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てにすまん 高西ともからのメッセージブログ
ブログ2012/5
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他力本願するための努力をしよう。[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/05/17(木) 22:57
今までテニスをずっと続けながら、いろんな技術を
習得してきた。
最初はフォアハンドの打ち込みと、バックハンドの
スライスだけしか打てなかったけど、それから
スライスとトップスピンのサーブを高2の時に覚え
高校卒業後に両手バックハンドが打てるようになった。
最初に「ボレー出来るようになった!」って感じたのは
22歳の時だけど、身も心もネットプレーヤーに
なった感覚を掴んだのは31歳のときだ。
粘りのベースラインプレーに手応えを感じたのは
24歳の時だね。
ドロップショットを使い始めたのも同じ頃。
でもなんでこんなに新しい技術を覚えた時期を
記憶しているかと言うと、必ずモデルがいたからだよ。
最初のフォアハンドストロークは2つ年上の先輩で
サーブは当時お世話になったコーチ、ボレーは
会社の先輩のネットプレーに影響を受けたんだけど
31歳でバージョンアップ出来たのは女子のプロ選手と
練習をした時だね。
そのモデルと出会った時期を覚えているから、
技術を覚えた時期も覚えているんだよ。
フォアハンドストロークは今まで色んなモデルを参考に
改良を重ねてきたけど、最終的に落ち着いたというか、
しっくりきたのは、当時20位くらいだった選手の
ストロークを見たときだ。
その選手はいつも俺が練習していたコートで女子選手の
コーチ兼ヒッティングをしていたんだけど、そのストロークの
ラリーのリズムがやけに心地よくて、結局一度も一緒に
打ってもらえなかったけど、何回も見るうちに、
自分のものにさせてもらったんだよ。
ということは、結局自分で一から作り上げたショットは
無いということだ。
自分の目で確認したり、実際一緒に打ってもらったり
試合で対戦したりした時にヒントを得て自分のテニスに
取り込んでいったって感じだね。
一度良いショットを覚えても、それ以上のモノを持った
選手に出会うとどんどん塗り替えていったしね。
だから俺の中では、出来るだけ活動範囲を広くして
出来るだけ多くのテニス選手のテニスと出会えるように
したんだよ。
大会出場数を増やして、色んな選手と対戦するのも
そういう意味では絶対必要なことだし、試合会場での
練習も色んな人と打てれば良いヒントと出会う確率は上がる。
皆も出来るだけ色んな場所で色んな選手と接する
機会を増やさなきゃダメだよ。
「でも自信ない・・・」なんて言って、決まった相手とばかり
練習してても、無駄ではないけど上達のヒントはあまり
見付からない。
多くの人から沢山盗めるように、どんどん外の世界へ
飛び出してこそ、上達出来るんだよ。
自分のテニスを成長させてくれるモデルを探して
行動範囲を広くしよう。
習得してきた。
最初はフォアハンドの打ち込みと、バックハンドの
スライスだけしか打てなかったけど、それから
スライスとトップスピンのサーブを高2の時に覚え
高校卒業後に両手バックハンドが打てるようになった。
最初に「ボレー出来るようになった!」って感じたのは
22歳の時だけど、身も心もネットプレーヤーに
なった感覚を掴んだのは31歳のときだ。
粘りのベースラインプレーに手応えを感じたのは
24歳の時だね。
ドロップショットを使い始めたのも同じ頃。
でもなんでこんなに新しい技術を覚えた時期を
記憶しているかと言うと、必ずモデルがいたからだよ。
最初のフォアハンドストロークは2つ年上の先輩で
サーブは当時お世話になったコーチ、ボレーは
会社の先輩のネットプレーに影響を受けたんだけど
31歳でバージョンアップ出来たのは女子のプロ選手と
練習をした時だね。
そのモデルと出会った時期を覚えているから、
技術を覚えた時期も覚えているんだよ。
フォアハンドストロークは今まで色んなモデルを参考に
改良を重ねてきたけど、最終的に落ち着いたというか、
しっくりきたのは、当時20位くらいだった選手の
ストロークを見たときだ。
その選手はいつも俺が練習していたコートで女子選手の
コーチ兼ヒッティングをしていたんだけど、そのストロークの
ラリーのリズムがやけに心地よくて、結局一度も一緒に
打ってもらえなかったけど、何回も見るうちに、
自分のものにさせてもらったんだよ。
ということは、結局自分で一から作り上げたショットは
無いということだ。
自分の目で確認したり、実際一緒に打ってもらったり
試合で対戦したりした時にヒントを得て自分のテニスに
取り込んでいったって感じだね。
一度良いショットを覚えても、それ以上のモノを持った
選手に出会うとどんどん塗り替えていったしね。
だから俺の中では、出来るだけ活動範囲を広くして
出来るだけ多くのテニス選手のテニスと出会えるように
したんだよ。
大会出場数を増やして、色んな選手と対戦するのも
そういう意味では絶対必要なことだし、試合会場での
練習も色んな人と打てれば良いヒントと出会う確率は上がる。
皆も出来るだけ色んな場所で色んな選手と接する
機会を増やさなきゃダメだよ。
「でも自信ない・・・」なんて言って、決まった相手とばかり
練習してても、無駄ではないけど上達のヒントはあまり
見付からない。
多くの人から沢山盗めるように、どんどん外の世界へ
飛び出してこそ、上達出来るんだよ。
自分のテニスを成長させてくれるモデルを探して
行動範囲を広くしよう。
可哀想な対戦相手[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/05/16(水) 14:00
テニスの試合の最中、相手をどういう風に
思っているかな?
