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てにすまん 高西ともブログ 2011/2

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THE地味練 ボール出し練習

[練習] 投稿日時:2011/02/07(月) 09:23

選手時代、ボール出し練習をよく行った。
ボール出し練習だから、ゆっくりのボール。
そんなに大したスピードじゃないから、ちゃんとポジションに
入ればムチャクチャ打ちやすい優しいボール。
が、当然そんな簡単なボールで練習してもしょうがないので
その優しい緩いボールを、遠くに出してもらう。
遠くまで走って行って打つと、すぐにまた次の場所に
ボールを出されるので、急いで次の場所に向かう。
そんな感じのボール出し練習。
 
ボールを出すパターンは決まっているので、とにかく
ゆっくりとしたボールだけど前から後ろ、右から左と、とにかく
コートの端から端を大きく走らせる。
重要なのは、しっかり長い距離を走り続けた状態なのに
ちゃんとボールに対して打ちやすいポジションへ
入り続けることが出来るかってこと。
正確性が必要だってことだよ。
 
でも実際の試合でも、結局はこういうことをちゃんと
普段から練習しているかどうかが重要だった。
相手が強かったとしても、取れないくらいの速いショットでやられる
ことはそんなに無い。
あったとしても、スピードってもんは何度か受けると目が慣れて
くるから、そう大した問題じゃない。
となると、やられる原因って意外と走らされたからミスしたり
一瞬逆を突かれてステップを間違ったりすることでのミスが殆ど。
せっかくラケットでボールを触れる所まで来たのに、そこでの
ステップや身体の向きなんかでミスになるのは勿体ないでしょ?
 
だから、こういうドリル練習では前後や左右に大きく動かしたり
それを何十球も続けたりすることをメインで練習するのだ。
もちろん簡単で易しいボールで出すから、ちゃんと追い付けば
打ちやすい。
でも体力無くなって来る後半になると、ボールに近づくのが雑に
なったり、ラケットはボールに追い付いたけど、腰が引けていて
触るのがやっと・・・なんてことになりやすい。
だから体力無くなって来た時こそ、しっかりポジションや
打点をチェックして、リズム良く丁寧にプレーすることが重要だ。
 
こうやって動かされると、意外にミスってしやすい。
なので、当然そういう事を相手にもやらせよう。
大したスピードじゃなくて良いから、相手もコートの端から端へ
動かし続ける配球が出来れば、相手は嫌がってミスを連発
しれくれるはずだよ。

意外と難しい、高い打点のストローク

[技術【ストローク】] 投稿日時:2011/02/04(金) 00:37

ストロークで粘る事が出来ないと
シングルスの試合で勝つことは難しい。
相手の攻撃をしっかり受け止めて、ディフェンス
しないと攻撃のチャンスも巡って来ない。
でも相手もチャンス作ろうと色々なショットを打って来る。
特に、グリグリのトップスピンでボールを弾ませて攻撃してくる
場合が多いから、高い打点で返球出来ないと粘れないよね。
 
でも高い打点のショットってなかなか力がボールに伝わらなくって
打ちにくい・・・って思っている人いない?
ま、打ちにくいから相手もそうやって弾ませてくるんだけど
その高いのを返球するには、やはりちょっとしたアレンジが必要。
それはまず・・・グリップだ。
 
しっかりとトップスピンを掛けて返球したいんだけど
その為には、ボールを捕らえるラケット面が下向き状態に
なっていないとマズイ。
でもだいたい腰くらいの普通な高さのショットを返球する時の
グリップでそのまま高い打点を処理しようとすると、ラケット面は
下向き状態を維持出来なくなる。
そうするとしっかりしたショットで返球出来ず、ミスしたり
浅いショットで甘くなったり・・・。
 
だからしっかりと高い打点で返球する場合は、グリップも面の下向きを
維持出来るくらいの厚いグリップが必要になる。
でもグリップが厚くなればなるほど、スウィングスピードも上げないと
いけないので、軸足から効率良くパワーもらってスウィングスピードを
上げることも練習しておかないといけない。
 
グリップとスウィングスピード・・・・高い打点で打つのを
覚えるために色々やらないといけないんだけど、もう一つ大事なのは
打ちにくければ無理せずこっちもしっかり弾ませて、同じような
高いバウンドのショットを作ること。
高い弾道と、しっかりとしたトップスピンの回転量。
これを覚えておかないと、相手の高いバウンドのショットに
挑発されて、中途半端な攻撃してしまうよ。

テニス人生最大のスランプ

[過去の思い出] 投稿日時:2011/02/03(木) 07:54

今までのテニス人生の中で一番スランプに
陥ったのは30歳の時。
テニスの調子だけじゃなくって、練習自体
やる気が無くなり、コートに立つのも辛かった。
 
理由はテニスの調子とか体調とかじゃなくって
仕事の面で上手くいってなくて、頭の中はもう
そのことでいっぱいになり、とてもテニスの事まで
考えられなかった。
頭使ってテニスしないと練習にならないから、コートに
立ってもボーっとしっ放しで、実にならなかった。
 
一応試合にはエントリーして、試合には出場し続けたけど
当然結果は出せず。
やる気が無いと、ちょっと競っただけでも「ダメだぁ・・・」って
思うから勝てる訳もない。
勝てないから余計に気持ちが抜けて行き、その後更に
コートに立つのが億劫になる。
 
