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てにすまん 高西ともブログ

俺がスペインに残した爪痕 [過去の思い出]

投稿日時:2011/10/19(水) 06:08

アメリカに行った時もスペインに行った時も当然
現地の言葉で会話をした。
アメリカにいる時はもちろん英語だし、スペインにいる時は
スペイン語。
でもアメリカではスウェーデン人とも一緒に暮らしていた時が
あるので、スウェーデン語も少し教えてもらったし、日本語も
その代わりに教えてあげたりした。
 
スペインにいる時も、練習していたアカデミーには
世界各国から選手が集まっていたから、ロシア語、ドイツ語、ポルトガル語
イタリア語・・・と色んな言葉が飛び交っているので、共通言語は
英語とかスペイン語なんだけど、それぞれの国の言葉も教えてもらい、
ドイツ人と朝に会った時はドイツ語で「おはよう!」って声を掛けたり
逆に日本語で言われたり・・・となかなかの国際的な環境にいたわけだ。
 
ただ・・・挨拶の次に覚えようとする言葉は何かと言うと、汚い言葉。
悪口だったり卑猥な言葉を覚えようとする。
これはどの国の選手も共通して
「日本語で、○○にあたる言葉は何て言うの?」ってすぐ言ってくる。
もちろんこの○○に当てはまる言葉はここでは詳しくは書けないけど
まぁ英語で言うとFから始まる4文字の単語みたいなもんだね。
まだ10代後半の選手が殆どだから、そんなことばっかり興味持って
るんだと思うんだけど、そういう事を聞かれるのは、凄い仲良くなった証拠でも
あるから、俺も一生懸命考えて「う~ん、××かな・・・」って汚い日本語を
教えてあげる。
 
でも意外と日本語って汚い言葉が無いんだよね。
そもそも選手達も、覚えた汚い言葉をどう使うかって言うと
プレー中に上手くいかなくなると「チクショー!!」っていう意味で
使うんであって、必ずしも悪口に使う訳ではないのだ。
でもそうなると「チクショー」ではちょっと軽いし、そんなに下品とは言えない。
だからと言って他にそういう場面で使える汚いワードが思い付かない・・・・。
 
そこで、そういう場面では使えないけど、とにかく日本語の
汚いワードを3つ、語呂を揃えて教えてあげた。
ま、何を教えたかは到底ここでは書けないんだけど、
語呂も良いし、意味も超下品極まりないから、各国の選手達が嬉しそうに
大声で叫んで使ってくれていたんだけど、教えた俺としては日本人が
聞いたら引くようなワードだから、複雑・・・。
 
しかしそれから2年後、また同じスペインのアカデミーで練習することに
なった俺は、久し振りにそのコートに戻った。
すると「○○!!××!!□□!!」と知らない外人選手が
その汚い日本語ワードを使っているではないか!!!
しかもその選手に聞くと代々伝わっている日本語らしい・・・・。
さすが、国際的なテニスアカデミー。
テニスの技術だけじゃなくそういうことまで伝承されるんだね。
俺がそのアカデミーに残した爪痕がちゃんとあって、ちょっと感動。

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