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ブログ2012/4

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苦手って思わないことが一番だけど・・・[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/04/16(月) 00:12

得意なショットと不得意なショットがある。
でもそれはね、意外と最初の頃のキッカケによって
分かれるんだと思う。
 
俺の場合は、テニス始めた最初の頃、
バックハンドストロークとボレーが苦手だったんだけど、
その理由は最初習ったときに
「全部回り込んでフォアハンドストロークで打つこと」
って先輩に言われたから、バックハンドは避ける傾向に
なってしまい、どうやって打つのかイマイチ分からないまま
何となく続けていた。
分からないから余計にフォアに頼って、バックを
使わないようにしているうちに、どんどん苦手になったのだ。
 
ボレーは、そもそもネットプレーの真意が分からなかったし
ネットプレートはストロークをマスターした者が
トライ出来る技って最初に思ってしまったから
もうダメだった。
 
でもそうやって「出来ない!」「苦手だ!」ってそのショットを
思ってしまったことで、どんどん苦手意識って膨らんでしまう。
そうなると、そこから脱却してそのショットを成長させるのは難しい。
いや、難しい訳じゃない。
簡単は簡単なのだ。
どういうことかと言うと、ダメなショットを良くすることは
そんなに難しいことじゃない。
でも、「俺はこのショット苦手だ」って思い込んでいるショットを
上達させることが難しいのだ。
言い方を変えると、「苦手」と思っていたら上達しにくく、
「得意」と思わないまでも、そんなことを考えずに、
無心で打てれば上達させやすい。
 
そして、この「苦手!」って思ってしまうことで影響が
出やすいのは、打点なんだよ。
苦手意識を持つことで、まず相手が打ったボールが
来るのを待ってしまうのだ。
そのせいで本来の打ちやすい打点よりも、食い込まれて
しまったり、打点が落ちてしまったりしてしまい、イメージと
程遠い打ち方になってしまい、それが余計にミスを増やし、
結局「やっぱりこのショットは苦手だ!」って思ってしまうのだ。
 
でもね、苦手意識なんて一度身に付くと、そう簡単に
無くなるもんじゃない。
無くなったとしても、試合中の緊張した場面ではまた
復活してしまったりするものだ。
だからそんな時には、まず打点を気を付けよう。
ストロークやボレーだったら、前に踏み込んでいかないと
いけないくらい、思い切って前の打点を選んでみたり
スマッシュとかサーブだったら、背伸びしたり時にはジャンプ
するほど高い打点で思い切って打ってみたりしてごらん。
思い切ってそうやるくらいが、本来丁度いい打点なんだよ。
 
皆、ショットによって、良い悪いはあるけれど、どのショットも
「苦手意識」だけは持たないように頑張ろう。
でも万が一「入る気しない・・・」って思ってしまったら、打点を
前にしたり高くすることを心掛けてみよう。
自然と足が動いてくれて、本来の良い打ち方になりやすいから。
間違っても、「待って打つ」のはダメだからね。

初心者にまず何を教えよう???[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/04/13(金) 11:00

4月は部活に新入部員が入ってくる。
新しい部員に色んなことを教えないといけないので、
先輩は張り切っているだろうし、新入部員も不安を
抱きつつ、頑張っているのではないだろうか。
 
その新入部員がテニス経験者で、いきなり団体の
メンバーに選ばれるような選手であれば即戦力に
なるんだけど、そんな選手なんて少なくて、殆どが
初心者って場合が多いんじゃないだろうか。
俺も高校でテニスを始めたけど、一緒に入部した20名の
部員、皆初心者だったからね。
 
でも先輩としてそういう初心者の部員にも色々とテニスを
教えてあげないといけない。
その時、まず教えるのが「フォアハンドストローク」っていう
パターン、多いんじゃないかな?
グリップ教えて、フォームを教えて、素振りをさせて、
それから先輩のボール出しで実際打ってみる。
俺もそういう感じで最初教えてもらった気がする。
 
