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レッドクレーは大盛り上がり[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/05/31(火) 23:31

全仏が盛り上がっている。
シャラポワも勝ち残っているしね。
フェデラー、ナダルも勝つごとに調子を上げて
いるようだ。
 
さて、全仏と言えばレッドクレー、赤土のコート。
スペインに行った時、レッドクレーでとことん練習したんだけど
日本の土のコートとは随分と違う。
まず、砂粒一つ一つの大きさがかなり細かい。
だから「パウダー」って言われることもあるくらい。
 
そんな細かい粒子の土をがっちり固めて作ってあるから
かなりカッチカチに出来ているので、ボールのバウンドはけっこう
高く弾むんだよ。
一方日本のクレーコートは粘土質も含まれているから、さほど
高く弾む印象は無いかな。
 
そんなレッドクレーのコート、土台はしっかり固めてあって高く弾むが、
やはり表面にある土は微妙にデコボコなので、思い切って
踏み込みながらのライジング系攻撃ショットがちょっと打ちにくい。
イレギュラーする可能性があるからね。
だからハードコートやオムニコートの試合に比べて、
クレーコートの試合は、比較的しっかりバウンドさせてから
打ち合う内容になりやすいのだ。
 
しかし最近の全仏を観ていると以前ほど後ろに下がって
ストロークラリーをしている選手が少なくなったね。
ナダルを筆頭に、しっかりショートクロス系の攻撃ショットを
打つ選手が増えてきたから、下がってるだけでは守りが不十分に
なってきたし、今のテニスは繋ぎのショットと言っても、パワー系の
攻撃色強いストロークがメインになって来たから、やっぱり選手は
出来るだけ前で打とうと心掛けている。
 
それでもやっぱり他のサーフェースよりもラリー数は長いから
観ていてもどういう作戦で展開をしようとしているのか
分かりやすくて面白い。
見どころはやはり、崩された状態からどうやって逃げショットを
繰り出すかってところだね。
意外と忍耐強く、地味に耐える場面が多い全仏オープンはやっぱり
そういう場面が盛り上がるよ。
 
それからもう一つ楽しいのは、レッドクレーの色。
レッドクレーにカラフルな選手のウェアの色が綺麗だね。
さて、誰が優勝するのかな?

平凡ショットでパッシング[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/05/30(月) 04:48

パッシングショットの練習ってやってる?
相手がボレーに出てきた時に、その横やロブをストロークで
抜くのがパッシングショットなんだけど、
単なるストロークショットとは違って来る。
 
当然甘いアプローチなんかで前に出てきた相手には
普通にストロークで抜いてしまえば良いんだけど
しっかり良いアプローチショットで前へ出てきた
相手には何らかのことをしないと、ボレーでやられてしまう
危険性がある。
さて何が必要なんだろう。
 
もちろん取れないくらい端っこに凄い速いショットが
打てればそれで十分なんだけど、そんなショットを常に
打ち続けるのは難しいし、そんなのを自分に要求してたら
ボレーでやられる前に自分のミスが多くなってしまうでしょ?
となると大事なポイントは、安定した平凡ショットでいかに
効果的なのを打てるかってことなんだよ。
 
そこで重要になるのは「意表を突く」ということ。
ちょっとした心理作戦があると効果的なんだよね。
例えば相手がこちらのバックハンドにアプローチしてきたとする。
それに対してしっかりと肩を入れてストレートを狙う・・・フリをする。
その状態からショートクロスへパッシングショット。
どう?イメージ出来るでしょ?
ただクロスへ良いショットを打とうと心掛けるより、一旦ストレートを
臭わせておいてからクロスへ打った方が、相手のフットワークを
止めることが出来る。
 
こういうちょっとしたサプライズを混ぜることがコツなんだよ。
他にもクロスアピールからストレート打つことも効果あるし、
クロス、ストレート、両方臭わせておいてのロブってのも面白い。
それから、こちらへ向かって来る相手のアプローチに対して
大きく一歩踏み込んで、一瞬早いタイミングでパスを打つのも良いね。
相手にしてみれば、まだパスは打たないだろうと、前へ詰めている
途中だったりすると、一歩も動けなかったりするからね。
 
