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てにすまん 高西ともブログ

勝利の五段階活用 [戦術]

投稿日時:2012/08/16(木) 17:57

テニスの試合中って、色んなことをしなきゃいけない。
ミスしないようにしっかりと繋がなきゃいけないし、チャンスが
来たら攻めなきゃいけないし、そのチャンスを作るためにも
仕掛けなきゃいけないし、その仕掛けもまた安定させなきゃ
いけないし、仕掛けるパターンもバレないようにローテーションで
変えなきゃいけないし、それとは逆で淡々と一つのことを
し続けるパターンもしなきゃならない。
 
テニスはこうやって、色んなことを意識しないといけないんだけど、
それを全て考えると「何やれば良いか分かんない!」って
難しく感じてしまい、そうなると考えるテニスを諦めてしまう。
大事なことは優先順位をきっちり作ることだ。
まず大きく分けると、5つやることがある。
でもそれを全部やるのって難しいでしょ?
その5つを5段階に分けて、まずは第一段階、それが出来たら
第二段階、更に第三段階に進むが、また状況が悪くなって
余裕が無くなったら第二段階、最悪な場合は第一段階に戻っていく
という考えだと分かりやすいでしょ?
 
まずテニスの試合で重要なのは、ミスをしないこと。
浅くなって打ち込まれたとしても、自らミスして失点するより
きっちり相手コートに返球することが基本である。
だから第一段階は
「攻撃されてもいいから繋ぎ続けること」
そして次は、当然出来れば攻撃はされないようにしたいから
第二段階は
「攻撃されないように繋ぎ続けること」である。
この第二段階のテニスがどのカテゴリーの選手も重要となり、
ここがしっかりしていると負けにくいから、第二段階テニスだけで
ある程度勝っている選手もいるくらい。
 
第三段階で初めて攻撃を意識するんだけど、
それはコース的攻撃である。
パワーショットで「どうだ!!」とエースを決めるような攻撃ではなく、
右に左に、前に後ろに相手を動かすことでミスをもらうような形。
ショットの質というより、コートの広さを活かした攻撃で、コースの
打ち分けが重要となる。
なので第三段階は
「相手を動かしてチャンスを作る」
第四段階になると、右に左に動かした相手が、元のポジションに
戻る時間を奪う攻撃が必要となる。
相手をサイドに動かして、それが浅く返ってきたら、相手が
定位置に戻る前に詰めてオープンコートへ打つような形。
ここで時間を奪って打つ・・・ということが、コースの打ち分けの
第三段階テニスよりも、より攻撃的となる。
ネットプレーも相手の時間を奪う効率の良い攻撃パターン。
そしてこの攻撃により、相手から「繋ぐ」、「粘る」という意識を奪いたい。
第四段階は
「動かした相手から時間を奪うと共に、繋ぎの意識を奪う」
 
第五段階は正統派攻撃。
手堅く相手から攻撃されないように繋ぎながら、相手を動かし
それによってチャンスが得られたら、そこからネットに出たりして
相手の時間を奪う攻撃で、精神的にジワジワ追い詰めるという
パターンをメインとしながらも、どこかで大きな流れや勢いを作る
正統派の攻撃が欲しい。
相手のセカンドサーブをストレートへ一発レシーブエース狙ったり
サービスエースやサーブ&ボレー、ストロークラリーの中で
いきなり回り込んでフォアの逆クロスへのエースを決めるなど、
毎ポイントやるのは厳しいが、見せ場を作る正統派の攻撃を意図的に
入れられるようにしておくことは必要である。
もちろん、第五段階のテニスは、毎ポイント行うとリスクが大きいので
ここぞという場面で使いたい。
通常は第四段階までかな。
俺なんて第三段階テニスがメインとなるし、出来ればそれ以上は
使いたくないって思うくらいだ。
 
この五段階がしっかり分かれていて、自分の調子やスコアなど
その時の状況に応じて、どのテニスを使ってプレーするか
しっかり判断出来れば、テニスでやるべき多くのことを
整理しやすい。
やりたいことが多すぎて、結局ミスが多かったり、攻撃するに
しても、パワー系の攻撃ばっかりだったりしてミスだらけだと
考えてテニスすることを辞めてしまう。
プレー中の考え方をもう少し考えてみよう。

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