確かに技術的に一番手っ取り早く、手応えが掴めて、しかも
打つ頻度も高いのはフォアハンドストロークなんだけど
最初に「打ち方」と「ボール出し」練習をメインに行うと
テニスというスポーツを誤解することになりかねない。
俺自身もそうだったからね。
 
まず、ストローク系を最初に習うことで起こりやすいことは
「ボレーは上級者しかやらないプレー」
だと思ってしまうこと。
フォアハンドストロークからやり始めると、
バックハンドもそう感じる可能性がある。
俺は最初、先輩に「全部フォアで回り込んで決めろ!」と
言われてそればっかりやったから、バックが苦手で
しょうがなかったし、ボレーなんて夢のまた夢だと
思ってたからね。
 
じゃあ右も左も分からない初心者の新入部員には
何を最初に教えたら良いんだろう。
俺は最初ショートラリーをトコトンやることが
大事だと思う。
ショートラリーをしながら簡単なボール感覚を養ったり
大きく飛んできたのをノーバウンドで返球したり、
サービスエリア内だけのショートラリーダブルスで
戦わせたり・・・。
 
簡単にボールを飛ばせるってことを知ってもらいたいし、
ワンバウンドとノーバウンドの切り替えをスムーズに
行えるようにし、ストロークとボレーの境界線を無くして
もらいたいし、何よりも初心者でもネット挟んだ相手と
打ち合って戦う面白さを味わってもらいたいって思う。
そういったことを感じてもらってから、本格的な打ち方を
覚えてもらっていけばいいんじゃないかな。
 
テニスやってる人に「テニスの魅力は何?」って
聞いたとき、なんて答えるだろう?
その魅力を最初に新入部員へ伝えてあげる練習を
することが一番だと思うよ。
「綺麗なフォーム」は後々いじればイイんじゃない?

君のコーチは何人いる?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/04/12(木) 14:35

今まで色んな人たちにテニスを教えてもらった。
一番最初は高校の先輩に。
顧問の先生にも1年間だけ指導してもらった。
俺たちが2年に上がる時には他の学校へ移って
しまったけどね。
夏休みにバイトしていたテニスキャンプコーチの仕事でも、
そこのヘッドコーチから色々教えてもらった。
 
上京してからは先輩コーチから、そしてアメリカに行った
時もその先々で多くのコーチに出会い、アドバイスをもらった。
その後はアカデミーに通って、そこのコーチに教えてもらったの
だが、行くたびにコーチが変わるから、色んなコーチから
色んなアイデアや意見、考え方を教えてもらった。
スペインでも大勢のコーチがいたので、その日によって
担当が変わる。
やり方や考え方は統一されていたけど、やはり人間が
変わるとテニスに対する考え方も違ってくるでしょ?
ここでも色んなコーチから、色んなテニスを教わったよ。
 
こんな経歴だから、今まで「俺のコーチ!」って呼べる
専任のコーチがいないんだよね。
色んな人達のアドバイスや意見によって、俺のテニスが
作られたってことになる。
素晴らしいコーチのアドバイスはホントに
「あっ!今のアドバイスは効いた!!」って直感出来るが
中には「逆に調子が落ちてしまった・・・」って思うコーチも
いたよ。
スペイン滞在の時、長期遠征に付いてきたあるコーチ
なんて、さっぱりだったね。
テニスのアドバイスも全然なうえに、夜皆でご飯を食べる
場所を決めるのさえセンスなし。
「早く、遠征終わりたい~」って思ってたよ。
 
ま、とにかく俺には同時にたくさんのコーチがいたので、
そのコーチ全てのアドバイスをまとめると、食い違ってる
ことがよくあった。
「トモは、もっとストロークを強く打って、先に仕掛けないと
勝てないよ!!」
そう言われたと思ったら、違うコーチには
「トモ、お前はもっとちゃんと繋がないとダメだ。」
なんて言われてしまう。
じゃあ、俺は打ったほうが良いのか、それとも繋いだ方が
良いのかどっちなんだろう・・・。
 
