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喘息に負けるなよ[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/07/28(木) 18:16

小児ぜんそくを患っていた子供の頃、
激しい運動をするとすぐに、ゼーゼーと
呼吸困難になって苦しんでいた。
でも運動神経は抜群とまではいかないにしても
それなりに良かったので、運動は大好きだった。
発作を起こしながらも、近所の子供達と
駆け回って遊びまくっていたもんだ。
 
でもやっぱり楽しい運動の時に喘息発作で
苦しむのは悔しい。
そこで小学生だった高西少年は色々考えた。
どうやったら発作を抑えられるだろう・・・。
そして小学六年生の時、遂に発作を起こしにくくする
方法を見付けた!!
それは、「けっして口で息を吸わない」というもの。
徹底して鼻で吸うんだよ。
 
口で息を吸うと、息を吐くのも短くなる。
そうすると、吸うのも吐くのも早いリズムになってしまい
「ハッハッハッハッハッハッハ」と慌ただしくなって苦しくなる。
でも鼻で息を吸うと、口で息を吐く時に細く長く保てるので
呼吸が乱れないだけでなく、精神状態も落ち着きを保てる。
これは俺にとって大発明だったよ!!
 
その呼吸法を覚えてからと言うもの、それまで死ぬほど
嫌だった長距離走が得意になり、喘息発作もビックリするほど
運動時には起きなくなったんだよ。
 
大人になってからは喘息発作が更に起きにくくなったんだけど
現役時代のある時、この呼吸法をテニスに取り入れてみた。
それまでは喘息発作を起こさない為の呼吸法だったんだけど
取り入れた理由は、精神的に安定させることと、集中力を高める
ことが目的。
 
相手が打つタイミングと自分が打つタイミングと、両方呼吸を
合わせて意識してみたら・・・・これが良い手応え!!
そして早速実戦で取り入れてみた。
すると・・・・それまで過去の対戦成績、0勝3敗だった上位の
選手とフルセットまでもつれる・・・という結果に。
最後は負けてしまったんだけど、かなり良いプレーが出来た。
 
でも、もうひと押しで勝てる・・・というところまで来ると
さすがの俺も呼吸のコントロールが出来ず、ポカをしてしまった。
呼吸法はいい精神状態をもたらしてくれるが、技術もやっぱり
必要だし、それなりの修羅場もくぐっておかないとダメって事。
でも皆もちょっと、呼吸のこと意識した方が良いと思うよ。

勝った分だけ楽になる[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/07/25(月) 15:28

「テニスはお金が掛かる・・・」
高校でテニスを始めた時、そう感じた。
それまでやっていたサッカーは、シューズ代が
一番掛かったかな?
でもユニフォームはチームからもらえたし、ボールは
そんな頻繁に替えるものではない。
大会に出場するのにいくらか払っていただろうが、
直接請求が我々子供達に来た覚えが無いので、
月謝か部費から払える程度の額だったんだろう。
 
それが高校に入ってテニスをやっていると、まずストリングが
ブチブチ切れる。
安いガットをクレーコートで使ううえに、ボレーとか殆ど
やらないでフォアハンドをガンガン打っていたから、2,3日に
一回は切れていたよ。
 
学校の近くの喫茶店(なぜか喫茶店)で安く張ってもらえたけど
それでもストリング代込みで2000円はしたと思う。
親に「申し訳ない・・・」と思いながら、毎回その喫茶店に
行ってラケットを出しに行っていた。
 
でもそれ以上にお金が掛かると思ったのが、大会の出場。
ウン千円払って予選からトーナメントでスタートする大会に
2時間かけて試合に行って、一発目で敗退というパターン。
これは悲しい・・・。
お金をどぶに捨てた気がしてならなかった。
帰りの電車内でホントに空しかったのを未だに覚えている。
 
それでもまだウチは、父親がテニスをやっていた関係で
ラケットを新しく買う必要は無かったけど、周りのみんなは
ラケットを、2,3本買わないといけないからね。
ホント、高校生にとって懐が痛いスポーツだと思った。
 
もちろん個人スポーツなので、一人当たりの出費は
サッカーと比べてもしょうがないところがある。
ストリングの張り替えも、選手を目指してやっていると
考えると、週に2,3回切れるのはそんなにおかしな話では
ないとも言える。
だからしょうがない・・・・が、この嫌な気持ちを発散させる
唯一の方法があるのだ。
 
それは・・・・勝つこと。
勝って勝って、勝ち進むこと。
俺の「お金掛かるなぁ・・・」の不満は、勝てない癖に自分が
こんなにお金を使っていることへの不満だからね。
だからこそ、俺はそんな不満を持っている高校生に
もっと勝つことと向き合える環境を作ることに協力したい。
お金掛けた分だけ、しっかり勝てるようになれよ!!