倒すべき敵だから、ちょっと複雑だよね。
ポイント取られると悔しいし、相手がミスすると
嬉しいからどうしても「憎き存在」になりがちだけど
今までの俺の試合経験では、対戦相手を嫌いに
なってしまうと、どうもダメな結果が出やすかったんだよ。
まず試合中にいけないことは感情的になることでしょ?
相手に勝つためには「絶対あいつに負けねぇ!!」って
気持ちは重要なんだけど、そこで感情的になりすぎると
まだ繋ぐべき場面でも一発決めを狙ってしまったり
相手に一本良いショット決められただけでも
「チクショー!!!!」ってイライラしてしまい
冷静に普段の自分のプレーを作れなくなるのだ。
だからと言って相手の存在を無視するわけには
いかない。
ネットを挟んで相手と向き合うスポーツなんだから
誰かと会話をするように、やっぱり相手をどう思って
プレーするのか、ちゃんと決めておかないといけない。
嫌いって思ったら感情的になりすぎるから、じゃあ逆に
尊敬するとどうなるか。
これは自分より格上の相手にはある程度効果ある。
強い相手にやられても、謙虚に黙々と我慢し続けられる
のだが、問題は勝てそうなチャンスが巡ってきたときに
矛盾が生じる。
尊敬している時点で自分が格下って認めている
訳だから、謙虚な気持ちはプラスになることはあっても
やっぱり勝利を導くには違う要素も欲しいね。
じゃあどう思って相手を見るのが効果的か。
俺の経験上「憐れむ」(あわれむ)のが一番だったな。
「かわいそうに」って思いながら相手と対戦するんだよ。
それは、「俺と対戦することになってかわいそうに」という
意味もあるし、「君にはこういう弱点があって、かわいそうに」
という意味もある。
この考え方は、自分より遥かに強い相手に対しても
徹底してそう思うようにして戦っていた。
そして一番効果が高かった。
憐れむことが出来れば、相手の弱点も見えてくるし
ちょっと冷めた見方だから、感情的にもなりにくい。
当然相手に勝つつもりでコートに立っている訳だから
どんなに強い相手を目の前にしても、試合終了後に
自分が勝者となることを考えたら、最初から相手を
憐れんでいないといけないんだよね。
でもホントに強い相手って、やっぱり大事な場面で
「さすが・・・」ってことをやってきて悔しい思いを
させられるんだよね。
気が付くといつの間にかその相手を尊敬してしまって
「この人には負けてもしょうがない」って思わされて
いたりするんだよね。
とにかく敵と言えども、相手をそう簡単に嫌いになっちゃ
いけない。
愛を持って憐れみながら、常に自分が上の立場にいる
ことを意識してプレーしていこう。
だって勝つつもりでいるんでしょ?
だったら負ける予定にになっている相手には
「かわいそうに」って思わないとね。
でもあまり天狗になりすぎないように。
そういう意味では「尊敬する」ってのも必要だね。
思っているかな?
倒すべき敵だから、ちょっと複雑だよね。
ポイント取られると悔しいし、相手がミスすると
嬉しいからどうしても「憎き存在」になりがちだけど
今までの俺の試合経験では、対戦相手を嫌いに
なってしまうと、どうもダメな結果が出やすかったんだよ。
まず試合中にいけないことは感情的になることでしょ?