結局テニスだけじゃなく、仕事面でも気持ちは集中出来ず
会社を辞めて独立し、フリーで選手活動を続けることにした。
すると今度は今まで確保していた練習環境も会社を辞めたことで
失ってしまった・・・。
どうしよう・・・・。
更なる不安が湧いてきたけど、そんな状況で声を掛けてくれたのは
多くの選手仲間。
 
色んな選手が、「一緒に練習しようよ」って声を掛けてくれたのだ。
練習場所も練習相手も見付かったし、その声を掛けてくれた
相手の期待にも応えたいので一生懸命頑張る事が出来るように
なってきた。
 
テニスって精神面が大きく結果を左右するスポーツなので
テニスの調子だけじゃなくて、気持ちの面も安定させないと
結果は出せない。
でも気持ちの部分を一人で取り組むって難しいんだよね。
そんな時、俺みたいに助けてくれる選手仲間がいたり、コーチが
いたり、親とか兄弟がいると乗り越えられる。
でもそういった仲間はテニスだけじゃなくって、何事にも必要だよね。

臭わせろ!

[戦術] 投稿日時:2011/02/02(水) 08:01

テニスは相手との戦いである。
その相手に勝つためには、相手からポイントを
取らないといけない。
相手からポイント取るにはナイスショットが欲しいが
そんなスーパーショットばかり試合中に打ち続けるのは
難しいし、そんなテニスにすると結局自滅になってしまう。
 
大事なことは、「どれだけ凄いショットか」というよりも
「どれだけ相手がやりにくいと思ってくれるか」である。
相手がちょっとでも嫌がってくれたら、そこからミスが生じ
ポイントが転がって来る。
その嫌がる要素を含んだショットがテニスでは欲しいんだよ。
 
ま、そんな嫌がる要素はいろいろある。
コートの端から端まで走らせたり、スライスで伸びのある
ショットを見せたり、わざとゆっくりのショットでリズムを変えるのも
結構嫌がってくれる人は多い。
でも相手選手のレベルが上がって来ると、そういったことでは
嫌がってくれない。
そこでレベルが上がった相手でも嫌がる要素が必要。
 
それは・・・「コースを隠す」である。
クロス、ストレート、あるいはロブなど、どこにでも打てる
雰囲気をしっかりと相手にアピールした状態から打つ。
そうすると相手は最初の一歩が遅れるでしょ?
テニスはこの一歩の差が大きく結果を左右するから
相手は嫌がってくれるんだよ。
でもその為には、早く打つポジションに入り、しっかり
肩を入れた構えが必要となる。
ここがポイントだね。
 
応用編としては、一つのコースを臭わせておいて
違うコースに打つというパターン。
例えばチャンスボールが来たら、素早く回り込み
逆クロスをしっかり臭わせておいて・・・クロスへヒット!!
そうすると、一歩も相手が動けないなんて展開に
なってくるのだ。
そういった要素が無いと、強い相手からポイントを
取り続けるのは難しいよ。

呼吸法で勝率アップ

[体づくり] 投稿日時:2011/02/01(火) 14:22

もともと小児ぜんそく患者だった俺は
虚弱体質だった。
走り回ることは好きだったし、運動神経も悪くない。
ただ、激しい運動をするとすぐに発作が起きて
呼吸困難に陥り、運動を続けられなくなる。
体力を付ければ克服するんじゃないかと、両親は俺に
ありとあらゆる運動をさせた。
その結果、体力が付いて発作も起きにくくなり、好きな
運動を好きなだけ出来るだけにまでになった。
 
が、体力だけが発作に打ち勝ったんじゃなくて
呼吸法が重要だったのだ。
呼吸が乱れると発作は一瞬で起きてしまう。
なので子供の頃の俺はとにかくどんなに激しくて
辛い運動の時でも呼吸を正常なリズムで保ち続けることを
意識し続けた。
 
そして自分で発作が起きない呼吸法を確立させることが
出来たんだよ。
でもそうやって身に付けた呼吸法は、後のテニス選手としての
俺に大きな影響を与えてくれた。
呼吸を整えることで、冷静さを維持する事が出来たし
呼吸法をラリーと合わせることで集中力を高めることが
可能となった。
 
「ボールを打つ瞬間、息を吐く」
これは多くの人が知っていることである。
でもテニスで大事なことは、相手との戦い・・・ということ。
自分が打つ時だけでなく、相手がボールを打つ瞬間にも
息を吐いておかないといけないのだ。
ここが重要。
 
相手がボールを打った直後、そのボールの方向に
向かって行かないといけないし、そのボールをどこに
どういったショットで返球するか考えて決めないといけない。
相手がショットを打つ瞬間に集中する事が出来れば
その後の行動がスムーズに進み易い。
 
しかも自分が打つ瞬間の呼吸と、相手が打つ瞬間の呼吸を
合わせれば、ラリーのタイミングと呼吸のタイミングが合うので
延々とラリーが続いても一定の呼吸リズムを保ちやすく
体力の消耗も最小限に抑えられやすい。
 
「呼吸のせいで負けた・・・」と自覚する事は
少ないと思うが、意外と呼吸が乱れたことで集中力が
低下して、冷静な判断が出来なかったり、余計な体力を
使ってしまったりしている人って多いよ。
自分が打つ時はもちろんだけど、相手が打つ瞬間も意識して
呼吸を吐いてみよう。
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