でもこういう違うコースを臭わせたり、一瞬早いタイミングで返球したり
するには、打つための準備を早くする必要がある。
準備を早く終わらせることで、余った時間を他のコースのアピール
タイムに使ったり、一歩大きく踏み込んで早いタイミングで打てたり
するのだ。
 
ということで、パッシングの練習をするにはもちろん、ボレー対ストロークの
シチュエーションで練習するのも重要だけど、とにかく準備を早くしておくことが
重要なんだよ。
どれだけボレーの選手の足を止められるか・・・だね。

ハワイでナンパ[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/05/27(金) 12:14

アメリカのハワイに初めて行った22歳の時、
一応ハワイ大学のテニスチームに混ぜてもらうという
約束をもらって行ったんだけど、実際練習しに行くと
遠征でまず1ヶ月間はテニス部はハワイ大で活動しないらしい。
なので、いきなり練習相手を探さないといけない状態になった。
 
アメリカは大抵どの町にもパブリックコートが
あってそこは無料でテニスが出来る。
そういう場所に行って強い選手を探すんだけど、だいたい
そういう選手は予め強い人と約束して練習するからなかなか
チャンスがない。
しかも俺がそこそこ打てる人だと分かると、色んな人が
「俺と練習やろうよ!」と声を掛けてくれる。
 
その中には一見、世界ランキング持ってそうな人に見えるんだけど
実際やると全然ラリーが続かない・・・なんてことが多かったなぁ。
技術が無い癖して速いショットばっかり打とうとするから
練習にならないんだよね。
でも帰り際は「明日もやろうよ。何時にする?」って聞いて
来るから断るのも大変だったこともよく覚えている。
 
でもそういうやり取りを面倒に思ってしまうと、なかなか練習相手も
見付からない。
2,3か所、パブリックコートを周りながら自分の存在をアピールし
徐々に色んな人を介してやっと強い選手と知り合えた時には
嬉しかったし、その頃にはコミュニケーションもスムーズに
出来たし、何より自分の居場所が出来たって感じたかな。
 
今考えると、その時知り合った選手も大したレベルじゃないけど
当時の俺も大した選手じゃなかったから丁度良かったし、
何よりその選手はモチベーション高かったのが良かったね。
のんびり感たっぷりのハワイのテニス界では貴重な選手だったよ。
 
それをキッカケに、色んな場所で練習相手を見付けることが苦じゃ
なくなった気がする。
日本で練習相手見付ける時も、格上の選手に練習を申し込んだり
出来たしね。
選手としてこういう事が出来るかどうかが、上達条件の一つ。
皆の知らない世界に飛び込んだ時、ちゃんとコミュニケーションを
取れるようにしておこう。
ま、たまには自分より下手な人に引っ掛かることもあるけど
そういうのも重要な練習になるよ。

限界のその向こう[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/05/26(木) 10:19

大成高校の男子テニス部でレッスンを行った。
放課後4時からスタートして5時半には終わるので
どんどんローテーションして進めて行く。
一面は俺が担当してボール出しでドリル。
もう一面はクロスストレートラリーで互いに左右へ
振りまわす。
 
ドリル練習の内容はひたすら左右に動いてストローク練習、
2セット目はネットプレーを含めた前後の動き。
限界まで行うのでかなりキツイ。
スウィングスピードが落ちたらすぐに「もっと振り抜いて!」
と間髪入れず注意し、打ち終わった後、一休みしようものなら、
「休むな!!すぐ戻れ!!」と叫ぶ。
 
その代わり、きっちり良いショットが打てた時は
「ナイス!!いいぞぉ!!!」としっかり合格点をあげる。
その合格点のショットをしっかり意識してもらい、全てのショットを
合格点にさせるように頑張ってもらう。
後半どんどん体力が消耗されてきつくなっても、
その合格点を目指してもらう。
 