でもそういう状況になっても、一度も悩んだり
迷った事は無かった。
じゃあそういう時は、どうすれば良いのか・・・・。
答えは簡単、どっちもやればイイんだよ。
だってどっちの意見も「アリ」なんだから。
強く打って、先に仕掛ける攻撃もやるし、きっちり繋いで
ディフェンシブにもやる。
どっちのコーチも、それぞれの経験に基づいて俺に
アドバイスをしてくれた訳だから、不正解なんてないんだよ。
要は、どういう場面でどっちを選べば良いのかってこと。
でもそれは自分が実戦の中で見つけていくことなのだ。
 
コーチ(教えてくれる人)の数が多いほど、それだけ
色んな方向性が見えてくる。
「勝利」という目的地は一つなんだけど、そこに辿り着く道順は
多いほうが、色んな困難を避けて通れるって訳だ。
だから、出来るだけ色んな人に自分のテニスを見てもらって
意見をもらい、出来るだけ多くの人とテニスして、その結果を
検証し、その中から自分できっちり自分のスタイル、自分の
勝利の法則を作っていくことで出来るようにならなきゃ
いけないんだよね。
 
もちろん、色んなコーチからアドバイスをもらった結果、
混乱して訳分からないようになったこともあるが、
多くの情報を取り入れ、それを自分で整理できるようになると、
テニスってグングン伸びていくと思うよ。
色んなコーチのアドバイスだけじゃなくて、対戦相手や
練習仲間、そして雑誌から、テレビでやっている強い人の
テニスの試合からでも、とにかく情報を取り込み、自分の
テニスに組み入れていく能力、これを皆も培って
欲しいなぁ。

だからボレーを振りすぎる。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/04/11(水) 12:39

ボレーが苦手な人は、
「ラケット、振りすぎだよ!!!!」って
よく注意されるよね。
そんなこと分かってるんだけど、ついつい
振り過ぎてしまう。
どういう人が振り過ぎるのか、ちょっと考えてみた。
 
『振らなきゃ飛ばないと思っている人』
ラケットもボールも飛ぶように出来ているうえに、
相手の威力まで利用できるんだから、わざわざ
自分の力を使うまでもないのに、自分のパワーで
ボールを飛ばそうと思ってしまうんだよ。
 
『飛ばない打点で打っている人』
上のとちょっと被っているけど、打点が食い込まれたり、
お尻が後ろに残ったりして、よく飛ぶ打点を外して
打ってしまっている。
これじゃあ飛ばないから、思わず振ってしまう。
 
『トップスピンになっている人』
やはりスライス系の当たりの方がコンパクトな
スィングにしやすいんだけど、打つ前にラケットダウン
してしまって面も被せて待ってしまうと当然トップスピンの
当たりになるし、そうなると振らざるをえない。
横向きが足りない人、グリップチェンジが出来ない人に多い。
 
『構え直しが遅い人』
前のボレーの構え直しが遅いと、次のボレーに影響が
出てくるのは当たり前。
アタフタして結局ラケットを振り回す結果になりやすい。
ストロークラリーの時と同じリズムで構え直ししていると
間に合わないよ。
 
『ラケットヘッドが寝ている人』
ラケットが立っている方が、ガツンとパンチが効くから
コンパクトに打てるんだけど、最初から寝てしまっている
人はサイドスピン気味で大振りになりやすい。
これまた正面気味で打っている人に多いかな。
 
『肩を支点にして振れない人』
肘が曲がって腕が縮こまってしまうと、肘から
先しか動かせないんだけど、その打ち方が意外と
大振りになる。
肩を支点にして、腕全体を一つの塊として動かせれば
逆にコンパクトスィングになりやすいんだよ。
 
