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騙しやすいドロップショットの打ち方[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/08/02(木) 10:40

ドロップショットをよく使う。
シングルスの時もそうだけど、ダブルスでも
しょっちゅう使っている。
大事なことはもちろんタッチだけど、それだけじゃあ
ドロップショットは成功しない。
そもそもネット際に打つ訳だから、
ドロップショットを打つってことがバレたら、余裕で
相手にそれを打ち返されて、逆に悲惨なパターンに
なる可能性もある。。
 
そのためにもドロップショットと対照的なショットを
相手に示唆することが出来れば成功しやすい。
まずドロップショットと言えばネット際に打つふんわりとした
ショットでしょ?
なので、しっかりとした深いショット、強めのショットを
打つような雰囲気で相手の意識をネットから背けさせる
必要がある。
「ちょっと後ろにさがった方がいいかも」って思わず
意識してしまう雰囲気が作れると、そこからネット際に
ドロップショット打った時に、相手はスタートが遅れるどころか
上手くいけば意表を突かれて一歩も動けなくなることもある。
そういう状況作りがドロップショットには必要なのだ。
 
じゃあ具体的にどういうショットに思わせるのが有効か。
俺が一番よく使うパターンは相手ショットが浅くなった時に、
フォアハンドで回り込んで打ち込む・・・と見せかけといて
ドロップショット。
その時の俺の顔は「さぁ、ガツンと打ち込んでやるぞ!」という
形相で一気にボールに駆け寄り、そのままライジング気味で
オープンコートに打ち込む・・・という感じを作る。
いや、ちょっと言い方変えればそのパターンでもそのまま
出来るようにするし、本当に打ち込む時も多い。
だからこそ、相手はオープンコートに打ち込まれることを
一番に恐れて慌ててディフェンス状態を作るのだ。
 
そのパターンが一番多いから、俺の場合は
フォアハンドストロークでのドロップショットはフォアの
打ち込みと同じグリップで打てるようにしている。
当然タイミングもライジング気味でね。
いちいち打つ瞬間にスライスのグリップに切り替えていたら
ドロップショットってバレてしまうし、さっきも言ったように
そのまましっかりガツンと打つことも必要だからね。
 
ドロップショットはスライス系のショット。
だからと言ってスライスのグリップでしか打てないようだと
状況作りが難しい。
もちろんスライスで深くしっかり伸びていくショットやロブを
ちゃんと打っていれば、スライスでも相手はちょっと
後ろへ下がってくれるかもしれないけど、ドロップショットで
相手に「騙された~!!」って思わせたいんだったら、凄い形相で
「打ち込むぞ!!」って感じで突っ込んでいってライジングで
シュッとその打ち込みの厚いグリップのまま、ドロップショットに
切り替えるパターンにトライしてもらいたいもんだ。

自炊力を養おう?[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/08/01(水) 06:22

選手にとって体調管理はとても大事なこと。
そして体調管理の基本はなんと言っても食べること。
ちゃんとバランスの良い食事をしっかり摂らないと
いいパフォーマンスが発揮できない。
となると、外食で好きなものばっかり食べてちゃ偏るから
自炊するのが一番。
 
でも実際、自炊の生活は厳しい。
俺の場合は子供の頃から親が台所に立たせてくれていたから
料理を覚え、18才で上京して寮に入る時には、何とか
ご飯は作れる状態になっていたけど、それでも初めて仕事で
19時半にナイターレッスンを終え、寮まで自転車で帰る途中に
スーパーで買い物して、それから寮の台所で晩ご飯を作った時は
「母親ってなんてありがたいんだろう」ってしみじみ感じた。
ウチに帰ると温かいご飯が用意されていることが当たり前という
環境に慣れていたから、料理できるといっても自炊はきつかった。
 
しかし19時半にナイターレッスンを終えて20時過ぎに
寮の台所に立つ・・・なんてことがキツいって最初は
思っていたのに、それから段々レッスン数が増えてくると
寮の近くのスクールだけじゃなくて、電車で1時間以上の
スクールにも行かなきゃいけなくなり、帰宅は更に遅くなる。
そうなると、ナイターレッスンが21時半に終わり、それから
電車に乗って寮に帰ると23時。
それから台所に立ってお米をといでいると、そんな状況に
いる自分が辛くて辛くて、思わず泣きそうになったのを
今でも覚えている。
 
じゃあ外で食べて帰ればいいじゃないか・・・と言われても
その頃は給料を遠征費につぎ込んでいたので超貧乏だったし
何より食べる量が異常だったので、自炊しないと
とてもじゃないけど足りなかった。
でもそういう環境にも人間は慣れるもんだね。
夜遅くても平気で台所に立てるようになったし、料理が
手早くなったうえにレパートリーも増え、そのうち他の寮生の
ご飯まで作ってあげるようになっていった。
 
でも自炊慣れして本当に良かったって思ったのは海外に
行った時だね。
アメリカにいる時もスペインにいる時も、やっぱり長期滞在
していると日本食が恋しくなる。
どこにでも醤油なんかは売っているので、和食は簡単に
作れるし、中華食材店などにはアズキなんかもあったから
アンコも作ったりしたよ。
とにかく自炊することで、バランスのいい食事を摂り続けることが
出来た上に経済的にもかなり助かった。
 
でもそれだけじゃなく、自炊することで寮にいる時は皆で
ご飯を囲むことが出来たし、海外にいる時には色んな選手が
俺のアパートに遊びに来てくれたことが何より嬉しかった。
自炊は最高のコミュニケーション手段であり、色んな不安や
ストレスを解消してくれるって確信したよ。
テニスが上達するには色んな要素が必要だけど、料理っていう
のもテニスには必要なんじゃないかな・・・って思うんだけど。
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