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ブロック系スライスを練習してみよう[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/07/10(火) 09:29

スライスってよく使う?
俺はかなりシングルスだけじゃなく、ダブルスも
スライスを多用している。
その理由は、まず楽チンだから。
手を抜いてる?いやいや、楽にボールを飛ばすことが
出来るということは、大きく走らされて状況が苦しい時にも
返球しやすいということだし、楽にボールを飛ばせる
ということはスィングをコンパクトに出来るわけだから
相手にコースを隠しやすくなるし、急なコース変更も可能となる。
威力はトップスピンに比べると少ないけど、そこが
スライスの魅力でしょ?
 
ということは、スライスをマスターしたいとき、何を
気を付けながら練習しなきゃいけないかというと、
「楽ちん」ということなんだよね。
労力惜しまずガンガンとスライスを打っていても
なかなかコツは掴みにくい。
大事なことは、どれだけ少ない労力で伸びのある
しっかりしたスライスを打てるか・・・なんだから。
 
そこでまずスライスの練習でやってもらいたいことは
フォロースルーを使わないブロック系のスライス練習。
ボールを打った瞬間、ラケットをそのまま止めてしまうのだ。
フォロースルーをしないってことは、テイクバックもあまり大きく
取れないんだよ。
テイクバックが大きいとフォロースルーも大きくなりやすい。
それからフォロースルーでボールを運べないから、
打った瞬間のアタリだけでボールを飛ばすということになる。
そうなると、打点の位置や足の使い方、ヘッドアップの角度や
ボールを捕らえる角度まで効率良くボールを飛ばす方法を
探し始める。
ここでフォロースルーをしっかり入れたスライスとなると
どうしても腕力でボールを運ぶことを優先させてしまう。
そんな不効率なスライスは試合で使えないからね。
 
そういった練習で効率良くボールを飛ばせるスライスのコツを
掴んでからフォロースルーを付けていけば良い。
でも実際、試合の中でもフォロースルーをしないで、打った瞬間
スィングを止めるようなブロック系スライスもよく使うよ。
大きく左右に振られた時などは、スライスで凌ぐんだけど、打った直後
出来るだけ早く元のポジションに戻らないといけないでしょ?
そういう時はフォロースルー無しのブロック系スライスが必要。
それから、ブロック系スライスは、ボレーなんかにも
応用しやすい。
 
スライスの基本練習をする時、状況としてはあまり追い込まれた
場面でやらないでしょ?
ボール出し練習でやったり、相手とお互い動かないで打ち合ったり。
そうなると時間的にもポジション的にも余裕が出来てしまうから
どうしてもしっかりスィングするスライスになってしまうんだよ。
でもそんな状況下でのスライスも大事だけど、それよりも欲しいのは
走らされてギリギリの状態からスライスで凌いだり、相手の
速いショットを受けた時に使うブロック系のスライスショット。
そのためにもコンパクトなテイクバックでフォロースルー無し
という条件でスライスを練習してみよう。
労力を惜しまないとスライスは上手くならないよ。

テニスコーチとして一番重要なこと。[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/07/09(月) 02:24

テニスコーチなんて簡単だ。
誰でも出来るよ。
テニスの技術?
そんなの関係ない。
 
なーんて思ったのは23才の時。
高校に入ってからテニスコーチを始めたのに
高2の夏休みでテニスコーチデビューが出来たから
そう思ったかと言うと、全然違うのだ。
むしろ、それまでは苦難の連続だった。
レッスンの中で教える情報は少ないし、練習パターンも乏しいし、
大勢の人に向かって話をすることも簡単には慣れなかったし
何よりテニスが下手くそだったからね。
 
「テニスコーチってなんだろう?」
そんな漠然とした疑問を抱き、不安を感じたまま毎日毎日
コートに立ってレッスンをこなし続けた。
先輩コーチのレッスンを見て勉強しようとしたけど、
やっぱり経験のある先輩コーチたちは、教え方も上手いし
テニスも綺麗なんだよね。
余計にテニスコーチの難しさというか、奥深さを感じてしまい
自分自身がコーチとしてどういう存在でコートに立てば
良いのか分からなくなってきた。
 
