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てにすまん 高西ともからのメッセージブログ
ブログ2011/8
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やっぱりバックハンドストロークが苦手[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2011/08/24(水) 07:20
バックハンドストローク苦手だったので、バックが苦手な
人を見分けるのが得意になった。
俺も苦手だったから、色々癖があったからね。
当時の俺と同じような癖を見せる人を見たら、
「あっ!バック苦手だな・・・・」って感じる。
そんな苦手意識を持っている人の癖は
詰まった当たり、低い打点、伸びた膝、トップスピンが
掛からない、ボールが持ち上がらない、クロス・ストレートの
打ち分けが出来ない、スライス気味になる・・・などなど。
でもこれ全て共通しているのは「打点」なんだよ。
苦手意識が生じるとどうしてもボールをよく見ようとしてしまう。
すると大抵、丁度打ち頃の打点を逃してしまうんだよ。
それによって詰まってしまったり、打点が低くなったりする。
膝が伸びるのも「待つ」という動作の時に起きる。
スライスが掛かってしまうのも詰まっているからだね。
トップスピンが掛かりにくいのは、そうやって打点が詰まる分
後ろに大きくラケットの反動を付けようとし過ぎると、ラケットダウンが
足りなくなって掛かりにくくなるか、低過ぎる打点が考えられる。
ボールが持ち上がらない人も詰まった打点の特徴。
クロス・ストレートの打ち分けも、打点を微妙に前・後ろと意図的に
切り替えられないと出来ないね。
じゃあちゃんとした打点で打つためにはどうすれば良いのか。
まずは当たり前だけど、素振りをして自分の正確な打点を知ること。
意外とこれが分かっていない人が多い。
それから「迎えに行く」ということ。
どんなにパワーショットでも待っちゃいけない。
もちろんサイドに大きく振られた時は厳しいけど、基本的には
前へ1ミリでも良いから迎えに行こうとすることが大事。
受身はマズイ。
精神的にもね。
人を見分けるのが得意になった。
俺も苦手だったから、色々癖があったからね。
当時の俺と同じような癖を見せる人を見たら、
「あっ!バック苦手だな・・・・」って感じる。
そんな苦手意識を持っている人の癖は
詰まった当たり、低い打点、伸びた膝、トップスピンが
掛からない、ボールが持ち上がらない、クロス・ストレートの
打ち分けが出来ない、スライス気味になる・・・などなど。
でもこれ全て共通しているのは「打点」なんだよ。
苦手意識が生じるとどうしてもボールをよく見ようとしてしまう。
すると大抵、丁度打ち頃の打点を逃してしまうんだよ。
それによって詰まってしまったり、打点が低くなったりする。
膝が伸びるのも「待つ」という動作の時に起きる。
スライスが掛かってしまうのも詰まっているからだね。
トップスピンが掛かりにくいのは、そうやって打点が詰まる分
後ろに大きくラケットの反動を付けようとし過ぎると、ラケットダウンが
足りなくなって掛かりにくくなるか、低過ぎる打点が考えられる。
ボールが持ち上がらない人も詰まった打点の特徴。
クロス・ストレートの打ち分けも、打点を微妙に前・後ろと意図的に
切り替えられないと出来ないね。
じゃあちゃんとした打点で打つためにはどうすれば良いのか。
まずは当たり前だけど、素振りをして自分の正確な打点を知ること。
意外とこれが分かっていない人が多い。
それから「迎えに行く」ということ。
どんなにパワーショットでも待っちゃいけない。
もちろんサイドに大きく振られた時は厳しいけど、基本的には
前へ1ミリでも良いから迎えに行こうとすることが大事。
受身はマズイ。
精神的にもね。
通い選手[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2011/08/23(火) 11:58
選手として頑張っていた頃、当然賞金なんて
微々たるものなので、それで生活できるはずもなかった。
殆どの試合はエントリー代、交通費、宿泊費の方が
賞金よりも高くついたからね。。
儲けが出た試合の方が少ないんだよ。
なので、テニス選手と言えども本業はテニスコーチという
ことになる。
しっかりレッスンして稼がないと生活も出来ないし、テニスも
続けられないということだ。
30歳で独立するまでは、テニスコーチ派遣会社に所属して
