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てにすまん 高西ともブログ

苦しみを乗り越えて [過去の思い出]

投稿日時:2011/07/21(木) 07:01

スペインに初めて渡ったのは24歳の時。
そこで覚えたテニスはとにかく粘ること。
粘りまくってミスをもらうか、しびれを切らして
ネットに出てきた相手をパスで抜くか・・・というスタイルだった。
 
高校生の頃や上京してコーチやり始めた頃は
自分のショットはまあまあ速い方だと思っていたけど
実際海外に行ったり、上位選手と接するようになると
自分のショットのスピードはそんなに速くないどころか
ちょうど打ち頃の速さだと判明。
 
そんな使い物にならないパワーショットをもっと成長させる
ことももちろん努力して取り組んだけど、それよりも
反応や読みの早さ、粘る技術を活かすテニスの方が
自分には合っていると感じ始めていたし、スペインではまず
徹底したディフェンスを身に付けさせられるから好都合。
もともと体力もあったから、良い手ごたえも感じていた。
 
だから日本に帰国した後も、とにかく練習ではディフェンス重視で
練習を行う。
右に左に、前に後ろに動き回り、それを攻撃されないショットで
返球し続ける。
地味で辛い練習が殆どだし、トレーニングも10キロの長距離走と
ダッシュ系の中距離走がメインとなってヘロヘロになる。
でもいつしか、自分を追い込む練習やトレーニングやらないと
気が済まなくなっていった。
 
「もうダメ・・・」という状況の中でいかに普通のプレーを
出せるか・・・を課題に取り組んでいると、段々辛くて苦しいけど
それに対して身体がストレスを感じないどころか、一種の快楽を
感じるというちょっと危ない身体になってきた。
いわゆるマゾってやつか・・・。
 
でもやっぱり選手って誰もがそういう心境だと思う。
苦しみを楽しんでいる訳じゃないけど、その苦しみを乗り越えないと
自分を満足させる結果が手に入らないって分かっているんだよ。
苦しいからと言って止めてしまう癖がある人、もうひと踏ん張り
頑張ってみよう。

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