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プレー中は苦しめ、勝って喜べ[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/12/21(水) 10:55

試合は緊張するもの。
精神力がないと勝てないスポーツだ。
でも試合中にあまり精神力が問われない場合もある。
それはレベルが自分よりかなり低い相手で、もう
スコアが開きすぎて負けを諦めてくれたとき。
こうなるともう消化試合って感じで、楽にポイントが
得られる。
 
もう一つは自分より明らかに強い相手に対して、
「ぶつかっていくぞ!!!」と完全にチャレンジャー
意識で試合をやっているとき。
チャレンジャー意識って一見いい感じに聞こえるけど
トライするのは簡単だ。
大事なことは勝つことなんだから、全力出すことより
結果を残すことを宣言して試合に臨まないとね。
 
かつて0-6で完全にやられた強い相手に
次の対戦で6-4まで競った・・・というのはある意味
成長は感じられるけど負けは負け。
周りには「あんな強い相手に4ゲームも取れたのは
凄いよ!!」って言ってもらえるかもしれないけど
そういうのは半分慰めと思ったほうがいい。
勝たないと意味がないんだから。
 
「負けてもいいから」って気持ちをまずは捨てて
とにかく勝つためのプレーをすること。
そのための配球や、アイデア、ショットの質や球種の
使い分けを、自分より明らかに上の相手に対して
し続けることが重要だし、そうすることで初めて勝つ
チャンスが生まれてくる。
 
でもね、そういう試合ってプレー中とても精神的に苦しい。
苦しみ抜いた結果、負けたときには本当に悔しい。
でもね、テニスってそういうスポーツなんだよ。
そこから逃げてただ「思いっきりぶつかってみました!」
というのは負け癖がつくだけだ。
 
自分より格上に勝つためにテニスをしている。
技術を向上させることは喜んでなんでもやるのに
苦しい精神状況に陥ることから逃げようとはしていないか。
プレー中に楽しむことより、勝って喜ぶことを選べよ。

苦しくても褒めない!励まさない![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/12/08(木) 08:58

試合に出場し続けていた選手時代、
良かったことと嫌だったことと、どっちが
多かったかというと、嫌だったこと。
優勝回数なんて数えるほどしかないので
ほとんどの試合は大会の途中で負けて終わった
ということになる。
そうなると悔しさやイライラを山ほど経験する。
 
そんな試合の経験を繰り返していると、どうしても
ストレスを感じるので、そんな悔しい中でも
プラスの部分を見つけて、次へのステップにしようと
色々探る。
思ったより勝ち上がれたとか、あんな強い相手に
善戦出来た・・・など。
そういう要素が見つかると、試合は負けたけど
「うん、次はもっといけるかも!!」と可能性を自分に
感じることが出来て、また次の日から元気よく
コートに立って練習することが出来る。
 
でもね、この「自分を褒める」という習慣、気を付けないと
試合中に自分を褒め始めることがある。
え?いいことじゃないの?って思うかもしれないが
いやいや、俺の経験上、試合中に自分を褒めたり、
励ますっていいことじゃないんだよ。
 
例えば、ファイナルタイブレーク、1-6で負けている
時とか、思った以上に強い相手で手が付けられない時とか。
スコア的にほぼ結果が見えてたり、実力差が有りすぎて
勝つ可能性が少なかったりすると、まだ結果が出てない
段階から、「これはしょうがないよ、頑張ったね」なんて
自分自身に「負けても仕方ない」ってことを
言い聞かせ始めるんだよ。
 
恐らく、そこから死にものぐるいで頑張った挙句に
負けた時のショックを受けないようにしてるんだろうけど、
そのおかげで「うん、そうだね」って負けを認めてしまい、
そこから全然勝ちを意識したプレーが出来なくなる。
相手を観察することも、それまでのデータを思い出すことも
アイデアを出すこともそのおかげでストップしてしまい
結局、実力通りそのまま負けてしまうんだよ。
 
逆に、実力差やスコアの開きがあっても、そこから何とか
勝ちをもぎ取った時の試合を思い出すと、自分に対して
励ますような言葉は試合中にかけることはない。
試合中、頭の中で考えているのは、相手の表情、
それまでのデータ、そして「俺が勝つ」と信じ切っている
断固とした気持ちのみ。
 
そういう状況ってもちろん精神的に苦しいんだけど
この苦しさについていちいち考えず、テニスの試合とは
そういうもんだと思って試合をこなさないと、ついつい
苦しさのあまり自分を励まそうとする言葉を自分自身に
投げかけてしまいその結果、負けを早々に
認める展開になるんだよ。
 
でもね、99%苦しくて、1%の喜びしか無かったとしても
そのほんのちょっとの喜びで全てが報われるでしょ?
その苦しみを怖がっていると、ついつい試合中に
自分を励ます言葉を自分自身にかけ始めるので要注意!