苦しみを乗り越えて[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/07/21(木) 07:01

スペインに初めて渡ったのは24歳の時。
そこで覚えたテニスはとにかく粘ること。
粘りまくってミスをもらうか、しびれを切らして
ネットに出てきた相手をパスで抜くか・・・というスタイルだった。
 
高校生の頃や上京してコーチやり始めた頃は
自分のショットはまあまあ速い方だと思っていたけど
実際海外に行ったり、上位選手と接するようになると
自分のショットのスピードはそんなに速くないどころか
ちょうど打ち頃の速さだと判明。
 
そんな使い物にならないパワーショットをもっと成長させる
ことももちろん努力して取り組んだけど、それよりも
反応や読みの早さ、粘る技術を活かすテニスの方が
自分には合っていると感じ始めていたし、スペインではまず
徹底したディフェンスを身に付けさせられるから好都合。
もともと体力もあったから、良い手ごたえも感じていた。
 
だから日本に帰国した後も、とにかく練習ではディフェンス重視で
練習を行う。
右に左に、前に後ろに動き回り、それを攻撃されないショットで
返球し続ける。
地味で辛い練習が殆どだし、トレーニングも10キロの長距離走と
ダッシュ系の中距離走がメインとなってヘロヘロになる。
でもいつしか、自分を追い込む練習やトレーニングやらないと
気が済まなくなっていった。
 
「もうダメ・・・」という状況の中でいかに普通のプレーを
出せるか・・・を課題に取り組んでいると、段々辛くて苦しいけど
それに対して身体がストレスを感じないどころか、一種の快楽を
感じるというちょっと危ない身体になってきた。
いわゆるマゾってやつか・・・。
 
でもやっぱり選手って誰もがそういう心境だと思う。
苦しみを楽しんでいる訳じゃないけど、その苦しみを乗り越えないと
自分を満足させる結果が手に入らないって分かっているんだよ。
苦しいからと言って止めてしまう癖がある人、もうひと踏ん張り
頑張ってみよう。

怖いくらいのプレッシャー[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/07/18(月) 09:11

テニスの試合ってプレッシャーが掛かる。
今までで一番プレッシャーが掛かった試合は
なんだろう・・・って考えると、色々思い出すんだけど
比較は難しいかな。
それぞれプレッシャーの種類が違うからね。
 
例えば高校1年生で出場した初めての試合、あれは
経験したこと無い舞台・・・ということでパニックになった。
状況にプレッシャーを感じてしまったのだ。
優勝が懸かった試合でのプレッシャーも状況が関係している
けれど、今までの努力が報われるかも・・・という自分への
期待感も加わったプレッシャーだったね。
 
団体戦で大事な場面を迎えた時のプレッシャーは、
当然チームメイトの思いを受け止めた責任感的なプレッシャー。
色んなぷれっしゃーがあるもんだよ。
 
そんな中、ちょっと「ビビる」というより「怖い」と感じた
プレッシャーは、スペインに1年間テニス留学して帰って来た時。
帰国第一弾の大会は本当にプレッシャーだった。
自分ではかなりテニスは成長したと、手応え感じて帰ってきたけど
実際試合で勝って結果を示さないといけない。
勝てないと「あいつ、スペインに1年間行ったけど弱いね」って
言われかねない。
 
出場したのは山梨のクレーコートの大会。
賞金総額はちょっと高めなので、出場選手レベルもかなり高い。
帰国直後、国内ランキングが無かった俺は予選から出場した。
3回勝ち上がると本戦に上がれるんだけど、1回戦、2回戦は
難無く勝ち上がった。
しかし予選決勝、落ち着いてプレーすれば大丈夫な
相手なんだけど、そこで自分へプレッシャーをかけて
しまったのだ。
 
「絶対勝って本戦いかないと、スペイン留学無駄に終わる」
そう思いながらコートに立ってしまった。
加えて相手は変則的なサーブ&ボレーでテンポが早い。
結局泥仕合となってタイブレークまでもつれたが、最後のタイブレークは
不思議と「俺はお前より強い!」と相手に対して思う事が出来て
無事ギリギリで勝利。
 
本戦は初戦でシードに当たって負けたけど、その試合内容は
周りで観ていた選手などから高評価を得たので、とりあえず
結果に納得はしなかったけど、1年間のスペイン留学が無駄だったと
思われずに済んだことで一安心出来た。
 
とにかく選手を続けていると色んなプレッシャーを受ける。
でも逆に言うと、プレッシャーを受ける環境を求めるからこそ
選手をやっている。
それをどう乗り越えるかだね。

自分を信じて全力スウィング[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/07/13(水) 13:55

中学や高校の部活で指導する時は
「全力で頑張れっ!!」といつも声を出している。
でもそれは自分を信じて、躊躇なく頑張ってもらいたいという
意味であって、歯を食いしばって力んで打て・・・と言う
ことでは無い。
 
でもテニスって意外と、躊躇なく思い切りラケットを振ることが
難しいんだよね。
まだまだ試合経験も乏しかった20代前半の頃までは、とにかく
試合中にラケット振るのが怖くなってスライスで誤魔化したり
腰引いて後ろに体重掛けてしまったりしていた試合が多かった。
なんで振るのが怖いかと言うと、アウトしてしまうから。
飛び過ぎが怖くて振れなくなるのだ。
 
初めて試合に出場した高校一年生の5月。
俺はまだテニスを始めて1ヶ月くらいだったけど、その1ヶ月は
とことんフォアハンドストロークは練習したからある程度は相手に
善戦できるかな・・・って思っていた。
しかし、いざ試合が始まると、ビックリするくらい自分自身が
ミスを怖がってラケットを振れなくなったことに驚いた。
 
いくら練習中に、ブンブン振り抜いてストロークエースを
決める練習をしてその技術を習得しても、そのしっかりとした
スウィングが出来ないようじゃ技術もクソもない。
その時そう思ったよ。
技術を活かす自分自身のメンタルもちゃんと成長させなきゃ
いけないんだって・・・。
 
そんな1ポイント目からマッチポイントまでビビりまくりで
1本もラケット振れなかった俺のその時の相手はどこかの
高校の2年生だった。
でもその人、俺以上にビビってラケット振れなかったのだ。
と言う事で、俺の記念すべき人生初試合は勝利を飾れた。
だからこそ、「ビビるテニスの対処法を勉強しなきゃ!」って
思えたのかもしれない。
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