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てにすまん 高西ともブログ 2011/10

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笑っちゃうくらい面白い

[テニスいろいろ] 投稿日時:2011/10/17(月) 14:52

「笑いながらプレーしてるね。」
よくそう言われる。
確かにテニスのプレー中にニヤニヤしてしまう癖があり
実際、現役時代の試合中に相手から
「おいっ!真面目にやれよっ!」って怒られたこともある。
ま、その時は笑っていたのではなく、眩しかったのが
ニヤついているように見えただけなんだけど。
 
でも最近は確かに笑っている。
笑ってしまうのだ。
楽しくて。
別にふざけてやっているわけではなく、真剣にやっているのだ。
じゃあなぜ笑ってしまうのかと言うと、真のテニスの楽しさを
感じられるようになったからだと自分では思っている。
まぁ相手としては気持ちの良いモノではないので、当然仲間内で
遊びテニスをする時だけ笑うのをガマンしないでニヤニヤと
ボールを打っている。
 
でもずっと笑っているわけじゃない。
じゃあどんな時に思わず笑うかと言うと、相手との駆け引きをしている時。
例えばダブルスで俺がポーチ出るか出ないか動いているのを、相手が
ジッと見て思わず目が合ったりすると笑ってしまう。
こっちがボレーヤー相手にパス打つ時も、よくニヤついていると
言われるし、大事な場面で俺がサーブ打つ時も頬が緩むのが分かる。
 
その時俺の頭の中では、それまで行った過去のポイントのデータを
思い出して、目の前の相手選手の行動を予測する。
でもただ予測して当てるだけでは面白くないから、その予測したデータを
基にして裏をかいてやろう・・・なんて瞬時にサプライズを思い付くと
思わずニヤリとしてしまうのだ。
分かるでしょ?何か仕掛けをした時のワクワク感。
 
結局テニスってそういうスポーツなんだよ。
ネット挟んだ相手との戦い。
技術の競い合いだけじゃあ面白くないのだ。
ドッキリを仕掛けて引っ掛かった時のことを想像して笑うのと同じように
俺もプレー中に笑うのだ。
 
でもドッキリに引っ掛かってくれなかったり、「そんなの気付いてたよ」と
言われると凄いがっかりするでしょ?
テニスのプレー中も、ニヤニヤしながら仕掛けるんだけど、それが
バレバレで裏目に出たりすると、ホントにショック・・・。
でもまたその「気付いてた」という事をまたデータに加えて、次の仕掛けを
考え直し、良いのが思い付くとまたニヤリとする。
 
テニスは本当に面白い。
ニヤリ!

飛び込む勇気と、空しさに耐える努力

[過去の思い出] 投稿日時:2011/10/14(金) 10:24

テニスを上達させる一番の方法を教えてあげよう。
それは・・・・強い人達に混じってテニスをすること。
これに尽きる。
逆に言うと、自分よりレベルが低い人達や同じレベルの
人達を一緒にしていても上達の効率は良くない。
例え、良い練習メニューをやっていたとしてもね。
 
当然俺が現役の頃もそういう考えを持っていたから、常に
強い選手のいる所へ顔を出して、一緒に練習をしてもらったよ。
試合の時もそうだ。
試合の前や後の練習では強い人達に「練習して下さい!」って
お願いしに行って、練習をやってもらえると、それだけ自分のテニスが上達する。
でも試合の時は練習だけじゃない、ダブルスも一緒に組んで出場するチャンス!
ダブルスの場合は、上手い人と対戦する以上に、上手い人と一緒に
組めるので、なんだか自分もそのペアのレベルになった気分に
なれる。
 
だけど、その上手いペアを組むと当然強くなるから、いつもより勝ち上がれる。
そうすると、相手も両方上手いペアと対戦する所まで行くんだよ。
するとどうなるか・・・。
コートにいる4名のうち、レベルの高い選手が3名、明らかにレベルの
低いのが・・・俺1名。
いくら俺がポジティブで前向きにプレーし続けても、もう付いていけなくなる。
 
