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てにすまん 高西ともブログ 2014/1/15
相手ミスは待つのではなく、促さなきゃ!
[戦術] 投稿日時:2014/01/15(水) 02:48
高校でテニスを始めたんだけど、両親がずっとテニスを
していたから、子供の頃からウィンブルドンとか
USオープンは観ていたし、父親のテニスの応援で
テニスというスポーツを目にする機会も多かった。
年に何度か家族でテニスをすることもあったから、何となく
テニスとはどういうスポーツかって分かっていたんだけど、
いざ高校になってから自分でテニスの試合に出場するようなって
思ったのは「テニスってミスしたら負けのスポーツなんだ」
ってこと。
いかに決めるかではなく、どれだけミスしないで済むかが
勝負の分かれ目になる・・・そう感じたのだった。
でもそれってミスが多い初心者の試合・・・って思うでしょ?
いや、そうじゃないんだよ。
ミスが多い方が負け・・・それはどのレベルでも同じ。
世界ナンバー1対ナンバー2の試合でもそうなるのだ。
ただ違うのは、「ミス」のレベル。
初心者だと「ミス」と言えば、単純なアウトとかネットでしょ?
別に難しくもない平凡なショットが来ただけなのにミスしてしまう。
でもレベルが上がると、「ちょっと浅くなった」とか
「バウンドが弾まなかった」なんてことがいわゆるミスとなるのだ。
更にレベルが上がっていくと良いショットをちゃんと打っていても
「球種やコースを読まれた」「パターンが読まれた」なんてことさえも
ミスとなって命取りとなる訳だ。
そういうミスが起こると、相手は良いショットが打ちやすくなって
スーパープレーも飛び出してしまう。
結果、そのスーパープレーの方がクローズアップされ、
「コースが読まれた」というミスはそんなに目立たない扱いと
なり、観客にはトップ選手というのは「ミスが多い方が負け」よりも
「決めた方が勝ち」のテニスの印象が強くなるのである。
本人達はミスって分かってるんだけどね。
となると、試合の中でプレーヤーが意識することは
「いかに相手からミスをもらえるか」ということになる。
まず初級者の試合であればただ何球も返し続ければそのうち
ミスがもらえる・・・という作戦で良い。
でもそこからレベルが上がるに連れて何か一工夫しないと
ミスはもらえなくなる。
相手もミスをしないようにするテクニックが付いてくるからね。
例えばただ繋ぐにしても「苦手そうにしているバックに集める」
なんてアイデアはミスを誘う手段としてはよく使うパターンだよね。
「スライスショットにして繋ぐ」なんてことも効果は結構ある。
山なりのショットで返球・・・というのも高いバウンドを
嫌がる相手だとミスをもらいやすい手段だ。
じゃあ更にレベルが上がるとどんなミスを誘うパターンが
あるのかと言うと、「3歩以上動かす」なんて方法はどうだろう。
1歩か2歩動かされた場合は打ちやすく感じることが
多いんだけど、3歩以上となると途端にボールを追いかける
ステップが苦手な人はミスの確率が上がるのだ。
ただし、逆に動かされた方が生き生きとするタイプもいるので
そこは相手のタイプを観て注意しよう。
でもそういう相手には逆に足を止めさせるパターン、例えばバックに
ずっと山なりのボールを集める・・・なんてものが効いたりする。
ストロークは生き生きとしているが、ネットに出てくると
途端に自信無さそうにする相手には・・・そう、ネットに
引っ張りだせば良いのだ。
ストローク対ストロークの打ち合いではリズム良く打っていて
安定感があるけど、対ボレーだとすぐに勝負してしまうストロークの
タイプには、今度はこちらがネットプレーを仕掛けておいて、
相手から強引にパスを打たせる作戦などが効果的。
そこで注意しないと行けないのは「決める為のボレー」というより
「相手のミスを促す為のボレー」という意識だね。
一見完璧なプレーをして見せる相手にも、どこか隙はあるもの。
特にスコアが厳しい時にはその隙は現れやすいので、これらの
相手からミスをもらうパターンを大事な場面で繰り出せれば
そこで相手はミスをしてくれる可能性が大きい。
例えば自分がブレイクポイントを握られた状態となると、特に
緊張感は増すでしょ?
そこで何かを仕掛けられたら、普段だと冷静に対処出来ることも
嘘みたいに出来なくなるもんだ。
となると、何か相手にミスを促すような思い切った仕掛けを
やるんであれば、そういう雰囲気の時にやることが重要なんだよ。
レベルが上がった時のテニスっていうのは、ただ高い技術を
見せ付け合うのではなく、相手の技術を崩す為の大事な場面で
行う「ミス促しプレー」が勝負となり、それが用意していない人は
良いショット持っていてもそれだけでは相手を崩せず、結局
気持ちよくプレーされてやられてしまうのだ。
もちろんリスクは高くなるけど、思い切ってそのリスク覚悟で
何かをたまには仕掛けないと、結局相手はミスしてもらえない。
それがテニスってもんだよ。
でもね、ミスをもらうつもりで相手を3歩以上動かしたり、
ネットに引っ張りだしたり、自分がネットへ詰めてプレッシャーを
掛けたり、他にも意表をついたコースを選んだり、返球する
ボールのペースを換えたりしていると、意外とそれらのプレーが
ショットを決めるキッカケになりやすいのだ。
そしてこの、「相手からミスをもらうつもりでプレーしたら、
それが決まってしまった」なんていうのは、実は一番
精神的にも楽なんだよね。
これが逆になっている人、いないかな?
