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てにすまん 高西ともブログ 2012/3/19

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相手より常に一枚上手を行け

[戦術] 投稿日時:2012/03/19(月) 23:58

テニスは相手が人間である。
そしてその相手の人間は当然のことながら
学習能力がある。
ましてや「こんな相手に勝ちたい!」と目標に
しているレベルの選手になると学習能力は
半端じゃない。
最初のアップの段階で既に色々と学習されてしまって
結局試合始まる前に全てお見通しってことも
よくある話だからね。
 
ということを考えると、こちら側としても幾つかの
引き出しというか、更なる策を学習能力ある相手に
勝つためには用意しておかないといけない。
だから「俺はこういうスタイルで戦うんだ!」って
ある戦いパターンを宣言したとしても、どっかで違う
パターンを混ぜたいね。
 
よくあるこの手の失敗パターンはこれ。
「俺は繋ぐテニスをするんだ!」と粘りながら試合を
始めたんだけど、その甲斐あって相手はミスって
くれて3-0リードまですんなりいった。
でもそうなると相手は当然、
「ダメだ!こちらもミスしないようにしなきゃ!」って思い始める。
同じように繋ぎ始めたのだが、それに対しての対処を何も
出来ていないと、相手がそのまま調子を上げていき
とうとう追いつかれるというパターン、よくあるでしょ?
 
これは、相手が「このままじゃダメだ!」って思った
辺りで次の手を打たないといけないんだよ。
この場合だと「ミスしないようにしなきゃ」って思って
こっちと同じように繋ごうとしている訳だから、例えば
ネットプレーを混ぜて勝負を仕掛けてみたり、
逆に相手をネットへおびき出したりとかね。
 
Aのパターンをこちらが続けているのを相手が見て
「Aをし続けるのなら、こちらはBだ!!」と思って
相手がBをし始めたら、それと同時にこっちがCに切り替えて
「残念でした!!!」とその対処法を打ち崩す、これが
相手としっかり向き合って戦い合うテニスの
醍醐味でもあるんだよ。
 
だから皆も、メインのプレースタイルは、それはそれで
しっかりと用意して相手にアピールしてもイイんだけど
それに対して相手が仕掛けてくる時には、
違うバージョンを見せられるようにしておくこと。
そしてそのパターンをスムーズに挟めるように普段から
しっかりと練習しておかないといけない。
常に相手との戦いなんだってことを忘れちゃダメだよ。

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