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ブログ試合【ダブルス】

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ダブルスペアとのポイント間の話し合い[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/11/08(金) 12:37

コンビネーションが大切なダブルスでは
当然パートナーとのコミュニケーションは必要。
試合中のポイント間では話をしながら試合を進めて
いくことが多いんだけど、あのポイント間の会話、
どういう話をすれば良いんだろう。
ポーチボレーや、ストレートロブなどで
仕掛ける作戦を多用するペアの場合は「次どうする?」って
その都度話をするのは分かるんだけど、戦術や作戦を
まだあまり使えないペアは何を試合中にパートナーと
話していいのかが分からなかったりする。
だからと言って「どんまい!」とか「ナイスショット!」
なんて言葉だけのために相手に背を向けて話をするのも
違う気がするし・・・。
 
俺のダブルスの試合の場合は、あまりペアとじっくり話をする
ことは少ない方だと思う。
基本的にパートナーがどういう考えを持っていて、どういう
プレーをしようとしているかを俺が感じ取って、それに俺が
合わせて行く、もしくは自分が思い切った事をやって、それに
パートナーが合わせてくれているかを確認して、それが出来て
いれば、話し合いはそんなにいらないかなって思ってるからね。
だけど、どこかで思い切った作戦を入れたいので
そんな時は「次、これやるよ」って一言パートナーへ伝える。
じゃあそういう意表を付く時だけじっくり話をする・・・となると
それだとマズいよね。
何かする時だけじっくり話をしていると、「何か企てている!?」
って相手にばれてしまうでしょ。
 
となると、やっぱり普段のポイント間でもある程度の話は
パートナーとやっていきたい。
じゃあそれって何を話せば良いかって話に戻るんだけど
そこでは「相手の現在状況の報告」が必要なんだよ。
例えば「右サイドの人、ロブ上手いよね」とか「あっちの人、
バックはスライスしか使わない」とか「あのペア、
俺の方を狙うパターンが多い」とか、とにかく試合の中で
起こっている状態を淡々とパートナー同士で伝達し合って
情報を共有すること。
たった一言そういったことをポイントの間にササッと
伝え合う事が重要なんだよ。
 
その情報には「感情」とか「励まし」なんかは当然含まれない。
感情が混ざったアドバイスなんかは精神的にも難しいからね。
「もっと頑張ろうよ」とか「大丈夫、気にしないで」とか
「ゴメンネ、次はちゃんと入れる」みたいな言葉の言い合いって
多少は必要だけど、そんなに毎回言うもんじゃないし、言われた方も
次やらなきゃいけないことが具体的に見えないうえに、精神的にも
苦痛になってしまうこともある。
 
しかし情報を共有するという話し合いを毎回行っていると、
互いに何に気を付けないといけないとか、どこが狙い目だとかが
だんだんと一致してくるから、次のプレーの目的や狙いが
パートナーと合わせやすくなるのだ。
「次のレシーバー、ストレートよく打つよね」だったら
二人してストレートを警戒するプレーになるし、
「あの人はポーチ大好きだね」だと、ポーチ警戒を二人で
やることになるでしょ?
「あのレシーバー、打ち込んでくるから、ちょっと下がって
ディフェンスボレーで粘るからね」ってサーバーのパートナーに
伝えたら、それは「入れるだけのサーブでも大丈夫だよ」って
ダブルフォルトの多いパートナーへのメッセージにもなるし
当然入れるだけのサーブを打った本人も、相手が打ち込んでくる
覚悟が出来るわけだ。
 
俺がダブルスの中でパートナーへ伝える情報として多いのは、
ざっと言うと、ロブを使ってくるかどうか、そのロブはフォア、
バックどっちでよく使うのか、ストレートには打ち込んでくるのか、
ポーチにはよく出るのか、そのポーチはフォアボレーもバックボレーも
使うのか、大事な場面でも強気なプレーをするタイプなのか、
決めるコースはどこが多いのか・・・などなど。
それから、「俺、今ビビってるよ」とか「かなり調子いい」という
自分の状況も伝えるし、「さっきのポーチ、ナイス。相手はかなり
君を警戒してるね。」なんてことも伝える。
とにかくその一言で、お互いに次にやるべき方向性が一致することが
パートナー間で話す内容の大前提となるんだよ。
今、よく組んでいるパートナーとの話し合い、今一度考えてごらん。
次のポイントで互いにやるべき事が一致する話し合いが
ちゃんと出来ているかな?

