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てにすまん 高西ともブログ

ネットプレー研修生 [過去の思い出]

投稿日時:2011/09/20(火) 17:52

シングルスのプレースタイルはオールラウンドだ。
もともとはベースラインプレーヤーで、とことんストロークで
打ちまくるか、とことん粘りまくるか・・・というスタイルだった。
でも過去に2度、ネットプレーヤーになった時期がある。
 
初めてネットプレーヤーになったのは、21歳の頃だったと思う。
理由は「ネットプレーが出来ないからやってみよう」というお試しな感じ。
ボレーも下手だったから、全くネットプレーに自信を持っていなかった
俺は「よし、この1年間ネットプレーヤーになろう!」と
サーブ&ボレーとレシーブダッシュを繰り返しまくった。
 
その結果、ボレーが上手くなったかと言うとそうでもない。
その代わりネットに出る目的が見えてきた。
当時はそんなにサーブも良くなかったし、アプローチのスライスも
伸びは無いし、アプローチのコースさえも甘かった。
だからネットに出ていくとまず簡単に抜かれることが殆ど。
でもまずその最初に抜かれたコースを覚えておいて
次に出る時はそのコースを一番警戒すると、相手は次の手を
打たないといけなくなる。
そうやって出る度に相手が得意なコースを覚えておいて
コースを潰して行くと、ある時急にパスを抜かれ続けていたのが
ウソのように相手がミスしまくるようになるんだよ。
 
結局ネットプレーってボレーの上手い下手以上に
アプローチの仕方とコースの読み方にあるって感じた。
この発見は大きかったね。
でもやっぱりボレーのセンスは自分自身に感じなかったので
その経験は逆にストローカーとしてその後活かされた。
相手がネットに出てきても、そう簡単に自分の好きなコースを
見せないようにしたり、相手が読んでいるコースを確かめてから
こっちがコースを決めたり・・・ってね。
 
2度目のネットプレーヤーは30歳過ぎてからなんだけど
その時は完全にネットプレーを自分のモノにしようと思っていた。
でも21歳の頃感じた「ネットプレーヤーの考え方」が基本に
あったからやりやすかったね。
それにより自分自身の中でネットプレーという分野が成長し
オールラウンドプレーヤーとして引退する最後の年、一気に
戦績も上げてランキングもアップ出来た。
 
1年という時間はかなり長いのだが、ネットプレーヤーに
憧れている人も、ストローカーとしてやって行こうと思っている人も
一度はネットプレーヤーに徹してプレーし続ける時期って必要だと
思うし、お勧めする。
「相手との駆け引き」って感じがスゴイするからね。
もっとテニスが面白くなるよ。

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