トップ >>
てにすまん 高西ともからのメッセージブログ
ブログ2012/6
<<前へ | 次へ>> |
テニスは会話!相手の反応を楽しもう。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/06/22(金) 11:08
人と会話をするのが大好き。
喋るのも好きだし、誰かの話を聞くのも面白い。
でもその話をただ聞くだけじゃなくて、それを聞いて
それについてコメントするのが楽しい。
しかもそのコメントはちょっと変化球でないといけない。
例えば「リンゴは赤い」という話を聞いて
「そうだね、赤いね」じゃなくて「俺はそう思わないよ」
の方が「ん?なんでそう思うの?」ってまた話が
続くし、そこでそう思わない理由を屁理屈でもウソでも
良いから絞り出して述べることに面白さがある。
もちろんウソの場合はウソって言わなきゃいけないけどね。
そうやってちょっと意地悪なことを言ってみた結果、
それを面白がってくれるか、真に受けて熱く反論してくるか
全然食いつかないか、その反応が会話の楽しみでもある。
普通の事を言い合っている会話はそういった反応が
見られないからね。
もちろん失礼の無い範囲・・・のつもりだけど。
そういう変化球な返答を思わずしてしまうのが
俺の癖というかキャラクターなのだ。
普通に答えることはちょっとつまんないって思ってしまう。
意表を突きたいんだよね。
でも意表を突いているつもりでも、実は何かの法則性が
そこには存在すると思う。
それが分かっている人にしてみれば、いくら俺が天邪鬼的な
コメントをしても「そう言うと思った」ってなるだろう。
でもそういう会話の中で普通に答えてみたり、意表を突いて
みたりすることって結構テニスの試合の中での展開と
似ているんだよね。
会話と同じように、俺もテニスの試合の中では、相手に対して
ちょっと天邪鬼的なことを投げかけてみて、相手がそれに対して
どう反応するのかを楽しみにしている。
特に最初に見せた反応を覚えておくようにしている。
例えばアプローチしてボレーに行った場合、ネットに
出てきた俺に対して熱くなってパスを抜こうとするのか
スライスなんかでサラっと足元とかロブを打ち分けながら
相手がネットに出てきたことを楽しむのか、黙々と顔色
変えずに同じペースでプレーし続けるのか、対応の仕方で
その人のテニスでの人格が見えやすい。
ダブルスでポーチを仕掛けた時もそうだよね。
何もしないままネットの前にいても、そんなに相手は
本性を見せない。
でもポーチというものを相手に見せつけることで、相手は
反応するし、その反応のパターンを覚えておけば、その後
自分に有利になる展開を意図的に
何度も作ることが出来るんだよ。
会話をしていても、ちょっとからかった方が会話は弾む人、
褒める要素を盛り込んだ方が調子に乗ってくれて
盛り上がる人、中には普通の事を淡々と話していても
楽しく会話が出来る人、色々いるよね。
テニスの試合も会話と同じ。
こちらの発したことに相手がどう反応するのか、その辺りを
会話と同じように楽しめればテニスはもっと面白くなるかも。
でもテニスも会話もダメな人って、相手が何を感じて何を
思っているのか全く気にせず、自分勝手なことばかり
発信しているヤツ。
「つまんないヤツ!」って言われないように気を付けて。
でもテニスも会話も意地悪になり過ぎないようにすることも
気を付けてね。
喋るのも好きだし、誰かの話を聞くのも面白い。
でもその話をただ聞くだけじゃなくて、それを聞いて
それについてコメントするのが楽しい。
しかもそのコメントはちょっと変化球でないといけない。
例えば「リンゴは赤い」という話を聞いて
「そうだね、赤いね」じゃなくて「俺はそう思わないよ」
の方が「ん?なんでそう思うの?」ってまた話が
続くし、そこでそう思わない理由を屁理屈でもウソでも
良いから絞り出して述べることに面白さがある。
もちろんウソの場合はウソって言わなきゃいけないけどね。
そうやってちょっと意地悪なことを言ってみた結果、
それを面白がってくれるか、真に受けて熱く反論してくるか
全然食いつかないか、その反応が会話の楽しみでもある。
普通の事を言い合っている会話はそういった反応が
見られないからね。
もちろん失礼の無い範囲・・・のつもりだけど。
そういう変化球な返答を思わずしてしまうのが
俺の癖というかキャラクターなのだ。
普通に答えることはちょっとつまんないって思ってしまう。
意表を突きたいんだよね。
でも意表を突いているつもりでも、実は何かの法則性が
そこには存在すると思う。
それが分かっている人にしてみれば、いくら俺が天邪鬼的な
コメントをしても「そう言うと思った」ってなるだろう。
でもそういう会話の中で普通に答えてみたり、意表を突いて
みたりすることって結構テニスの試合の中での展開と
似ているんだよね。
会話と同じように、俺もテニスの試合の中では、相手に対して
ちょっと天邪鬼的なことを投げかけてみて、相手がそれに対して
どう反応するのかを楽しみにしている。
特に最初に見せた反応を覚えておくようにしている。
例えばアプローチしてボレーに行った場合、ネットに
出てきた俺に対して熱くなってパスを抜こうとするのか
スライスなんかでサラっと足元とかロブを打ち分けながら
相手がネットに出てきたことを楽しむのか、黙々と顔色
変えずに同じペースでプレーし続けるのか、対応の仕方で
その人のテニスでの人格が見えやすい。
ダブルスでポーチを仕掛けた時もそうだよね。
何もしないままネットの前にいても、そんなに相手は
本性を見せない。
でもポーチというものを相手に見せつけることで、相手は
反応するし、その反応のパターンを覚えておけば、その後
自分に有利になる展開を意図的に
何度も作ることが出来るんだよ。
会話をしていても、ちょっとからかった方が会話は弾む人、
褒める要素を盛り込んだ方が調子に乗ってくれて