意外とこれがポーチチャンス![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/05/20(月) 11:39

ダブルスの試合の中でポーチボレーをちゃんと仕掛けている?
せっかく最初からネットに張り付いているんだから、ポーチを
しないと勿体無い。
でもポーチする気があったとしても、パートナーが1stサーブを
なかなか入れてくれなくて、ポーチを仕掛けられなかった・・・なんて
話はよく聞く。
良いサーブを入れてくれて、それに続いてポーチに出る・・・という
組み合わせはダブルスでは理想のパターンだからね。
 
でも意外とパートナーが2ndサーブを打つ時も、実はポーチに出る
チャンスあるってこと、知ってた?
1stサーブよりも弱々しい2ndサーブがなぜチャンスとなるのか
その理由を知っておけば、皆ももっとボレーのポジションで
活躍出来るかもしれないよ。
 
まず自分がレシーバーの立場になって考えてみよう。
相手が1stサーブを打つ時何を考えてレシーブに立つ?
しかもその1stサーブは良いサーブで返球が厄介だとする。
そうなると当然考えるのは、そのレシーブが甘くなった時に狙ってくる
正面に立つ相手ボレーの選手の存在。
なので良いサーブが入ったら、ストレートのロブで逃げてやろうとか
無理せずスライスでアングルへ角度を付けてレシーブしようとか
対正面敵ボレーの存在を意識してレシーブする。
 
しかしその1stサーブがラッキーなことにフォルトだったとしよう。
当然残された2ndサーブを相手サーバーは慎重に打つんだけど、
1stサーブに比べて甘い2ndサーブは、レシーバーにとって
状況が一気に好転する。
その時サーブ&ボレーをする相手の場合は、サーブ打って
前へ出てくる選手の足元狙って強烈なレシーブを打ち込もうとか
前へ出てこなかったとしても、クロスへ良いショット打って自分が
ネットへ詰めてやろうとか、攻撃的なことを考えるでしょ?
そうなると1stサーブでは警戒していた正面のボレーの存在を
2ndサーブではちょっと忘れてしまいやすいんだよ。
そこが2ndサーブでポーチに出るチャンスなんだよね。
 
ただ甘い2ndサーブを強気で振り抜いて打ってくるレシーブを
ポーチするわけだから、ポーチに出るスタートのタイミングは、
レシーブを打つ前に飛び出すくらいじゃないと間に合わないし、
思い切ってコートを横切るくらい、かなり大きな動きをしないといけない。
ボレーを打つ技術も速いレシーブに対応できるようにコンパクトにしないと
いけないし、打つコースも工夫しないといけない。
でも2ndサーブでは自分たちが優勢だと思っているレシーブ側に
とっては、そこで思い切ったポーチを仕掛けられるとビックリするんだよ。
 
もちろん、全ての2ndサーブでポーチに出るわけにはいかない。
一度そういうポーチの出方をすれば、次の2ndサーブの時には
相手レシーブがボレーを警戒してくる。
でもそれってサーブ側には嬉しいことでしょ?
甘いサーブなのに、レシーバーがボレーを警戒するから、なかなか
思い切ってレシーブ出来なくなる可能性もあるからね。
しかも1stサーブに比べてスピードがゆっくりな2ndサーブは
ボレーの選手がポーチに出るフリして出ない・・・というフェイクの動きも
レシーバーへ見せ付けやすいのだ。
そういうフェイクによって、レシーブミスを量産させるパターンに
引きずり込むことを考えると、ポーチが失敗しても良いので一度
思い切ってパートナーの甘い2ndサーブでポーチを仕掛けることは
大いに価値あることだと思うよ。
とは言うものの、やはりサーブ打つ人はきっちり1stサーブを
入れ続けるほうがやっぱりボレーを決める効率は良いので出来るだけ
1stサーブを入れてもらいたいもんだね。
 
さぁ、これで
「パートナーが1stサーブ入れてくれないからポーチに出れない!」
なんて言い訳は通用しないよ。
サーブが良くても甘くても、ポーチは仕掛けましょう。
でもやっぱりサーバーは出来るだけ1stサーブを入れること。