それでも徐々に経験を積みながら、テニスの技術も
上げること出来たので、テニスに対して自信も高めることが、
出来て、やっとレッスンってどうやるのか分かってきた。
でも一番決定的だったのは、とある先輩コーチから言われた
一言がキッカケなんだよ。
 
その先輩は俺より10歳以上離れたコーチで、俺よりテニスが
強かっただけでなく、左利きでネットプレーが抜群に上手い
憧れの先輩コーチ。
でも普段から色んなところでその先輩コーチは練習もレッスンも
していたから、なかなか一緒に練習する機会は無かったんだけど
ある日、俺に連絡が来た。
「今度の横浜市民大会、一般のシングルスで優勝したい。
高西、手伝ってくれないか?」
横浜市民大会は単なる市民大会とは違い、規模が大きい分だけ
レベルも高くなる。
そんな横浜市民大会のシングルス優勝を狙うための
練習パートナーになって欲しいと言われたのだ。
もちろん「僕で良ければ!!」とすぐOKをした。
 
それからはその先輩コーチと毎日のように練習。
俺より強いし先輩のコーチだったけど、俺としては毎日彼の
テニスを受けながら、段々と俺自身が気になった彼の
ダメな部分を言うようになっていった。
それは毎日受けていると分かる「良い時」と「ダメな時」の
違い・・・たったそれだけなんだけどね。
「俺の意見」とか「俺が持っていた情報」っていう
偉そうなのではなく、その先輩コーチを毎日観察して得た
単なる客観的な情報をただ淡々と毎日伝えるようにしていた。
だって格下の後輩ではあるが、それ以上に優勝してもらいたい
という思いがあったからね。
 
結果、その先輩コーチは横浜市民大会のシングルスを
見事優勝したのだった。
そして一番にまず俺に電話をかけてくれた。
「高西のおかげだよ。一緒に練習してくれてありがとう。
練習の時、色々言ってくれたおかげで優勝が出来た!」
そう言われて、本当に嬉しかった。
そしてその時、
「テニスコーチって簡単になれるんだ」って思ったのだ。
 
最初、俺は単なるヒッティングパートナーでしかなれないって
思ってたけど、その人をちゃんと観察して、その人の中の
いい部分と悪い部分を見つけ出して、ちゃんと情報として伝える
ことが出来れば、それは立派なコーチと言える。
もちろん自分なりの意見を述べたり、新たな情報をもたらすことも
必要なことではあるが、基本は「ちゃんと見といてあげる」
なんだよね。
 
その先輩コーチから「ありがとう」って言われてからは、俺は
今まで以上に自信持ってどんな人にも、どんなレベルにも
自信持ってレッスンすることが出来るようになった。
自分より強い選手や、見たことないテニスをやる選手の
コーチやる時でも、まずはその選手のプレーを
たくさん見てあげて、それからその中の良いプレーを指摘して
増やすようにしてもらい、また悪いプレーも指摘して、それを
減らすようにしてもらえばイイことでしょ。
 
テニスコーチって簡単に出来るって思わない?
まずは周りでテニスをやっている人のテニスを
ジッと見てあげて、そのいい部分と悪い部分を指摘出来る
くらいになっていれば、コーチになれますよ。

だから試合でサングラスをかけなかった[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/07/06(金) 00:18

車を運転するとき、サングラスをかける。
眩しいので目が疲れてしまうからね。
レッスンの時もだいたいサングラスをかける。
でも現役の頃、選手としては一度もサングラスをかけて
試合をやったことが無い。
練習の時も殆どかけたことはないな。
そう言えば、テニス選手の殆どが試合中、サングラスを
かけないよね。
最近は女子の選手を中心にサングラス着用の選手は
増えてきたけど、なんでサングラス無しの選手が
多いんだろう・・・。
 
俺の場合、試合を出始めた若かりし頃は、プレー中も
しっかりフィットしてプレーしやすい良いサングラスを
持っていなかったし、そもそも天気がいい日は眩しいのが
当たり前って思ってたから、「眩しいからサングラス」なんて
考えたことも無かった。
でも色々サングラスを購入して運転の時やレッスンで使うように
なると、コートではサングラスをかけてプレーを続けた方が
目はとっても楽だって思い始めた。
 
