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てにすまん 高西ともブログ 2014/5

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実はこれが究極のショット

[テニス技術] 投稿日時:2014/05/21(水) 09:36

テニスの試合が始まると、相手を観察しないといけない。
どういう攻め方をしてくるのか、どういう逃げ方を
してくるのか、一番速いショットはどのくらいなのか、
それをどこに打ってくることが多いのか、他にどんな
球種やパターンを持っているのか・・・。
 
例え自分よりもレベルが高い相手であっても、
相手を学習することで、そんな格上を泥沼に引きずり込み、
勝利を得ることが出来るのがテニス。
だから試合が始まると、学習能力をフル稼働させて、相手の
テニスに「慣れる」ということに集中するのだ。
そうすると、「凄いスピード!!」って最初に感じた
相手サーブとかストロークも、意外と返せるように
なるし、凄いコースのショットも読めれば逆にカウンターで
切り返せたりするようになるものなんだよ。
 
しかし、そんな相手のプレーを学習する中で、俺自身
ちょっと苦手にしているものがある。
それは何かと言うと「バウンド」。
ボールの回転量や種類によって、ボールのバウンドに
変化が生じるけど、その対応って実は難しい。
そもそもバウンドって、飛んでくるボールのスピードや
軌道からバウンドの弾み具合を予測するんだけど、ここに
予想以上の回転が加わっていると、その弾み方が予想とは
ちょっと違ってくる。
そんなのは分かっているんだけど、ついついバウンドするまでの
ボールのスピードと軌道の具合からどんなバウンドなのかを
割り出してしまい、結局ラケットの真ん中を外したり、
打点が遅れたりしてしまい、それが甘く返って次で決められる
という展開になるのだ。
 
こういう予測とは違ったバウンドになってしまうショットに
共通しているのは、バウンドするまでは、さほど
ショットの速さが無い代わりに、ボールの回転量は
かなり多いということ。
その激しいトップスピンの回転が地面でバウンド
した時にボールをキックさせ、その分弾み方に変化が
表れ、打つ人にとってはむしろバウンドと同時に
ショットが加速したかのように感じてしまう。
切れ味鋭いスライス系のショットも回転は正反対だけど、
同じバウンド後に「伸びてくる!!」って印象がある。
 
もちろんバウンドするまでのショットスピードはさほどでは
ないから、エースにはなりにくい。
でも追い付けるけど、バウンドが読みにくいから踏み込んで
打てず、ついつい待ってしまいやすいし、ボールと一緒に
後ろへ下がってしまうなんてことも起こりやすい。
そうなるとチャンスボールが得られやすいし、ミスも
期待出来るよね。
そう、バウンドをしっかりさせるショットというのは、
エースで派手に決める・・・と言うより、相手に打ちにくい
ショットを打たせるためのテクニックなんだよね。
言い方変えれば、ちゃんと相手と打ち合う意識がないと
使えないという逃げ腰の人には使えないテクニックである。
 
「エースを取りたい」って思うとついつい速いショットを
練習してしまう。
でも現実的に試合のことを考えると、エースで決めることより
相手と打ち合いながらミスをもらったり、相手の陣形を崩して
ボレーで仕留めたり・・・というのがメインとなる。
だからこそ、バウンドを磨こうよ。
ストロークはもちろんだけど、サーブもね。
バウンドするまでのショットの速さ以上に、バウンド後の
ボールに勢いがあるトップスピンや、バウンド後に伸びのある
スライスを手に入れることが出来れば、そこからもっと色んな
展開が広がってくると思わない?
さあ、意識してバウンドを磨く練習をしてみよう。

負けて当たり前

[メンタル] 投稿日時:2014/05/04(日) 13:17

テニスというのは難しいスポーツだ。
相手よりショットが優れているからと言って、
絶対勝てる保証はない。
相手より速い足を持っていても、相手より身長が高くても
相手より腕力があっても、相手より体力が勝っていても
それが勝利を確実にしてくれることには繋がらない。
 
