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てにすまん 高西ともブログ 2012/5/11

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時間稼ぎの達人

[戦術] 投稿日時:2012/05/11(金) 03:50

相手の陣形が崩れていない状態なのに、一発で
仕留めるって難しいよね。
もちろん相手ショットが甘くなって、浅いショットを打つのなら
別だけど、ある程度深いところで打つ場合、相手陣形が
崩れていなければ、一発で決めるよりもまずは陣形を
崩すことから始めるでしょ?
 
ということは、自分が相手に崩された時、返球に時間を稼いで
その間に元の陣形に戻ることが出来れば、相手は
また一から崩し直さないといけないってことになる。
ショートアングルでコートの外に追い出されたとしても
ムチャクチャ高くボールを打ち返すことが出来たら、
相手が打つ頃には、またコートの真ん中に立っている状態で
待つことが可能なんだよね。
 
となると、普段の練習でも速いショットばかりに
磨きをかけるのではなく、いかに時間をかけて相手選手へ
ボールを返す練習をしているかが重要となってくるんだよ。
崩れかけた陣形をリセットさせる達人になれば、相手は
イライラしてくれて、強引な一発狙い的なショットを思わず
打ってしまうんだよ。
 
でも時間稼ぎショット、まっ先に頭に浮かぶのはロブ。
一番滞空時間を稼げるショットがこれだからね。
でも当然相手もそんなの分かっているから、高々と
ロブを上げても、前へ出てきてスマッシュ狙いをしてくる。
ロブをベースライン近くでバウンドさせるくらい深く打ち続ければ
何とかロブだけでも大丈夫かもしれないけど、それを
しようとすると今度はアウトする可能性も出てくるので
ロブ以外の時間稼ぎショットも必要になるんだよ。
 
そこで欲しいのはスライス系の足元ショット。
相手はロブで時間稼ぎをさせまいと、ジワジワ詰めて
スマッシュ狙いをしてくるんだけど、そこでその相手の
足元へスライスで返球。
もちろんこれも出来るだけ時間を稼ぎたいので、
ライナーというより山なりで。
でも浮かすとボレーで取られそうに思うでしょ?
だから山なりの頂点はネットを超える前、いわゆる
自分のコートにボールがまだある段階でボールは頂点を
迎え、その後落ちながらネットを超えていき、そして相手の
足元へボールが届く・・・という感じだね。
 
これが上手くいけば、ロブよりかは時間を稼ぎにくいけど
相手選手をネット前に引っ張り出せるから、その後ロブを
使いやすくなる。
これも普段、ボレーストロークの練習をしている時なんかに
トライしてもらいたい。
 
高々と上げるロブと、詰めてきた相手の足元へのスライス
ショット、この二つをうまく使い分ければ、かなり相手の
攻撃を交わしやすくなり、自分のチャンスが来るまで
じっくり待てるテニスになりやすい。
どちらもしっかり練習して身に付けてもらいたけど、同時に
それを相手の状況見て使い分け出来るようになることも
重要だね。
ロブ狙いしているようなら足元へ、前を狙っているようなら
高々とロブ・・・・って感じで打てれば最高だ。

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