大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ >>  グリップチェンジのコツは・・・

てにすまん 高西ともブログ

グリップチェンジのコツは・・・ [テニス技術]

投稿日時:2012/05/22(火) 14:04

いろんなショットを身に付けたら、それを
試合の中で上手く使い分けていきたいよね。
トップスピンのストロークを打ちながら、急にスライスを
使ったり、思い切って踏み込んでボレーをしたり。
そんな時、難しく感じるものの一つに
グリップチェンジがある。
 
このグリップチェンジ、俺はさほど苦手では
無いんだけど、これで苦しんでいる人をよく見掛ける。
そんな人達は決まってこういうことを言っている。
「ラリーが速すぎてグリップを変える暇が無かった!!」
それを聞くとなぜこの人のグリップチェンジが遅れたのか
わかる気がする。
だって俺の場合、グリップをチェンジさせるというより
最初からグリップなんて決めていない。
いわゆるニュートラル状態になっているんだよ。
 
どういうことかと言うと、例えばフォアハンドストロークを
打つとしよう。
打った直後、グリップはどうなっているかと言うと、
利き腕の右手は、そのままフォアハンドストロークの
グリップではなくて、一旦左手がラケットを持ってあげて
右手はユルイ感じで軽く添えているだけなんだよ。
だから次の相手ショットがバックであれボレーであれ、
スライスであれ、何でも合わせられる状態にあるのだ。
これがフォアハンドストロークのグリップのまま
相手が次のショットを打つのを待っていると、もしフォア以外の
違うショットが来たときに、固まったフォアハンドストロークの
グリップをまずは緩めないといけないので、違うグリップに
するのが遅くなってしまう。
しかも、それで焦ったらそのままフォアのグリップで
違うショットを打つなんてことになってしまう。
そういうことが「グリップ変えられなかった!」って
発言を生むんだよ。
 
じゃあユルく握ってニュートラル状態の右手グリップで
どうやってピシッと次のショットのグリップを作るのかと
言うと、それは左手なんだよ。
左手でフォアハンドストローク、バックハンドストローク、ボレー
スマッシュ・・・などのグリップを一瞬で作り上げ、その
グリップが出来たらそのまま右手が握って打ちに行く。
ボレーも出来るだけフォアとバック、それから高さや相手の
ショットのスピードなんかでグリップを使い分けて
もらいたいからね。
もちろん時間が無ければコンチネンタルで全ての
ボレーをこなすのも一つのやり方だけど。
 
いろんなショットを織り交ぜて試合をしようと思っている人、
いつもグリップチェンジで苦しんでいる人、
大事なのは利き腕と逆である手、俺の場合は左手の
活躍が重要なんだよ。
左手のスムーズなグリップ調整があるからこそ、右手は
ユルく握って待っていられるのだ。
そのためにも打ち終わったらすぐに構え直し、その時
ちゃんとリラックスして右手のニュートラル状態を
作ってあげよう。
 
テニスコーチの仕事をしていると、慣れてきて、左手の
助けを借りずに右手のみでグリップチェンジが出来るように
なるんだけど、これはそんなにオススメしない。
でもやっぱりこれもショットとショットの間はユルく握って
ニュートラル状態でリラックスしておくことがコツだな。
さて、君のグリップチェンジはスムーズに出来てる?

トラックバック一覧

<< 2030年1月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31