盛り上がる人、中には普通の事を淡々と話していても
楽しく会話が出来る人、色々いるよね。
テニスの試合も会話と同じ。
こちらの発したことに相手がどう反応するのか、その辺りを
会話と同じように楽しめればテニスはもっと面白くなるかも。
でもテニスも会話もダメな人って、相手が何を感じて何を
思っているのか全く気にせず、自分勝手なことばかり
発信しているヤツ。
「つまんないヤツ!」って言われないように気を付けて。
でもテニスも会話も意地悪になり過ぎないようにすることも
気を付けてね。
Smash[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/06/21(木) 00:25
Smash
Smash is a confusing shot. It means that a good smash can win a point but at the same time it's likely to force an error. So you have to make up your mind weather you smash a ball as a winner shot or just hit it high as another consistent shot. It's not an easy decision. If you can't decide which shot to hit, you have to practice both. So that you can make the best of it at the match without pressure.
When your smash wins the point, it is likely to be hit by the net. Smashing by the net is a great advantage for a player. A smash is a net play like a volley. If you believe that a successful smash should be a powerful shot, you might force an error under pressure. It isn't necessary to be powerful. What's more important is to hit it to an open court like a good volley. Also it's important to make a ready position without showing your opponent where to smash. It's more efficient if you can hit it as an angle shot bouncing widely than just hitting a straight shot. Right? The theory is the same as a volley.
The best way to lessen the number of unforced errors is spinning your ball a lot.It applies to other shots. Once you learn to hit a slice smash or a top spin smash, you can aim at cross court or counter cross court. The angle of your body and a continental grip are essential
A smash with lots of spin would slow down the speed a bit but become consistent. So you can hit it with a full follow through without concerning about making errors . As a result it will be a strong shot. As I mentioned before, the most important thing is where to hit a smash.It doesn't matter the speed much. Maybe your opponent could hit it back consistently as much as you do. You must hit a volley after a smash!!
The ready position for a smash is also very important.At the moment your opponent hits a high ball,you have to get yourself fur behind the ball.If you fallow the speed of the high ball , you would be passed by the ball in the end and miss the the right timing in a good position. All you can do is that hitting just like catching a ball. It was like a mediocre high volley. Remember stepping back fast and further enough to sep in and hit a smash in a good position!
