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君に安定と安心を与えてくれる高速スィング[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/04/02(火) 11:09

スィングスピードって速い方が良いか、遅い方が
良いか・・・って聞かれたら当然「速い方!」って答えるよね。
速いスィングが出来れば速いショットが打てる。
でも速いショットばかり打つ訳にはいかない。
むしろゆっくりなショットを軸にプレーしている人って多いでしょ?
そうなると速いスィングは不必要なのかな。
いやいや、速いスィングってどういう人でも必要。
意外にも色んなところに活かされるんだから。
 
でも速いスィングスピードって言っても人それぞれ。
ここで言う「速いスィング」というのは、トッププロの
スィングスピードくらい速くないといけない訳じゃなく、
それぞれ自分の持っているスィングスピードの中での
速いスィングと思ってもらって結構。
冒頭にも書いたように、実際テニスの試合では速い
ショットばかりを使うのではなく、むしろ少し抑えたゆっくり目の
ショットをメインで使いながら、どこで速いショットを混ぜるか・・・が
大事になってくる。
トッププロの試合を見ていても常に全力でスィングをしているように
見えるが、かなり緩急を駆使してプレーしているのだ。
彼らにとってゆっくりなショットも我々には速く映るから、全てが
速いショットに見えてしまうんだよ。
そしてこの「常に全力」に見えているのは、彼らは速いスィングを
色んな場面で上手く活用しているから。
 
じゃあ速いスィングは速いショットを打つ時以外、どういう
メリットがあるかと言うと、まずは回転量を増やせるということだね。
安定感を保つためにも、ボールを弾ませて相手に攻撃的な
ショットを打たせないようにするためにもボールに回転をたくさん与える
打ち方をしないといけないんだけど、そこでスィングスピードを落として
しまうと当然回転量は少なくなってしまう。
それから足を動かすためにも実は速いスィングが必要なんだよ。
端っこに走らされてそれをランニングショットで打とうとした時、
ゆっくりのスィングだとどうなる?
走る足とラケットの動きが合わせづらくなってしまうでしょ?
皆も試合中に経験したことあると思うけど、アウトが怖くなって
ラケットが振れなくなると、同時に足も止まってしまうのだ。
ただし、足と合わせやすい速いスィングは当然大振りでは無く、
テイクバックがコンパクトな打ち方になるけどね。
とにかく速いスィングを行おうとすると、足からパワーをもらおうと
するから足が合わせようと一緒に頑張ってくれる。
ゆっくりだと足の仕事が無くなってしまって、足は試合中
ボールには追いついてくれるが、それ以外何して良いか
分からなくなってしまうんだよ。
 
とにかく速いスィングは速いショットを打つため以上に
ショットの安定感、ディフェンス力、フットワークなどに関わっていて
それらを向上させる大きな要素となる。
この3つがあればプレーにもリズムが生まれてくるし、精神面でも
安定感が生まれるのだ。
これらのメリットがあって更に速いスィングは速いショットを打つという
特典が付いてくるんだけど、速いショットばかりのテニスじゃあ
勝てないから、結局「速いスィングは安定感のため」って考えた方を
優先した方が良いのかもしれないね。
速いスィングしながら相手の攻撃に耐え、速いスィングでゆっくりの
ショットを繰り出して展開を作り、そしてやっと・・・速いスィングで
速いショットを打って決める。
速いスィングがいかに便利かってことを実感してもらいたいね。

その攻撃力を何に使うのだ?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/03/30(土) 16:09

攻撃力を身に付けたい。
誰もがそう感じていると思うんだけど、攻撃力を
手に入れて、何をしたいの?
「いや、そりゃあもちろんショットを決めてポイントを取りたい」
そう思って攻撃力のあるショットを磨いている人、危ないよ。
そういう気持ちで手に入れた攻撃的ショットは、逆に自分の
テニスを短調にし、ミスを増やし、挙げ句の果てに相手からも
周りで観ている人達からも「あいつは打つだけだよね」って
言われてしまう。
 
じゃあ攻撃力っていらないの???
いや、攻撃は必要だよ。
じゃあ何がマズイのかと言うと「決めるため」という部分。
もちろん攻撃が上手く行けばショットが決まってポイントが
自分に入るんだけど、テニスってポイントの8割以上が
「どちらかのミス」で成り立っているんだよ。
ましてや、皆がやっているその練習は自分よりも強い
格上の選手に勝つための練習なんでしょ?
だったら「決める」ということ以上に、相手を苦しめること、
それからミスをさせることを目的としたショットが必要になる。
格上に対して「決めまくって金星」なんて勝ち方は有り得ないのだ。
決まりまくったとしたら、それは相手が格上ではなく弱かったか、
それとも体調不良だったか・・・だね。
 
