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フォアハンドストロークに悩み始めたら一人前[てにすまん 高西ともブログ]

投稿日時:2011/01/03(月) 09:26

「フォアハンドストロークに悩み始めたら一人前」
そういう言葉を聞いた事がある。
 
バックハンドよりもボールをラケットに当てやすく
ボレーよりもストロークの方がラリーとしては優しいので
まだ体全体をスムーズに使えない初心者にとって、
右手一本(左利きは左手)で器用に当てて返球出来る
フォアハンドストロークは皆最初、頼りになるショットと
思っただろうね。
 
でもこの「右手一本で返球できる」という楽チンな条件が
逆に落とし穴になり、ある程度は器用に返球出来るが
ショットの成長は他のショットに比べて少ない場合がある。
バックハンドやボレーなんかがどんどん出来るようになって
ショットの質が成長し始めてきたのに、フォアハンドストロークは
最初に手だけで誤魔化して返球する事を覚えてしまったから
どうしても手先で器用に返すことしか出来ないのだ。
 
そういう「返球出来るが誤魔化してしまう」という
フォアハンドストロークで悩んでいる人は大抵、ショットの準備が
遅いのと、体の向きが正面向き過ぎていることが多い。
最初に右手一本だけで返球してたから、どうしても右手しか
ボール来た時に反応してくれない。
その分どうしても体の向きが正面気味になりやすくて
しっかりスウィングのフォアハンドストロークになりにくい。
 
しっかり振れないと当然回転もかけ辛くてアウトも増える。
正面向きだと横振りになるから、左右のコントロールも定まりにくいし
ネットもしやすい。
すると余計にラケットが振れなくなる。
そういう不安が積み重なると、「ボールをよく見なきゃ」と思って
バウンドするまでジッと見てから準備してしまう癖が付き、
結局準備の遅いフォームが固まってしまうのだ。
 
重要な事は「体全体を使う」ということである。
体全体とは、まず足!
オープンスタンスとクローズスタンスで異なるが、軸となる
足でしっかり地面を踏んで蹴り上げることを覚えよう。
足を使おうとすると準備も早くなるし、身体の向きも作りやすいので
左右へ打ち分けるコントロールも楽になる。
しかも上に蹴り上げるからラケットもしっかり持ち上がり
スムーズに回転を掛けられるし、ネットにも引っ掛かりにくくなる。
 
テニスって最初「ミスしないように」って思って手打ちのショットを
覚えやすい。
そうなると段々上達して来た時、その器用な手打ちショットから
脱却しなきゃいけなくなる。
フォアハンドストロークは特にそれがあるから、皆も常に体全体、
特に足を使った打ち方を意識して練習しておこう。
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