テニススクールのコーチをしながら選手活動していた。
でもそこは選手として頑張っているコーチ兼選手を応援してくれて
いたので、試合の為の休みももらえたし、遠征費の補助、練習の
ためのコートを提供してくれたり、随分と選手活動を助けてもらった。
そういう会社に出来るだけ迷惑をかけたくない・・・という意味もあって
出来るだけ遠征に行っても、現地に宿泊しないで試合終了後は
東京に戻ってレッスンしたもんだよ。
だいたい2時間くらいの移動なら平気だから、それを目安にしてたんだけど
段々エスカレートして、山梨県の大会は通い当たり前、長野県の試合も
通ったこともあるし、新潟の試合も朝いきなり
「今日は雨で明日に順延」という決定が出た時、一度東京に
レッスンしに帰ったことがある。
でもさすがに長野県での試合の時は、試合終了後急いで
車で移動して、また翌日早朝出発・・・というのがあまりに厳しくて
3日目からは宿泊したんだけどね。
本当は選手として結果を残す為にも、ちゃんと現地に宿泊しながら
練習やコンディショニングにも専念することが大事だと思う。
でも当時の俺は、会社に感謝して試合終了後はスクールに戻って
レッスンする・・・という行動をとった方が気合は入ったよ。
本当は、試合を勝ち残っている状態で職場に戻ったら
皆に「明日も頑張って!」と励ましてもらえることが嬉しかったり
したのかも。
そんな感じで頑張っている選手、俺の他にもいっぱいいたな。
今もいるんだろうね。
頑張れ、選手達。
微々たるものなので、それで生活できるはずもなかった。
殆どの試合はエントリー代、交通費、宿泊費の方が
賞金よりも高くついたからね。。
儲けが出た試合の方が少ないんだよ。
なので、テニス選手と言えども本業はテニスコーチという
ことになる。
しっかりレッスンして稼がないと生活も出来ないし、テニスも
続けられないということだ。
30歳で独立するまでは、テニスコーチ派遣会社に所属して
テニススクールのコーチをしながら選手活動していた。
でもそこは選手として頑張っているコーチ兼選手を応援してくれて
いたので、試合の為の休みももらえたし、遠征費の補助、練習の
ためのコートを提供してくれたり、随分と選手活動を助けてもらった。
そういう会社に出来るだけ迷惑をかけたくない・・・という意味もあって
出来るだけ遠征に行っても、現地に宿泊しないで試合終了後は
東京に戻ってレッスンしたもんだよ。
だいたい2時間くらいの移動なら平気だから、それを目安にしてたんだけど
段々エスカレートして、山梨県の大会は通い当たり前、長野県の試合も
通ったこともあるし、新潟の試合も朝いきなり
「今日は雨で明日に順延」という決定が出た時、一度東京に
レッスンしに帰ったことがある。
でもさすがに長野県での試合の時は、試合終了後急いで
車で移動して、また翌日早朝出発・・・というのがあまりに厳しくて
3日目からは宿泊したんだけどね。
本当は選手として結果を残す為にも、ちゃんと現地に宿泊しながら
練習やコンディショニングにも専念することが大事だと思う。
でも当時の俺は、会社に感謝して試合終了後はスクールに戻って
レッスンする・・・という行動をとった方が気合は入ったよ。
本当は、試合を勝ち残っている状態で職場に戻ったら
皆に「明日も頑張って!」と励ましてもらえることが嬉しかったり
したのかも。
そんな感じで頑張っている選手、俺の他にもいっぱいいたな。
今もいるんだろうね。
頑張れ、選手達。
逃げることは出来ないんだよ。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2011/08/22(月) 16:28
ボランティアで部活指導を行っているが
さすがに定期的に同じ学校へ行くことは出来ないので
年に一回という形で訪問している。
そうすると「久し振り!!」って子供達と1年ぶりの再会に
なるんだけど、やっぱり1年経つと随分と成長するもんだ。
でも成長はしているんだけど、その分ちょっと「???」って
こともよく見かける。
その多くは2年生のナンバー1の選手達。
1年前は1年生だったのでかなり荒いテニスをしていた。
でも実戦経験も重ね、部活内でもしっかり勝って堂々のナンバー1に
なったと聞いていたので、楽しみにして行くとそのプレーはなんとも
お粗末だったりする。
その理由はナンバー1としてのプレッシャー。
それから色んなプレーが出来るようになったことや、更に上達したい意欲が
湧いてきたりしていることも逆効果に働いていることがある。