相手に勝つためには「絶対あいつに負けねぇ!!」って
気持ちは重要なんだけど、そこで感情的になりすぎると
まだ繋ぐべき場面でも一発決めを狙ってしまったり
相手に一本良いショット決められただけでも
「チクショー!!!!」ってイライラしてしまい
冷静に普段の自分のプレーを作れなくなるのだ。
だからと言って相手の存在を無視するわけには
いかない。
ネットを挟んで相手と向き合うスポーツなんだから
誰かと会話をするように、やっぱり相手をどう思って
プレーするのか、ちゃんと決めておかないといけない。
嫌いって思ったら感情的になりすぎるから、じゃあ逆に
尊敬するとどうなるか。
これは自分より格上の相手にはある程度効果ある。
強い相手にやられても、謙虚に黙々と我慢し続けられる
のだが、問題は勝てそうなチャンスが巡ってきたときに
矛盾が生じる。
尊敬している時点で自分が格下って認めている
訳だから、謙虚な気持ちはプラスになることはあっても
やっぱり勝利を導くには違う要素も欲しいね。
じゃあどう思って相手を見るのが効果的か。
俺の経験上「憐れむ」(あわれむ)のが一番だったな。
「かわいそうに」って思いながら相手と対戦するんだよ。
それは、「俺と対戦することになってかわいそうに」という
意味もあるし、「君にはこういう弱点があって、かわいそうに」
という意味もある。
この考え方は、自分より遥かに強い相手に対しても
徹底してそう思うようにして戦っていた。
そして一番効果が高かった。
憐れむことが出来れば、相手の弱点も見えてくるし
ちょっと冷めた見方だから、感情的にもなりにくい。
当然相手に勝つつもりでコートに立っている訳だから
どんなに強い相手を目の前にしても、試合終了後に
自分が勝者となることを考えたら、最初から相手を
憐れんでいないといけないんだよね。
でもホントに強い相手って、やっぱり大事な場面で
「さすが・・・」ってことをやってきて悔しい思いを
させられるんだよね。
気が付くといつの間にかその相手を尊敬してしまって
「この人には負けてもしょうがない」って思わされて
いたりするんだよね。
とにかく敵と言えども、相手をそう簡単に嫌いになっちゃ
いけない。
愛を持って憐れみながら、常に自分が上の立場にいる
ことを意識してプレーしていこう。
だって勝つつもりでいるんでしょ?
だったら負ける予定にになっている相手には
「かわいそうに」って思わないとね。
でもあまり天狗になりすぎないように。
そういう意味では「尊敬する」ってのも必要だね。
相手の動きを止める3つの方法[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/05/15(火) 12:09
対戦相手の足が速い・・・なんて言うのは面倒。
がら空きの状態で「チャンス!」と思って打ったのに
それを拾われて返球されるとウンザリする。
もちろんショット自体が甘かったのかもしれないけど
その面倒な相手の脚力を封印する方法は無いだろうか。
俺自身現役の頃、ショットのパワーよりもフットワークを
活かしたテニスをしていた。
自分よりランキングが上のシード選手に勝てたときは
だいたいが走りまくってどんなボールも返球し続け
相手をキレさせる・・・というパターンが多かったね。
でもやっぱりホントに強い選手にはそのフットワークを
使わせてもらえなかったよ。
それはショットが凄すぎるからではなく、動けなくさせられる
からだった。
こうやって相手の動きを止める方法を今回は3つ
挙げてみよう。
まず一つは打つコースの候補を複数用意すること。
そして複数用意しているこのことを相手にもアピールしなきゃ
いけない。
フォア側かバック側か・・・なんて二つのコースを
用意するのも良いけど、フォアの深いの、バックの深いの
それにネット際・・・なんて3つ以上になってくると
より相手はコースを読みにくくて足が止まりやすい。
一度止まってしまった状態からは、どこを狙っても
案外動けなかったりするんだよ。
それから「騙す」というパターン。
クロスに打ってくると思っていたらストレートだった、
打ち込んで来ると思ったらドロップショットだった・・・など。
これをするにはある程度の演技力が必要。
体の向き、表情、目線・・・そういうもので相手に打とうと
思っているコースと違うコースを思わせておくんだよ。
いわゆる「裏をかく」というプレーだね。
でもこれをやるには「表」がないとダメ。
クロスラリーを何本も打っておきながら、急にストレートとか
深いショットを黙々と打っておいて、急にドロップショット、
ゆっくりを見せておいて、急に速いのってのも効果的。
表があるから裏が作れるんだよ。
騙すことばかり考えているとバレやすい。
もう一つ相手のフットワークを活かせなくする方法がある。
それはタイミングを早くすること。
相手はこっちが打つ瞬間に集中している。
それが早いタイミングだと読みにくいのだ。
ストロークであればライジングだね。
しっかりバウンドさせて、打ちやすいタイミングで打つと
