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てにすまん 高西ともブログ 2012/2

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一生お前に勝利は訪れない

[戦術] 投稿日時:2012/02/08(水) 23:53

テニスというスポーツは、時間切れということがない。
5-0で大量リードしていても、ちゃんともう1ゲーム
取らないと試合は終わらない。
サッカーで5-0リードだったら、残り時間をボール回して
待っていればイイんだけど、テニスはそうはいかない。
終わらせたきゃ、ポイントを稼ぎ続けないといけないのだ。
そこがテニスの面白いところというか、怖いところ。
 
だからもし、強い相手と戦って大量リードされたら
どうすれば良いか・・・というと、サッカーで5-0だったら
まずとにかく1点決めなきゃ始まらないでしょ?
攻めて攻めて、攻めまくって点を取らなきゃいけない。
だって時間は刻一刻と過ぎていくんだから。
でもテニスはそうじゃない。
 
まずは、点を取らせにくくすることが重要。
ここで焦ってサッカーみたいに、
「取られた得点をこっちも取ってやる!!」と攻めまくる
作戦に移すと余計にミスが増えて、相手の勝利が
逆に近づいてしまう。
簡単に取られていたポイントを、今度は簡単には取られない
ようにすれば、それだけでも状況は変わってくる。
 
強い相手なんだから、ポイントを取られてしまう可能性は
やっぱり高い。
でもその代わり、ポイントを重ねるごとに、段々ラリー数が
増え、ポイントがなかなか簡単に取れない・・・って相手が
感じ始めてくれたら、それは相手にとって
「勝利への道がなんか思ってたより険しくなった」と
感じるのだ。
すると、思わず強引な攻撃を強い相手選手はするかも
しれない!!!
そこにチャンスが生まれてくるのだ。
弱いものが強い相手に勝つには、必ずその流れが
必要なんだよ。
 
だから普段の練習や試合の時から、追い込まれても
そこからすり抜けて逃げるパターンをたくさん練習して
そういう引き出しを用意しておかないといけないのだ。
速いサーブの相手をかわすためのレシーブとか
ネットプレーに出てきた相手から逃れる足元やロブとか
スライスで永遠にミスしなさそうな雰囲気のショットなど・・・。
 
1セットマッチで0-6で負けたとしても、最初の0-3までを
15分であっという間にやられたのを、そこから0-6になるのを
倍の30分かけて粘った・・・という試合内容だったら、それはまだ
負けたとしてもいい内容だと思う。
逆に、序盤粘ったのに、途中から簡単にやられて負けたのは
ダメなパターンだね。
3-3まで競ったのに、そこから3-6とか。
 
テニスは時間制限ないんだから、リードしてる相手に対して
「一生お前の勝利の瞬間は訪れないんだよ」って思わせる
永遠粘り続けプレーを見せつけられるようにしてやれ。
間違っても自分の空回りで試合時間が早まったなんてことに
ならないように。

汚いジャッジ

[過去の思い出] 投稿日時:2012/02/07(火) 15:25

ほとんどの試合がセルフジャッジのテニス、
ジャッジが汚い奴はたくさんいる。
一度「アウト!」って言ったら、覆されないことをイイことに、
「ジャストアウト!」とか「これだけ出てたよ」とか言って、
悪びれる様子もなく、嘘ジャッジをする試合をどのレベルでも
目にする。
 
じゃあ、俺は一度も悪質ジャッジをしたことがないか・・・と
言われると、「あります」と答えざるをえない。
試合の中で、相手の深いナイスショットを、「アウト!」って
言って自分のポイントにしてしまったことは何度かある。
でも言い訳になるが、普段から「ジャッジを誤魔化そう」って
全然思っていない。
だけど、競った試合の中で
「どうしてもこのポイント欲しいんだ」って思いながら
プレーしている時、相手が打ったショットが
「あれ?アウトしそうだ」って思った瞬間、それがオンラインでも
「アウト!」って言ってしまうのだ。
 
「アウトすると一瞬思えたから、これは相手もアウトと
言われても疑問もたないだろうな」って思うと、そこで俺の中の
悪い心がムクムクと膨れてしまう。
でも俺が悪質ジャッジをする時、もう一つ条件があって、相手が
ちゃんと汚いジャッジする相手に対して、「入っている」と
主張して抗議してくる選手かどうか・・・なんだよ。
どうせ、俺が汚いジャッジしても、あいつは何にも言ってこない
だろうな・・・って思うと、思わず「アウト!」って選択してしまう。
逆に、きっちり抗議して対処してくる相手には、そういう気が
起こりにくい。
 
