大きくする 標準 小さくする
トップ >>  てにすまん 高西ともからのメッセージブログ

ブログ2012/12

rss
<<前へ

ちゃんと良いコースを選んでますか?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/12/09(日) 12:28

試合の中でどのコースを狙えば良いのか
ちゃんと分かっているかな?
一番良いコースを選びたいんだけど、その
「一番良い」ってのは何の基準で決まるんだろうか。
そこが分かっていないといくら質の高いショットを打っても
効果は期待できない。
 
まず一番大事なことは「相手」である。
自分の基準で「一番良い」ではなく、相手の基準で
「一番イヤ」なところを狙えるようにしたいね。
そしてその相手の一番イヤなところっていうのは
必ずしも「一番空いているスペース」ではないんだよ。
もちろん足の遅い相手とか、もう完全に崩されて
空きスペースに取りに行ける状態じゃない相手は、
単純に空いているスペースに打たれるだけでも十分
嫌がるんだけど、そうじゃない足の速い相手、それから
十分オープンスペースをカバーできる状態が残されている
相手の場合は、むしろ一番空いているスペースに
打ってくれるということ自体、自分のディフェンス力を
見せつける機会をもらえちゃう・・・ということになる。
 
じゃあそういう相手に対しては何が一番嫌がってくれる
コースと言えるんだろうか・・・。
それは、二番目の候補の存在なんだよね。
一番候補の空いているスペースは、確かに空いている部分が
多いからチャンスなんだけど、その分相手選手もそこを
狙われることを一番警戒している。
だから敢えて一番候補に打たないで二番候補を狙うことが
出来れば、スペースは一番候補よりは小さいけど相手の警戒も
少なくなって実はチャンスだったりするんだよ。
 
でも当然二番候補を狙い始めると、試合巧者である相手で
あればそれもまた読み始める。
「あれ?相手は意表を付いて大きなスペースを狙わないな」
そう思われたら二番候補も効果が無くなるどころか、一番候補を
読まれるよりも甘いんだから、悲惨なパターンで終わりやすい。
ということは、「一番良いコース」とは結局こういうことになる。
「一番候補と二番候補のコースを両方用意した状態で相手を見て、
その相手の意識の薄いコースを狙う」
これが「一番良いコース」と言えるのだ。
 
レベルが上がってくると、この候補が第一候補、第二候補は
当たり前で、更に第三候補、第四候補まで用意されていたり
するし、そういう他の候補を上手く相手へアピールしながら
その相手を迷わせて足を止めてしまうことが出来れば、
第一候補を悠々と打って決めていく・・・という余裕ある
オーソドックステニスが実現するんだよね。
 
とにかく「良いコース」を試合の中で打ち続けたい人は
二箇所以上のコースを準備できるようにすることと、その候補を
相手の意識具合できっちり打ち分けできるようにすることが重要。
すごいショットで決めることも良いけど、それは良いコースの
ショットとは言えない。
安定して最後のマッチポイントまで点を取り続けるには、
良いコースを選んで打てる選手になれないとね。

いつの間にか右足ばかり[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/12/06(木) 13:48

右足と左足、俺の体が率先して体重を乗せたがるのは
右足である。
左足に体重は乗せられないのか。
左足一本で立つことは無理なのか。
いやいや、左足でも十分立てるよ。
でも両足選べるとなると、自然と右足を選んでしまう。
 
そんなことをあまり意識しないでプレーをしていた頃は
殆どのショットを右足に頼ってプレーしていた。
フォアハンドストロークはオープンスタンスばっかりだし
バックハンドストロークは逆にクローズばかり。
フォアボレーも右足だし、バックボレーは・・・その頃
下手くそだったから、それどころじゃなかったな。
とにかくサーブも右足を寄せて、そのまま右足をメインで
ジャンプして打っていたよ。
 
それでも何とか返球は出来るから、特に左足を軸足として
使えないことに何の違和感も感じていなかった。
その頃の価値観としては「パワー」だったからね。
いかに速いショットを打てるか・・・ばかり考えていた。
 
でも試合に出場し続けながら色んな対戦相手と色んな試合を
戦っていると、パワーだけじゃなくて、バランスの良いプレーが
求められていることを感じ始める。
ということは、軸足も右足ばかりじゃなくて、左足もちゃんと
使わないといけないし、その左足を軸とした打ち方を覚えることも
しなきゃいけないのだ。
特に重要だったのは、バックハンドでの深くて高いボールの処理。
斜め後ろへ下がってから、左足にしっかり体重を乗せて
打たないと簡単に相手ボールに負けて短く返球してしまう。
粘り強く俺の苦手なバックを狙ってくる相手には、ちゃんと左足を
軸としたディフェンス系バックハンドが必要だった。
 