なので、「攻撃力が欲しい」という気持ちは大いに持ってもらって
結構なんだけど、「決めるため」ではなく「相手を苦しめるため」という
気持ちを持っておかないといけない。
そしてそういった「相手を苦しめる」という気持ちで攻撃力って
ものを考えると、色んな攻撃力が見えてくる。
苦しめることが「攻撃」の定義となるんだから、コートの端から端に
動かして打たせることも攻撃だし、意表を突くことも攻撃。
伸びのあるスライス打ち続けるってのもこうなると攻撃だし、
相手の苦手なショットに集めることも攻撃と言える。
とにかく打てば打つほど、相手の状況が悪化してミスする
可能性が高くなっていればそれは攻撃となる。
そしてその攻撃的ショットを「ミスしろー!ミスはまだかー!!」って
呟きながら打ってもらいたいのだ。
 
もちろん相手のレベルが高ければ、相手の苦手そうなバック等へ
ただ単に集めているだけでは攻撃と言えなくなるから、そこで
もう少し配球パターンやパワーショットを増やしていかないといけない。
例えばバックへ集めておいてボレーに出る・・・とか、緩急を付けながら
コートの左右、前後に揺さぶるとかね。
でもやっぱり「決めないといけない」という気持ちは持たないように。
上手く相手を動かしたり、前へ詰めてプレッシャーをかけたり
しながら攻撃的に繋いでいると、自然と決まるもんである。
「決めなきゃ、決めなきゃ」なんて思わないこと。
そんなことを思っている人は、逆に自分を追い込むことに
なってしまい、そしてその攻撃力が裏目に出てしまうのだ。
 
攻撃テニスを身に付けよう!!
ただし、その攻撃によってどれだけ相手のミスが増えたかを
考えてみよう。
冷静に分析すると、その攻撃によってただ単に自分のミスが
増えただけであった・・・なんて結果が出た人はもう一度攻撃力とは
何かってことを考えた方がいい。
速いショットを打てるようになって欲しいけど、そのスピードを得たことで
相手からミスをたくさんもらえるようになったって考えてね。

教えてもらうことではないのかも・・・。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/03/26(火) 16:03

グリップだとか打ち方なんかを最初に教えてくれたのは
誰だったっけ・・・。
初めてテニスをしたのは確か旅行先で両親とやった
小学生の時だと思うけど、教えてもらった記憶はない。
高校に入ってテニス部に所属してから先輩や顧問の先生から
教えてもらった気もするが、やっぱりグリップなんかの話は
無くて、今でも覚えているのは「全部フォアで回り込め」とか
「バックはスライスだけで良いのだ」という程度の話。
 
その頃になると、父親によくテニスクラブへ連れて行かれ
一緒にテニスをやったんだけど、やっぱり細かいことは
習った覚えがない。
「そんなにダブルフォルトするやつがあるかっ!」
「ダブルスやってると迷惑や!」
そう言われ続けたその頃の俺は、父親とのテニスが本当に
嫌だったし、教えてもらいたいって思ったことも無かった。
 
高2の夏休みにバイトでテニスコーチを始めた。
そのコーチの研修で初めてグリップの持ち方やトップスピンの
かけ方を習ったかもしれない。
が、今考えるとその時習った打ち方なんてとても実戦で使える
ような打ち方ではなく、結局自分自身のテニスに生かすことは
出来なかったんだよね。
レッスンではそれをそのまま教えていたけど・・・。
 
高校卒業してテニスコーチとなった時、改めて各ショットの
フォームについて考え、そこでグリップや打点などを理解する
ことが出来た。
でもやっぱりそれは教えてもらった訳でなく、自分自身で
先輩コーチのプレーや試合会場で見かけた強い選手の
試合を見て発見したのだ。
色んな先輩にテニスを教えてもらったし、自分でお金を払って
選手育成のアカデミーで練習したりしたこともあったけど、
やっぱり打ち方とかよりも、その時の俺のテニスの現状と今後の
方向性の話であって、細かい技術的な話は無かった。
海外でコーチについてもらった時もそうだったな。
 