受け手側も読みやすいんだよ。
そうなると速いショットを打てたとしても効果は薄くなる。
ボレーもそうだね。
ボールに向かって踏み込んでくるボレーをすることで
早いタイミングで打つことが出来ると、相手は足を止められる
まではいかないにしても、動ける範囲が狭くなるのだ。
相手の足を止めるこの3つの方法で共通していることは
早い準備が必要ってことだね。
準備を早くすることで複数のコースを用意してそれを
アピールすることが可能になるし、相手に打つと決めた
コースト違うコースを臭わせることも可能となる。
もちろん早いタイミングで打つことも、早い準備が出来ないと
実現できないのは言うまでもない。
テニスが強くなるってことは、自分のショットが
良くなるだけじゃダメ。
相手の実力も封印出来るようにならなきゃね。
がら空きの状態で「チャンス!」と思って打ったのに
それを拾われて返球されるとウンザリする。
もちろんショット自体が甘かったのかもしれないけど
その面倒な相手の脚力を封印する方法は無いだろうか。
俺自身現役の頃、ショットのパワーよりもフットワークを
活かしたテニスをしていた。
自分よりランキングが上のシード選手に勝てたときは
だいたいが走りまくってどんなボールも返球し続け
相手をキレさせる・・・というパターンが多かったね。
でもやっぱりホントに強い選手にはそのフットワークを
使わせてもらえなかったよ。
それはショットが凄すぎるからではなく、動けなくさせられる
からだった。
こうやって相手の動きを止める方法を今回は3つ
挙げてみよう。
まず一つは打つコースの候補を複数用意すること。
そして複数用意しているこのことを相手にもアピールしなきゃ
いけない。
フォア側かバック側か・・・なんて二つのコースを
用意するのも良いけど、フォアの深いの、バックの深いの
それにネット際・・・なんて3つ以上になってくると
より相手はコースを読みにくくて足が止まりやすい。
一度止まってしまった状態からは、どこを狙っても
案外動けなかったりするんだよ。
それから「騙す」というパターン。
クロスに打ってくると思っていたらストレートだった、
打ち込んで来ると思ったらドロップショットだった・・・など。
これをするにはある程度の演技力が必要。
体の向き、表情、目線・・・そういうもので相手に打とうと
思っているコースと違うコースを思わせておくんだよ。
いわゆる「裏をかく」というプレーだね。
でもこれをやるには「表」がないとダメ。
クロスラリーを何本も打っておきながら、急にストレートとか
深いショットを黙々と打っておいて、急にドロップショット、
ゆっくりを見せておいて、急に速いのってのも効果的。
表があるから裏が作れるんだよ。
騙すことばかり考えているとバレやすい。
もう一つ相手のフットワークを活かせなくする方法がある。
それはタイミングを早くすること。
相手はこっちが打つ瞬間に集中している。
それが早いタイミングだと読みにくいのだ。
ストロークであればライジングだね。
しっかりバウンドさせて、打ちやすいタイミングで打つと
受け手側も読みやすいんだよ。
そうなると速いショットを打てたとしても効果は薄くなる。
ボレーもそうだね。
ボールに向かって踏み込んでくるボレーをすることで
早いタイミングで打つことが出来ると、相手は足を止められる
まではいかないにしても、動ける範囲が狭くなるのだ。
相手の足を止めるこの3つの方法で共通していることは
早い準備が必要ってことだね。
準備を早くすることで複数のコースを用意してそれを
アピールすることが可能になるし、相手に打つと決めた
コースト違うコースを臭わせることも可能となる。
もちろん早いタイミングで打つことも、早い準備が出来ないと
実現できないのは言うまでもない。
テニスが強くなるってことは、自分のショットが
良くなるだけじゃダメ。
相手の実力も封印出来るようにならなきゃね。
スペインで試合漬け[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/05/14(月) 07:56
スペインのバルセロナで選手活動していた時は
ほぼ毎週試合に出場していた。
多くのアカデミーがあって、そこには将来、
プロテニスプレーヤーを目指す若者が世界はもとより
スペイン各地から集まっていたから、そういう選手たちの
実戦を積む場として、大会がたくさん開かれて
いたんだけど、それを俺が行っていたアカデミーは
選手の知らない間にコーチが勝手に申し込むのだ。
だから、週末の休みを終えて、月曜の朝にアカデミーへ
練習しに行くと「トモ、試合だから車に乗れ!」なんて
急に言われて慌てて試合会場へ連れていかれることになる。
慣れてくると、そういうもんなんだと思って月曜の朝は
試合モードでアカデミーに行くようになったんだけど、
「そんなの聞いてない!!」ってコーチに食ってかかる
選手もよく見かけたよ。
でもコーチの言い分は「君は選手としてここへ来たんだろ?