「ダメだぁ・・・もう無理」
選手がそう思っても「まだまだいけるよぉ!!!」
と激励して続ける。
その励ましに応えて、そこから更に選手は頑張ろうとする。
そうすると、体力使いきってヘロヘロの状態でどうやって
合格点のショットを打つか考え始める。
そしてそういう時にナイスショットを打つことが出来ると
効率の良い打ち方になるし、自信も付くんだよ。
 
キツイ練習終わって皆でボールを拾っていると
「キツイですよ・・・」と愚痴をこぼして来るんだけど
けっこう彼らの表情は晴れやか。
苦しさを乗り越えた後は、気持ちも乗って来る。
問題は普段、コーチがいない段階でもきっちり自分を追い込む
テニスが出来るか・・・だね。
皆真面目に一生懸命やっているが、出来れば追い込み系の
練習は自分じゃなくて、周りの人に追い込んでもらいたいね。
その方が頑張れる。
 
テニスの練習は、それぞれが自分の練習をやるよりも
練習する人と、練習台になる人に分けた方がいい。
そして練習台になった時は、しっかり練習している人に
「まだまだいけるよぉ!!」とゲキを飛ばして追い込んでやろう。

きつい分だけ、喜びが待っている[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/05/25(水) 10:22

この前、仕事で大阪へ車で向かう途中、静岡県の
浜名湖サービスエリアでバッタリ選手仲間と出会った。
選手何人か一緒だったんだけど、これから兵庫県に遠征へ
行くとのこと。
「俺は仕事で大阪なんだよ!!」と答えたんだけど、彼らの
生き生きした表情見ていたら、遠征に出場して頑張っている
選手達は羨ましいなぁって思った。
俺も選手生活に戻りたい・・・なんて思ったよ。
 
でも選手生活って楽しかった思い出が強いんだけど、改めて
思い返してみるとけっこう精神的にはきつかったかな。
特に試合に出場するってエネルギーが必要。
体力的にはもちろんのこと、試合を勝ち上がっていくための
精神力も大事だし、金銭的な問題もストレスに関わって来る。
 
もちろん勝てばそんなストレス吹っ飛んでハッピーになる。
そうなるようにしっかり練習やトレーニングを積んで臨む。
でも当然相手もそうやって頑張って来る訳だし、
自分より強い相手となるとそんな努力なんて無駄だったと
思えるくらい簡単にブッ飛ばされる。
そうなると余計にストレスが溜まる。
 
現役時代には大きく分けると、優勝は現実的に厳しいけど
どこまで勝ち上がれるかチャレンジする大会と、優勝の可能性がある
大会と両方バランスよく出るようにしていた。
でもチャレンジする大会って、予選負けすることもあるし
シード選手に「あいつと当たるとラッキーだね」なんて思われることもある。
そんな状況で戦うのって精神的にキツイ。
自分に自信を持ち続けてトライしているんだけど、
「俺ってダメなのかな」って簡単に思ってしまう。
 
逆に、優勝の可能性がある大会に出ていると、自分という人間を周りに
堂々とアピール出来るから自信が持てる。
だけど、当然「勝って当たり前」「負けられない」というプレッシャーに
苛まれる。
これまた違う意味で精神的にきついんだよね。
 
でもどっちにしろ、チャレンジ精神で臨んだ大会で思いがけず
金星あげられたり、勝ち上がることが出来れば嬉しいし、
優勝の可能性ある大会の中で、きっちり優勝出来ると、それまで
苦しんだ分だけ喜びが増すのだ。
どういう大会でも、想像以上の戦績を上げられて、自分の成長や
可能性を感じられなきゃいけないってことだね。
 
今、成長出来ずに苦しんでいる人、戦績出せずにもがいている人、
結局は頑張り続けないといけない。
もし結果を出せた時、今感じている苦しみが全て幸せになって
返って来るから、それを信じてトライし続けよう。
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