フォアハンドストロークもやはり左足の軸が必要。
オープンスタンスだとどうしてもためて打ってしまうから、
大事な場面では待ちすぎてチャンスボールの打点を落として
しまってミスに繋がりやすかった。
サーブも右足を寄せて、その右足をメインで打ってしまうと
体が開きやすく、フラット系の速いのはある程度打てるけど
スライスやトップスピンのサーブが上手く打てない。
そう感じ始めてやっと左足で体を支えられるようにすることを
心がけ始めたんだよ。
 
左足そのもののトレーニングを行うことはもちろんだけど
けっこう素振りもやったよ。
しかもランニングショット系の素振り。
意外と全力でボールのところまで走ってから左足を軸に
して打つってことが出来なくて苦労した。
歩きながらも、左足が地面に着く瞬間を意識したりね。
ある程度しっかり左足軸の打ち方は出来るようになったけど、
結局未だに左足軸でクレーコートとかをザーって滑りながら
打つことは出来ないかな。
 
でも左足軸の打ち方をとことん練習して分かったことは、
案外体が勝手に左足を避けていただけであって、使い慣れると
十分左足も使える存在なんだってこと。
大事なことは、体が何となく避けている状況に気付いて、
ちゃんと避けずに使ってあげるようコントロールすること。
確かに右足の方が安定感あって良いんだけど、右足で
全てをこなそうとするのは無理だからね。
皆の足は大丈夫?
いつの間にかどっちかの足が避けられている可能性
あるかもよ。

アドバイス下さい![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/12/06(木) 01:12

そもそもテニスの試合を頻繁に出始めたのは
20歳を過ぎてから。
当然最初は勝てない試合が続いたんだけど、
いろんな経験を経て大会の上位に顔を出せるように
なったのは25歳くらいから。
JOPの大会で優勝出来たのは30を過ぎてから
だから、まあ遅咲きというか、大会に出場していても
年齢は他の選手よりも上だったことが多かった。
 
そのせいか、よく試合後に「アドバイスお願いします」と
若手の相手選手から声を掛けられることが多かった。
中には俺に勝ったくせして「何かアドバイスありますか?」
なんて失礼なことを聞いてくるヤツもいたけど、そういう
選手にも「ちゃんとやらないと、俺に負けてた可能性だって
あったんだよ!」
みたいな感じで偉そうにアドバイスしてあげたもんだ。
本当は悔しくて口も聞きたくないんだけど、なんだかコーチという
仕事をしていると職業病なのか、求められるとついつい
調子に乗ってアドバイスしてしまう。
 
でも、こういった試合後に自分を負かした相手へ
「アドバイスお願いします!」って聞くことって、ちょっと
どうなのって思うこともあった。
俺だったら聞かないな。
だって負けたんだから悔しいでしょ?
出来れば誰もいない場所に行って「あの野郎!!!」とか
「チクショー!!って叫びたいくらいなんだから。
でも相手がどういう心境でどういう考えで自分との試合をこなして
いたかも後学のためにも聞き出したい・・・という気持ちもある。
でも30歳の俺が学生みたいな若い選手に
「アドバイスお願いします」なんて死んでも言いたくない。
 
そこで俺は大抵、試合終了後お互いベンチでラケットを
バッグに片付けたりしている時に「今、いくつなの?」とか
「インカレ、どうだった?」とか「どこで誰と練習しているの?」って
俺に勝った相手選手にムスっとしながらも軽く話しかけて
話の突破口を作り、そこから世間話をしながら、そのまま
本部の方まで付いていって試合後軽く話をしておく・・・という
作戦をよく使っていた。
その時はまだまだ試合の話はしない。
そしてその後、試合終わった選手が大抵行くことになる更衣室で
「おぉ!また会ったね」的な感じで再会を果たしたフリをして、
「ところでさっきの試合・・・」と本題を聞き出すのだ。
上手く行けばそのまま更に仲良くなって、後日その選手と練習の
約束まで果たす・・・というところまでいけたりしてしまう。
 
今思うと、そういうパターンで仲間になって練習相手と
なった選手って多い気がするし、逆にそういうことが出来なかったら
試合に出続けても選手仲間が増えないから、戦績も伸びて
いかなかっただろうね。
その瞬間は悔しいけど、やっぱり自分に勝った相手とは頑張って
話しかけておいて繋がっておく方が、練習仲間になれるから
得策だよね。
そう考えると、平気で「アドバイスお願いします」って勝者に聞く
行為も、おかしな部分はあるけど悪くないかも。
 
