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てにすまん 高西ともブログ 2011/5

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[戦術] 投稿日時:2011/05/24(火) 07:38

テニスはディフェンスが重要になる。
相手の攻撃をしっかり受け止めるディフェンス力があれば
相手は空回りしてミスをプレゼントしてくれる可能性がある。
だから多くの選手がしっかりした攻撃だけじゃなくて
ディフェンスも練習して粘りのテニスも身に付けている。
 
相手がそんなしっかりとディフェンスしようとしている時は
速いショットや深いショットに対してガッチリ守ろうと
ポジションは少し引き気味で下がってプレーを行うことが多い。
そうした相手にドッカーンってボールを打ちこんでも、よっぽど
驚くようなパワーやコースを打たない限りは、さほど効果は
期待できない。
 
となると重要なのはショートクロスやネット際へのドロップショット、
スライスで殺した短めのショットなど、相手が前へ取りに行くような
スペースに配球して、懐深いディフェンスポジションを
前へ、外へ崩せるような展開。
こういうのを用意しておかないと突破口がなくなってしまう。
そういったショットを持っているだろうか?
 
前に崩すストロークショットで一番簡単なのはスライスだね。
相手ショットが短くなった時にササッと前へ移動して
「打ちこんでやるぞ!!」とばかりにしっかり構えると、当然相手は
下がって完全ディフェンスモードになる。
そこへスライスでフワッとネット際へ・・・・。
ドロップショット系の崩し方だね。
 
しっかりアンダースピンを掛けてあげれば、バウンドも低くなるから
相手に追い付かれてもカウンター喰らいにくくなるから、弱腰でタッチする
程度のスライスは打たないように気を付けよう。
しっかりと構えてネット際に落とす事を隠すことが重要だ。
 
こういうショットを混ぜてプレーすれば、当然相手は
ネット際を警戒したポジションになってくる。
ということは、後ろでがっちり守っていたけど気持ちが前に行った分
深いショットやパワー系のショットの受身が弱くなるということ。
そうやって相手のディフェンス力を落とさないと試合で相手から
ポイントを取り続けるのは難しい。
普段からしっかり深いショット、パワー系のショット、
そしてネット際に落として相手を前に崩すショットを組み合わせて
練習しておこうね。

なんで最初からネットにいるのか考えてる?

[戦術] 投稿日時:2011/05/23(月) 10:30

ダブルスの陣形は通常雁行陣からスタートする。
サーブ、もしくはレシーブの人は後ろからスタートしないと
いけないけど、もう一人はネット前のポジションから始める。
ということは、このポジションに何らかの意味があるということ。
それを皆意識してプレーしているだろうか?
このポジションを活かそうと思っているだろうか?
 
そもそもネット前に立つということはどういうことかと
言うと、ボレーをしやすいということ。
ボレーをしやすいということは、決めやすいということ。
ただし決めやすいのは相手が甘いショットを打ってきてくれた時。
そんな甘いショットを打ってくれる相手は自分よりレベルが低い
相手の時だから、そんなことはあまり想定して練習する意味は無い。
となると、このネット前に立つ真の目的は、「決める」ことよりも
「決めようとしていることで脅しをかけること」なんだよ。
「ちょっとでも甘いと決めてやるぞ!!」とプレッシャーをかける
ことで相手からミスをもらう・・・これが目的であり、
そのためのポジションなんだよね。
 
だから「ボレー苦手だから・・・」なんて言って、ネット前にいながら
存在感を消そうとしている人は、このポジションにいる意味が無い。
それならいっそのこと、ベースラインに下がって、二人してストロークを
やった方が手堅いテニスが出来る分だけマシというもの。
さっき言ったように「決める」必要はないから「決めるためのテクニック」も
いらないんだよ。
それよりも「決めてやるぞ!!いいのかぁ!!」というハッタリ精神が
欲しいんだけど、ハッタリは技術じゃないから、やろうと思えば誰でも
出来るはず。
そしてそれが、最初からネット前にいる本当の目的なんだよ。
 
もちろんパートナーのナイスショットによって、チャンスが来た時には
決めてあげないといけないんだけど、それ以上に相手へのプレッシャーで
ミスを増やすことを目的とした「行動」を重視しよう。
そしてこのネット前のポジションに予めいる事を最大限活かそうよ。

