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てにすまん 高西ともブログ

ジョコビッチvsナダル [試合【シングルス】]

投稿日時:2011/07/04(月) 11:12

ジョコビッチ、ウィンブルドン初優勝おめでとう。
表彰式でのあの弛んだ笑顔、いつもの硬い表情の彼とは
全然違っていたね。
カッコ良かった!!
ナダルを破った彼のテニスは本当に最高のプレーだったよ。
 
試合内容を観ると、ナダルの方が戦術的に長けていた。
どこで何を打って、どういう流れでポイントを取り、勝利を
呼びよせるか・・・をしっかり考え、それをきっちり実行していた。
一方のジョコビッチは決して戦術的に劣っていたという訳ではない。
が、持ち味を「戦術」ではなく「王道」を選択。
決まったコースにきっちり質の高いショットを黙々と打ち続け、
同じパターンでネットに出る。
そしてそれを最後まで貫いた。
 
迷いなくしっかり王道のテニスをし続けることで、戦術的に
色々コースを打ち分けるナダルのショットのパターンを読んでいった。
その結果、何本か「あっ!決まった!」って思ったナダルのショットを
その読みで返球して決めさせなかった。
ナダルの中では思い通りにプレーしたからポイントは取れていたはず
なのに、それ以上のプレーをジョコビッチに見せられて思わず、
頭の中に描いた戦術を越えてしまって、強引なプレーに走ってしまった。
それが結果に反映したと思う。
 
強烈なショットが注目されるナダルだけど、実際はち密に
配球を考えているし、あの素早い動きも冷静な判断力から生まれる。
それがジョコビッチによってかき回されてしまうと、打ち合いながら
徐々に相手を追い込んで行くというナダルの得意なパターンを
逆に敬遠してしまい、むしろ打ち合いを避けていた。
ジョコビッチ、見事だったね。
 
ナダルよ、この敗戦で多分あなたはジョコビッチのテニスを
考え直しただろう。
次にジョコビッチと対戦するのが楽しみだ。
そしてジョコビッチ、これで君は世界一となり、その自覚も
より強固になっただろう。
ちょっとパターンは地味だけど、その手堅いテニスがより
発展するのを楽しみにしている。

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