だからダブルスが嫌いなんだよ![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/05/07(火) 10:58

ダブルスって楽しい・・・そう思えるようになったのは
いつからだろう?
うーん、30歳過ぎてからかもしれない。
それまでは、なんてストレスの溜まる競技なんだって
思ってたよ。
 
それまでもスクールコーチとして偉そうにダブルスを
生徒さんに教えてはいたけど、実際自分のテニスは
シングルスが殆どで、ダブルスはシングルスのついでに
エントリーする程度。
練習なんかシングルスばっかりだし、ダブルスの練習なんて
しないから、ダブルスの極意なんてことも考えもしなかった。
おかげでダブルスの戦績もそんなにパッとしなかったが
シングルスの戦績の方が大事だったからダブルスで
負けた後の反省もちゃんとやってなかった。
 
一時ネットプレーを強化して、プレーの中にもっとボレーを
登場させようと、頑張ってボレーを上達させたんだけど、
ダブルスの戦績アップにはさほど影響しなかった。
シングルスの中でストロークが安定するようになっても、
ダブルスの中ではストロークラリーが今一つだったしね。
 
「俺にダブルスは向いてないな・・・」
そんなこと思いながら、ダブルスをし続けていたんだけど、
そう思ってダブルスをしていた時期が長かったから、ダブルスの
何が嫌いだったのか、今でもハッキリ覚えている。
まず一番嫌だったのが相手ボレーの存在。
俺はクロスの相手とラリーでストロークの打ち合いをしたいのに、
その間に急に割り込んでくるボレーの存在は鬱陶しくてしょうがなかった。
レシーブの時もそうだ。
サーブを返球することに集中したいのに、俺のレシーブを相手ボレーは
偉そうにニヤニヤしながら狙ってやがる。
ま、実際にはニヤニヤしていないが、そう見えてくるのだ。
それから相手が並行陣になった時、空いているスペースが
見付からないのでどこに打つか焦る。
シングルスで相手がネットに詰めてきた時には、スペースは
いくらでも見付かるのに・・・。
 
自分が前衛にいる時も苦痛だったよ。
シングルスだったら全て自分が取るボールなんだけど、
ダブルスの場合は、取れたら取るし、無理ならパートナーに
任せる訳だから、「うーん、これはどっちかな・・・」って考えている
間にボールはもう通り過ぎてしまい、結局全然前衛の仕事が出来ない。
やっとボレー出来た時も打ちやすいコースには相手の選手が
立っていて返球されまくるから、どんどん強打してしまって結局
自分でミスしたり、相手にカウンター喰らったりしてしまう。
 
挙げ句の果てに良いプレーした時のハイタッチも上手くいかない始末。
パートナーに駆け寄ってハイタッチをしようと手を挙げて用意したのに
それに気付かれずに、さっさと自分のポジションへ構えに行かれた
瞬間、「ああ、なんてダブルスって難しいんだろう」って思ったよ。
 
でもそんな苦痛なダブルスがなんで楽しくなったかと言うと、
もちろん各ショットの技術も上がったのだが、自分の中で「嫌だな」って
思っていたことを、相手にも更に誇張して思わせるようにしようって思ったから。
例えば自分がボレーにいる時は、果敢に相手のクロスラリーに
割って入って見せたり、相手がレシーブ打つ時に狙っていることを
動きでアピールしたりすれば、相手も同じように嫌がってくれるでしょ?
アプローチして並行陣になった時も、「決めてやる」ってことよりも
ロブ打たれても足元に沈められても返球することに徹して、
「壁」をアピールしてミスをさせることを重視したら、これも相手は
同じように焦ってくれるようになる。
相手のボレーに対しても、触れるんだけど返球するのがやっとという
ボールを混ぜておくと段々「触ろうか、見逃そうか・・・」って
悩み始めてくれるし、相手の決めボレーのコースもしっかり覚えて
そこを重点的に守るようにしていけば、相手は段々強引な決めボレーを
使うようになり無理をするようになるのである。
 
さすがに、相手に「ハイタッチって難しい」って思わせることは
出来なかったけど、とにかく自分が純粋に「嫌だな」って思うことって、
逆に相手を崩すヒントになっていることに気付いて、そこからダブルスって
面白いって感じられるようになったんだよ。
しかも、相手がそれでアタフタしている様子を見ていると、じゃあ
自分がそういう状況に陥った時には何をすれば良いのかって
ことも分かってきたしね。
そうなると更にダブルスは楽しいって思えるようになった。
 
