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てにすまん 高西ともブログ

これは便利!ラケットダウンスタートストローク [技術【ストローク】]

投稿日時:2012/09/24(月) 08:20

トップスピン系のストロークを打つ時、フォアもバックも
しっかりとラケットを立ててテイクバックをしてから
ラケットダウン、そしてヒットからフォロースルーという
流れで打つことが多いんだけど、最初のテイクバックを省いて
いきなりラケットダウンからスタートする打ち方もある。
両手バックハンドの人なんかは、全ていきなりラケットダウンから
スタートするパターンの人も多いし、伊達選手なんかはバックだけ
じゃなくてフォアもラケットダウンからスタートの打ち方。
どういう時にこういうラケットダウンスタートとなるのだろう。
そしてそのメリットはなんだろう。
 
まずストロークの一番重要なポイントは何かと言うと
打点である。
足からもらえるパワーをボールに伝えるには、きっちりと
正確な打点で打たないといけないからね。
そしてその打点の次に重要なのがラケットダウン。
ラケットダウンで最もラケットが下がった箇所と打点の
関係が弾道に大きく影響される。
もちろんラケット面の向きなんかも重要だけど、とにかく
弾道をしっかり山なりにして持ち上げたければ、打点の真下に
近いところにラケットダウンさせればいいし、フラット系の
弾道にしたければ、打点の高さに近い感じで後ろに
ラケットダウンさせればいい。
 
とにかくストロークはラケットダウンと打点、この二つの
位置関係で弾道が決まるのだ。
じゃあテイクバックはなんの役割を担っているかというと、
反動つけて勢いよくラケットダウンさせるためのパワー作り。
なので、テイクバックをしっかりと取ればある程度パワーが加算
されるんだけど、このテイクバックをしっかりさせようと
してしまったばかりに、その後大事なラケットダウンをさせる
時間がなくなり、テイクバック地点からそのまま打点へ
ラケットを振ってしまうなんてことになる人が多い。
 
大事なのは打点とラケットダウンの関係の方なんだから、
余裕ある場合は、テイクバックもその前に加えていいけど
それよりラケットダウンの方を重要視してもらいたい。
速いショットを受けた時やライジングで打たなきゃ
いけない場合は、テイクバックを省いてラケットダウンから
スタートさせた方が、ラケットダウンすることに集中出来るでしょ?
これが、テイクバックを省いていきなりラケットダウンスタート
のストロークを打つ時のパターン。
しかも相手の速いショットやライジングで打つ場合、わざわざ
テイクバックをさせてパワーを加算させなくても、そのショットの
威力を利用しやすいわけだから、テイクバック自体そもそも
いらないんだよ。
 
じゃあ、テイクバックはそんなに重要じゃないかというと
そんなことはない。
最初に言ったように、ラケットダウンをさせる時に、反動で
勢い付けられるから、スィングスピードも上がって
パワーに繋がるし、がっちりテイクバックを構えて、ビシッと
相手にそれを見せつけるとコースを隠すこともしやすい。
だけど、大事なことはあくまでもテイクバックはオプションであって
優先すべきはラケットダウンと打点の関係なんだよね。
 
通常はテイクバック付きのショットが多くなると思う。
だけど、相手がネットに出てきて、ボレーストロークの状況が
多くなったり、速いショットを受け続ける場合、それからライジングで
打つ機会が多い場合は、ラケットダウンスタートのストロークが
メインとなってくる。
タイミングが取りやすいからね。
だから、ストローク打つ時にタイミングが掴めていない人、
打点が詰まってしまう人、ボールを待ってしまって足が
止まってしまう人なんかは、テイクバックを省いたラケットダウンから
始まるストロークに切り替えてみるのも良いと思うよ。
それによって、最も重要であるラケットダウンと打点の関係を
正確に作っていこう。

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