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てにすまん 高西ともブログ 2011/6

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そのボレー、食わず嫌いじゃないの?

[技術【ネットプレー】] 投稿日時:2011/06/16(木) 15:10

色んな高校で教えているんだけど、やっぱり
ストロークが上手いって人はいるけど、なかなかネットプレーで
「おぉ!?」って思う人はいないなぁ。
やっぱり勝つためのテニスを身に付けようと頑張ると
まずはストロークの安定感を覚えてしまうので、それに
ネットプレーを加えるって難しいんだよね。
 
でも俺もそうだったんだけど、とことんネットプレーを
やらないで「苦手です・・・」って言う人多いから、まずは
トコトンネットプレーを頑張ってもらいたい。
そうするとボレーのコツって見えて来るんだよ。
 
まず一般的なのは「決めショット」のイメージがボレーにはあるから
キレ味と攻撃力をボレーに求めるんだけど、そうなると
ブンブンラケット振って余計にボレーコントロールがしにくくなる。
だから決まったら凄いけど、決まる以上にミスしてしまうことが多くなり、
結果安定感あるストロークの足を引っ張ることになりかねない。
 
それよりもボレーで大事なことは存在感。
ちょっとでも甘くなると決めるチャンス高いネットプレーの存在は
ストローカーにとって脅威のポジションなんだよ。
だから、「決めなきゃ!!」って思ってネットプレーに行くよりも
「どうだ!!ネットプレー、怖いだろう!!」って脅しをかけるつもりで
ネットに出て行って、実際は安定したボレーを心掛けたい。
 
だからボレーストロークなんかでボレーの練習をしている時は
ボレーのボールはむしろストロークよりも遅くするつもりでも
良いくらいだよ。
もちろんストロークが浮かしてしまってフワフワとした
チャンスボールをくれた場合は速いボレー打つけど
その時もブンブン振るよりも、一歩しっかり前に詰める
威力を利用してパンチ力を出したいね。
間違ってもラケット大振りは避けたいもんだ。
 
確かに未熟な段階でネットプレーを仕掛けると
失点に繋がってしまい「やめときゃよかった・・・」って凹むけど
ネットに出続けながらコツを掴んで行かないとやっぱり
ボレーは覚えられない。
そして多少のリスクがあったとしても、ネットプレーを
混ぜないと格上の選手へプレッシャーをかけるのは難しい。
是非そのことを肝に銘じて日ストロークと同じくらい
ネットプレーを練習してね。

1年生、こらっ!

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/15(水) 12:47

高校の時、テニス部には先輩がいなかった。
詳しく言えば、1年生で入部した時には、2年生が一人もいなくて
3年生8名しかいなかった。
その3年生は5月に引退したから、1ヶ月間だけしか
先輩・後輩の関係が無かった。
 
3年生の引退後は1年生の天下となり、
それなりに頑張ってテニスはやっていたものの、今思うと
好き放題だったなぁ。
同じ学年の子供が集まると、上限関係が無いので仲良くて
良いんだけど、規律も緩くなるものだ。
 
そしてまた春になり、俺達は2年生に進級。
と同時に、新一年生が入部してきた。
仲良く楽しくやってきた俺達は
「新しい1年生にも、仲良くしようぜ!」と言って
同じように接したんだけど、その結果は良くないものだったよ。
 
一年生の悪い部分に指摘、時には説教しなきゃいけないのに
それが出来ない。
そういうことを言える雰囲気じゃないから、自分達にも甘くなる。
そうなると、たった1カ月だったけど3年生から教えられたことを
俺達の代を介して次の代に繋げられない。
学校の部活として一番大事なことをすっかり忘れたまま
俺達は部活動をやっていた。
 
テニスを人に教えると、教えた人のテニスも上手くなる。
結果を出させようとすると、技術だけじゃなく、メンタル面や体力面など
総合的に考えないといけなくなるから、それが自分のテニスを見直す
キッカケになるのだ。
部活動で後輩に指導するのもこれと同じ気がする。
下の者に注意した以上は自分もきっちりやらなきゃいけないから
己を見直し、結果的に自分自身の成長に繋がる。
 