Although it is difficult hit a good smash, all you have to focus is that spinning a smash to aim at a right place.The best of all is setting your mind clear. You have to make up your mind right after your opponent lobs. Don't hit with your mind lost between 'Smash or not, Hit it in the air or not' however the ball comes high and deep even at the match point! Just set your mind 'Hit it in the air!' Your clear mind might lessen your errors.
Focus where and how to hit a smash while you are waiting for a ball falling into your racket. That's the secret of hitting a good smash.
脱ダブルフォルト![てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/06/20(水) 14:33
ダブルフォルトほど悔しいミスはない。
相手に何かされたのならまだしも、自らの
ミスだけで失点するのだから。
もちろん相手からのプレッシャーもあるかもしれないが
とにかく悔しい。
そのダブルフォルトをしないためにはどうすれば
良いのか。
試合に出場している人なら誰でも一度は考えたことが
あると思うんだけど、そこで重要なのはメンタルの部分と
技術的な部分と、両方併せて考えないといけないということ。
どちらか片方だけ・・・となると、難しいだよね。
まず簡単なことは1stサーブをきちんと入れる。
これが出来ればダブルフォルトしない。
当たり前なんだけど、そうは言ってもやはりちょっと
1stサーブでコース狙ったりして強気サーブを打ってしまうと
ミスしてしまい2ndサーブになってしまう。
もう後が無い2ndサーブはどうしてもプレッシャーが
かかってしまい、
「ミスったらどうしよう・・・」
なんて頭に浮かんでしまうのだ。
そこでそう思ってしまうことも問題ではあるが、残念ながら
人間である以上、そういう余計なことは考えてしまう。
それでもそれに対してきっちりとした対応策を用意していれば
そんな不安なんか吹き飛ばして堂々と安定したサーブを
打つことが出来るんだよ。
例えば、トップスピン系のサーブを使う・・・とかね。
でもそこで「いや、そんなこと考えちゃいけない」なんて
自分自身に言い聞かせようとするヤツは大抵そこから
ダブルフォルトが続くのだ。
人間なんてそもそも弱い生き物なんだから、さっさと
不安がっている自分を認めてしまえばいいのだ。
その代わり、ちゃんとした具体的な対応策を用意しておく
ことが出来れば、困難な状態でも案外ガマンし続けられる。
人間、そういう強さは持っているからね。
しかし対応策を用意して安心させたとしても、不安は
完全に拭い去ることは難しい。
そのちょっとした不安な気持ちが、具体的にどういうところに
出てくるかというと、代表的なのは次の3つである。
まずはトスと打点の高さ。
いつもより低くなりやすいからテンポも変わるし、打点が
低い分、腕も縮こまってしまう。
それからトスの位置。
回転を掛けやすくするためという事も意識しすぎて
頭の上や後ろ気味にトスを上げてしまう。
回転ばかり掛かってネット超えないサーブになってしまう
人はこの傾向が強いよね。
そして最後はスィングスピード。
飛び過ぎが怖くて振り抜けず、中途半端なスィングに
なってしまうんだけど、もちろんこれもリズム変わるし
回転量も少なくなるから、コントロール出来なくなる。
ちょっとした気持ちの不安感がこういった3つの
ことを引き起こしてしまうのだ。
自分自身では「いつも通り」って思っててもね。
だから、大事な場面の2ndサーブになった時のためにも
「ダブルフォルトしないためのきっちり入れるサーブを