だったら、試合に出場しなきゃ」と言って、また選手に何も言わず
勝手に申し込むのだ。
レベルはその時の大会によって色々だけど、勝ち上がれば
ATP持っている選手と対戦できたりすることもある。
フューチャーズなんかの国際大会と時期が重なっていない時は
世界ランキングで300位とか400位の選手も調整の場として、
出場してくる場合もあるし、賞金が付く大会もあったからね。
でもそこまで勝ち上がるにはまず、下手くそな選手たちと
1回戦、2回戦で戦わなければならない。
その下手くそなレベルって自分も含まれているんだけど、
そういう同じようなレベルの選手と、まずは泥試合の戦いを
行なって勝ち上がっていくと、やっと強い選手と出会うことが出来る。
だけど最初の泥試合の段階で勝てないと悲惨だ。
「あんなのに負けたの?」なんて周りの選手から言われたり
するし、自分でもわざわざスペインまで来て、なんで
こんなのに負けてんだろうってかなり凹むんだよ。
この大会には必ずアカデミーからコーチが付いてきて
試合を全て観てチェックしてくれる。
だから、誰が本番の試合でどういうテニスをして、
どのくらい結果を出しているのか分かっている。
この大会であまり勝てないようだと、アカデミーの中での
クラスも落とされてしまう。
逆に結果を出し続けると、上のクラスに入れてもらえるのだ。
こういうシステムは選手にとっても分かりやすくて
良いんだけど、勝てないと精神的にも結構キツいんだよ。
俺も半年ずっと勝てなくてどんどんクラスを落とされた
からね。
そうなると、この毎週ある試合に出場するのも
嫌になってくるんだよ。
エントリー代はさほど高くなかったと思うけど、それでも
出ては初戦負け・・・なんてのが続くと払いたくなくなるし
何より、コーチから評価されなくなるのが辛かった。
それでも毎週出場し続けた結果、半年経って徐々に
勝ち上がれるようになり、コーチからも「強くなったね!」
って褒められるようになった。
でも勝ち上がれない選手の中には「もう俺は出ない!」と
大会出場を拒否する選手もいた。
そんな選手は代わりに練習を気合入れて頑張ってたけど、
練習の出来はコーチも評価しないし、本人も練習だけでは
いつまで経っても自信を得ることは出来ない。
結局試合に出続けながら、周りからの評価も自分に対しての
自信も得ないとダメなんだって思ったよ。
どういう練習方法が大事か・・・なんて話になるけど
その前にこういう試合漬けの超実戦モードの環境を
作れるかが選手には重要。
でもせめて、当日の朝じゃなくて、2,3日前に試合があるか
どうかを教えて欲しかったなぁ。
ほぼ毎週試合に出場していた。
多くのアカデミーがあって、そこには将来、
プロテニスプレーヤーを目指す若者が世界はもとより
スペイン各地から集まっていたから、そういう選手たちの
実戦を積む場として、大会がたくさん開かれて
いたんだけど、それを俺が行っていたアカデミーは
選手の知らない間にコーチが勝手に申し込むのだ。
だから、週末の休みを終えて、月曜の朝にアカデミーへ
練習しに行くと「トモ、試合だから車に乗れ!」なんて
急に言われて慌てて試合会場へ連れていかれることになる。
慣れてくると、そういうもんなんだと思って月曜の朝は
試合モードでアカデミーに行くようになったんだけど、
「そんなの聞いてない!!」ってコーチに食ってかかる
選手もよく見かけたよ。
でもコーチの言い分は「君は選手としてここへ来たんだろ?