「決めるつもりでプレーしていたらミスばっかりになっていた」
ポイントは欲しいだろうが、自分で全部決めようとしなくて
良いんだよ。
相手のミスでちゃんとポイントを稼ぎましょう。
していたから、子供の頃からウィンブルドンとか
USオープンは観ていたし、父親のテニスの応援で
テニスというスポーツを目にする機会も多かった。
年に何度か家族でテニスをすることもあったから、何となく
テニスとはどういうスポーツかって分かっていたんだけど、
いざ高校になってから自分でテニスの試合に出場するようなって
思ったのは「テニスってミスしたら負けのスポーツなんだ」
ってこと。
いかに決めるかではなく、どれだけミスしないで済むかが
勝負の分かれ目になる・・・そう感じたのだった。
でもそれってミスが多い初心者の試合・・・って思うでしょ?
いや、そうじゃないんだよ。
ミスが多い方が負け・・・それはどのレベルでも同じ。
世界ナンバー1対ナンバー2の試合でもそうなるのだ。
ただ違うのは、「ミス」のレベル。
初心者だと「ミス」と言えば、単純なアウトとかネットでしょ?
別に難しくもない平凡なショットが来ただけなのにミスしてしまう。
でもレベルが上がると、「ちょっと浅くなった」とか
「バウンドが弾まなかった」なんてことがいわゆるミスとなるのだ。
更にレベルが上がっていくと良いショットをちゃんと打っていても
「球種やコースを読まれた」「パターンが読まれた」なんてことさえも
ミスとなって命取りとなる訳だ。
そういうミスが起こると、相手は良いショットが打ちやすくなって
スーパープレーも飛び出してしまう。
結果、そのスーパープレーの方がクローズアップされ、
「コースが読まれた」というミスはそんなに目立たない扱いと
なり、観客にはトップ選手というのは「ミスが多い方が負け」よりも
「決めた方が勝ち」のテニスの印象が強くなるのである。
本人達はミスって分かってるんだけどね。
となると、試合の中でプレーヤーが意識することは
「いかに相手からミスをもらえるか」ということになる。
まず初級者の試合であればただ何球も返し続ければそのうち
ミスがもらえる・・・という作戦で良い。
でもそこからレベルが上がるに連れて何か一工夫しないと
ミスはもらえなくなる。
相手もミスをしないようにするテクニックが付いてくるからね。
例えばただ繋ぐにしても「苦手そうにしているバックに集める」
なんてアイデアはミスを誘う手段としてはよく使うパターンだよね。
「スライスショットにして繋ぐ」なんてことも効果は結構ある。
山なりのショットで返球・・・というのも高いバウンドを
嫌がる相手だとミスをもらいやすい手段だ。
じゃあ更にレベルが上がるとどんなミスを誘うパターンが
あるのかと言うと、「3歩以上動かす」なんて方法はどうだろう。
1歩か2歩動かされた場合は打ちやすく感じることが
多いんだけど、3歩以上となると途端にボールを追いかける
ステップが苦手な人はミスの確率が上がるのだ。
ただし、逆に動かされた方が生き生きとするタイプもいるので
そこは相手のタイプを観て注意しよう。
でもそういう相手には逆に足を止めさせるパターン、例えばバックに
ずっと山なりのボールを集める・・・なんてものが効いたりする。
ストロークは生き生きとしているが、ネットに出てくると
途端に自信無さそうにする相手には・・・そう、ネットに
引っ張りだせば良いのだ。
ストローク対ストロークの打ち合いではリズム良く打っていて
安定感があるけど、対ボレーだとすぐに勝負してしまうストロークの
タイプには、今度はこちらがネットプレーを仕掛けておいて、
相手から強引にパスを打たせる作戦などが効果的。
そこで注意しないと行けないのは「決める為のボレー」というより
「相手のミスを促す為のボレー」という意識だね。
一見完璧なプレーをして見せる相手にも、どこか隙はあるもの。
特にスコアが厳しい時にはその隙は現れやすいので、これらの
相手からミスをもらうパターンを大事な場面で繰り出せれば
そこで相手はミスをしてくれる可能性が大きい。
例えば自分がブレイクポイントを握られた状態となると、特に
緊張感は増すでしょ?
そこで何かを仕掛けられたら、普段だと冷静に対処出来ることも
嘘みたいに出来なくなるもんだ。
となると、何か相手にミスを促すような思い切った仕掛けを
やるんであれば、そういう雰囲気の時にやることが重要なんだよ。
レベルが上がった時のテニスっていうのは、ただ高い技術を
見せ付け合うのではなく、相手の技術を崩す為の大事な場面で
行う「ミス促しプレー」が勝負となり、それが用意していない人は
良いショット持っていてもそれだけでは相手を崩せず、結局
気持ちよくプレーされてやられてしまうのだ。
もちろんリスクは高くなるけど、思い切ってそのリスク覚悟で
何かをたまには仕掛けないと、結局相手はミスしてもらえない。
それがテニスってもんだよ。
でもね、ミスをもらうつもりで相手を3歩以上動かしたり、
ネットに引っ張りだしたり、自分がネットへ詰めてプレッシャーを
掛けたり、他にも意表をついたコースを選んだり、返球する
ボールのペースを換えたりしていると、意外とそれらのプレーが
ショットを決めるキッカケになりやすいのだ。
そしてこの、「相手からミスをもらうつもりでプレーしたら、
それが決まってしまった」なんていうのは、実は一番
精神的にも楽なんだよね。
これが逆になっている人、いないかな?
「決めるつもりでプレーしていたらミスばっかりになっていた」
ポイントは欲しいだろうが、自分で全部決めようとしなくて
良いんだよ。
相手のミスでちゃんとポイントを稼ぎましょう。
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