用意してあるから、大丈夫なんだ!!」と言い聞かせられる
くらいの超安定型ピンチ用サーブを普段からしっかり練習
しておくことと、実際にそのサーブを使う場面になっても
トスと打点が低すぎないように、トスが後ろになりすぎないように
スィングスピードが落ちないように・・・という微調整だけは
付け加えることを忘れないようにしておこう。
メンタル面・・・不安を取り除き、安心を与えられるような
サーブの存在。
技術面・・・その状況でよく起こりやすい、トスの高さや位置、
スィングスピードの微調整。
これらがあると2ndサーブになってもダブルフォルトは
しにくい。
そしてダブルフォルトが少なくなってくると、面白いことに
ダブルフォルトのイヤーな予感も少なくなるので、更に
ダブルフォルトが減る。
今、まだダブルフォルトばっかり・・・という世界にはまっている
人は、とにかくメンタル面と技術面の両方でその
ダブルフォルト地獄から脱出しよう。
相手に何かされたのならまだしも、自らの
ミスだけで失点するのだから。
もちろん相手からのプレッシャーもあるかもしれないが
とにかく悔しい。
そのダブルフォルトをしないためにはどうすれば
良いのか。
試合に出場している人なら誰でも一度は考えたことが
あると思うんだけど、そこで重要なのはメンタルの部分と
技術的な部分と、両方併せて考えないといけないということ。
どちらか片方だけ・・・となると、難しいだよね。
まず簡単なことは1stサーブをきちんと入れる。
これが出来ればダブルフォルトしない。
当たり前なんだけど、そうは言ってもやはりちょっと
1stサーブでコース狙ったりして強気サーブを打ってしまうと
ミスしてしまい2ndサーブになってしまう。
もう後が無い2ndサーブはどうしてもプレッシャーが
かかってしまい、
「ミスったらどうしよう・・・」
なんて頭に浮かんでしまうのだ。
そこでそう思ってしまうことも問題ではあるが、残念ながら
人間である以上、そういう余計なことは考えてしまう。
それでもそれに対してきっちりとした対応策を用意していれば
そんな不安なんか吹き飛ばして堂々と安定したサーブを
打つことが出来るんだよ。
例えば、トップスピン系のサーブを使う・・・とかね。
でもそこで「いや、そんなこと考えちゃいけない」なんて
自分自身に言い聞かせようとするヤツは大抵そこから
ダブルフォルトが続くのだ。
人間なんてそもそも弱い生き物なんだから、さっさと
不安がっている自分を認めてしまえばいいのだ。
その代わり、ちゃんとした具体的な対応策を用意しておく
ことが出来れば、困難な状態でも案外ガマンし続けられる。
人間、そういう強さは持っているからね。
しかし対応策を用意して安心させたとしても、不安は
完全に拭い去ることは難しい。
そのちょっとした不安な気持ちが、具体的にどういうところに
出てくるかというと、代表的なのは次の3つである。
まずはトスと打点の高さ。
いつもより低くなりやすいからテンポも変わるし、打点が
低い分、腕も縮こまってしまう。
それからトスの位置。
回転を掛けやすくするためという事も意識しすぎて
頭の上や後ろ気味にトスを上げてしまう。
回転ばかり掛かってネット超えないサーブになってしまう
人はこの傾向が強いよね。
そして最後はスィングスピード。
飛び過ぎが怖くて振り抜けず、中途半端なスィングに
なってしまうんだけど、もちろんこれもリズム変わるし
回転量も少なくなるから、コントロール出来なくなる。
ちょっとした気持ちの不安感がこういった3つの
ことを引き起こしてしまうのだ。
自分自身では「いつも通り」って思っててもね。
だから、大事な場面の2ndサーブになった時のためにも
「ダブルフォルトしないためのきっちり入れるサーブを
用意してあるから、大丈夫なんだ!!」と言い聞かせられる
くらいの超安定型ピンチ用サーブを普段からしっかり練習
しておくことと、実際にそのサーブを使う場面になっても
トスと打点が低すぎないように、トスが後ろになりすぎないように
スィングスピードが落ちないように・・・という微調整だけは
付け加えることを忘れないようにしておこう。
メンタル面・・・不安を取り除き、安心を与えられるような
サーブの存在。
技術面・・・その状況でよく起こりやすい、トスの高さや位置、
スィングスピードの微調整。