ただ、アドバイスをする方としては、質問したきりこっちの
一方通行になるようだと、その選手とその後交流を持とうと
あまり思わないな。
だって自分よりも弱い相手なんだから、よっぽど将来性が
ない限りは印象に残らないし、練習にも誘おうとは思わない。
試合で負けてもしっかり自分のテニスを自信持ってアピールして、
ある程度はしつこく付きまとって、いつの間にか選手仲間として
繋がりを作ってしまうような、アクティブで粘っこい敗者の方が
結果的にはいいって事だな。
皆も負けたら勝者に付きまとおう。
「アドバイスください」って言いにくい人は、さりげなく話しかけて
繋がりを作り、そこから頑張って後日練習をする約束をしないとね。
負けたら負けたで何かを得て帰りましょう。

コートは縦に長いのだ[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/12/01(土) 07:16

テニスコートの広さって絶妙だね。
シングルスコートもダブルスコートも、これまでの
テニスの歴史の中で色々試行錯誤しながら決められたの
だろうが、実に面白い広さだと思う。
 
そのコートの広さって横幅は実感しやすいんだけど、縦も
ちゃんと分かっているかな?
縦の長さをしっかり実感出来ない人は大問題である。
だって、どの位置でボールを打つかでやるべきことも大きく
変わってくるからね。
そのためにも、縦の長さをちゃんと把握して、その対応策として
幾つかに分けておかないといけない。
 
俺の場合は、細かく分けるとコートの縦の長さを大きく
5つに分けてプレーしている。
まず一番目は、ベースラインより下がったポジション。
ここは完全に繋ぎのストローク。
ここからは相手を動かすのと、時間をかけて相手にボールを
届けることを意識して打つポジションで、打たれ強さとか
粘り強さをアピールしやすい。
二番目は、丁度ベースラインに立つか、一歩コートの中に入った
くらいのポジション。
ここも繋ぎのショットと相手を動かすストロークだけど、
相手よりも主導権を握りたい時にプレーするポジション。
三番目はベースラインとサービスラインの間のデッドゾーン。
ここは完全に相手の甘いショットを踏み込んで攻撃的に打ったり
するし、相手の深いショットをここまで前へ出てきてノーバウンドで
カットしながら攻撃するポジション。
四番目はサービスラインの中に入ったポジションで、ロブのケアも
出来るし決めのボレーも出来る繋ぎボレーポジション。
そして五番目が、もうネットにへばりつくように詰めて打つ
完全攻撃ボレーポジション。
 
昔の俺は、一番目の下がりまくったストロークポジションで、
打ちまくるか、思い切って五番目のポジションまで詰めて
ボレーで決める・・・というテニスしか知らなかった。
でもテニスというスポーツを色々知っていくと、最終的には
5つにまで分けられるようになったのだ。
その5つの中でも特に二番目、三番目、四番目のポジションは
重要なんだよ。
だって一番目は後ろ過ぎるから、粘るには完璧だけど、ネット前に
上手く落としてくる相手にやられやすいし、ネットプレーヤーにも
ロブくらいしか対応できない。
自分自身もネットまで遠いから、ボレーに出て行く気も
無くなっていくしね。
 
五番目は逆に攻撃的すぎる。
ネットにどん詰めで決めやすいんだけど、その代わり
ロブも簡単に抜かれてしまう。
攻撃力は魅力だけど、やっぱり安定感が絶対テニスには
必要だから、五番目のどん詰めのポジションは結局使いづらい。
使うとしたら、ロブを用意していない相手の場合かな。
あとは相手が完全に返球するのがやっと・・・というような
場合の時、それからダブルスのポーチに出るときくらい。
それでもやっぱり四番目のポジションが主流になるでしょ?
 
じゃあ二番目、三番目、四番目のポジションをどう使うと
有効かと言うと、まずは二番目にいながら、安定感を
徹底的にアピールして、三番目のポジションに踏み込める
チャンスを待つ。
そして三番目のポジションで打てたら、そのまま四番目の
ポジションへ移動する。
しかし四番目で一気に決めようとしないで、今度は四番目の
ポジションでの安定感をアピールしてもらいたい。
四番目で決め急ぐと、ついついそのまま五番目へ突入してしまうが
そうすると、パスもロブも抜かれやすいし、何より自分が
ミスしてしまう可能性も広がる。
あくまでも四番目のポジションで安定したボレーを見せながら、
相手を動かして打たせることでミスを狙ったり、より相手のロブや
パスのコースを読んで手堅いネットプレーヤーを目指してもらいたい。
 
もちろん頻度が高いのは二番目、三番目、四番目なんだけど
しっかりとワイドに深く打ってくる相手には、一番目を使わないと
いけないし、五番目のポジションも、たまにはインパクトあるボレーを
見せ付けて、相手へプレッシャーを与えないといけないので
是非使ってもらいたい。
でも一番目と五番目のポジションの間に、もう3つポジションが
分けられていることと、それらの特徴をしっかり覚えておいて
それぞれのポジションでのラリー練習を普段からすることが大事。
縦の長さをしっかり考えてみよう。
<<前へ

<< 2012年12月 >>

MONTUEWEDTHUFRISATSUN
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31