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てにすまん 高西ともブログ 2012/4/20

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そのパワーが決めにくくしている

[技術【ネットプレー】] 投稿日時:2012/04/20(金) 14:39

ダブルスで君は今、サーバーのパートナーとして
ネット前に立っているとする。
そこでパートナーのナイスなサーブが入り、相手
レシーバーは打ち損じてクロスショットが甘くなった。
それを見た君は咄嗟にポーチボレー!!!
ポーチに出ながら、チラッと見えたのは相手ボレーの選手。
その選手を目掛けて思い切りドーン!って当てに行く・・・。
 
その結果は色々考えられる。
相手は打ち損なってミスをしてくれる場合ももちろんある。
でもぶつけられた相手にそのショットをボレーで
簡単に返球され、カウンターでやられるなんてことも。
とにかくこのシチュエーションってよくある光景でしょ?
 
よくある事だからこそ、相手ボレーの選手ももちろん
その対策をしっかり行なっている。
だからレベルが上がれば上がるほど、簡単
カウンターを食らうって結果になりやすいんだよ。
そんな対策をちゃんと持っている相手にポーチボレーで
ボディショット狙うなんてリスクが高いでしょ?
となると、それでも相手が取れないくらいもっと
速いボレーを打ち込むか・・・・。
いやいや、そっちに走ると今度はポーチ出ているこっちの
ミスが増えてしまうし、そんなボレーチャンスは
滅多に来ないから別の方法を考えなきゃ。
 
となると簡単だ。
ぶつけるんじゃなくて居ない所に打てばいい。
レシーバーがクロスに返球したのをポーチしたとすると
空いているスペースはレシーブを打った選手側の
ネット前のスペース、それからボレーヤー側の外側、
アレーのスペース。
もちろん二人の間のど真ん中も空いている。
こんなにスペースが空いているのに、なんでいつも
相手ボレーの選手にぶつける・・・という選択ばっかり
選んでしまうんだろう・・・。
 
それは「決めたい!」という気持ちが強すぎるから。
もちろん決めるチャンスだから、ある程度は決めたいって
気持ちも大事なんだけど、その気持ちによりボレーの
スピードを上げ過ぎてしまっているんだよ。
スピード上げると細かいコース設定がしにくいから、
パッと目に付く相手ボレーを思わずターゲットとして
狙ってしまう。
まぁ他のコース狙えたとしても、そのパワフル系の
スピードボレーで狙えるコースってセンターくらいかな。
そこもそうそう隙はないもんだ。
 
だからクロスのネット際へ落とすポーチボレーとか
相手ボレーの外側のアレーに落とすボレーって回転を
しっかり掛けて、ある程度ボールの勢いを殺すボレーを
しないと難しいってこと。
ポーチに出ておいてボールの勢いを殺す・・・そんなタッチを
普段どれだけ練習しているかって言うと、意外とこのタッチを
やっていないんだよ。
だから結局パワー系パワフルボレーで相手ボレーを狙うか
センターに打ち込むポーチしか出来ないのだ。
 
決める場面が多いし、決定力を求められるのが
ネットプレーヤー。
でも「決める=速いショット」ではないからね。
「ナイスパワー!」よりも「おぉ!ナイスコース!!」って
褒められるボレーを目指したほうがリスクは少ないよ。
そのためにはボールの勢いを殺すタッチを常日頃から
ボレーストロークとかボレーボレーでやっておかないと
ダメだね。
 
あっ!パワー系ボレーでもボディショットとセンターボレー
以外の空いているスペースへ打つ方法が一つだけある!
それは軟式テニスのようにネットへベタ詰めするボレー!
そうすればオーバーネット気味にボレー出来るから、
セットしたラケットの面を打ちたい方向に合わせておいて、
どのコースにも叩きつけられる。
 
でもね、やっぱり速いショットでボレーを続けると
コースが単調になりやすい。
そういうベタ詰めボレーも良いが、しっかり回転系の
ゆっくりボレーをマスターして、バレないようにしながら
どのコースにも打てるようになってもらいたい。

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