1年生の時は先輩という強くて大きな存在がいたから、チャレンジャー気分で
思い切り出来たし、出来ることも限られていたから、集中もしやすかった。
例えばネットプレーが弱かったので、ストロークに集中することが出来て
ストロークラリーがしっかり出来ていた・・・なんて話はよく聞く。
それが今や、そのナンバー1の地位を維持する事に
必死となり、完全に前へ進むことに頭が向けられないし
気持ちも完全に守りへ偏っている。
「お久しぶりです!!」と顔は笑って挨拶してくれるが
どことなく哀愁というか切ない表情で挨拶してくれるそういう
子供達はもう立ち姿からしてナンバー1のプレッシャーに
押し潰されている感じで、風が吹いただけで倒れてしまいそうだ。
でもテニスって、どんな選手もやっぱり前に進もうとすると
必ずスランプに陥るもんだ。
プレッシャーの少ない1年生の時は、そりゃやりやすいよ。
でも2年生で、尚且つナンバー1であれば背負いこむ物も大きくなる。
でもね、実はナンバー1じゃなくてもレベルが上がっていくほど
どの選手もプレッシャーは大きくなる。
だってレベルアップした分、勝った時の価値は大きくなるから。
この試合、負けられない!って場面が増えればプレッシャーも増える。
だから悩んで立ち止まってしまっているナンバー1の選手達、
そのプレッシャーから逃れることよりも、そのプレッシャーの
状態だとどういうプレーが必要なのかを考えよう。
そしてプレッシャーを受けた中で結果を出した時の喜びと感動の
大きさを考えてコートに立つように。
逃げることは出来ないんだよ。
プレッシャーの中にい続けられる喜びを見いだせ。
さすがに定期的に同じ学校へ行くことは出来ないので
年に一回という形で訪問している。
そうすると「久し振り!!」って子供達と1年ぶりの再会に
なるんだけど、やっぱり1年経つと随分と成長するもんだ。
でも成長はしているんだけど、その分ちょっと「???」って
こともよく見かける。
その多くは2年生のナンバー1の選手達。
1年前は1年生だったのでかなり荒いテニスをしていた。
でも実戦経験も重ね、部活内でもしっかり勝って堂々のナンバー1に
なったと聞いていたので、楽しみにして行くとそのプレーはなんとも
お粗末だったりする。
その理由はナンバー1としてのプレッシャー。
それから色んなプレーが出来るようになったことや、更に上達したい意欲が
湧いてきたりしていることも逆効果に働いていることがある。
1年生の時は先輩という強くて大きな存在がいたから、チャレンジャー気分で
思い切り出来たし、出来ることも限られていたから、集中もしやすかった。
例えばネットプレーが弱かったので、ストロークに集中することが出来て
ストロークラリーがしっかり出来ていた・・・なんて話はよく聞く。
それが今や、そのナンバー1の地位を維持する事に
必死となり、完全に前へ進むことに頭が向けられないし
気持ちも完全に守りへ偏っている。
「お久しぶりです!!」と顔は笑って挨拶してくれるが
どことなく哀愁というか切ない表情で挨拶してくれるそういう
子供達はもう立ち姿からしてナンバー1のプレッシャーに
押し潰されている感じで、風が吹いただけで倒れてしまいそうだ。
でもテニスって、どんな選手もやっぱり前に進もうとすると
必ずスランプに陥るもんだ。
プレッシャーの少ない1年生の時は、そりゃやりやすいよ。
でも2年生で、尚且つナンバー1であれば背負いこむ物も大きくなる。
でもね、実はナンバー1じゃなくてもレベルが上がっていくほど
どの選手もプレッシャーは大きくなる。
だってレベルアップした分、勝った時の価値は大きくなるから。
この試合、負けられない!って場面が増えればプレッシャーも増える。
だから悩んで立ち止まってしまっているナンバー1の選手達、
そのプレッシャーから逃れることよりも、そのプレッシャーの
状態だとどういうプレーが必要なのかを考えよう。
そしてプレッシャーを受けた中で結果を出した時の喜びと感動の
大きさを考えてコートに立つように。
逃げることは出来ないんだよ。
プレッシャーの中にい続けられる喜びを見いだせ。
チャンスをチャンスと思えるか[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2011/08/19(金) 10:15
テニスはディフェンスが重要。
ある程度試合に出ていると、誰もがそう感じると思う。
だから皆しっかりと繋ぐ練習をしている。
でもせっかく短いチャンスボールが来たら攻撃したい。
そういうの、ちゃんと出来てる?
