのボレーを嫌がって
ミスが増えたのだ。
「決める必要が無い」と思うようになると打ち方も変わった。
ブンブンとラケットを振って決めようとしていた以前と違って、面を合わせて
相手威力を利用して返球するボレーになっていったので、打ち方が
コンパクトになり、結果コースを相手に読まれにくいボレーになった。
加えて、コンパクトなボレーの打ち方は動き回った時もブレにくいから
ネットプレーでの守備範囲が広がっただけじゃなく、思い切って
前へ踏み込んでボレー・・・なんてタイミングで打てるようになった。
そして、そういう打ち方になって初めて
「うん、この飛びは良い!!」って満足するボレーの手応えを
感じることが出来たのだ。
そうなると結局「決めるボレー」も増えて行ったんだよ。
もちろん、ネットプレーを全ポイント思い切ってやろうって思って
すぐにこういう結果が出たわけじゃない。
最初にも言ったように、スタート当初は負けやすくなった。
1年やり通した結果「ん?出続けると相手が崩れやすいな」って
感じられるようになり、またその数年後に「第二次ネットプレーヤー期」を
また1年設けて、そこでやっと打ち方や踏み込み方に変化が出たので
かなり時間は掛かっている。
でもその結果、ボレーが上達するにはボレーの練習だけじゃダメって
ことが分かったのだ。
ボレーを上達させるには、ネットプレーヤーの真の目的を理解し
ネットプレーの本当の効果を分かっていないとボレーの技術って
進歩しないんだね。
それから、俺はボレーが苦手なんじゃなくて、ネットプレーヤーの気持ちが
分かっていなかっただけってことも判明したしね。
皆の中にも「ボレーが上手くなりたい」と思って、ひたすら
ボレーのフォームチェックと決めるボレーの練習をやっている人がいたら
現在の中途半端な段階でどんどんネットプレーをトライすることをオススメする。
ネットプレーは技術じゃなくて、キャラクターで戦うんだってことが
分かるはずだよ。
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