だったら、試合に出場しなきゃ」と言って、また選手に何も言わず
勝手に申し込むのだ。
レベルはその時の大会によって色々だけど、勝ち上がれば
ATP持っている選手と対戦できたりすることもある。
フューチャーズなんかの国際大会と時期が重なっていない時は
世界ランキングで300位とか400位の選手も調整の場として、
出場してくる場合もあるし、賞金が付く大会もあったからね。
でもそこまで勝ち上がるにはまず、下手くそな選手たちと
1回戦、2回戦で戦わなければならない。
その下手くそなレベルって自分も含まれているんだけど、
そういう同じようなレベルの選手と、まずは泥試合の戦いを
行なって勝ち上がっていくと、やっと強い選手と出会うことが出来る。
だけど最初の泥試合の段階で勝てないと悲惨だ。
「あんなのに負けたの?」なんて周りの選手から言われたり
するし、自分でもわざわざスペインまで来て、なんで
こんなのに負けてんだろうってかなり凹むんだよ。
この大会には必ずアカデミーからコーチが付いてきて
試合を全て観てチェックしてくれる。
だから、誰が本番の試合でどういうテニスをして、
どのくらい結果を出しているのか分かっている。
この大会であまり勝てないようだと、アカデミーの中での
クラスも落とされてしまう。
逆に結果を出し続けると、上のクラスに入れてもらえるのだ。
こういうシステムは選手にとっても分かりやすくて
良いんだけど、勝てないと精神的にも結構キツいんだよ。
俺も半年ずっと勝てなくてどんどんクラスを落とされた
からね。
そうなると、この毎週ある試合に出場するのも
嫌になってくるんだよ。
エントリー代はさほど高くなかったと思うけど、それでも
出ては初戦負け・・・なんてのが続くと払いたくなくなるし
何より、コーチから評価されなくなるのが辛かった。
それでも毎週出場し続けた結果、半年経って徐々に
勝ち上がれるようになり、コーチからも「強くなったね!」
って褒められるようになった。
でも勝ち上がれない選手の中には「もう俺は出ない!」と
大会出場を拒否する選手もいた。
そんな選手は代わりに練習を気合入れて頑張ってたけど、
練習の出来はコーチも評価しないし、本人も練習だけでは
いつまで経っても自信を得ることは出来ない。
結局試合に出続けながら、周りからの評価も自分に対しての
自信も得ないとダメなんだって思ったよ。
どういう練習方法が大事か・・・なんて話になるけど
その前にこういう試合漬けの超実戦モードの環境を
作れるかが選手には重要。
でもせめて、当日の朝じゃなくて、2,3日前に試合があるか
どうかを教えて欲しかったなぁ。
時間稼ぎの達人[てにすまん 高西ともブログ]
投稿日時:2012/05/11(金) 03:50
相手の陣形が崩れていない状態なのに、一発で
仕留めるって難しいよね。
もちろん相手ショットが甘くなって、浅いショットを打つのなら
別だけど、ある程度深いところで打つ場合、相手陣形が
崩れていなければ、一発で決めるよりもまずは陣形を
崩すことから始めるでしょ?
ということは、自分が相手に崩された時、返球に時間を稼いで
その間に元の陣形に戻ることが出来れば、相手は
また一から崩し直さないといけないってことになる。
ショートアングルでコートの外に追い出されたとしても
ムチャクチャ高くボールを打ち返すことが出来たら、
相手が打つ頃には、またコートの真ん中に立っている状態で
待つことが可能なんだよね。
となると、普段の練習でも速いショットばかりに
磨きをかけるのではなく、いかに時間をかけて相手選手へ
ボールを返す練習をしているかが重要となってくるんだよ。
崩れかけた陣形をリセットさせる達人になれば、相手は
イライラしてくれて、強引な一発狙い的なショットを思わず
打ってしまうんだよ。
でも時間稼ぎショット、まっ先に頭に浮かぶのはロブ。
一番滞空時間を稼げるショットがこれだからね。
でも当然相手もそんなの分かっているから、高々と
ロブを上げても、前へ出てきてスマッシュ狙いをしてくる。
ロブをベースライン近くでバウンドさせるくらい深く打ち続ければ
何とかロブだけでも大丈夫かもしれないけど、それを
しようとすると今度はアウトする可能性も出てくるので
ロブ以外の時間稼ぎショットも必要になるんだよ。
そこで欲しいのはスライス系の足元ショット。
相手はロブで時間稼ぎをさせまいと、ジワジワ詰めて
スマッシュ狙いをしてくるんだけど、そこでその相手の
足元へスライスで返球。
もちろんこれも出来るだけ時間を稼ぎたいので、
ライナーというより山なりで。
でも浮かすとボレーで取られそうに思うでしょ?