意外とこのチャンスボールの処理が難しいのだ。
ポジション的にはネットにより近い場所だし、死んだボールなので
簡単なはずなんだけど、なんでこのチャンスボールって
打ちにくく感じるんだろう?
まず言えるのは、ボールが死んでいるので自ら
ボールを迎えに行かないといけない・・・ということ。
それまでディフェンスモードで粘っていると、どうしてもボールを
待ってしまう。
「チャンスが来たら、ボールに向かって行かなきゃ!」って普段から
思ってないといけない。
と同時に迎えに行く為の打ち方に切り替えないといけない。
ここが難しい。
普段のショットは待って打つか、迎えに行ってもせいぜい一歩踏み込む
くらいのショットでしょ?
でもこれを2歩以上前に迎えに行くには、打ち方も少々変わって来る。
特に軸足が前になるので、打点も大きく前方に変わるのだ。
ということは、それに合わせる為にテイクバックもコンパクトに
しないといけない。
大きいままだと、前方に移した打点との距離が大きくなり過ぎて
打ちにくい。
それから相手から来たショットを出来るだけライジングで取ろうとする
ことも重要だよ。
いちいちバウンドしてから落ちて来るのを待っていると結局
チャンスを逃してしまうことになってしまうからね。
でも一番大事なことはこれかもしれない・・・・。
『自分にプレッシャーを与えないこと』
決めてやる!・・・なんて思ってチャンボールの処理を
しようとすると、必要以上のパワーを出してしまったりもする。
逆に打つのが怖くなって手が縮こまったり、振り切れなくなるなんて
こともある。
攻撃はするけど、その後ボレーも控えてんだし、相手がミスを
してくれることもあるので、とりあえずはオープンコートに
しっかり確実に打ちこめるようにしておこう。
ある程度試合に出ていると、誰もがそう感じると思う。
だから皆しっかりと繋ぐ練習をしている。
でもせっかく短いチャンスボールが来たら攻撃したい。
そういうの、ちゃんと出来てる?
意外とこのチャンスボールの処理が難しいのだ。
ポジション的にはネットにより近い場所だし、死んだボールなので
簡単なはずなんだけど、なんでこのチャンスボールって
打ちにくく感じるんだろう?
まず言えるのは、ボールが死んでいるので自ら
ボールを迎えに行かないといけない・・・ということ。
それまでディフェンスモードで粘っていると、どうしてもボールを
待ってしまう。
「チャンスが来たら、ボールに向かって行かなきゃ!」って普段から
思ってないといけない。
と同時に迎えに行く為の打ち方に切り替えないといけない。
ここが難しい。
普段のショットは待って打つか、迎えに行ってもせいぜい一歩踏み込む
くらいのショットでしょ?