新1年生が入部して2カ月が過ぎたと思うんだけど、
夏休みの練習や合宿で集中した練習を行って結果を出すためには
今一度、1年生と2年生の関係と役割を見直す必要がある。
どんなにテニスのレベルが低い2年生も、やはりこれまで
1年以上この部活でやってきた以上は、下の者に何か伝える
責任があり、それによって自分のテニスを開花させるチャンスが
得られるのだ。

ネットを挟めば敵なんだよ

[練習] 投稿日時:2011/06/14(火) 11:45

皆の普段の練習メニューはどんな感じだろう。
ボール出し練習も入れるだろうが、やっぱりラリー練習が
殆どだと思う。
試合形式はそんなに大人数で出来ないからね。
その時の練習相手はどんな人?
仲は良い?
いつも一緒にやってる相手かな?
 
「一緒に強くなろう!!」と励まし合える仲間と練習出来ることは
素晴らしい。
だけど、打ち合っている以上、相手は敵なんだからラリー練習と
言えどもやっぱり相手に何かをしないといけない。
お互い相手を気持ちよくラリーさせるようなショットばかりじゃ
試合の時にも倒したい敵の調子を上げるテニスになってしまうよ。
 
もちろん、限られたスペースの中でのラリー練習だから
右に左に相手を揺さぶったり出来ない場合が多いと思うし
攻撃的に打とうとし過ぎてミスばかりするのもダメ。
じゃあラリー練習の中ではどんなことをして打ち合っている相手に
「ん?なんかやりにくいな・・・」と思わせることが出来るだろう。
 
まずは緩急をしっかりとつけること。
特にゆっくりのショット、これをメインに行いながら打ち込むチャンスが
来るのを待って、いざチャンスが来たら自分の持っている速いショットを
咄嗟に切り替えて使えるようにする。
黙々と同じ所に打ち続けるラリー練習していても、この流れで行えば
試合の流れやイメージも掴み易い。
 
それからショットの種類を変えてみるのも重要だね。
トップスピン系のストロークを打ちながらスライスを混ぜる
なんてことは必ず練習しておこう。
特にスライス打った後にしっかり踏み込んでトップスピンを
掛けられなくなる人って多いからね。
トップスピンから急にスライス、スライスラリーから急に
トップスピンで打ち込み・・・・などの練習は必須!
 
軸足の切り替えもしっかり練習しておきたい。
後ろ足を軸足にしたオープンスタンス系のラリーから
一気に前足を軸にした踏み込み系のライジングショットは
何度も練習しながら身体に覚えさせないと試合では絶対
ビビって使えない。
 
とにかく色んなショットの組み合わせや切り替えを
行いながら、打ち合っている練習相手がどんな時にやりにくそうか
観察しておこうね。
仲の良い練習相手でも、打ち合っている以上は敵として調子を
落とさせるつもりでラリー練習を行おう。
 
でも、その練習相手も同じように色々仕掛けてきたら、それこそ
良いラリー練習に発展していくよ。
「力を合わせて、ラリーを続けようね!」
なんてラリー練習は初心者のうちだけ!
ラリー練習は戦いだ。
相手をぶっ潰せ!

楽で便利なスライスショット

[技術【ストローク】] 投稿日時:2011/06/13(月) 08:18

最近スライスショットをよく使うようになった。
理由は簡単。
楽なんだもん。
楽チンショットのスライスは試合中本当に便利である。
でも、楽をしたいからスライスを使う・・・というより、
ちゃんとポジションに入れないくらい厳しい状態だからスライスしか
使えない状況が多くなった・・・言った方が良いかな。
 
足をちゃんと動かしていた現役時代の頃は、相手の厳しい
振り回しでも、きっちりポジションに入れていたのが、段々体力や
脚力が落ちて行き、今はボールには追い付くけど、触るのが
精いっぱいでしっかりラケットを振り抜くまではいかなくなって来たからね。
そうなるとスライスが必要不可欠になる。
 