だから山なりの頂点はネットを超える前、いわゆる
自分のコートにボールがまだある段階でボールは頂点を
迎え、その後落ちながらネットを超えていき、そして相手の
足元へボールが届く・・・という感じだね。
これが上手くいけば、ロブよりかは時間を稼ぎにくいけど
相手選手をネット前に引っ張り出せるから、その後ロブを
使いやすくなる。
これも普段、ボレーストロークの練習をしている時なんかに
トライしてもらいたい。
高々と上げるロブと、詰めてきた相手の足元へのスライス
ショット、この二つをうまく使い分ければ、かなり相手の
攻撃を交わしやすくなり、自分のチャンスが来るまで
じっくり待てるテニスになりやすい。
どちらもしっかり練習して身に付けてもらいたけど、同時に
それを相手の状況見て使い分け出来るようになることも
重要だね。
ロブ狙いしているようなら足元へ、前を狙っているようなら
高々とロブ・・・・って感じで打てれば最高だ。
仕留めるって難しいよね。
もちろん相手ショットが甘くなって、浅いショットを打つのなら
別だけど、ある程度深いところで打つ場合、相手陣形が
崩れていなければ、一発で決めるよりもまずは陣形を
崩すことから始めるでしょ?
ということは、自分が相手に崩された時、返球に時間を稼いで
その間に元の陣形に戻ることが出来れば、相手は
また一から崩し直さないといけないってことになる。
ショートアングルでコートの外に追い出されたとしても
ムチャクチャ高くボールを打ち返すことが出来たら、
相手が打つ頃には、またコートの真ん中に立っている状態で
待つことが可能なんだよね。
となると、普段の練習でも速いショットばかりに
磨きをかけるのではなく、いかに時間をかけて相手選手へ
ボールを返す練習をしているかが重要となってくるんだよ。
崩れかけた陣形をリセットさせる達人になれば、相手は
イライラしてくれて、強引な一発狙い的なショットを思わず
打ってしまうんだよ。
でも時間稼ぎショット、まっ先に頭に浮かぶのはロブ。
一番滞空時間を稼げるショットがこれだからね。
でも当然相手もそんなの分かっているから、高々と
ロブを上げても、前へ出てきてスマッシュ狙いをしてくる。
ロブをベースライン近くでバウンドさせるくらい深く打ち続ければ
何とかロブだけでも大丈夫かもしれないけど、それを
しようとすると今度はアウトする可能性も出てくるので
ロブ以外の時間稼ぎショットも必要になるんだよ。
そこで欲しいのはスライス系の足元ショット。
相手はロブで時間稼ぎをさせまいと、ジワジワ詰めて
スマッシュ狙いをしてくるんだけど、そこでその相手の
足元へスライスで返球。
もちろんこれも出来るだけ時間を稼ぎたいので、
ライナーというより山なりで。
でも浮かすとボレーで取られそうに思うでしょ?
だから山なりの頂点はネットを超える前、いわゆる
自分のコートにボールがまだある段階でボールは頂点を
迎え、その後落ちながらネットを超えていき、そして相手の
足元へボールが届く・・・という感じだね。
これが上手くいけば、ロブよりかは時間を稼ぎにくいけど
相手選手をネット前に引っ張り出せるから、その後ロブを
使いやすくなる。
これも普段、ボレーストロークの練習をしている時なんかに
トライしてもらいたい。
高々と上げるロブと、詰めてきた相手の足元へのスライス
ショット、この二つをうまく使い分ければ、かなり相手の
攻撃を交わしやすくなり、自分のチャンスが来るまで
じっくり待てるテニスになりやすい。
どちらもしっかり練習して身に付けてもらいたけど、同時に
それを相手の状況見て使い分け出来るようになることも
重要だね。
ロブ狙いしているようなら足元へ、前を狙っているようなら
高々とロブ・・・・って感じで打てれば最高だ。
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