テニスって相手と戦うスポーツだから、こういう自分が「嫌だな」って
思う部分を相手にも思わせる考え方って、大きなヒントになる。
もちろん当てはまらない場合もあるけど、自分の苦手な部分を
感情的に捉えず、色んな戦術に活かせるようにしてもらいたいもんだ。

正面担当でペアと仲良くダブルスを[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/03/24(日) 16:43

ダブルスは二人で戦うスポーツ。
二人で協力し合ってプレーしないと勿体無い。
パートナーとそれぞれ個々に頑張っているだけでは
ダブルスの本当の面白さは味わえないのだ。
大事なことはそれぞれ、自分の仕事をきちんと理解して
ちゃんとその役割を活かしてコンビネーションを作ること。
 
例えば一人がサーブをする時、もう一人のパートナーは大抵
ネットに付いている。
ネットに付いている選手は良いサーブを打ってもらえると
レシーブが甘くなるから「ボレーで決める」という仕事が出来る。
ま、これも二人で「良いサーブ&そのチャンスをボレー」という
コンビネーションが成り立つんだけど、もう少し相手が同じレベル
だったり、格上の相手と対戦する場合、もう少し複雑な
コンビネーションが必要になってくる。
 
その一つが「正面担当」のパターン。
それぞれ自分の正面の相手を自分の担当としてマークし
その正面の相手がボールを打つ時はきっちりとプレッシャーを
与える・・・というパターン。
なので、クロスに打つショットはパートナーの担当にボールを
打たせるショットとなるため、「君の担当に送ったよ!後はお願い!」
という気持ちでクロスを打たないといけないし、パートナーがクロスに
打ってくれたら「俺の担当に打ってくれた!後は任せろ!」って気持ちで
考えられるようにならないといけない。
もちろん「任せろ」っていうのは、「決める」ということが出来れば
それがベストなんだけど、少なくとも「正面のボレーが俺を狙っている」って
マークしている相手選手にそう思ってもらうだけでも十分プレッシャーを
与えたこととなる。
それによって、打つことに集中しにくくなり、結局それで相手の
ミスの確率が少しでも上がれば十分仕事したことになるでしょ?
 
ということは、先ほどのサーブの話で言うと、サーブは
当然クロスへ打つわけだから、パートナーのボレーの
選手に「後はお願い!」ってつもりでサーブを打つし、ボレーで
待っている選手は、パートナーがサーブを入れてくれたら
「後は俺に任せろ!」って気持ちで今からレシーブしようとする
正面のレシーバーの選手に対して、そのサーブに集中させないよう
プレッシャーを与えることが求められるのだ。
それによってレシーブミスをさせたり、サーブが甘い場合に
打ち込まれることを凌いだりすることが出来れば、それこそ、
ダブルスのコンビネーションと言えるのだ。
 
この正面担当の意識がちゃんと持ててない人は
ボレーで待ち構えているパートナーを上手く活かそうと
出来ないし、ボレーにいる選手はパートナーのショットを
活かしたり助けたりすることが出来ないうえに、「決める」という
ことしか考えられない場合、強い相手とやった時に仕事が無くなる。
待ってりゃ甘いショットがいつか飛んでくるっていうレベルは
大した相手ではないからね。
もちろん、ペアでレベル差があったり状況によって「正面担当」の
パターンが当てはまらない場合もあるけど、ダブルスをやる以上
「ペアを活かす」「ペアに活かされる」という意識を持って
やりたいし、そのためには「正面担当」の考え方をベースに
してもらいたい。
 
今度ダブルスやる時、自分の正面にいる選手を観察してみよう。
自分の存在を警戒しているのか、それとも気にしないで平然と
プレーしているのか・・・。
警戒されていないとなると、ちょっとダブルスにおいての仕事が
出来ていないかな。
それからパートナーも観察してみよう。
プレー中、自分を活かそうしてくれているのかどうか。
もちろん自分自身も、ちゃんとパートナーを利用しようとしているか
どうか確認してみて。
この「正面担当」、分かるとダブルスはもっともっと楽しくなるよ。

ダブルス弱者としての仕事を全うせよ![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/10/19(金) 20:33

ダブルスの試合をする時、明らかにレベル差が
ある場合って弱い方を狙うのは当たり前。
自分のパートナーが明らかに自分よりも強い場合、弱い方の
選手は何に気を付けてプレーすれば良いんだろうか?
 
