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てにすまん 高西ともブログ 2012/6/8

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スコアによって変わるプレースタイル

[戦術] 投稿日時:2012/06/08(金) 11:17

テニスはポイントを積み重ねて勝利を掴むスポーツ。
スーパープレーを見せても相手が単純なミスしても
同じ1ポイントで、そのポイントを積み重ねていかないと
永遠に勝利は掴めない。
だからポイントを取り続けないといけないんだけど
テニスの難しいところというか、面白いところは
そのスコアが大きくプレーに影響されるというところ。
 
例えばダブルスで、自分たちが40-15でリードしている
時に思い切ったポーチってしやすいけど、15-40の場合は
ちょっと躊躇するでしょ?
シングルスの試合で、回り込んでフォアで決める・・・なんて
パターンを得意としていても、それがタイブレークまで
もつれ込んだら、ちょっと決めきれなくなってしまう。
もちろんスコアに関係なくきっちり自分で普段から決めた
プレーをすることも可能ではあるが、やっぱり人間だから
「勝ちたい~、負けたくない~」という気持ちが思わず
ボールを打つ瞬間にスコアを頭に過ぎらせてしまい、普段から
決めていたことと違うプレーをしてしまったりするもんだ。
 
それを乗り越えて、どんなスコアの時にも、平常心で
プレーをし続けることって出来るんだろうか・・・・。
いや~、難しいと思う。
となると、「どんなスコアでも同じようにプレー」ということを
目指すんじゃなくて、どのスコアの時にはどういうプレーを
することが大事かってことを決めたほうが良い。
40―15の時のプレーはどうするか、逆に15-40の時は
どうするのか・・・みたいな感じでね。
 
スコアが心境や考えに影響を及ぼすということは、当然
相手もそのスコアによって心理的影響を受けていると
いうこと。
自分だけじゃなく、相手もそのスコアによってプレーが
決まってくる。
そう考えると、そのスコアの時に何をしたら効果的か
色々考えやすいでしょ?
自分たちがリードしている時には、思い切ったプレーを
しやすい代わりに、調子に乗って攻撃しすぎて空回りも
起こりやすいってことが考えられるし、負けている相手は
その時、ここを落としたらマズイと考えるから安定感を
強調して、手堅くプレーをしてくることが予測出来る。
 
となると、リードしているスコアの時には、手堅いプレーで
その場を乗り切ろうとしている相手のディフェンスを
崩すための攻撃が必要となる。
ただし、トドメを刺すところまで考えてしまうと、攻撃した
こっちが結局ミスしやすくなるから、プレッシャーを
与える程度の攻撃が重要となる。
サーブ&ボレーで前に行きながらも、ボレーは確実に
オープンコートやネット前のゾーンに入れて、相手に
パスで勝負させる・・・とかね。
 
逆にリードされている場合だったら、
「変な挑発には乗らない」「無理はしない」
ってことをアピールするような、スライスや滞空時間のある
トップスピンのラリーで「逃げ続けます」と宣言するようなのが
効果的かな。
もちろんその中で甘いチャンスが来たら、攻撃に転じるけど
当然これも焦ってミスしやすいパターンだから、一発決めは
御法度で、コース重視の攻撃で安定感だけは維持し続ける。
 
こんな感じで、それぞれ色んなスコアの時に
どうするのか考えておくと、試合の中で混乱することはない。
もちろん相手も色々考えるから、自分が予想していたように
相手が動いてくれるとは限らないが、それはそれで、
その相手用の戦術パターンをその場で作れるようになれると
より勝負強い選手になることが出来るよ。
 
もちろん決めたパターンが間違ってしまうことも
あるかもしれない。
ホントは繋ぐべきとこなのに、攻撃の作戦をとったり、
ネットに出たほうが効果あるのにベースラインで粘ったり。
でもね、スコアによってどんなプレーをするか決めて
試合すると負けた時の反省もしやすいし、勝った時の
勝因も分かりやすいんだよ。
無計画にその場の思い付きでプレーする方が次に続かないし
何より試合中パニックになりやすい。
 
スコアによって自分がどういう気持ちになるのか、相手は
どうなっているのかよく観察しながら、スコアに合った
プレーを選択出来るように。

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MONTUEWEDTHUFRISATSUN
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