じゃあそんな状況でどうやって色んなグリップの使い分けや
複数の打ち方を習得することが出来たかと言うと、それは完全に
真似なんだよね。
どのショットもそれぞれモデルの選手がいて、それぞれショットを
打つ時は、そのモデルの選手をそれぞれイメージしてなりきるのだ。
誰からも教えてもらえなかったからそうなったのかは分からないけど、
とにかく良いショットを持っている選手がいたら、その選手の打ち方を
そのままコピー・・・というより、自分自身がその選手になった気持ちで
打とうとすると、自ずとグリップも打点もスィング軌道も決まるのだ。
それどころか、その選手の気合や迫力、声の出し方まで真似したしね。
苦手なショットがあったら、そのショットが得意な選手を見つけて
モデルにしてしまえば良いし、マスターしたとしても、もっと良いモデルが
現れたらそっちに乗り換えれば良い・・・そういう考えだったのだ。
 
でもその考え方でテニスを取り組めたのは、もしかしたら
「一からやる」という気持ちを持っていたからかな。
自分のテニスに全然自信を持てない時代が長かったから
常に良いものがあれば「全てやり直す」という気分でテニスコーチに
なったし、選手になった時も、プレースタイルや戦術なんか平気で
どんどん変えていたからね。
「俺らしさ」とか「俺のテニス」なんて気にしなかったのかも。
とにかく勝てるテニスであれば何でもいいって思って臨んでいた
結果、自分に合うグリップや打ち方を教わることより、もっと大きな
単位「自分に合うテニス選手」を探すようになり、その中で自分に
合うグリップやフォームを無意識に見付けるようになった。
 
その結果、良いプレーが生まれるショットを打った時ほど
「そんなグリップでそのショット打つんだね!?」って言われた。
人から言われるまで、自分自身がそのショットをどういうグリップで
繰り出しているのか分かってないんだよ。
でもそれでいいんだ。
細かいところを操作して良いフォームを作り上げるんじゃなくて
全体的に良いフォームをコピーしてから細かいところを修正する
くらいの方が良い。
自分らしいテニスを頑なに守ろうとするあまり、結局グリップや打点程度の
細かい修正しか出来ず、自分のテニスの発展を妨げている人が多い。
大事なことは「勝つテニス」。
周りにいる「勝つテニス」をしている選手に目を向けて、その人間自身を
コピー出来るようにしたいもんだね。
 
そう考えたら、最初にあまり細かく教えてくれる人がいなくて
良かったのかもしれない。
父とのテニスも怒られるだけじゃなくて、細かい指導まで
受けていたら、テニスが嫌いになっていて、今頃テニスには
携わってないかもしれないね。

正面担当でペアと仲良くダブルスを[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/03/24(日) 16:43

ダブルスは二人で戦うスポーツ。
二人で協力し合ってプレーしないと勿体無い。
パートナーとそれぞれ個々に頑張っているだけでは
ダブルスの本当の面白さは味わえないのだ。
大事なことはそれぞれ、自分の仕事をきちんと理解して
ちゃんとその役割を活かしてコンビネーションを作ること。
 
例えば一人がサーブをする時、もう一人のパートナーは大抵
ネットに付いている。
ネットに付いている選手は良いサーブを打ってもらえると
レシーブが甘くなるから「ボレーで決める」という仕事が出来る。
ま、これも二人で「良いサーブ&そのチャンスをボレー」という
コンビネーションが成り立つんだけど、もう少し相手が同じレベル
だったり、格上の相手と対戦する場合、もう少し複雑な
コンビネーションが必要になってくる。
 
その一つが「正面担当」のパターン。
それぞれ自分の正面の相手を自分の担当としてマークし
その正面の相手がボールを打つ時はきっちりとプレッシャーを
与える・・・というパターン。
なので、クロスに打つショットはパートナーの担当にボールを
打たせるショットとなるため、「君の担当に送ったよ!後はお願い!」
という気持ちでクロスを打たないといけないし、パートナーがクロスに
打ってくれたら「俺の担当に打ってくれた!後は任せろ!」って気持ちで
考えられるようにならないといけない。
もちろん「任せろ」っていうのは、「決める」ということが出来れば
それがベストなんだけど、少なくとも「正面のボレーが俺を狙っている」って
マークしている相手選手にそう思ってもらうだけでも十分プレッシャーを
与えたこととなる。
それによって、打つことに集中しにくくなり、結局それで相手の
ミスの確率が少しでも上がれば十分仕事したことになるでしょ?
 
