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てにすまん 高西ともブログ 2012/5/15

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相手の動きを止める3つの方法

[テニス技術] 投稿日時:2012/05/15(火) 12:09

対戦相手の足が速い・・・なんて言うのは面倒。
がら空きの状態で「チャンス!」と思って打ったのに
それを拾われて返球されるとウンザリする。
もちろんショット自体が甘かったのかもしれないけど
その面倒な相手の脚力を封印する方法は無いだろうか。
 
俺自身現役の頃、ショットのパワーよりもフットワークを
活かしたテニスをしていた。
自分よりランキングが上のシード選手に勝てたときは
だいたいが走りまくってどんなボールも返球し続け
相手をキレさせる・・・というパターンが多かったね。
でもやっぱりホントに強い選手にはそのフットワークを
使わせてもらえなかったよ。
それはショットが凄すぎるからではなく、動けなくさせられる
からだった。
 
こうやって相手の動きを止める方法を今回は3つ
挙げてみよう。
まず一つは打つコースの候補を複数用意すること。
そして複数用意しているこのことを相手にもアピールしなきゃ
いけない。
フォア側かバック側か・・・なんて二つのコースを
用意するのも良いけど、フォアの深いの、バックの深いの
それにネット際・・・なんて3つ以上になってくると
より相手はコースを読みにくくて足が止まりやすい。
一度止まってしまった状態からは、どこを狙っても
案外動けなかったりするんだよ。
 
それから「騙す」というパターン。
クロスに打ってくると思っていたらストレートだった、
打ち込んで来ると思ったらドロップショットだった・・・など。
これをするにはある程度の演技力が必要。
体の向き、表情、目線・・・そういうもので相手に打とうと
思っているコースと違うコースを思わせておくんだよ。
いわゆる「裏をかく」というプレーだね。
でもこれをやるには「表」がないとダメ。
クロスラリーを何本も打っておきながら、急にストレートとか
深いショットを黙々と打っておいて、急にドロップショット、
ゆっくりを見せておいて、急に速いのってのも効果的。
表があるから裏が作れるんだよ。
騙すことばかり考えているとバレやすい。
 
もう一つ相手のフットワークを活かせなくする方法がある。
それはタイミングを早くすること。
相手はこっちが打つ瞬間に集中している。
それが早いタイミングだと読みにくいのだ。
ストロークであればライジングだね。
しっかりバウンドさせて、打ちやすいタイミングで打つと
受け手側も読みやすいんだよ。
そうなると速いショットを打てたとしても効果は薄くなる。
ボレーもそうだね。
ボールに向かって踏み込んでくるボレーをすることで
早いタイミングで打つことが出来ると、相手は足を止められる
まではいかないにしても、動ける範囲が狭くなるのだ。
 
相手の足を止めるこの3つの方法で共通していることは
早い準備が必要ってことだね。
準備を早くすることで複数のコースを用意してそれを
アピールすることが可能になるし、相手に打つと決めた
コースト違うコースを臭わせることも可能となる。
もちろん早いタイミングで打つことも、早い準備が出来ないと
実現できないのは言うまでもない。
テニスが強くなるってことは、自分のショットが
良くなるだけじゃダメ。
相手の実力も封印出来るようにならなきゃね。

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