負ける理由なんていくらでもある。
相手が強かったらそりゃ、負けるでしょう。
でもそういう相手じゃない場合にも負けることはある。
調子が上がらないまま試合を続けてれば負けるし、
調子が上がっても、大事な場面で勝負が出来なかったら
それで負けてしまうこともある。
 
コートサーフェースに馴染めなくて負けることも
あるだろうし、相手のプレースタイルとの相性が
悪くて負けることもある。
試合の緊張感で負けることもあるし、練習不足や
試合前の準備不足で負けることもある。
風が強ければそれで負けることもあるし、夏の暑さも
負けの要因になるのは当たり前。
練習ではニューボールを使っていないから、試合中の
ボールの感触の違いで負けることも考えられる。
 
相手が格下であったとしても、ロブが上手かったり、
スライスが得意だったりと、思った以上に粘り強くて
精神的にもタフだったということでこちらが調子を
落として負ける・・・なんてこともよくある。
相手の汚いジャッジや、スコアでもめたことを
キッカケに負けてしまうこともある。
負ける原因なんていくらでもあるんだから、負けることは
何も不思議ではない。
だから負けそうな試合状況になった時、いくらでも
その負けの敗因は思い付くもんなんだよ。
「だから、俺は負けたんだ」
皆にそれをちゃんと説明出来るし、それで周りを納得
させることも容易なことである。
 
さて、「負ける理由」がいくらでも思い付く反面、
「負けられない理由」はどれだけ頭に浮かぶだろうか。
自分より格下の相手であっても「負けることがある」という
テニスというスポーツにおいて、「負けられない」という
気持ちが強力な対抗馬となり、実はそこに勝利への道が
開かれる。
その「負けられない理由」が単なるプライドという
曖昧なものでは弱く、それはもっと具体的で、ある意味
自分に対して脅迫的なものに近いものなのだ。
 
例えば団体戦という形で自分の勝利が絶対必要と
されている場合だったり、決勝に進み、初のタイトルが
掛かっているなど、戦績や賞金であったり。
その試合に辿り着くまでにこなしてきた練習やトレーニングの
苦しさや費やした時間、そして金額だったり。
自分がそれまで築いてきた地位だったり。
周りの期待だったり。
応援してくれている周りの仲間や家族だったり。
とにかく負ける理由は山ほど思い付くのだが、それ以上に
「それでも俺は負けられないんだよ!」という気持ちがあれば
「負ける理由」以上に「負けられない理由」が優先され、
そしてその状態にならないと、選手は「勝つ方法」を試合中に
本気で考えられないのだ。
「負けられない理由」が乏しい人は残念ながら
「負ける理由」の方を優先してしまい、気付くと試合中、
自分の負けの正当性を必死で探したり、既に反省を始めたり
酷いやつなんかは、自ら負ける理由を大げさに周囲へPRしたり
するもんだ。
 
「負けられない理由」
必ずしも、トップアスリートや常勝選手にしか当てはまる
ことではない。
いつも負けてばかりの人、テニスを初めてまだ間もない人、
どんな人も、探せばあるんだよ。
そしてその気持ちを強く感じることが出来なければ、試合中に
どんどん襲ってくる「負ける理由」に目を向け、心を奪われて
しまい、勝利への道は閉ざされ、敗者の道を無様に歩かされるのだ。
そしてまた「やっぱり負けました」ということとなる。
「負けられない理由」は時に自分自身へプレッシャーを与え、
それがより試合中のストレスを増やすこととなる。
でもね、負けて悔しい思いをしながらもそれを隠して
くだらない「負ける理由」を語るより、試合中に
「負けられない理由」で苦しみながらも自分を支え、
勝利を導いて、その勝利を勝ち取った方が100万倍嬉しいはず。
 
「負けられない」その要素をたくさん用意して試合に挑め。