ということは、先ほどのサーブの話で言うと、サーブは
当然クロスへ打つわけだから、パートナーのボレーの
選手に「後はお願い!」ってつもりでサーブを打つし、ボレーで
待っている選手は、パートナーがサーブを入れてくれたら
「後は俺に任せろ!」って気持ちで今からレシーブしようとする
正面のレシーバーの選手に対して、そのサーブに集中させないよう
プレッシャーを与えることが求められるのだ。
それによってレシーブミスをさせたり、サーブが甘い場合に
打ち込まれることを凌いだりすることが出来れば、それこそ、
ダブルスのコンビネーションと言えるのだ。
 
この正面担当の意識がちゃんと持ててない人は
ボレーで待ち構えているパートナーを上手く活かそうと
出来ないし、ボレーにいる選手はパートナーのショットを
活かしたり助けたりすることが出来ないうえに、「決める」という
ことしか考えられない場合、強い相手とやった時に仕事が無くなる。
待ってりゃ甘いショットがいつか飛んでくるっていうレベルは
大した相手ではないからね。
もちろん、ペアでレベル差があったり状況によって「正面担当」の
パターンが当てはまらない場合もあるけど、ダブルスをやる以上
「ペアを活かす」「ペアに活かされる」という意識を持って
やりたいし、そのためには「正面担当」の考え方をベースに
してもらいたい。
 
今度ダブルスやる時、自分の正面にいる選手を観察してみよう。
自分の存在を警戒しているのか、それとも気にしないで平然と
プレーしているのか・・・。
警戒されていないとなると、ちょっとダブルスにおいての仕事が
出来ていないかな。
それからパートナーも観察してみよう。
プレー中、自分を活かそうしてくれているのかどうか。
もちろん自分自身も、ちゃんとパートナーを利用しようとしているか
どうか確認してみて。
この「正面担当」、分かるとダブルスはもっともっと楽しくなるよ。

パワーとスピードを生み出す関節の使い分け[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/03/19(火) 14:50

人間って動物はすごい。
器用に色んな動きが出来てしまうでしょ?
複雑な動きも出来るからテニスというスポーツも
成り立つんだよ。
だってラケットっていう道具を持って、時速100キロ以上、
場合によっては200キロオーバーのボールを
相手側に打ち返す。
どういう風に身体を使えばそういうことが出来るのか、
理解して臨んでいきたい。
 
でもその複雑で器用な動きは多数ある筋肉や関節を
使い分けているから可能なんだけど、逆にその複雑な動作が
出来るこの身体は、言い方変えると複雑過ぎて
分からなくなることがある。
そもそも関節なんてたくさんあるから、普段基本的には無意識に
その関節達を使い分けているんでしょ?
緊張のあまり無意識モードが解除されて、自分の意思で自分の
身体の各関節を動かそうとする場面になると分からなくなったりする。
 
その中でもラケットを持っている腕の動きってかなり重要。
腕と言っても、関節は腕の付け根の「肩」、それから中間部分に
「肘」、それから「手首」と大きく3箇所に存在する。
まず付け根の肩を使ったストロークやサーブのスィングは
どういう特徴があるのかと言うと、肩からラケットヘッドまでの
距離が長くなる分遠心力が効いてパワーが出る。
じゃあ肘はどうかと言うと、遠心力は当然減るんだけど、その分
コンパクトで小回りのきいたスィングとなるから、スィングスピードは
上がりやすい。
そして更に末端の方に移った手首で振るとどうなるか。
もう一瞬でラケットを振れるから、素早いなんてもんじゃない。
でも当然パワーは期待できない。
それどころか手首だけのスィングは痛める人が多いでしょ?
素早いけどもろいんだよね。
 
となると、遠心力から得られるパワーは「肩」の関節で動かすのが
一番大きく、続いて「肘」、そして「手首」の順番となる。
スィングスピードは逆に「手首」の動きが機敏で速く、続いて「肘」、
「肩」の順番となる訳だ。
となると、サーブやストロークなんかはどういう関節の使い分けが
必要となるのだろうか。
まずはゆったりとしているがパワーを作り出せる肩を支点にした
動きから始まり、そこからスィングスピードが上がって
きたら肘を支点にしたスィングに切り替え、打点付近で一気に最高
速度のスィングスピードに上げるために手首で「仕上げ」程度に
ビュンって振り抜くのが好ましいね。
肩→肘→手首と支点が上手く移行出来ればパワーがあって
尚かつスィングも鋭いショットが実現できるんだよ。
 
ただ最初の肩を支点にした動きは、身体の捻りの反動から
始めたいもんだ。
身体の捻りから肩を支点にした運動を始めるというのはそのショットも
かなり重要なんだよ。
その代わり肩から支点が肘に移ったらもう余計な身体の捻り戻しは
行わないようにすること。
その代わり肘を支点にした動きからは軸足の床反力からパワーが
もらえるので、スィングの後半の支点「肘」と「手首」は軸足から
もらったパワーで振り切ろう。
 
でも結局こういう動きもきっちり無意識な状態で出来ないと
試合では使えないので、何度も反復練習を行うこと。
関節がたくさんある素晴らしい人間の身体、ちゃんと有効に
使いましょう!
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