まだ会社に所属して選手をやっていた20代後半、ある時その会社に
実業団から一人強い選手がやってきた。
ま、会社としては俺の後輩になるわけだから、それを利用して
「一緒にダブルス出ようぜ!!」と
とにかく一緒に出る大会ではダブルスを組んでもらい、その結果、
勝ち上がることが出来たんだけど、3人ハイレベルの中で
空しく一人ドタドタテニス・・・を沢山経験した。
 
空しかった・・・・。
惨めだった・・・・。
そう感じると余計に力が入ってプレーがダメになり、もっと
レベルが低いテニスになった。
 
でもそういうのを辞めようとは思わなかった。
その結果、徐々に上のレベルの人達のプレーに順応できるようになり
そして自分のテニスを大きく成長させることが出来たのだ。
空しくても、惨めでも、強い人達の中に飛び込むことは必要だね。
ただ、ちょっと後輩選手には迷惑だったかもしれないが・・・。

トップスピンロブを使いこなせ

[技術【ストローク】] 投稿日時:2011/10/13(木) 14:11

ロブを試合でどのくらい使うだろうか。
シングルスの場合は、相手がネットプレーに出ない限り
特に使うことは無いけど、ダブルスであれば最初から
ネットに相手がいるので、ロブは必要不可欠だよね。
その時のロブってトップスピン?それともスライス?
 
俺はダブルスの時はスライスをよく使うかな。
でもシングルスの時はトップスピンロブもよく使う。
とにかくロブは両方打てた方がやっぱり便利だ。
でもスライスロブって相手に追い付かれる可能性が高いでしょ?
上手くコースを隠したり、ロブを打つ前に前へおびき出したり
しないと使いにくい。
なので、トップスピンロブをシングルスの時もダブルスの時も
使えたらいいよね。
 
そのためにはまず、しっかりとトップスピンを掛けられるように
することが当然必要なんだけど、それだけではちょっと難しい。
トップスピンロブを成功させるコツは、ロブの頂点の位置を調整する
調整能力なんだよ。
ロブって山なりでしょ?
その山の頂点をどこに持って来るか調整が出来ればトップスピンロブは
扱いやすいのだ。
 
でも正面にいるネットプレーヤーにびびって、
「取られたくない・・・」なんて気持ちでトップスピンロブを打つと
早く相手の頭の上を越えたいもんだから、低空且つ速い弾道で
ロブを打ってしまう。
そうすると山なりの頂点を遠くに設定してしまい、アウトになりやすいし
低い弾道で相手に取られやすかったりするんだよ。
 
なのでトップスピンロブを打つ時の山の頂点はもっと思い切って
手前に設定すること。
ロブを打ったらいきなり山なりの頂点に向かっていくくらいの
つもりにするんだよ。
そうするとアウトする心配も少なくなり、思い切ってスウィング出来るから
トップスピンの回転量もしっかり掛けることが出来て、一気に上がったロブが
頭を越えた後、今度は一気に落ちて来る・・・という理想の弾道に
なりやすい。
 
失敗したらスマッシュで逆襲を喰らう・・・というシチュエーションだから
びびりやすいロブだけど、しっかり山なりの頂点を手前に調整出来るように
すればトップスピンロブなんて案外使いやすいショットになるよ。

そんなの、朝飯前さっ!

[戦術] 投稿日時:2011/10/12(水) 01:32

テニスは道のりが長い。
つくづくそう思う。
道のりが長いとは、試合が長いという意味。
もちろんレベル差あれば、あっという間に試合は終わって
しまうんだけど、それでも1セットマッチだったら最低24ポイントは
やるからね。
当然もつれる試合はもっとたくさんプレーしないといけない。
気長に頑張らないといけないスポーツだ。
 
だから大事にしたいのは「流れ」である。
良い流れを掴めれば、ポイントは意外と続けて取れる。
でも流れが悪いと1ポイントとるのに、かなり苦労をしないと
いけなくなってしまう。
ポイントを取り続けて勝利を掴むには、流れを引き寄せるような
形でポイントを取りたいもんだね。
 