入っているショットを意図的に「アウト!」って言った回数は
選手生活の中でもホントに数えるほど。
言った経験はあるけど、やっぱり反省しているし後悔している。
なぜなら、「汚いジャッジ」を頻繁にする選手は、やっぱりその癖が
治らず、苦しい場面ではすぐ「アウト!」と言って逃げることに
依存してしまって、そういう選手だと周りから見られてしまうし、
逆に仕返しとして、「じゃあ俺もアウト」みたいにされているのを
見たこともあるから、結局トータルでは損していると思うからね。
 
でも自分で「汚いジャッジ」をやった経験から学んだことは、
勝ちたいと思って選手をやっている以上、誰でもジャッジで
思わず誤魔化す可能性があるっていうことと、そうされた場合、
ちゃんと自分が抗議できる選手でいないといけないってこと。
舐められている選手はやっぱり汚いジャッジを受けやすい。
 
「汚いジャッジ」
テニスの大会に出場するにあたり、最も嫌な気持ちになる
部分ではあるが、自分自身が「汚いジャッジをしない」
それから「汚いジャッジを許さない」、この二つは普段から
真剣に考えておかないといけない部分だと思う。
悲しいかな、小学生の試合からそういうのがあるからね。

レシーブ、構えている時

[テニス技術] 投稿日時:2012/02/06(月) 10:47

サーブとレシーブ。
これはテニスの試合の中で一番大事な場面だ。
試合の中で決まるポイントの殆どがここに
集約されている。
だから選手は皆、サーブとレシーブの練習に
多くの時間をかけている。
 
さて、皆は自分のサーブやレシーブが、打つときどうなって
いるかっていつも考えているでしょ?
じゃあレシーブを打つ前、いわゆる構えて待っているときって
何をやっている?
 
俺の場合、レシーブの構えのパターンは色々あるんだけど、
どっちかって言うとボケーっと突っ立っていることが多い。
もちろん頭の中までボケっとはしてないよ。
でも膝を曲げて、腰を落として、ラケットを上げて、
相手を睨んで・・・という感じではなくて、ラケットを
軽くもって、突っ立っているだけ。
顔もそんなに緊張感なかったりする。
でもその反面、がっちり構えて待つときもあるよ。
 
どういう風に使い分けているかと言うと、状況によって。
「ここはガッチリあなたのサーブを狙ってますよ!!」って
アピールしたい時は、目をランランと輝かせて相手を
睨みながら腰を落として構えるが、殆どのポイントは
ムキになって返すことより、レシーブの安定感とこちらの
心境に余裕があることをアピールしたいから、ボケっと
突っ立って、まるで構えてないように見えるような
待ち方をするんだよ。
 
でもどちらの構え方も、頭の中で考えることは一緒。
相手サーブの傾向をそれまでのデータから考えて、
可能性ある全てのコースに来た時のレシーブのコースの
シュミレーションをすること。
こちらが打ちたいコース、弾道、球種、
それから、それらのイメージのショットを成功させるための
グリップやステップ、打点などの打ち方をボケっとしている
構えのときも、相手を睨んでガッチリ構えているときも
頭の中はそんなことを考えている。
 
そして相手がトス上げてまさにラケットでボールを打つ
瞬間からは同じだね。
一歩前に詰めながら膝曲げて低く両足着地させて
スプリットステップを行い、サーブが来たコースに
対して体の向きを作りながら、ボールのバウンド地点に
突っ込んでいって、頭の中でイメージした通りの
レシーブを行う。
 
レシーブの構え方、選手によっていろんな構え方あるけど
やるべきことはやっぱり共通している。
相手へのアピールとレシーブのイメージ作り。
特にその構え方によって、相手にメッセージが
伝わることを覚えておこう。
「攻めるぞ!」もしくは「そんなサーブ、何でもないよ!」
的な感じだね。
 
間違っても、レシーブの構えの時に、その前のポイントの
反省なんかをしないでもらいたい。
負けているとき、やっちゃったときなんか、俺もよく
レシーブ構えながら反省していた思い出がある。
気を付けよう。

動く練習と緊張する練習

[練習] 投稿日時:2012/02/03(金) 11:20

練習メニューってどうやって決めている?
ストロークラリーなんか盛り上がるから
ついついそればっかり、たくさんやってない?
苦手なショットの練習ばかりやってない?
 
