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てにすまん 高西ともブログ 2012/3/20

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信じていることを伝えてあげて

[過去の思い出] 投稿日時:2012/03/20(火) 18:14

24才までは横浜のテニススクールを拠点にして
スクールコーチとして働いていたんだけど、1年間の
スペインでの選手活動から帰国してからは東京の
昭島市にある昭和の森テニスクラブに派遣され、
ジュニアの選手育成をメインに行うことになったんだよ。
スペインでの選手活動で培ったものを活かすチャンスと
ばかりに張り切って引き受けさせてもらった。
 
それまでもジュニア育成のプログラムには
携わっていたのである程度のやり方は自分の中では
イメージできていた。
しかし実際スタートすると、理想と現実は大きく違って
なかなか難しい問題が次々と起こる。
その一つが頑張っているジュニア選手たちの親との
関係である。
 
選手活動の殆どは悩むものだ。
順調に戦績を伸ばしながら、確実に成長し続ける
選手なんて殆どいない。
伸び悩み、壁にぶつかることが普通だし、下降してダメに
なっていく選手も珍しくない。
それでもたまにいい結果が出たり、成長出来たりすると
スゴイ嬉しいし、その一時の喜びがあるから頑張れる。
その可能性を信じているからこそ選手活動が成り立つ。
 
でも選手の親の中には、選手が苦しんでいる時期に
我慢しきれず、我々コーチとか選手本人に
「何とかしないと、このままじゃあ・・・・」とまるで
もう可能性が無くなったかのような接し方をしてくる
人たちもいた。
こうなると親って、選手本人にとっては応援ではなく、
単なる不安を煽ってくる存在になってしまう。
 
とにかくこういう親には子供たちを今後どうやって
育てていくかを説明し、そして我々コーチにとってどういう
存在でいて欲しいかを話した。
どういう存在でいて欲しいか・・・。
それは毎日練習しているにも関わらず、なかなか成果が
出ない、手応えが感じられない時期でも、その子が
今後更に成長していく可能性を持っていて、それを
親として信じているから応援している、そう言ってあげられる
存在でいてもらいたい。
 
どうしてもレッスンでは技術的なこと、身体的なこと、そして
メンタル的なことで子供たちを厳しい状況に追い込んで
頑張らせてしまう。
帰宅して親と接している時にはせめてその頑張りを
労わってあげてもらいたいもんだ。
 
それはでも「期待」ということよりも、「信じる」という
言葉に近いかな。
テニスで大事な「決断」「行動力」「自信」を養うためには
親が子供の活動を信じていることを伝えないといけない
からね。
 
ジュニア選手の育成を行なっていた経験は
今行なっている中高生テニス部支援の活動に大きく
影響している。
子供たちには頑張ってもらいたい。
でもそれをは応援してくれている、先生、そして
親や兄弟などの影響が大きい。
そしてその親が子供をどう思って接しているかが
また更に重要になるってことをその時学んだからね。
コーチ、選手、家族、この3つの関係がベストになると
ホントに頑張れるのだ。

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MONTUEWEDTHUFRISATSUN
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