なので、スライスショットマスターしたい人は、まず
あまり自分の力を使わないで楽チンに打ちたい・・・という感じの
労力ケチケチ人間になってもらいたい。
「労力は惜しみません!」という鼻息荒い人はあまり向いてないのだ。
 
そもそもスライスは、ラケット面が上向きの状態でボールを
捕らえることが多いので楽に飛ばしやすいショットだ。
でも「面が上向き」ということだけじゃなくて、他にもボールを楽に
飛ばすための要素は色々とあるので、その部分をしっかりと
覚えておいてもらいたい。
 
まず、スライスは出来るだけライジングで打とう。
ボールの上から下に捕らえてスウィングするスライスショットは、
地面から上向きに弾むライジングのバウンドとマッチすると
かなり伸びのある攻撃的スライスになりやすい。
しっかりとバウンドする場所に踏み込んで行って、バウンド直後の
ライジングのボールに対してしっかりと上から押さえつけるように
トライしてみよう。
驚くほどコンパクトなスウィングで、しかも
伸びのあるショットが生まれるのだ。
 
注意点はしっかり横向きを作ること。
横向き足りない状態でスライスを打つと、横振りになって
ボールを切る感じになり、フワッと上に浮くような感じで
しかも伸びのないショットになる。
ま、それをあえて利用してネット際にドロップショットとして
使うこともあるけどね。
 
まだまだ脚力が伸びている若者は、楽をするために
スライスを打つ必要は無いけれど、緩急を付けるためだったり
アプローチなんかでスライスは必ず必要。
その時はトップスピンほどフルスウィングしようとしないで
踏み込んでライジングのスライスを打てるように
普段からしっかり練習しておこう。


母親の応援

[過去の思い出] 投稿日時:2011/06/10(金) 09:14

現役時代は色んな場所へ遠征に行った。
北海道の大会は結局一度も行かなかったけど、北は青森から
南は九州福岡まで、ラケット担いで試合に出場。
 
もちろん関西の大会も多かったから出場していたが
大阪から上京して、初めて関西の大会に出場した時はやっぱり
特別な思いがあったなぁ。
だけど「故郷に錦を飾る」とかじゃなくて、「良いとこ見せなきゃ」という
焦りが強かった気がする。
まだ20歳頃だったと思うし、まだまだランキングが無くて
予選からのスタートだったし、自分に自信が無い時だったし。
 
場所は神戸だったんだけど、母と母のテニス仲間の方が
応援に来てくれた。
試合内容は全く覚えていないけど、結局予選の一回戦で
スコッと敗退し、昼ごろにはもうテニスクラブを後にしたのを
覚えている。
「上京してテニス頑張ったけど、ダメだった・・・」と空しさを
感じたんだけど、その時は「悔しい!!」という気はしなかった。
 
それは多分、母に高校時代の俺のテニスを
知られているからだと思う。
全然勝てなかった高校時代の俺を知っている人の前だと
負けるって事がそんなに悔しく感じなかったのかもしれない。
もっと言えば、小学生の頃から喘息持ちで体が弱かったことも
知ってくれているし、もともと飽きっぽい性格で努力とかが苦手な
ことも知ってくれている。
そういうのが根底にあると、なんだか考えも甘くなりやすかったのかも。
 
結局俺がその後結果を出せたのは、東京の大会。
それから福島の大会なんかでポイントを重ねてランキングを上げる。
関西の大会で結果を出し始めたのは、ずっと後だったけど
その頃にはもう選手として活動している自負が芽生えていた時
だったな。
 
親元を離れたことで、過去の自分と決別して、新しい自分を
作れたことは大きかったと思う。
だって東京では誰も俺が今までどうだったかって知らないからね。
だから理想の自分を追求出来たんだと思うよ。
でも未だに実家帰ると、ダラダラしてしまう。
そういうもんだな。
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