でもこれを2歩以上前に迎えに行くには、打ち方も少々変わって来る。
特に軸足が前になるので、打点も大きく前方に変わるのだ。
ということは、それに合わせる為にテイクバックもコンパクトに
しないといけない。
大きいままだと、前方に移した打点との距離が大きくなり過ぎて
打ちにくい。
それから相手から来たショットを出来るだけライジングで取ろうとする
ことも重要だよ。
いちいちバウンドしてから落ちて来るのを待っていると結局
チャンスを逃してしまうことになってしまうからね。
でも一番大事なことはこれかもしれない・・・・。
『自分にプレッシャーを与えないこと』
決めてやる!・・・なんて思ってチャンボールの処理を
しようとすると、必要以上のパワーを出してしまったりもする。
逆に打つのが怖くなって手が縮こまったり、振り切れなくなるなんて
こともある。
攻撃はするけど、その後ボレーも控えてんだし、相手がミスを
してくれることもあるので、とりあえずはオープンコートに
しっかり確実に打ちこめるようにしておこう。
いわゆるスペインドリルってやつ。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2011/08/18(木) 09:38
高校の部活レッスンではボール出しのドリル練習を
よく行っている。
ボール出しだから、ボールの勢いは無い。
だから基礎練習という意味もあるんだけど、そのゆっくりと
したボールをコートの隅々に出して、とにかく選手を
走らせる。
なので、ちゃんと追い付いてしっかり良いポジションに
入ったらしっかり打てる。
が、段々体力が無くなってきて追い付くのがやっとに
なるとボール出しの簡単ボールと言えどもミスを連発してしまう。
実際テニスの試合もそうだからね。
相手のショットが凄すぎてミスするなんて、そんなにあるはずがない。
殆どが、自分自身のポジショニングミスなんだから。
そんなドリルを俺が覚えたのはスペインに行った時。
24歳の頃。
もちろんその前にもボール出しで厳しいドリルはやっていたけど
ちょっとコンセプトが違ったからね。
単調なのを延々とやらされるスペインのドリルは何だか
俺の性格にも合っているって思ったよ。
でも初めてこのドリルを受けた時は悲惨だった。
5月にスペインのバルセロナに入ったんだけど、その時期でも
けっこう暑かった。
そんな暑い中、いきなり初日にコーチからこのドリルを
延々とやらされたんだけど、俺としてはここで日本人の意地を
見せないといけない。
弱音を吐かず、とことん頑張り抜いた。
しかし・・・こういうキツイ練習を続けて一週間経った頃
足の裏がガチガチに固くなって来た。
筋肉が疲労で固まってしまったのだ。
普通に歩くのも困難なほどだったから、練習はもちろんできず。
コートの片隅で上半身トレーニングをしながら「はぁ~」って
溜息ついていたのを今でも思い出す。
でもそれが一年後には
「お前はいつまでやればへこたれるんだ?」
ってコーチに言われるほどになったからね。
今は高校生達をヒーヒー言わせながら走らせているが
そんな彼らを見ていると、スペインに行った当初の俺を
思い出す。
頑張れ、若者達。
よく行っている。
ボール出しだから、ボールの勢いは無い。
だから基礎練習という意味もあるんだけど、そのゆっくりと
したボールをコートの隅々に出して、とにかく選手を
走らせる。
なので、ちゃんと追い付いてしっかり良いポジションに
入ったらしっかり打てる。
が、段々体力が無くなってきて追い付くのがやっとに
なるとボール出しの簡単ボールと言えどもミスを連発してしまう。
実際テニスの試合もそうだからね。
相手のショットが凄すぎてミスするなんて、そんなにあるはずがない。
殆どが、自分自身のポジショニングミスなんだから。
そんなドリルを俺が覚えたのはスペインに行った時。
24歳の頃。
もちろんその前にもボール出しで厳しいドリルはやっていたけど
ちょっとコンセプトが違ったからね。
単調なのを延々とやらされるスペインのドリルは何だか
俺の性格にも合っているって思ったよ。
でも初めてこのドリルを受けた時は悲惨だった。
5月にスペインのバルセロナに入ったんだけど、その時期でも
けっこう暑かった。
そんな暑い中、いきなり初日にコーチからこのドリルを
延々とやらされたんだけど、俺としてはここで日本人の意地を
見せないといけない。
弱音を吐かず、とことん頑張り抜いた。
しかし・・・こういうキツイ練習を続けて一週間経った頃
足の裏がガチガチに固くなって来た。
筋肉が疲労で固まってしまったのだ。
普通に歩くのも困難なほどだったから、練習はもちろんできず。
コートの片隅で上半身トレーニングをしながら「はぁ~」って
溜息ついていたのを今でも思い出す。
でもそれが一年後には
「お前はいつまでやればへこたれるんだ?」
ってコーチに言われるほどになったからね。
今は高校生達をヒーヒー言わせながら走らせているが
そんな彼らを見ていると、スペインに行った当初の俺を
思い出す。
頑張れ、若者達。
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