裏切り者

[過去の思い出] 投稿日時:2011/05/20(金) 13:00

自分自身がどういう人間なのか、テニスを
行う上でかなり重要になって来る。
自分はいったいどういう性格で、どのくらいの運動能力があるのか。
思考能力は?判断能力と判断スピードは?・・・・と色々な要素から
自分がどういうテニスをすべきか考えないといけない。
 
俺もその時々で自分の姿を客観的に見つめて、自分のテニスを
自分自身で考えてやってきたんだけど、結局テニスを始めた頃の
俺が想像していたものとはかなりかけ離れたテニス像と言うか
人間像が出来上がった。
 
まず高校生の頃、そして高校卒業して上京したばかりの
俺はフォアハンドストロークに自信持ったテニスをしていた。
周りの人も「お前のフォアはスゲェ!!」とか何とか言ってくれたから
全部のボールを回り込んででもフォアで打っていたよ。
 
その反面、バックハンドストロークに苦しんだ。
片手バックだった当時の俺は、スライス気味でフワッとしたショットしか
打てなかったし、20歳過ぎてから変えた両手バックも片手よりは
マシだったけど相変わらずショボいショットを打ってた。
 
ボレーも全然だったなぁ。
コーチとしてレッスンではなんとか優しく返球することは覚えたけど
試合中に「決める」なんてことは出来なかった。
それもあって「ダブルス、嫌い!」って周りに公言していた。
 
そんな当時の状況からすると、どう客観的に見ても
フォアハンドストローク主体で成長していくかな!!って考えるけど
結局現役最後のプレースタイルはどうだったかと言うと
オールラウンドプレーヤー。
しかもどっちかと言うとネットプレーの比重が高い選手に
なってしまったんだよ。
 
逆にフォアハンドストロークは、攻撃の柱というより、繋ぎショットで
地味に登場していて、カウンターショットは専らバックの方が効果あった。
大嫌いだったネットプレーも今や満面の笑顔で行っている。
だからもちろんダブルスも大好き!!
「苦手意識」というのに一つ一つ取り組んで払拭していくうちに、
結局かつては苦手と思っていたもののコツを見付け、それを柱に
プレーをするようになれたんだよ。
 
ある意味自分の目測を誤って大変身出来たから
ラッキーなんだけど、今自分のテニス人生を振り返ると
自分自身が持っている可能性って計りしれないんだなって思う。
ある程度の客観的な自身の観察は必要でも、常に
自分の限りない可能性を感じておかないと大変身の
チャンスも逃してしまう。
 
そう言えば、更に過去の話をすると、俺は小児ぜんそくを持った
病弱少年だった。
今でも両親は「あんな弱い子がよくここまで元気になったねぇ」と
言ってくれる。
ちょっと走ると発作を起こしてうずくまっていた子供だったが
現役時代は体力をウリに「粘るテニス」で戦う事が出来た。
大変身だよ。
 
皆も今思っている自分自身の将来の姿を見事裏切って
更に飛躍できるように頑張ろう!!!
「苦手」と思っているモノがもしかしたら「得意」になるかも。
何事にもトライして、自分の目測をいい方向で裏切ってあげてね。
それを信じてチャレンジ精神を持ち続けて欲しい。

バックのハイボレーはもどかしい

[技術【ネットプレー】] 投稿日時:2011/05/19(木) 10:06

相手にバックのハイボレーを打たせて、そこから
崩して行く・・・というのは戦略の一つとしてよく使われる。
もちろん高いレベルのテニスになると、バックのハイボレーも
しっかり返球して来るどころか、良いショットを打ち込んで
決めて来るんだけど、やっぱり苦手な人は多いよね。
ちゃんと打ちこめるようになるにはどうすればいいんだろう。
 
苦手な人の打ち方を見ていると、ボールを飛ばすために
ラケットを一生懸命振っている。
でもボールはしっかり飛んでくれない。
ちゃんとボールはラケットの真ん中に当たっている場合も
弱々しい返球になっている。
だからもっとラケットを振ろうとすると、今度は面が崩れて
どこに飛んでいくのか分からなくなる。
 
大事なことは、ストロークとかサーブ、スマッシュでも共通する
ことなんだけど、まずは軸足だね。
その軸足はラケットの振り始めの動力となるし、またボールを
ラケットで捕らえる瞬間、踏ん張る土台にもなる。
深いボールを下がってバックのハイボレーだと、後ろ足が軸になるし
前に迎えに行って打つ時は前足を軸に設定しよう。
その軸足の設定がちゃんと出来ていないと結局腕の力に頼ってしまう。
飛ばないうえに、怪我にも繋がるよ。
要注意!!
 