ゴルゴ13とテニス[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/11/30(水) 12:21

ゴルゴ13の漫画が好きでよく読むんだけど
世界最強のスナイパー、ゴルゴがテニスプレーヤー
だったらってよく考える。
間違いなく彼ならナンバー1に君臨するだろうね。
テニス史上最強と言われるテニス選手として
名を轟かせるだろう。
 
なぜかというとこの漫画、スナイパーとして超A級である
彼の精神論や心理面についてのことをかなり大きく
取り上げている。
ゴルゴは単なる射撃が上手くてアスリート的な肉体を
持っているから活躍しているのではなく、それに強靭な
精神面が備わっているからこそ、通常有り得ないとされる
狙撃依頼を可能にしている・・・という形で話が成り立っている。
 
その中で特に俺が響いたゴルゴの言葉は
「俺は恐怖を感じないのではなく、
常にどんなことにも恐怖を感じる。
だから、今まで生きてこれたのだ。」
冷静沈着でクールな表情をいつも浮かべている彼も
実は常にどんなことにもビビってるんだって。
でもその代わり、そのビビッたことに対しての
対処法が完璧だからこそ、ゴルゴはいつも自信持って
行動出来るし、だからこそ彼の強靭な肉体と
最高の射撃技術が彼の仕事で発揮されるんだろうね。
 
テニスも同じ。
いくらテニスの技術が高くて、アスリートとして
最高の肉体を持っていても、相手の強さをちゃんと
認めてそれに対してしっかりとした対処法を見出して
おかないと実は勝てない。
言い方変えると、ビビって当たり前ってこと。
でもそこで、ビビって勝負から逃げたり、ビビッたことを
恥じたりすると勝てない。
 
自分がビビっていることをちゃんと実感して
それは何に対して怖がっているのか検証し
そしてその部分に対しての対処法をきっちりと用意して
プレーすれば、ゴルゴのようにクールな表情でコートに
立てると思うんだよ。
 
強くなったら恐怖を感じない・・・なんてことはない。
常に緊張感や恐怖、イライラした感情と向き合って
自分をコントロールし続ける覚悟が必要だってことだね。

頑張れって言うな![てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/10/04(火) 23:37

明日試合を控えている選手にレッスンをした時
当然、明日の試合のアドバイスを付け加える。
そして最後に「頑張れよ!」と言う。
ま、普通の流れだよね。
 
でもこの「頑張れ」という言葉を言う時、ちょっと緊張する。
それは何でかと言うと、自分が選手としてやっていた頃
「頑張れ!」と言ってくれた人に対して、
「そんなの当然!分かり切ったことを簡単に言うな!」
みたいなことを言ってしまったことがあるのだ。
 
その結果、俺は周りから大ブーイングを受けることになった。
「なんてことを言うんだ、お前は!!」
色んな人から批判を受けてその方に謝罪したから、何とか
丸く収まったんだけど、確かに「頑張れ」と言ってくれた人に
そんな言い方は失礼を通り越して無礼である。
 
でもね、そう言った俺自身がもちろん悪いんだけど、その時
気持ちに余裕が全く無かったのだ。
死ぬほど頑張って頑張って、何とか結果を出そうとしているのに
その頑張りが全く結果に結び付かない。
努力しているのに報われない・・・となると、俺は何を信じて
明日からやっていけば良いのか分からない状態だったのだ。
そこで俺は徐々に自分を疑い始めた。
「テニスは向いてないんじゃないか?」
「辞めた方が良いじゃないの?」
 
頑張ることなんて無駄、努力なんて意味が無い。
そう思い始めていた俺に、そこで「頑張れ!」の一言をもらったから
「簡単に言うな!!」って言い返してしまったのだ。
これはもう八つ当たりだね。
でも結局その時のスランプはどうなったかと言うと、それから3,4カ月
ずっと低迷が続いたよ。
どうやって抜けだしたか?
それは・・・頑張り続けたからだよ。
結局それしか無い。
 
ただし、頑張り続けるって覚悟した瞬間、感情的なイライラは
徐々に無くなり、段々と考えながら頑張れるようになっていった。
だから今は、どんな困難な時でも「頑張れ!」って言葉を受けると
「分かった!頑張るよ!ありがとう!!」って気持ちになれる。
だけど、「頑張れ!」って俺が選手にアドバイスする時は、選手に
ちゃんとそれが伝わるか、未だに緊張する。
でもやっぱり言い続けなきゃね。
「頑張れー!!!」

一生悩んでろ[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/09/13(火) 20:20

「フォアハンドに悩んでいるのですが・・・」と
質問を受けた。
まだレッスンが始まる前で、しかも今日初めて受ける人だったから、
その人がどんなフォアハンドストロークを打っているのか分からない。
でも言い方からして、なんだか「ずっとフォアで悩んできました」
みたいな言い方をしてくるので、フォアが相当苦手なんだろうって
思ったよ。
 
「たぶんねぇ、一生フォアは悩み続けますよ」
とりあえず俺はアドバイスする前にそう言ってみた。
だって今まで観てきた選手とか生徒で、フォアに悩んでいる人は
いっぱいいたけど、改善して良くなったのはいても、苦手が得意に
なった人って殆どいないからね。
 
でもそういう人ってバックハンドストロークは難無く打てたりする。
そしてこの「難無く打てるバック」があるから、余計にフォアが比較対象となり
「それに比べてこのフォアは・・・」とダメなレッテルを自分で貼ってしまって
その苦手意識で余計にダメフォアになることがある。
得意があるから苦手があるのだ。
だから苦手として一生悩み続けるのはしょうがない。
 
ただし、苦手だからこそちゃんと、何をすればマシかってことは
考えておくこと。
苦手なショットのミス続いてパニックになって、何も考えられなくなるのは
まずいからね。
でも俺はかつて苦手で悩みまくったバックハンドストローク、今は全然
悩んでいない。
ん?話が違う?
でもね、それは俺のフォアハンドストロークの成長が止まったから
バックの苦手意識が薄れたんだよ。
 
得意なショットの成長が止まると不得意なショットの悩みは
一時解消されるどころか、調子が上がったりする。
でも、これの方が相当問題アリなんだよ。
苦手なショットは頑張って一生悩み続けながら、楽しく
付き合っていこうぜ。
それより、得意なのを伸ばさなきゃね。
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