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スペイン選手から学びました[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/01/17(火) 01:28

強いテニス選手、いっぱいいるけど
共通点は何だろう?
もちろん背の高さとか脚力、体力、そしてテニスの
才能なんだけど、他に共通点はあるかな?
 
俺が出会った強い選手達に共通することは
コミュニケーション能力に長けていること。
テニスは個人スポーツと言われるけど、
やっぱり色んな人たちに支えられて成り立つ
競技なので、強くなる選手はそういった周りで
サポートしてくれる人を引き寄せる力を持っている。
 
もちろん自分にメリットがある人にしか優しく
接しなくて、関係ない人にはプイッと冷たくする嫌な
感じの選手はいるけど、それでも自分にメリットある
人にはビックリするくらい人懐っこく接することが
出来るのはそれはそれで才能と言えるよね。
 
でもこの周りの人間に対して一番上手に接することが
出来る選手が、たくさんいる国は何処かと言うと
スペインなんじゃないかと思う。
ま、世界中旅した訳じゃないから確かな情報とは
言えないが、少なくともスペインの選手ほど
周りの人とフレンドリーな人達は見たことがない。
 
例えば、スペインを代表する選手だった
アランチャ・サンチェス、彼女と同じアカデミーで
俺も練習していたので、喋ったことがあるんだけど、
初めてアランチャと話をしたのは、何とアランチャの
車の中。
アカデミーに行く時、道をとぼとぼと歩いていたら
アランチャと彼女のトレーナーが乗ったデカイRVが
後ろから来て俺の前でストップし
「アカデミー行くんでしょ?乗ってく?」と言ってくれたのが
アランチャと生まれて初めて言葉を交わした瞬間。
 
世界第3位までいった人間が、そう簡単に自分の車に
知らない人を乗せられるって凄くない?
そのアカデミーにカルロス・モヤが練習に来たときも
一緒に話をすることが出来た。
ランチ食べ終わって、クラブハウスの中にあるカフェで
いつものようにコーヒーを注文し、ウェイターが持ってくる
のを待っているとモヤが突然俺の横に来て、モヤも
コーヒーを注文。
一緒に二人でカウンターで待っている時、モヤの方から
俺に「今日の練習は調子どうだった?」って聞いてきた。
「うん、調子良かったよ。カルロスは?」って俺も聞いたら
「俺も調子良かったよ」と言ってくれた。
 
たったこれだけの会話だけど、俺はもう感激で
それからモヤのことは凄い応援してしまう。
もちろんアランチャも。
全体的にスペイン選手はそういう人が多かったよ。
もちろん他の国の選手もいい人いたけど・・・。
 
お国柄って言ってしまえばそうなんだけど、でも
これだけトップ選手でも、だれとでもコミュニケーション
取ることを心がけている。
もちろん強さを手に入れるために優しくしている
訳じゃないだろうが、このコミュニケーション能力が
プラスになっているのは確かだと思う。
 
だって、選手というのは常に上り調子な訳じゃない。
勝てない時もあるし、それによってナーバスになる時も
あるし、怪我に苦しむことも当然ある。
いくらテニスの才能があったとしても、そういう状況で
精神力を安定させるには周りの協力が
必要不可欠なんだよ。
 
いいコーチを見つけるのも、いい練習相手を見つけるのも
やはり人とのコミュニケーションが大事。
自分と向き合うことも大事だけど、周りでサポートして
くれる人達を作っていくことも忘れないように。

速いスィングは何の為?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/01/16(月) 23:59

ストロークのスィングは速い方が良い。
そんなことは皆分かっている。
だから日々全力でラケットを振って頑張っている。
でもその速いスィングはなんの為?
 
まず、スィングが速くなると何が得られるかというと
まっ先に思いつくのは「速いショット」だ。
今よりスィングが速くなった分、ショットも速くなる。
それを夢見て頑張る訳でしょ?
でも実際の試合のことを考えると、速いショットが必要な
時なんてさほどない。
安定感のあるショット、そして相手に攻められないショット、
これが試合中には必要だ。
これが打てないヤツが攻撃力を誇示しても意味がない。
 
じゃあ速いスィングはあまり意味がないか・・・というと
そうじゃない。
速いスィングは、この「安定感」と「攻撃されない」という
ショットにこそ活かしてもらいたいのだよ。
速いスィングでしっかりボールを持ち上げておきながら
回転をかけると、高い弾道から一気にボールを落とせるから
ネットに掛かりにくくて、しかもアウトもしにくいショットが
打てるでしょ?
それが安定感になるのだ。
 
しかもそういう弾道が作れると、バウンドも高く弾むから
相手は踏み込んで攻めるストロークが打ちにくいし
ボレーの場合も落差あるショットは打ちにくいって感じる。
攻められにくいショットになるわけだよ。
 
もちろん速いショットも出番は少ないけど重要。
速いスィングで安定感ショットと攻められないショットで
チャンスが来るまで待てるようにすること。
そしてチャンスが来たら、一気にドーン!ってその速い
スィングをパワーショットのために使う・・・という展開を
きっちり練習しておこう。

基本はやっぱりオールラウンド[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/01/13(金) 12:45

色んなプレースタイルがあるけど
君はどんなテニスで戦っている?
ストローク重視?
ネットプレーでプレッシャー?
ラリー数が多い粘りタイプ?
それともサーブレシーブの段階で一気に
勝負を賭けるプレー?
 