俺が選手時代に行なっていた練習メニューの流れは
まずミニラリーからストロークラリー、ボレーストローク。
その後いきなりハードな動く練習をやることが多かった。
ベースラインでのストロークや、ネットプレーでのボレー、
スマッシュなんかで左右の動き、前後の動きをまずは
元気なうちに行なって、その動きの中できっちりプレーする
ことと、単純に体力、脚力を養う為のトレーニングとしての
練習だね。
 
それからサーブ、レシーブ練習後、マッチ練習という
流れで行い、最後にその試合形式の中で気になった点や
普段から課題としていることを基礎練習して終わることが
多かった。
 
この一連の練習メニュー、だいたいパターンが
決まっていたのだが、とにかく練習するときに
気を付けていたのは、
「動く練習で、自分を追い込めるようにすること」
「実戦の練習を入れて、緊張感の中で勝負する練習を
行うこと」である。
この二つの要素が取り入れられていたら、もう少し違う
練習メニューでも問題ない。
だって、色んな選手と練習をするから違うことの方が
多かったからね。
自分が練習の中で取り入れたい要素を認識しておかないと
ただ何となく練習をこなして終わってしまう。
 
もちろん苦手なショットの練習もやらなきゃいけない。
俺の場合はバックハンドストロークだったんだけど
それは基本的にハードに動く練習や実戦練習の中で
養っていこうという考え方。
フォームがグチャグチャになってしまう可能性もあるから
ちゃんとイメージを作ってから行なったり、一緒に行なっている
選手の打ち方を参考にしたりしたんだけど、結構追い込まれた
状態や実戦の中で苦手ショットを練習すると、ホントに試合で
使えるバックハンドのヒントを発見出来たよ。
 
ボール出しで基礎練習をすることも大事だけど
それは最後に少しだけ。
確かめる程度だね。
試合で勝ち抜かないといけないから、どんどん動く練習
それから緊張感ある実戦練習を入れていかないといけない。
その中で苦手ショットを克服すること。
もちろん得意ショットもその中でどう使っていくか考えること。
 
練習終わったあとに
「疲れたー!!!!」
「緊張したー!!!!」
そういう感想が出るような練習をしているか?!
普段の練習を今一度振り返ってみよう。

テニスはやっぱ、お金だよ。

[過去の思い出] 投稿日時:2012/02/02(木) 13:33

テニスが好きだ。
試合に出場して勝った時、何とも言えない
満足感というか充実感が得られるし、テニスで
広がった仲間や友人も多いしね。
テニスのレベルが上がるにつれて、
テニスそのものの楽しみ方も、感じられるように
なったから、ますます好きになった。
 
でもこのテニス人生で辞めたくなった時がある。
それは、勝てなくなった時。
いや、勝てない時期って俺のテニス選手人生において
殆どの時期がそうであったので、勝てないだけでは
辞めたいって思わない。
むしろ「絶対勝ってやる!!」という闘志が湧き
「もっと頑張ってやる!!」という感じで逆に選手活動に
のめり込めるんだけど、辞めたいって思った時は
なんでかというと、お金が底をついたんだよ。
 
それは、ちょうどテニスコーチの会社を辞めて、
フリーで選手活動しながらコーチ活動を始めたとき。
30才の頃だね。
でも最初はなかなか仕事が無かった。
そんな中でも強気で頑張ろうって決意して、
練習にトレーニングに遠征に励んでいた。
その時、1週間スペインのカナリア諸島へ遠征する
話があって、一緒に俺も行ってきた。
 
その遠征はホントに良かった。
ハイレベルな試合に出場できていい経験が出来たし
スペイン滞在時代の選手とも再会出来たし。
その後の俺の選手活動に大きく影響を与えてくれた。
 
が、その頃は信じられないくらいのユーロ高。
帰国して一ヶ月後に向こうで使ったクレジットの
引き落としが思った以上で「えー!!!!」って
通帳見て驚いた。
残高3万円・・・。
そしてその3万円しか残っていない時期、俺はいくつかの
大会で不甲斐ない結果を残していたんだよ。
 
勝てない・・・そしてお金もない。
そうすると初めて「辞めなきゃいけないかな・・・」って
思った。
結局選手をやるのって気合だけじゃダメ。
才能だけなんてとんでもない。
お金だよ。
試合出るのも遠征行くのも、コーチをつけたり道具を
買ったり、とにかくお金が必要なんだよ。
そしてそこをケチッたらダメなんだよね。
無駄使いもダメだけど。
 
運良くその後、仕事が順調になって、お金の心配なく
選手活動を続けることが出来て、引退するまで精一杯
テニスを全うすることが出来た。
これから選手で頑張ろうとしている人、お金はあるの?
気合だけではやっていけないよ。
スポンサー探すか、自分で稼ぐか、きっちり計画して
選手活動に専念しましょう。
テニスは浪漫だけど、やっぱ現実は金だよ。
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