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てにすまん 高西ともブログ 2012/6/5

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テニスで一番大事なゾーン

[考え方] 投稿日時:2012/06/05(火) 01:26

試合の経験を積んでいくと、大抵の人は
ディフェンス力というか安定感の重要さに気が付く。
ちょっとしたパワーよりもしっかりとした安定感の
方がずっと勝利を掴みやすいってことを
色んな相手とやっているうちに感じるんだよ。
だって必死で攻めた結果、自分のミスの方が多くなる
ことが多くなりやすい訳だからね。
だったら攻めない方がマシ・・・って思うのだ。
 
でも何にも攻めないで、ただ繋いでいるだけという
プレーはレベルの低い相手には通用しても、同レベルは
難しいし、格上となると効果が無かったりする。
相手も同じように繋いできたりするからね。
ということで、ある程度は攻めないといけないのだが、
その攻める理由は「相手のディフェンス力を崩す」という
のが目的であって、「決める」ためではない。
そこが重要なところ。
もちろん決めるチャンスの時は決めて良いけど、全て
決めるために打ってたら、結局また自分のミスで
苦い思いをしなきゃいけなくなる。
だから、「自分のディフェンス力を極力落とさないように
しながら、相手のディフェンス力を落としていく」という
プレーしていきたいわけだ。
 
それをポジションで表すとどうなるか・・・。
後ろに下がる・・・というのを「ディフェンス」とし、そこから
ネットに近づけば近づくほど、「攻撃」とする。
まず粘るだけで攻撃しないプレーは、しっかり後ろへ
下がったポジションでのプレーとなり、ネットには全然
近づこうとしない。
逆に攻撃をどんどんしていくプレーをポジションで表すと
ネットにドン詰めしてボレーで決めてしまおうという
プレーとなる。
 
後ろにしっかり下がったディフェンス力重視のプレーは
手堅い感じがしっかりアピール出来る。
でもそれだとミスは少ないけど、相手の浅くて甘いショット
まで繋ぎのショットにしてしまうし、もしハードヒットしたと
しても、相手までの距離が長い分、効果も薄くなる。
逆にネットにドン詰めだとどうなるか。
決定力は最高、相手の甘いショットをバシバシ決めやすい。
でもその代わり、後ろのスペースが空きすぎだから
ロブが抜かれやすいので、手堅さは足りない。
 
そこで必要なのは、手堅さもある程度しっかりアピール出来て
しかも、相手に対して攻撃をちらつかせるようなプレーが
出来るポジション。
となると、しっかり下がったポジションよりも少しコートの中に
入ったところから、通常のネットプレーゾーンより少し下がった
確実にロブ処理が出来るような、サービスライン辺りまでの
範囲がそうなるわけだ。
そのゾーンでのプレーがしっかり試合の中で多くなれば
手堅さを保ちながらも相手に攻撃をアピール出来る理想の
雰囲気を作りやすくなるんだよ。
 
当然コートの中に少し入ったポジションだと、
ライジング系のストロークがメインになるし、
サービスラインあたりのネットプレーだとバシッとトドメを
刺すようなボレーというより、安定感と配球をメインにした
ゆっくり目のボレーが必要になる。
でもそのおかげで、相手の甘いショットをストロークで
崩しやすくなるし、その崩れかけた相手に
ネットプレーでトドメを刺す・・・ということをチラつかせて
プレッシャーをかけてミスももらえるし、
相手のロブにはしっかりと対応できるから手堅さも
ドン詰めボレーより断然アピール出来るのだ。
 
そのゾーンはいわゆる「デッドゾーン」って呼ばれて
「そこでプレーしちゃいけない」って思われがちだけど
テニスという攻守のバランスが重要なスポーツの場合、
やっぱりそのデッドゾーンでのプレーがバランス良く
出来ないと成り立たないと思うよ。
もちろんずっとそこに立ち続けることはかなり難しいけど
何かのタイミングで、いきなりベースラインの中に
踏み込んで、そこからサービスラインまでのプレーを
上手く使いこなせるように練習しておこう。
テニスは、守りつつも攻め、攻めつつも守らないといけない
スポーツなんだからね。

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