だから「サングラスをかけて出場」って考えたことも
あるんだけど、そこでその考えが実行されなかった大きな
要因は、応援に来てくれる方々へ素顔を見せたいって考え。
それと、大会に出場すると、カメラマンにプレー中の写真を
撮られることもあるんだけど、そういうカメラマンにも
サングラスの姿より、素顔でプレーしている自分を
撮ってもらいたいって思ってたから。
「眩しい」ってことよりも、周りから自分自身の素顔を見られる
ことを優先させたんだよ。
でもこの考え方、単なるナルシストとかじゃなくって俺にとっては
テニスの内容を左右するくらい重要なことだったんだ。
 
だって俺は試合の時、観客が多い方が断然プレーは
良かったんだけど、その理由は誰かに見られている方が
逃げないテニスをすることが出来たので、自分自身の
理想とするプレーをどんな状況でも堂々とし続けることが
出来たからなんだ。
応援してくれるお客さんは、観客というより俺にとっては
監視役という風に写っていた部分があるのだ。
そんな監視役の皆さんに、
「俺はしっかり自信持ってやってるぜ!」
って感じのアピールをするためにも、サングラス無しの
素顔を見せたかったんだよ。
 
他の選手はどうなのか分からないが、俺が現役の頃
サングラスを着用しなかったのはこんな理由があったから。
でも一度、世界のトップ選手たちにも着用しない理由を
聞いてみたいって思う。
恐らく彼らも「だってテレビに映ってるから」って言うと
思うんだけど・・・皆はどう思う?

前足主役でサーブを強化![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/07/05(木) 16:02

サーブの打点って分かってる?
それが分かってないと、どこにトスを上げるのかが
分からないでしょ?
サーブ打つ瞬間の体の向きは大丈夫?
スライスサーブやトップスピンサーブなどは、
ボールに回転をかけるから、体の向きが重要。
横向き状態を作って維持しないといけないからね。
体が開いて正面向きに戻ってしまうと、スィングも
崩れてしまうからね。
 
そんな打点の正確な位置を見付けることや、体の向きを
保つためには、前足の使い方が重要になるんだよ。
右利きの人の場合、前足は左足だね。
この左足を軸として、トスを上げたり打つためのパワーを
生み出したりバランスを整えたりしないといけないんだけど
前足である左足に体重を乗せることを避けてしまう人は
どうしても後ろ足である右足に出来るだけ乗っていたいって
思ってしまうんだよ。
 
後ろ足を軸としてでサーブを打つとどうなりやすいか・・・。
まず、トスを上げるときに後ろ足に乗っかったまま
空を見上げて打点を確認すると、ホントの打点よりも
後ろに勘違いしやすい。
後ろ足に乗っかって打点を確認すると、その後ろ足で
踏ん張りやすい打点を意識してしまうからね。
本来の軸足である前足に乗っかった状態で、打点を
確認し直すとその違いに気が付くと思うよ。
「サーブの時、なんかトスが後ろになる」って人はトスを
上げる時の基準の軸足が後ろになっているかもね。
 
それから後ろ足を軸にすると、体の向きは維持しにくくなる。
それは前足に体重を乗せて軸を作れない場合、後ろ足である
右足を左足の横に来るくらい前に寄せて、その右足で
地面を蹴ってサーブを打つ形になりやすいから。
この打ち方、オープンスタンスのサーブと考えてもらえれば、
何とかこのサーブでも、体の向きは維持できるんだけど、
後ろ足である右足で地面を蹴って打った後に、着地まで
そのまま右足となると、完全に体は開いてしまう。
なんとか着地は前足である左足で行なってもらいたい。
出来れば、前足ジャンプ・前足着地が理想だね。
 
フットフォルトしやすい人も、後ろ足に体重を乗せてしまうことが
原因ってことが多い。
しっかり前足に体重を乗せて軸としてしまえば、その前足が
動くこともないから前足は線を踏まないし、軸として機能して
いれば後ろ足を、前に寄せて打つサーブにもならないから、
後ろ足が線を踏むこともないでしょ?
 