俺の場合はオールラウンド。
シングルスの場合だとストロークで組み立て
ネットでトドメを刺すけど、そう思わせておいて
サーブ&ボレーとかレシーブダッシュとかを
挟んで慌てさすこともするし、相手をネットへ
誘うこともやる。
 
でもかつてはストロークばっかりで、フォアを打ちまくって
エース狙いのプレーだったし、その後はストロークで
粘りまくって相手を疲れさせるディフェンシブな
戦い方をやっていた。
でもストロークのみでは限界を感じていたから、その後
徹底してネットプレーをやっていた時期もある。
そう、俺はありとあらゆるスタイルを経て、今の
オールラウンドになったのだ。
 
で、結局色んなプレーをした結果、どのスタイルが一番かと
言うと、オールラウンドである。
でもだからと言って、積極的にネットプレーをしろとか言う
訳じゃない。
ストロークがメインの選手はストロークをしっかり磨いて
ストロークで勝負をしてもらいたい。
ただ・・・「ネットプレーが出来ないからストロークで」という
プレーは絶対、絶対、絶対いけないんだよ。
 
ストロークで勝負すると決めている選手も、きっちり
ネットプレーを使えるようにして、ネットプレーのノウハウを
ちゃんと持っていないといけないってこと。
だって、ナダルだって一昔前の選手、アガシだって、
ストロークは凄いけど、それでも相手は何とか粘って
返球してきたのを最後ボレーでトドメ刺すでしょ?
 
ただあまりにストロークが凄すぎるから、その後の
ボレーはがら空きのオープンコートに入れるだけ。
印象に残るのはストロークだから、彼らのボレーを
忘れている人も多いけど、とにかく打つ頻度は人によって
違うがオールラウンドで誰もが戦えるように
練習しておくことを忘れないように。
 
基本はオールラウンドプレーヤー。
そこから自分のテニスを見付けていこう。

技術だけじゃダメってことか[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/01/12(木) 11:51

現役時代、試合の殆どがシングルスだった。
ダブルスもたまには出ていたけど、
シングルスに出たついでって感じだね。
単複両方出場して、シングルスが先に負けて
終わると「え~、ダブルスだけか・・・」なんて
思った時もあったよ。
 
なので、ダブルスの練習なんて普段からしなかった。
テニスのことは四六時中考えてたけど、
それはシングルスのこと。
ダブルスというスポーツの勝ち方なんてあまり
気にしなかったね。
 
でもサーブやストロークの技術も上がってくると
戦術関係なしで、技術で何とか少しはダブルスも
勝てるようになってきた。
でも勝ち上がるが、普段本当にダブルスが強い選手と
対戦すると全然勝てない。
その時感じたのが
「邪魔する人が多い・・・・」
「ボレーにいても仕事させてもらえない」
 
相手ボレーの動きは本当に鬱陶しく感じ、
自分がボレーの時は攻撃する気分を奪われて
受身にさせられちゃう。
それはショットの質とか技術的なことじゃなくて
動きだったり、ポジションだったり、ちょっとした目配せ
だったり・・・。
ポーチに出るタイミングとか、出る場面の選び方も
ダブルス的な考え方とかノウハウが重要だって
痛感させられた。
 
もちろんシングルスはシングルスで戦略が重要。
とにかくテニスは技術を向上させるだけじゃなく、
今持っている技術を最大限生かせる戦術を
持っていないと勝てないってことだ。
シングルスもダブルスもね。
特にダブルスはネットに最初から「邪魔する専門」の
選手がいて良いわけだから、邪魔するノウハウを会得して
おかないといけないし、ストロークの人はそんな
邪魔者の動きを封じる術を持っておかないとね。

前後より上下動[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/01/11(水) 13:46

テニスボールは飛ぶように出来ている。
もちろん打点が食い込まれたり、ラケットの
真ん中を外して打つと飛びにくくはなるが、
スイートスポットで、ちゃんとした打点のボールを
打つと、楽に相手コートへ届くでしょ?
だから試合中、ボールが飛ばないことよりも
飛び過ぎる事の方が心配になり、ラケットを
振り抜くのが怖くなってしまいやすい人は多い。
 
そんな「飛び過ぎる」ということを考えると、
ラケットのスィングは「飛ばす」ことを目的とするよりも
「飛び過ぎない」ようにするために振る必要が出てくる。
そうなると、前後の動きよりも上下動のスィングが重要。
上下動だとボールに回転を与えられるから、しっかり
振っても飛び過ぎないどころか、相手コートに
収まりやすい。
 
これはストロークやボレーだけじゃなくてサーブも
そうなんだよ。
特にセカンドサーブなんて威力よりも、まず
入れることが重要になってくるでしょ?
そんな時に上下動のスィングが出来れば、飛び過ぎて
フォルトする心配しなくて済むので、しっかり自信持って
振り抜くことが出来る。
 
さて、上下動のスィングをするために大事なことは
なんだろうか・・・?
それは体の向きである。
横向きをしっかり作らないと難しい。
正面向きだとスィングは上下に振りにくく、前後に
なりやすいんだよ。
そうするとフラットな当たりになりすぎて回転が
掛かりにくいのだ。
 
でもなかなかサーブで横向きを作れない人って
多いよね。
そんな人はこういうことが考えられる。
グリップが厚い・・・とか、右利きの人が右足を
軸にしてサーブを打っているとか。
厚いグリップの人は横向くと面が打ちたい方向に
ならないし、右足軸にする人は身体が開きやすい。
グリップや軸足の設定も意識しながら身体の向きを
調整しながら上下動のスィング、意識してみよう。
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