『決め急ぐ人』
ボレーなんてコースやタイミングが良ければ簡単に
決定打になるのに、パワーを優先させると
ついつい振ってしまう。
それと、ボレーって一発で決まることは意外と少ない。
2,3発はボレーを続ける覚悟でボレーにトライすると、
コースを重視出来るし、何より相手からミスをもらえる
パターンになりやすい。
そうなるとコンパクトボレーになりやすいよ。
 
『上手い人って意外と振ってない?って思ってる人』
確かに「コンパクトに打て!」と言いながらも、自分の
ボレーの動画を見ると意外と振ってるんだよ。
じゃあ振った方が良いのかって言うと、それはちょっと違う。
イメージとしてはコンパクトに振ってるんだけど、腕が
リラックスしている分、反動でしなるんだよね。
意図的に大きく振るのとしなるのは違うでしょ?
大事なのはちゃんと予め決めていた打点で
正確に打っているか・・・だよ。
 
ま、色々挙げてみたけど結局考え方に問題が
あるから大振りしてしまう人が多いかな。
苦手だから振り過ぎてしまう。
振り過ぎるから、苦手になる・・・・。
上手い人のボレーをそのまま真似するだけじゃなくて、
上手い人の考え方も取り入れてみましょう。

対戦相手をどうしたいんだよっ!![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/04/10(火) 11:01

勝つためのテニスを意識して普段から練習
しているでしょ?
じゃあその「勝てるテニス」とは何なのかを考えると
安定したショット、パワフルなショット、コートのどこでも
狙えるコントロール、速い動きに、体力も重要だよね。
そういったことを習得することを考えて、練習のメニューを
考えていると思う。
 
恐らくこういったことは、ちゃんとした練習プログラムを
作って毎日毎日こなしていると出来るようになっていく。
安定感、速いショット、コントロールに良い動きと良い
フットワーク、これらを得られたら、どんどん戦績は上がって
いくんじゃないか・・・と思うだろうけど、テニスはそんな
簡単なもんじゃない。
 
これらは「自分」を強くする項目なんだけど、テニスは
相手がいる対戦型スポーツなんだよ。
だから、もう一つ大事なのは「相手」をどうするかって
ことも普段の練習の中でやっていかないといけない。
スゴイいいプレーが出来た!
でも相手もスゴイ良かったから負けた・・・。
こういう話ってよくあるでしょ?
もちろん相手がスゴイ強い場合は、どうしようもない場合も
あるけど、自分自身が対戦相手に気持ちよくプレーを
させてしまった結果、相手の調子が上がったという場合が
多いんだよね。
 
テニスの試合って別に自己ベストな内容を目指さなくても
いいんだよ。
もちろんイイにこしたことは無いが、それ以上に相手の
実力をどれだけ封じ込めることが出来るか。
だから自分のプレーが悪くても、相手がもっと悪ければ
勝負は勝てる。
そのことを普段から練習をして、意識しておかないといけない。
これをやってない人は、自分のプレーを良くすることばかり
意識してしまって結局空回りしたり、一発勝負して、自分自身に
もっとスゴイプレーを要求してしまったりする。
 
でも自分が良いプレーをするには具体的に何を
練習すればいいかはイメージしやすいけど、相手の
調子を落とすためには何をやれば良いんだろう?
簡単なことだ。
「勝負」をたくさん練習の中で取り入れればいい。
ネットを挟んで打ち合っている相手が、単なるラリー練習の
パートナーってことが練習中は多いけど、そればかりじゃダメ。
打ち合っている相手をどうすれば崩すことが出来るか、
どうすればイライラさせられるかをテーマにして勝負の練習を
やると、段々「相手をどうするか」ってことに目を向けられるようになり
それが具体的な戦術を生み出してくれるんだよ。
 
テニスは相手との戦い。
相手に勝たなきゃ。
自分のテニスを上げることに必死になって、結局自滅している
ヤツは、自分自身との戦いになっている。
相手へ目を向けろ。
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