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てにすまん 高西ともブログ 2012/4/30

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言っちゃいけない言葉

[考え方] 投稿日時:2012/04/30(月) 10:22

試合中に自分と対話をすることが多い。
シングルスはコート上で一人っきりだから
もちろんのこと、ダブルスの時もやっぱり
ボールを追いかけながらだとか、サーブを打つ前に
ボールをバウンドさせている時だとか、ネット前で
ポーチを狙っている時なんかに、語りかけて
自分自身へメッセージを送る。
 
そのメッセージは自分が自分に送るので、
その時の自分自身の状況によってかなり変化が
あるし、その言葉によって結果が大きく変わる。
まだまだヘタッピだった頃の俺なんか、サーブを
打つ前に準備している俺に、俺自身が
「ダブルフォルトするんじゃない・・・・?」だとか
チャンスボールを打ち込む直前の俺に
「ミスったらどうする・・・・?」なんて不安を煽るような
ことを言うもんだから、それによって腕が縮こまって
しまったり、腰が引けたりしてしまうことはしょっちゅう
だったよ。
 
段々試合経験も増えて、テニスというものが分かってくると
自分が自分にどういう言葉を掛けてあげれば有効的で
何がダメなのかが分かってきて、あまり自分へマイナスに
なるような言葉は少なくなってきた。
感情的になっている自分には
「一回深呼吸してみようよ」とか、ビビっている
「俺は強いんだから、絶対大丈夫」って言い聞かせたり
汚いジャッジの相手には
「いつかあいつにも天罰下るさ。それより自分のテニスを
し続けよう」って感じで、いいプレーをしやすいモードに
するための言葉を用意出来るようになったんだよ。
 
この言葉のチョイスを間違えると大変だ。
ただテニスを練習するだけじゃなくて、そういった自分への
声掛けのことも普段からちゃんと考えておかないといけないね。
ネガティブな言葉を掛けるのは当然ダメなんだけど、
意外とちゃんとした言葉を掛けているつもりだけど
実はマイナスに作用しやすい言葉があるんだよ。
 
それは「丁寧に・・・・」とか「ボールをよく見て」という言葉。
だいたいミスをしてしまった後のプレーの時とか、
大事なポイントの最中に思ってしまうんだけど、
俺の今までの経験でこの言葉を自分自身に掛けたことで
結果が良かったことは殆どない。
それどころか、足が止まり打点を落とし、スィングスピードまで
中途半端になって振り切れなくなってしまう。
 
逆にそういう場面で効果的だった言葉は
「相手をびびらせてやれ!」とか
「永久にラリーを続けてやる!」とか、
「ここでネットプレー混ぜれば面白いかも」と言った
戦術を絡めた言葉。
あまり細かい技術の事とか、「頑張れ」みたいな
抽象的な表現は分かりにくいからね。
 
結局自分との対話が上手く出来るようになり、
苦しい時には助けてくれる言葉、チャンスの時には
その勢いや流れを活かしてくれる言葉を掛けられるように
なるってことは、自分の中にもう一人別の自分を
作るような感じなのかな?
常に冷静で、しかも自分を信じて応援してくれる、
そんな存在を作れれば、自ずと効果的な言葉を
試合中に掛けられるようになると思う。
 
さて、皆の中にいるもう一人の自分は、ちゃんと
試合中に効果的な言葉を掛けてくれているかな?

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