これらがあると2ndサーブになってもダブルフォルトは
しにくい。
そしてダブルフォルトが少なくなってくると、面白いことに
ダブルフォルトのイヤーな予感も少なくなるので、更に
ダブルフォルトが減る。
今、まだダブルフォルトばっかり・・・という世界にはまっている
人は、とにかくメンタル面と技術面の両方でその
ダブルフォルト地獄から脱出しよう。
偽サントロ君から学んだこと[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/06/19(火) 16:19
スペインで選手活動をした時に本拠地としていた
アカデミーは、世界各国から色んな選手が集まる
大きなアカデミーだった。
だからスペイン語や英語はもちろんのこと、ロシア語
フランス語、イタリア語、日本語、中国語、ドイツ語と
色んな言葉が飛び交っていた。
国が変われば人も変わる。
ましてや皆やる気満々で自国を飛び出してきた人達
ばかりだから、面白いというか変わった人間も多かった。
でも共通しているのは、人にどう評価されようが自分の
テニスの才能に疑いを一切持たないってことだね。
自分の信じたテニスを貫き通す信念は尊敬するほど。
それが真の才能であれば良いけど、ちょっと間違ったテニスを
している場合はコーチも色々大変だったよ。
そんな変わった選手の中に、サントロと呼ばれていた
フランス人の男の子がいた。
当時彼の年齢は17才。
あだ名の通り、フランス人選手のサントロを尊敬していて
打ち方やプレースタイルを真似して頑張っていたんだけど
見た目は長髪&濃い口髭でサントロ選手とは似ても似つかない。
天才的な柔らかいタッチのサントロ選手の打ち方は
一般的にも難しいのに、偽サントロ君は人一倍体が固いし
リストの使い方も不安定。
サントロ選手の代名詞的な両手フォアハンドなんかも、片手の
方がスムーズに打てるくせして、両手フォアを練習し続けていた。
そんな彼のテニスを皆、小馬鹿にしていた。
打ち方もフットワークも全然センスが感じられないのに
サントロをとことん真似しようとしている事が滑稽に見えたのだ。
でもタッチも柔らかくないし、フットワークもスムーズじゃない
偽サントロ君は、どんなにコーチ達が違うテニスを勧めても
頑としてサントロ選手の真似をし続けるくらい頑固だから
一つ皆より抜きん出ているものがあった。
それは「負けたくない」という気持ち。
試合になると彼の「絶対諦めない」という思いは
普段彼のことを小馬鹿にしていた他の選手たちを結構苦しめた。
本物のサントロ選手は追い込まれた状態から、絶妙なタッチで
カウンターのパスを抜いたりするが、こっちの偽サントロ君は
ドタドタとしたフットワークだし、追い込まれたらただ当てて深く
返し続けるだけ。
だけど、絶対諦めたりしないしキレて試合を投げたりもしない。
相手選手も普段バカにしていた分、
「こいつには勝たないと!」っていうプレッシャーを抱えて
しまっているから、なかなかミスしないで返球し続ける
偽サントロ君にイライラが募る。
またそのロン毛と胡散臭い口髭が余計に苛立たせている感じ。
そして最後は相手が先にキレて、偽サントロ君の粘り勝ち
というパターンで終わるのだ。
俺は何度か打ち合ったことはあったけど、試合では一度も
対戦したことないし、練習クラスも基本的には違うから、
マッチ練習もしたことない。
でもアカデミーでは「サントーロ!今日の調子はどう?」とか
声を掛けたくなるんだよ。
他の強い選手達も面白がって
「サントーロ~!!どう?フォアの調子は!」
って彼に話しかけていた。
アカデミーでは有名人だったね。
恐らく彼のあの実力では、その後世界ランキング取って
活躍・・・はしなかっただろうね。
でもあのアカデミーで頑張っていた選手を色々思い出すと
センス溢れる世界デビューした選手たちに混じって
偽サントロ君も俺の頭の中には残っているんだよ。
彼のフランス語が半分くらい混ざった英語と、左手が不必要に
感じるくらい不器用な両手フォアハンド、そして胡散臭い髪型と髭。
彼を思い出すたびに、人間、何をすればその存在が認められるのか
分からないもんだ・・・って思う。
テニスの結果は大して残してはいないが、信念を人とは違った
形で貫き通すと、多くの人間の中にその人の存在が生まれる
ということを教えてもらった気がする。
多分、彼はその才能をテニスじゃなくて違う面で発揮させている