じゃあどういうプレーが良い流れを生むと思う?
良い流れとは・・・もちろん相手にとっては「悪い流れ」である。
ということは、相手が「それ嫌だなぁ・・・」という風に感じてくれれば
こちらにとっては良い流れなんだよ。
 
でもそれは決してスーパーナイスショットではない。
素晴らしいショットでポイント取っても、そのポイントを取られた事は
「しまった!!」って相手は思ってくれるが、素晴らしいショットって
そう簡単に続けて打てないし、無理に打とうとすると今度は自分に
プレッシャーが掛かって、ミスをプレゼントしてしまうことになる。
だから良い流れを作れるプレーは、意外と地味なショットで手堅く
粘ったりした方が良い流れは出来る。
 
そもそも良い流れを生み易くするには、どうすればいいのかと言うと
「この先、ずっとこんなプレーが続くのか・・・・」という印象を与えないと
いけないんだよ。
まぐれのような一発勝負的なプレーが見事に決まっても、
「どうせ、もうそんなの打てないんでしょ!!」と言う風に相手へ映ると
精神的なダメージが少ないどころか、そのリスキーな攻撃を
粘りまくってミスをもらってやろうと、相手は守りを固めることに
やる気を出してしまって、それが結構厄介になり、
いつの間にか、攻撃的になり過ぎて空回り・・・という
悪い流れになっていたりする。
 
だから攻撃をしたとしても、8割,9割くらいの成功率のショットを
使って安定感をアピールしながら、攻撃的な行動を見せ付けたり
なんか打ちにくいと感じるコース、もしくはスライスで繋ぎまくる等の
プレーが良い流れを生み易い。
「無理してないっぽい・・・」そう思わることが出来なければ厳しいぞ。
 
だから、もし無理して、まぐれでポイントを取ったとしても
「いや、全然無理してないよぉ~」っていう表情と態度をとること。
「こんなプレーは簡単だよ」
そう相手にアピールしないと流れが来ないので、気を付けよう。

小学生選手達と共に成長。

[過去の思い出] 投稿日時:2011/10/11(火) 13:32

18歳で上京してテニスコーチの仕事を始めた時
最初はモチロンアシスタントコーチとして、先輩コーチの
補助をしながら研修をさせてもらった。
ボール出しの仕方や説明の仕方、レッスンの進め方なんかを
メインコーチの下で学んでいたんだけど、それと同時にジュニア選手の
育成プログラムのコーチにもなった。
ま、コーチというよりヒッティングの選手だったんだけどね。
 
ヒッティングだから、俺の役割はジュニア選手の相手をとことん
し続けること。
スタートしたばかりだから、ジュニア選手はだいたい5,6人くらい。
小学生が中心だったんだけど、そんな彼らの相手をずっとしていたよ。
皆負けず嫌いだから、ポイント練習やって俺が勝ったら
「もっとやる!!!」と悔しがって、レッスン終わった後もずっと
俺と試合をしたがるんだけど、メインコーチも
「じゃあ高西、レッスンの後も相手してあげてよ!」ってあっさり
言うもんだから、毎回レッスンの後は残業ヒッティングが続いた。
 
そんな彼らの面倒をずっと見ていたから、彼らの成長とともに
俺のテニスも成長させることが出来たし、何よりコーチングとは
どういうことか・・・を学ぶことが出来た。
 
彼らに選手として勝たせるにはどうすればいいのか、
何を練習させて、どういうアドバイスをするべきなのか、
そしてどういう意識を持たせれば良いのか・・・・。
普通のレッスン生の方々ももちろんテニスを上手くさせたくて
スクールへ来ているだろうが、ジュニアの選手達はより
将来のことを考えてコートに立っていると感じて、
こっちも毎日必死だったよ。
たくさん残業ヒッティングも行ったしね。
 
そこで学んだ考え方が、今の俺のコーチングの基礎に
なっているのは確かである。
そんな当時の子供達も、最近「結婚しました!!」とかいう
連絡が来るようになった。
ちょうど先週も結婚式の招待状が届いた。
年月が流れるのは早いもんだ。
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