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ブログ2013/11

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使ってない軸足ありませんか?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/11/26(火) 12:28

テニスのプレーにおいて、軸足の使い方は
かなり重要である。
右足と左足、二つある足のどっちを軸にして
ボールを打つか、きっちり決めておかないと
打点やバランスなど、色んな事がぼやけてしまう。
例えば、凄い重い物を押す時ってどっちかの足で
踏ん張るでしょ?
ダッシュしたり止まったり、打つ為にパワーを
生み出したり・・・と色んな動作が必要なテニスは
足の使い方が重要になるのだ。
 
でも軸足って、何も考えないでいると、自然と得意な
方の足ばっかり使ってしまうんだよ。
俺の場合は右足を軸にする方が得意なんだけど
その結果かつての俺は、右足ばかり使って打っていた。
だからフォアハンドストロークはオープンスタンスばっかり、
バックハンドストロークは前足ばっかり・・・といった感じ。
だから、フォアハンドの粘るショットは得意だったけど
前へ踏み込んで打つ・・・というのが苦手だったのだ。
反対にバックは前へ迎えに行くと良いんだけど、弾むボールを
高い打点で処理したり、外へ追い出された状態でのショットが
全然ダメだったんだよね。
その当時は「右足軸しか使えないから」ということに
気が付かなくて、ひたすら何も考えず、苦手なパターンを
右足軸のまま練習していたもんだ。
 
そう言う事に気が付いたのはスペインで練習していた時。
ドリル練習の時、担当のコーチがステップ一つ一つに注文を
付けてくるんだよ。
「トモ!今のショットは右足じゃない!左足を使え!」
みたいな感じで、どの足から追いかけ始め、どっちの足で
追い付いてボールを打つのかを事細かく注意された。
そしてその結果、俺は左足を軸にする打ち方を徹底して
避けていたことが分かったんだよ。
で、今では左足を軸にした打ち方もフォア、バック共に
出来るようになったんだけど、そうすると苦手だった
バックもきっちり打てるようになったし、軸足を意識して
ステップに気を付けるようになるとボレーの技術も上がったよ。
 
でも左足を軸に出来るようになった今でも、当然右足の方が
左足よりもスムーズに軸足としての機能を果たしている。
だから自分の右足と左足の動きを比較しながら練習するように
なったんだけど、苦手な左足の特徴は何かと言うと、
まずは足の出し方にあった。
軸足としてちゃんと機能していない時、俺の左足はつま先から
地面に着地する傾向にあるんだよ。
そうなるとまず大きなスタンスで足を出せないから、
ボールにしっかり近づけないどころか、上半身が前のめりに
なって顔が突っ込み腰が引けた打ち方になりやすかった。
 
つま先から着地することにも関連しているが、膝が曲がりにくい
というのも大きな特徴である。
軸足となるということは当然しっかりと体を支えられると同時に
ボールを打つ為のパワーを生み出すために、打つタイミングを
調整・・・いわゆる「ため」を自在に作れるようにしたい。
せっかく左足に乗ったのに、膝の曲げが足りないと、すぐに
右足へ体重を移したくなるか、腰を曲げて前のめりで
変にバランスを取る形になるか、コンパスのようにその軸足を
軸にして体が回ってしまうという結果になる。
 
そういったことが繰り返されると、やっぱり
「左足を軸には使えない」って体は思ってしまうから
さらに実戦では左足を避ける傾向になってしまい、余計に
緊張して踵からの着地や膝の曲げが出来なくなる。
そう言う意味では苦手な足を軸足とするためには、多少得意な
足よりも劣るが、ちゃんと信頼して軸足として使って
あげることが必要だし、色んな状況が予想される実戦の中で
得意な方の軸足一本だけでやって行くのは無理だから、
「俺は両足とも、ちゃんと使えるんだ!」という寛大な
気持ちでプレーすることも苦手な足を軸足で使うコツなんだよ。
 
もちろん得意な方の足も、疲れたりビビったりした時には、
スタンスが狭くなって踵からの着地や膝が曲げが
足りなくなることも起きてくる。
軸足は体のバランスをしっかり整えたり、パワーをためたり、
パワーを生み出したり、また次の一歩を大きく繰り出したり
するためにもしっかり取り組まないといけない部分。
苦手な方の軸足を使えるようにすることも大事だけど、
得意な方の足も軸足としてより効果的な仕事が出来るように
意識して練習しよう。
上半身の打ち方ばかりに目がいかないように!