まず一つ言えることは、やっぱり相手ペアのショットが
弱者の方に集まってきやすいということ。
なので、まずは集まってくる相手ショットを粘り強く返球し続け
ながら、「俺の方が弱いけど、安定感はあるよ!」ってことを
相手にアピールしたい。
ここで、自分にボールを集められることを嫌がったり、無理に
決めに行こうとするとストレスが溜まってミスが多くなるし
それを見た相手は、ますます集中して狙ってくるだろうね。
そうなると、せっかく上手いパートナーも、強引なカバーが
必要になって空回りしてしまったりする。
弱者はとにかく相手から狙われまくることを覚悟し、とことん
返球し続ける姿勢を貫き続けてもらいたい。
もちろん、返球が甘くなってそれを相手ボレーに叩かれることも
あるかもしれない。
そうなったとしても、また次のポイントを黙々と手堅く返球を
し続ける我慢強さを演じてもらいたい。
 
そのためには、必ずロブが必要になる。
それはロブを打ち続けろってことじゃなくて、ロブをある程度
使うことで、「いつでもロブに逃げられます」って弱者は
試合中に相手ペアへ伝えることが出来たら、ロブ警戒も
するからポーチも受けにくいし、相手の足元へも逃げ道が
出来るでしょ?
ボレーにいる場合も同様。
「逃げ道だけはいつでも確保してます!」って態度の弱者は
ちょっと相手にとっては面倒だからね。
 
狙われ続ける覚悟と、逃げ道を用意して狙われまくっても
逃げ続けるプレーで、とにかく弱者はラリーを一本でも
多く続けることに徹して欲しい。
そして弱者の君が狙われ続けていると、そこでレベルの高い
パートナーがタイミングを見計らって飛び込んでくるのだ!
弱者はこの上手いパートナーが狙って飛び込んでくるまで
とにかくひたすら耐え続ける。
それが弱者の仕事なんだよね。
言い方変えれば、上手いパートナーのための餌となるのだ。
美味しそうな餌である弱いプレーヤーを見付けた相手ペアは、
もうそこしか見えなくなり、そこに打つことしかアイデアが
浮かばなくなりやすい。
そうなると、上手いパートナーは自分の守備範囲を捨てて
餌となっている弱者を狙ったショットを、逆に狙い撃ちしやすく
なるんだよね。
 
それからもう一つ弱者の仕事がある。
それは、上手いパートナーにも協力してもらわないと
いけないんだけど、その仕事とはトドメのショットを
決める・・・ということ。
上手いパートナーが、仕掛けるのも決めるのも全てやると
段々弱者は「何もすることが無い」と、ボールに手を
出せなくなってしまい、取らなきゃいけないショットまで
躊躇し始め、自信も存在価値も見失ってしまい、弱いプレーが
更にダメになってしまいやすい。
そこで、上手いパートナーに仕掛けてもらい、攻撃してもらい
相手を崩しきってもらって、あとはチャンスボールをがら空きの
コートへポンと軽く入れるだけって状態にしてもらい、そこで
弱者が登場して簡単に決めるのだ。
9割くらいは上手いパートナーのおかげなんだけど、最後の
トドメの部分の美味しいところだけもらい、自分の存在価値を
相手にもパートナーにも自分自身にも示す、これが意外と大事。
 
でもこれって相手にとっても嫌なことなんだよ。
上手い方の選手に決められるのも嫌だけど、弱者の方に
決められるって結構ムカついてくれる。
そういう意味でも弱者って考えれば、有効に使えるんだよね。
上手い選手と組んだ時、それから逆に自分より下手な選手と
組んだ時、そのレベル差を上手く利用してダブルスを戦える
ようにしてみよう。
間違っても、弱者は背伸びしなきゃって思わないようにね。
相手にとって餌となり、そしてトドメのチャンスだけもらって相手を
苛立たせ、弱者としての仕事を自信持って全うしよう。
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