ことだろう。
ところで、彼の本名って何だったんだろう。
うーん、名前聞いておけば良かった。
アカデミーは、世界各国から色んな選手が集まる
大きなアカデミーだった。
だからスペイン語や英語はもちろんのこと、ロシア語
フランス語、イタリア語、日本語、中国語、ドイツ語と
色んな言葉が飛び交っていた。
国が変われば人も変わる。
ましてや皆やる気満々で自国を飛び出してきた人達
ばかりだから、面白いというか変わった人間も多かった。
でも共通しているのは、人にどう評価されようが自分の
テニスの才能に疑いを一切持たないってことだね。
自分の信じたテニスを貫き通す信念は尊敬するほど。
それが真の才能であれば良いけど、ちょっと間違ったテニスを
している場合はコーチも色々大変だったよ。
そんな変わった選手の中に、サントロと呼ばれていた
フランス人の男の子がいた。
当時彼の年齢は17才。
あだ名の通り、フランス人選手のサントロを尊敬していて
打ち方やプレースタイルを真似して頑張っていたんだけど
見た目は長髪&濃い口髭でサントロ選手とは似ても似つかない。
天才的な柔らかいタッチのサントロ選手の打ち方は
一般的にも難しいのに、偽サントロ君は人一倍体が固いし
リストの使い方も不安定。
サントロ選手の代名詞的な両手フォアハンドなんかも、片手の
方がスムーズに打てるくせして、両手フォアを練習し続けていた。
そんな彼のテニスを皆、小馬鹿にしていた。
打ち方もフットワークも全然センスが感じられないのに
サントロをとことん真似しようとしている事が滑稽に見えたのだ。
でもタッチも柔らかくないし、フットワークもスムーズじゃない
偽サントロ君は、どんなにコーチ達が違うテニスを勧めても
頑としてサントロ選手の真似をし続けるくらい頑固だから
一つ皆より抜きん出ているものがあった。
それは「負けたくない」という気持ち。
試合になると彼の「絶対諦めない」という思いは
普段彼のことを小馬鹿にしていた他の選手たちを結構苦しめた。
本物のサントロ選手は追い込まれた状態から、絶妙なタッチで
カウンターのパスを抜いたりするが、こっちの偽サントロ君は
ドタドタとしたフットワークだし、追い込まれたらただ当てて深く
返し続けるだけ。
だけど、絶対諦めたりしないしキレて試合を投げたりもしない。
相手選手も普段バカにしていた分、
「こいつには勝たないと!」っていうプレッシャーを抱えて
しまっているから、なかなかミスしないで返球し続ける
偽サントロ君にイライラが募る。
またそのロン毛と胡散臭い口髭が余計に苛立たせている感じ。
そして最後は相手が先にキレて、偽サントロ君の粘り勝ち
というパターンで終わるのだ。
俺は何度か打ち合ったことはあったけど、試合では一度も
対戦したことないし、練習クラスも基本的には違うから、
マッチ練習もしたことない。
でもアカデミーでは「サントーロ!今日の調子はどう?」とか
声を掛けたくなるんだよ。
他の強い選手達も面白がって
「サントーロ~!!どう?フォアの調子は!」
って彼に話しかけていた。
アカデミーでは有名人だったね。
恐らく彼のあの実力では、その後世界ランキング取って
活躍・・・はしなかっただろうね。
でもあのアカデミーで頑張っていた選手を色々思い出すと
センス溢れる世界デビューした選手たちに混じって
偽サントロ君も俺の頭の中には残っているんだよ。
彼のフランス語が半分くらい混ざった英語と、左手が不必要に
感じるくらい不器用な両手フォアハンド、そして胡散臭い髪型と髭。
彼を思い出すたびに、人間、何をすればその存在が認められるのか
分からないもんだ・・・って思う。
テニスの結果は大して残してはいないが、信念を人とは違った
形で貫き通すと、多くの人間の中にその人の存在が生まれる
ということを教えてもらった気がする。
多分、彼はその才能をテニスじゃなくて違う面で発揮させている
ことだろう。
ところで、彼の本名って何だったんだろう。
うーん、名前聞いておけば良かった。
すごーく強い相手と対戦するとします。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/06/18(月) 00:30
すごーい強い相手と1ヶ月後に対戦する・・・って
決まっていたら、どういう練習をする?
まずはその強さの種類は何かを分析するでしょ?
