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てにすまん 高西ともブログ 2012/5/16

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可哀想な対戦相手

[考え方] 投稿日時:2012/05/16(水) 14:00

テニスの試合の最中、相手をどういう風に
思っているかな?
倒すべき敵だから、ちょっと複雑だよね。
ポイント取られると悔しいし、相手がミスすると
嬉しいからどうしても「憎き存在」になりがちだけど
今までの俺の試合経験では、対戦相手を嫌いに
なってしまうと、どうもダメな結果が出やすかったんだよ。
 
まず試合中にいけないことは感情的になることでしょ?
相手に勝つためには「絶対あいつに負けねぇ!!」って
気持ちは重要なんだけど、そこで感情的になりすぎると
まだ繋ぐべき場面でも一発決めを狙ってしまったり
相手に一本良いショット決められただけでも
「チクショー!!!!」ってイライラしてしまい
冷静に普段の自分のプレーを作れなくなるのだ。
 
だからと言って相手の存在を無視するわけには
いかない。
ネットを挟んで相手と向き合うスポーツなんだから
誰かと会話をするように、やっぱり相手をどう思って
プレーするのか、ちゃんと決めておかないといけない。
 
嫌いって思ったら感情的になりすぎるから、じゃあ逆に
尊敬するとどうなるか。
これは自分より格上の相手にはある程度効果ある。
強い相手にやられても、謙虚に黙々と我慢し続けられる
のだが、問題は勝てそうなチャンスが巡ってきたときに
矛盾が生じる。
尊敬している時点で自分が格下って認めている
訳だから、謙虚な気持ちはプラスになることはあっても
やっぱり勝利を導くには違う要素も欲しいね。
 
じゃあどう思って相手を見るのが効果的か。
俺の経験上「憐れむ」(あわれむ)のが一番だったな。
「かわいそうに」って思いながら相手と対戦するんだよ。
それは、「俺と対戦することになってかわいそうに」という
意味もあるし、「君にはこういう弱点があって、かわいそうに」
という意味もある。
この考え方は、自分より遥かに強い相手に対しても
徹底してそう思うようにして戦っていた。
そして一番効果が高かった。
 
憐れむことが出来れば、相手の弱点も見えてくるし
ちょっと冷めた見方だから、感情的にもなりにくい。
当然相手に勝つつもりでコートに立っている訳だから
どんなに強い相手を目の前にしても、試合終了後に
自分が勝者となることを考えたら、最初から相手を
憐れんでいないといけないんだよね。
 
でもホントに強い相手って、やっぱり大事な場面で
「さすが・・・」ってことをやってきて悔しい思いを
させられるんだよね。
気が付くといつの間にかその相手を尊敬してしまって
「この人には負けてもしょうがない」って思わされて
いたりするんだよね。
 
とにかく敵と言えども、相手をそう簡単に嫌いになっちゃ
いけない。
愛を持って憐れみながら、常に自分が上の立場にいる
ことを意識してプレーしていこう。
だって勝つつもりでいるんでしょ?
だったら負ける予定にになっている相手には
「かわいそうに」って思わないとね。
でもあまり天狗になりすぎないように。
そういう意味では「尊敬する」ってのも必要だね。

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