ダブルスペアとのポイント間の話し合い[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2013/11/08(金) 12:37

コンビネーションが大切なダブルスでは
当然パートナーとのコミュニケーションは必要。
試合中のポイント間では話をしながら試合を進めて
いくことが多いんだけど、あのポイント間の会話、
どういう話をすれば良いんだろう。
ポーチボレーや、ストレートロブなどで
仕掛ける作戦を多用するペアの場合は「次どうする?」って
その都度話をするのは分かるんだけど、戦術や作戦を
まだあまり使えないペアは何を試合中にパートナーと
話していいのかが分からなかったりする。
だからと言って「どんまい!」とか「ナイスショット!」
なんて言葉だけのために相手に背を向けて話をするのも
違う気がするし・・・。
 
俺のダブルスの試合の場合は、あまりペアとじっくり話をする
ことは少ない方だと思う。
基本的にパートナーがどういう考えを持っていて、どういう
プレーをしようとしているかを俺が感じ取って、それに俺が
合わせて行く、もしくは自分が思い切った事をやって、それに
パートナーが合わせてくれているかを確認して、それが出来て
いれば、話し合いはそんなにいらないかなって思ってるからね。
だけど、どこかで思い切った作戦を入れたいので
そんな時は「次、これやるよ」って一言パートナーへ伝える。
じゃあそういう意表を付く時だけじっくり話をする・・・となると
それだとマズいよね。
何かする時だけじっくり話をしていると、「何か企てている!?」
って相手にばれてしまうでしょ。
 
となると、やっぱり普段のポイント間でもある程度の話は
パートナーとやっていきたい。
じゃあそれって何を話せば良いかって話に戻るんだけど
そこでは「相手の現在状況の報告」が必要なんだよ。
例えば「右サイドの人、ロブ上手いよね」とか「あっちの人、
バックはスライスしか使わない」とか「あのペア、
俺の方を狙うパターンが多い」とか、とにかく試合の中で
起こっている状態を淡々とパートナー同士で伝達し合って
情報を共有すること。
たった一言そういったことをポイントの間にササッと
伝え合う事が重要なんだよ。
 
その情報には「感情」とか「励まし」なんかは当然含まれない。
感情が混ざったアドバイスなんかは精神的にも難しいからね。
「もっと頑張ろうよ」とか「大丈夫、気にしないで」とか
「ゴメンネ、次はちゃんと入れる」みたいな言葉の言い合いって
多少は必要だけど、そんなに毎回言うもんじゃないし、言われた方も
次やらなきゃいけないことが具体的に見えないうえに、精神的にも
苦痛になってしまうこともある。
 
しかし情報を共有するという話し合いを毎回行っていると、
互いに何に気を付けないといけないとか、どこが狙い目だとかが
だんだんと一致してくるから、次のプレーの目的や狙いが
パートナーと合わせやすくなるのだ。
「次のレシーバー、ストレートよく打つよね」だったら
二人してストレートを警戒するプレーになるし、
「あの人はポーチ大好きだね」だと、ポーチ警戒を二人で
やることになるでしょ?
「あのレシーバー、打ち込んでくるから、ちょっと下がって
ディフェンスボレーで粘るからね」ってサーバーのパートナーに
伝えたら、それは「入れるだけのサーブでも大丈夫だよ」って
ダブルフォルトの多いパートナーへのメッセージにもなるし
当然入れるだけのサーブを打った本人も、相手が打ち込んでくる
覚悟が出来るわけだ。
 
俺がダブルスの中でパートナーへ伝える情報として多いのは、
ざっと言うと、ロブを使ってくるかどうか、そのロブはフォア、
バックどっちでよく使うのか、ストレートには打ち込んでくるのか、
ポーチにはよく出るのか、そのポーチはフォアボレーもバックボレーも
使うのか、大事な場面でも強気なプレーをするタイプなのか、
決めるコースはどこが多いのか・・・などなど。
それから、「俺、今ビビってるよ」とか「かなり調子いい」という
自分の状況も伝えるし、「さっきのポーチ、ナイス。相手はかなり
君を警戒してるね。」なんてことも伝える。
とにかくその一言で、お互いに次にやるべき方向性が一致することが
パートナー間で話す内容の大前提となるんだよ。
今、よく組んでいるパートナーとの話し合い、今一度考えてごらん。
次のポイントで互いにやるべき事が一致する話し合いが
ちゃんと出来ているかな?

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