例えばその選手が凄い速いショットを打つんだったら、
その速さに慣れるような練習をするだろうし、ムチャクチャ
トップスピンサーブやトップスピンのストロークが
弾むんだったら、そういうショットを受けて練習する。
フットワークが良くて、コートの端から端まで走りまくる
というのが相手の強さの場合は、その足を止めるためには
どうするかを考えるだろうし、ネットプレーがその選手の
強さだったら、ネットに出てこられた時の対策を考え、
パスとロブを練習しておかないといけない。
しかも華麗に抜くパスやロブよりも、成功率を落とさないように
するためにも、泥臭く逃げることが目的のショットを練習する。
とにかくムチャクチャ強い相手なんだから、その相手に
対抗して同等のプレーやその相手を超えるようなプレーを
その一ヶ月間で目指すよりも、その強い選手の良いプレーに
耐え続け、その相手の攻撃を無効にさせるようなディフェンス力を
レベルアップさせた方が勝つ可能性はありそうだ。
ムチャクチャ強い相手って分かってるんだから、
誰だってそういう練習をするでしょ?
それを耐えきって初めて自分にチャンスが来るというもの。
まず粘れない奴は絶対自分より格上の相手には勝てないのだ。
でもムチャクチャ強い相手とやる事ってある?
「ない!!」と答えた人は、これらのうちのどれかだ。
一つはそんな人達が出てくるような大会に出場していない。
もう一つは、そういう相手に当たる前に負けてしまっている。
そして最後は、自分が最強だから、ムチャクチャ格上の
選手は存在しない・・・。
ま、最後の史上最強説は置いといて、最初の2項目は
レベル低い大会ばかりに出ていることと、同レベル以下に
毎回負けているということだから、問題あるよね。
ということは、誰もがちゃんと格下や同レベルをやっつけて
勝ち進んでいれば、必ず格上の選手といつかは
戦わないといけないんだよ。
そうなると、最初「ムチャクチャ強い相手と戦う場合」って
言ったけど、普段からこの事は計算に入れて練習をして
おかないといけないのだ。
もちろん、自分のショットを磨くことも重要。
より速いショット、より多くの種類のショット、色んなコースの
打ち分けなどは確かに身に付けていかないといけない。
だけど、そういうことと同時に、ムチャクチャ強い相手と
戦ったときに「当たって砕けろ!」という作戦だけじゃなくて
ちゃんと相手の強さを受けきって逃げ回れるテニスを
練習しておかないといけないんだよ。
テニスが強くなるってそういうこと。
自分の強さを伸ばすための練習と、相手の強さから
逃げ切るための練習。
それを普段からどれだけやっているか・・・が本番の結果に
関わってくるのである。
決まっていたら、どういう練習をする?
まずはその強さの種類は何かを分析するでしょ?
例えばその選手が凄い速いショットを打つんだったら、
その速さに慣れるような練習をするだろうし、ムチャクチャ
トップスピンサーブやトップスピンのストロークが
弾むんだったら、そういうショットを受けて練習する。
フットワークが良くて、コートの端から端まで走りまくる
というのが相手の強さの場合は、その足を止めるためには
どうするかを考えるだろうし、ネットプレーがその選手の
強さだったら、ネットに出てこられた時の対策を考え、
パスとロブを練習しておかないといけない。
しかも華麗に抜くパスやロブよりも、成功率を落とさないように
するためにも、泥臭く逃げることが目的のショットを練習する。
とにかくムチャクチャ強い相手なんだから、その相手に
対抗して同等のプレーやその相手を超えるようなプレーを
その一ヶ月間で目指すよりも、その強い選手の良いプレーに
耐え続け、その相手の攻撃を無効にさせるようなディフェンス力を
レベルアップさせた方が勝つ可能性はありそうだ。
ムチャクチャ強い相手って分かってるんだから、
誰だってそういう練習をするでしょ?
それを耐えきって初めて自分にチャンスが来るというもの。
まず粘れない奴は絶対自分より格上の相手には勝てないのだ。
でもムチャクチャ強い相手とやる事ってある?