皆も一度自分のサーブを見直して、ちゃんと前足を軸として
サーブを打っているかどうか確認してみよう。
特に、打点が後ろになりやすい、体が開きやすい、
フットフォルトをしやすいって人は、前足軸のサーブをきっちり
練習して下さい。
慣れない前足の軸足でも、避けずに使い続ければそのうち
しっかり軸の役を果たしてくれるよ。

己を信じてダブルフォルト撲滅運動[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2012/07/04(水) 01:35

「1試合でダブルフォルトは一回くらいしかアカン」
高校生の頃、父親にそう言ってよく怒られた。
それくらいサーブが不安定でダブルフォルトが多かったのだ。
それはテニスコーチの仕事に就いてからもすぐには
直らなかった。
先輩コーチとのマッチ練習でも、
「それだけダブルフォルト多いと練習にならない」
って何度言われたことか。
 
そんなダブルフォルトを量産していた頃、レッスンの中で
コーチが生徒さんにずっとサーブを打ち続けて、レシーブの
練習をしてもらうという練習メニューがあって、それが
当時の俺にはとても苦痛だったよ。
ベースラインに2列で並んでいる生徒さんに、どんどんサーブを
打つんだけど、当然ある程度しっかりしたサーブじゃないと
レシーブ練習にはならない。
でもそんなしっかりしたサーブをずっと打ち続けられるような
サーブはその頃の俺には無いから、ネットにかかったり、
オーバーしたりしまくり、そのたびに
「すみません・・・、もう一本行きます」
って生徒さんにサーブを打ち直す。
だけど、またそれもフォルトしてしまい、もう練習はグダグダ状態。
生徒さんもレシーブの練習どころじゃない。
「コーチのサーブは入るのか・・・」と余計な心配をしないと
いけないからね。
 
悔しくて、情けなくて、毎日サーブ練習を行なった。
一カゴどころじゃない。
3つも4つもカゴを並べて、練習しまくったよ。
コートに一人立って、黙々とサーブを打ち続けた。
そして徐々にサーブのコツを掴んで、後に安定したサーブを
手に入れることが出来た。
安定感を身に付けられた理由はもちろん練習の成果も
あるんだけど、ミスしていた主な原因は技術以上に意識の
問題なんだって気が付いたことが大きかった。
意識の問題とは、ダブルフォルトする・・・というパターンが
定番だった頃、どうしてもセカンドサーブを打つ時には
「またフォルトかも」って自分を疑ってしまっていたことや、
ダブルフォルトの後には必死で
「次こそはダブルフォルトしないようにしなきゃ」って
余計に自分を焦らせていたこと。
 
試合中もレッスン中も、何も気にしないで打っている時は、
普通のしっかりしたサーブを打ち続けられるのに、試合中に
セカンドサーブを打つことになった時、それからダブルフォルトした
後の次のサーブの時、更にレッスン中、生徒さんに入れ続けないと
いけないサーブが入らなかった後、余計な心配というかお節介というか
不安を煽る心理状態に陥って、それが余計にミスを呼ぶ感じ。
サーブ技術の問題以上に、ミスした後の気持ちの切り替えの
問題が俺には必要だったんだよ。
 
そう考えると、ダブルフォルトした後に、またダブルフォルトを
続けないようにする一番の方法は、「気にしない!」ってことになる。
何も気にしないで打ったほうが、自分自身を心配しておそるおそる打つよりも、
よっぽど安定した良いサーブが入りやすいんだよ。
さっきのダブルフォルトなんて忘れて、何事もなかったように
また黙々とサーブを打ってもらいたいね。
 
今でもレッスンの中で、生徒さんにレシーブの練習として、
俺がサーブをどんどん打ってあげて練習することがある。
もちろん今の俺のサーブは安定しているよ。
安定したサーブの技術をしっかり掴んだからなんだけど、
でも安定している一番の原因は「俺は大丈夫」って微塵も
己を疑わなくなったこと。
自分を信じ続けることが出来ない人は、一発ミスすると
そのまま崩れてしまうよ。
高校の頃の俺みたいにね。
大丈夫?そこの君は疑いながらサーブしてない?
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