そうやって軸足の力を利用して打つためには、ある程度コンパクトな
スウィングの方がやりやすかったりする。
なのでテイクバックもフォロースルーもコンパクトにしたいんだけど
そのためにはスウィングの支点を肩ではなくて肘と考えてもらいたい。
肩を支点にすると大振りになりやすい。
だから、相手がバックのハイボレーへショットを打ってきたら、まずは
肘を高く上げた状態でテイクバックを行おう!!
肘を高く維持するとコンパクトに準備しやすいので、軸足の設定と
ポジションの調整もやりやすくなるよ。
 
そしてそこから、移動してポジションに入り、ボールを打つ瞬間
軸足に充分体重を預けながらコンパクトにブロックするイメージで
ヒットしよう。
フォロースルーは軽く。
大きく取ろうとし過ぎると面が崩れてネットしちゃったりするから
そこは焦らずコンパクトに。
 
腕の裏側の筋肉を使いたくなるショットだから、皆そこに筋肉は
そんなにないでしょ?
しっかり軸足を使ったハイボレーをマスターしよう。
そして出来れば、バックのハイボレーに来たのをダッシュで
回り込んでスマッシュで打つ・・・というのも是非練習しておいてもらいたい。
けっこうこれが出来ると便利だよ。

ホントはミス狙い

[戦術] 投稿日時:2011/05/18(水) 14:22

テニスはポイント取らないと勝てない。
例え5-0でリードしていても、あと1ゲーム取らないと
試合は勝てない。
時間稼ぎなんか出来ないんだよ。
 
そこで皆ポイント取ろうと頑張るんだけど、ポイントの種類って
2種類ある。
自分がショットを決めてポイントを得るのと、相手がミスを
くれてポイントを取るのと。
調子いい時って自分のショットを決めてポイントを取るんだけど
当然競っている時、大事なポイントの時なんかに自分が
きっちりとショットを決めてポイント決めるって難しい。
 
なのでよくあるのが、途中まできっちり攻撃してポイント
決めていたのに、段々攻撃できなくなり、最後は相手のミスを
期待してしまうようなテニスになり、結局グダグダで接戦となって
泥試合・・・・。
経験あるでしょ?
 
そもそもテニスで攻撃してショットを決め続けるってリスクが高い。
特に同じレベルや格が上の相手になると、そんなに攻撃するチャンスが
あるはずもないし。
となると、相手からいかにミスをプレゼントしてもらうか・・・なんだよ。
でもそれこそ相手のレベルが低くないからミスも期待できない。
じゃ、どうすればいいんだ?
 
そうなった時に、こういう考え方が出来れば突破口は開く。
「ミスをもらうために、攻撃をする」
これだ!!!!
 
ただのんびり繋いでいるだけでは良いショットがいかないから
ミスは期待できない。
そこで、攻撃的ショットで相手を追い込んでいく。
ここでの「攻撃的」とは、相手を右に左に、前に後ろに動かしたり
ネットプレーを仕掛けたりすること。
決して威力のことではない。
ショットのリスクはとにかく少なく、安定感だけは損なわないように!
 
動かされたり、相手がネットに出てきたら、相手は何らかの
対応をしなきゃいけない。
端っこに走らされた時に、相手がスーッとネットに
出てきたら、パスで勝負せざるを得ない・・・みたいな考えを
持っててしまう可能性がある。
その「勝負させる」ことでミスをもらうのだ。
なので、勝負を仕掛けたこちら側が、自ら決めてポイントを
得ようとするのではなく、攻撃を見せて勝負を促しておきながら
結局はミス狙い・・・という意識を持ってないといけない。
 
もちろんその攻撃的仕掛けが成功して、そのままショットが
決まることもあるが、もちろんそれはそれで嬉しい。
でも鼻から、それを目的に攻撃を仕掛けるとどうしても
ミスが多くなるし、何よりも大事な場面でビビりやすい。
 
「ミスをもらうための攻撃」
これを意識して、攻撃しながら、どれだけミスをプレゼント
してもらえるか・・・を考えよう。
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