「ない!!」と答えた人は、これらのうちのどれかだ。
一つはそんな人達が出てくるような大会に出場していない。
もう一つは、そういう相手に当たる前に負けてしまっている。
そして最後は、自分が最強だから、ムチャクチャ格上の
選手は存在しない・・・。
ま、最後の史上最強説は置いといて、最初の2項目は
レベル低い大会ばかりに出ていることと、同レベル以下に
毎回負けているということだから、問題あるよね。
ということは、誰もがちゃんと格下や同レベルをやっつけて
勝ち進んでいれば、必ず格上の選手といつかは
戦わないといけないんだよ。
そうなると、最初「ムチャクチャ強い相手と戦う場合」って
言ったけど、普段からこの事は計算に入れて練習をして
おかないといけないのだ。
もちろん、自分のショットを磨くことも重要。
より速いショット、より多くの種類のショット、色んなコースの
打ち分けなどは確かに身に付けていかないといけない。
だけど、そういうことと同時に、ムチャクチャ強い相手と
戦ったときに「当たって砕けろ!」という作戦だけじゃなくて
ちゃんと相手の強さを受けきって逃げ回れるテニスを
練習しておかないといけないんだよ。
テニスが強くなるってそういうこと。
自分の強さを伸ばすための練習と、相手の強さから
逃げ切るための練習。
それを普段からどれだけやっているか・・・が本番の結果に
関わってくるのである。
<<前へ | 次へ>> |
ブログ最新記事
- 参考にしたいし、参考にしてもらいたいし。 (07/27 10:23)
- 練習掘り下げトーク「クロスコートラリー編」 (07/27 10:13)
- 尊敬されているか不安ですか? (06/26 23:12)
- 湧き上がって来た闘志 (06/19 10:34)
- 練習“掘り下げ”トーク第一弾「ショートラリー』 (06/16 00:58)
- 喜怒哀楽コントロール (06/13 08:05)
- てにすまん練習メニュー深掘りトーク (05/27 23:13)
- 【動画】ゴムゴムボレーの作り方 (05/21 15:49)
- アレンジしながら練習メニューを考える (05/21 15:34)
- テニスの調子は空間認識能力で決まる? (05/12 00:59)
- 1ヶ月ぶりのオンコート (05/08 00:14)
- 福田勝志プロとのZOOMシングルストークセッション公開 (05/07 23:33)
- コーチはどう伝えるか。 (05/01 22:42)
- とにかく、食べよう。 (04/27 23:06)
- 自宅でボレー練習 (04/27 22:12)
- やりたいテニス、やれないテニス (04/23 23:50)
- おからブーム (04/23 23:13)
- 非日常を楽しんでいる。 (04/20 00:02)
- テニスコーチの言葉は何が貴重なのか。 (04/19 23:34)
- 誰かに何かを伝える仕事 (04/17 23:59)
アーカイブ
- 2020年7月(2)
- 2020年6月(4)
- 2020年5月(7)
- 2020年4月(9)
- 2015年3月(1)
- 2015年1月(1)
- 2014年10月(2)
- 2014年6月(2)
- 2014年5月(2)
- 2014年4月(3)
- 2014年3月(4)
- 2014年2月(1)
- 2014年1月(5)
- 2013年12月(3)
- 2013年11月(2)
- 2013年10月(3)
- 2013年9月(2)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(2)
- 2013年6月(3)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(6)
- 2013年3月(8)
- 2013年2月(8)
- 2013年1月(9)
- 2012年12月(9)
- 2012年11月(8)
- 2012年10月(17)
- 2012年9月(5)
- 2012年8月(12)
- 2012年7月(22)
- 2012年6月(21)
- 2012年5月(23)
- 2012年4月(21)
- 2012年3月(22)
- 2012年2月(21)
- 2012年1月(22)
- 2011年12月(22)
- 2011年11月(22)
- 2011年10月(21)
- 2011年9月(22)
- 2011年8月(23)
- 2011年7月(21)
- 2011年6月(22)
- 2011年5月(22)
- 2011年4月(21)
- 2011年3月(23)
- 2011年2月(20)
- 2011年1月(21)
- 2010年12月(23)
- 2010年11月(22)
- 2010年10月(21)
- 2010年9月(22)
- 2010年8月(29)
- 2010年7月(31)
- 2010年6月(30)
- 2010年5月(29)