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てにすまん 高西ともブログ

俺の父ちゃん [過去の思い出]

投稿日時:2011/12/01(木) 12:44

俺の父親もテニスをしている。
その影響で俺も高校でテニスを始めたのだ。
でも特に「憧れた」というのではなく、ただ単純に
テニスラケットがウチに転がっていたから、これは
道具を買い揃えなくてもいいなって思っただけ。
 
そんな父親は当時、大阪の国体選手だったし
全日本の年齢別では毎年優勝候補に挙げられるほど
強かったのだ。
そんな父は俺がテニス始めたのを喜んでくれて、
俺をテニスクラブに連れてっては色々教えてくれたり
他の方々と試合を組んでくれたりと協力的だった。
が・・・俺はそれが苦痛でたまらなかった。
 
だって親子となると、そんなに優しく教えてくれるなんて
ことにならないでしょ?
ダブルフォルトをしたら、こっぴどく叱られるし
試合やっていない時は「あの人のバック、上手いから
ずっと見とけ!!」ってコートサイドに立たされるし
とにかく父とはテニスに行きたくなかったよ。
 
しかも大阪で強い選手だったから、当然俺が
試合でどこかに行くと
「ん?高西?高西ってあの高西さんの息子?」と
皆が父を知っているから、人が集まってきて俺のテニスを
見物しようとする。
そこで下手くそなテニスを披露するのはホントに
辛かった。
ま、年頃ってこともあって、何かと親を恨んだんだよ。
 
でも結局父のテニス仲間のコーチに世話になり
そのまま自分もテニスコーチ、テニス選手の道を
高校卒業後に歩むことになったし、それを反対せず
父はずっと応援してくれた。
今でも実家に帰ると一緒にテニスをするし、テニスの
話もする。
あの頃は一緒にテニスコートに立つのが嫌だったけど
俺がこうやってテニスの世界で生きているのは
間違いなく父のおかげである。
 
テニスを上達させるには誰かの助けは必要である。
それは家族であることが一番なのだが、俺は
そこが恵まれていたんだよ。
当時はそんな恵まれた環境を感じていなかったどころか、
父の存在がでかすぎて嫌だった。
ごめんね、父ちゃん。
ありがとうございました。

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